最近コミュニケーションを取っていて、
何だか “いずい” というか、しっくりこないというか、
心地良くないことがあります。
その理由は、何だろう?と考えた結果、
「傾聴」 と 「賛同」 のあいだに原因があるのではないかと感じました。
昔「冷静と情熱のあいだ」という映画がありましたが、
「冷静」と「情熱」の場合は、ま
さに冷たいと熱いの区別がつきやすいと思いますが、
「傾聴」 と 「賛同」 の場合は
「冷たい」と「熱い」ほどの差はないですものね。
それでも、明らかに違うのですが、
「傾聴」と「賛同」の区別を付けない人と話しているときに
しっくりこないのだということがわかりました。
皆さんは「傾聴」と「賛同」の区別はつきますか?
例えば・・・
(1)「この間、タルトの専門店に行ったら、
そこのタルトが今までで一番美味しかったの♪」
と、私が話したとしたらあなたはどのように答えますか?
更に
(2)「だから、今度また食べに行こうと思って♪」
なんて言ったら、あなたは何と答えますか?
普通は(1)のあとで
「良かったですね~」とか「良かったね」と言うと思います。
問題は(2)の場合です。
ここで傾聴の場合は
「いいですね~」と言うと思います。
でも、この「いいですね~」は決して賛同はしていないのです。
そのアイディア(また食べに行くということ)はいいですね、
と言ってるだけです。
気持ちの良いコミュニケーションは、
傾聴だけでは得られないと思います。
そのような場合、
「わぁ!そんな美味しいタルトなら私も食べたい!」 とか、
「どこのお店か場所を教えて?!」 と、関心を持つことが
相手を心地良くさせると思います。
また、ダイエット中であるならば
「ゴメン!私も食べたいけど、今ダイエット中だから
場所は教えないで♪ 行きたくなっちゃうから!!」
という答え方も相手の気分は壊さないと思います。
甘いものが苦手ならば
「私は甘いものが苦手だけど、〇〇さんに教えたら喜ぶかもね♪」
なんて言い方も相手のマイナスは引き出さないと思います。
ですが、
「いいですね~」 とか、 「それは美味しそうですね~」
というだけですと、
その言葉の主語は「それ」であって、自分ではないので、
相手はコミュニケーションを取っている気になれなくなるのです。
「傾聴」 は大事なことですが、
コミュニケーションの場合には
「自分はこう思う」という主語が「自分」の発言が無いと
対話をしているようにはなかなか感じられない場合もあります。
コミュニケーションはお互いの意志の疎通を図ることであり、
一方的に相手の話を傾聴することではないですからね。
あなたの会話の主語はTPOに応じて
「自分は」 や 「それは」 を使い分けていますか?