今から10年ぐらいかそれ以上前の話になりますが、
仙台でファシリテーション講座を始めたばかりの頃、
当時小学校6年生の男の子がお母さんと一緒に参加してくれたことがあります。
その男の子が帰り際に、
「ファシリテーションをみんなが身に付けたら、世界に戦争は起きなくなるね」と。
その場に居合わせた大人たちは皆、
小六の男の子がファシリテーションの本質を理解したことに驚き、
「ファシリで世界を平和に♪」を合言葉にしよう!と言い合ったものです。
今日は、その言葉がとても心に沁みます。
ここ数日ずっと、ジャーナリストの後藤さんの無事を願う報道がなされていましたが、
その願いは悲しいことに届かなかったようです。。。
世界平和のためにファシリテーションを活かすのは手が届きにくいかも知れませんが、
今あなたが存在する組織やチーム・・・例えば職場や家庭やNPO活動や町内会など。
そこで活かすことならば充分にできます!!
自分の視点で考え発言することはOKですが、
同時に相手の視点で考えてみる、
全体思考・・・組織全体にとってどうか?という視点で考えてみる。
もしかすると、その立場や視点によって考えが違うかも知れません。
むしろ違っても良いのです。
そして、それぞれの立場や視点で考えたことを
同じ土俵の上にあげ、
関わる一人ひとりの満足と、全体の成果について考えてみる。
3つの立場で考えた3つの考えだけでなく、
そこから更に引き出される、導きだされる
第4の考えヤイイとこどりをした案や、足し算&掛け算してみた案を出し合い、
例え満点ではなくても、みんながまあまあ満足できるような
結論を引き出せたら不満足を感じる人は居なくなります。
そのような考え方の公式のようなものを
自分の中に埋め込むことができれば
いつでもどこでもファシリテーションを活用することができます。
世界はもちろんですが、自分たちのクラス小さな世界・・・社会でも
極和ファシリテーションを活用して、
一人でも多くの人が満足を得て、不満足にならないような
そんな社会になって欲しいと切に願います。