1995年5月。
空海の書を通じて、空海に出会った。
実は・・・この数日前にも会っていたのだ。
だからこそ、奈良で出会えたのかもしれない。
数日前・・・生駒山にワシはいた。
1200年前
生駒山は浄化修行の場だった。
御瀧場が幾つもあった。
御籠り窟が幾つもあった。
特殊な「場」がこの山には幾つもあった。
生駒宝山寺の奥の院の奥。
般若窟とよばれる岩壁がある。
今は一般立ち入り禁止区域だ。
1350年前に役の行者が開いた。
そして1200年前に空海が籠った。
人間界には様々な想念の塊が溶けている。
その中に「闇族」と「光族」がある。
浄化というのは、闇を解放する事だ。
生駒山全体が「浄化の場」の御神体だった。
闇族にとっては、邪魔な場所だった。
誰が決めたか知らない。
生駒山の山頂を削った。
このような霊山を破壊したい想念がある。
日本を闇の国にしたい連中だ。
名目は天文台付き遊園地。
霊山、霊峰は国の光だ。
国の宝だ。
宝とは光が溢れているモノだ。
国宝とは、浄化を司るモノなのだ。
光を見ることを「観光」という。
観光地は荒らしてはならない場所なのだ。
こんな「当たり前」が通らない日本。
未来を観通していただろうな、役の行者は。
そして・・・何を思う・・・。
空海は何を思う・・・。
そんな事を考えながら、幾つかの霊場を巡った。
僅かに残る何者かの「氣」。
これが空海ならいいな。
これが役の小角(行者)ならいいな。
ワシと通じるわけがないか・・・。
そうして生駒山を歩いていた。
(本館は 「氣の空間・氣功療法院」