四季・めぐりめぐりて

近隣の城館跡・古墳などの史跡めぐりなどをぼちぼちながらやっています

松郷峠の芭蕉句碑

2015年06月21日 | 歌碑・句碑


小川町には8か所(8基)の芭蕉句碑があるそうです。うち7か所(7基)については6年前の2009年6月に訪ね歩いています。
川畔にある1か所については場所の特定に若干手間取ったものの、大体が神社や寺、公園といった分りやすい場所にありました。

残すは松郷峠(旧道)の1基となりましたが、この旧道というのが分らず何度か松郷峠に行ってみたものの発見ならず半ばあきらめの状態でした。

最近になり再びネットで情報を探してみたところ、6年前にはなかった情報があり、
おおよその場所が特定できたことから再度挑戦し、やっと8基の芭蕉句碑制覇となりました。




まさか藪の中に旧道がとは考えもしませんでした。現に道の跡らしきものもありません。これでは見つからないわけです。




松郷峠(道路)から藪の中へ10m程は入ったところに句碑と説明板が立っています。




句碑は道標を兼ねていて、上部に句(ほとんど読めなくなっています)下部が道標.




汚れてはいますが読めなくはありません

芭蕉の句碑   松郷峠旧道
小川町大字上古寺471ー2番地

翁 てふの飛 者可利野中能 日可げ可那
右 山王天寺
八王寺大山道

出典 笈日記
年代 貞享二年(1685)
年齢 40歳

碑陰  弘化三丙牛*(1846)3月吉日
願主  的場 吉合戸 青木

句の大意   霞わたった春の野を 折々蝶の飛び交う羽だけが、わずかに野中の日蔭である、春の光に満ちた野の様を よくあらわしている。

平成3年3月  小川町教育委員会




碑陰

余程のもの好きでなければわざわざ行かないでしょうね。




句碑はこの採石場の近くにありました。
平日ならここに出入りするダンプカーが松郷峠をひっきりなしに往復していますが休日のためダンプの往来はありませんでした。

実はこの採石場あたりは「古寺砦」があった場所。しかし、この状況ですから遺構ほとんど残ってはいないようです。

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