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「傾聴」と「賛同」のあいだ・・・主語は何?

2013年05月01日 23時54分54秒 | 極和ファシリテーション

最近コミュニケーションを取っていて、

何だか “いずい” というか、しっくりこないというか、

心地良くないことがあります。


その理由は、何だろう?と考えた結果、

「傾聴」 と 「賛同」 のあいだに原因があるのではないかと感じました。


昔「冷静と情熱のあいだ」という映画がありましたが、

「冷静」と「情熱」の場合は、ま

さに冷たいと熱いの区別がつきやすいと思いますが、

「傾聴」 と 「賛同」 の場合は

「冷たい」と「熱い」ほどの差はないですものね。


それでも、明らかに違うのですが、

「傾聴」と「賛同」の区別を付けない人と話しているときに

しっくりこないのだということがわかりました。


皆さんは「傾聴」と「賛同」の区別はつきますか?


例えば・・・

  (1)「この間、タルトの専門店に行ったら、

     そこのタルトが今までで一番美味しかったの♪」

と、私が話したとしたらあなたはどのように答えますか?

 

更に

  (2)「だから、今度また食べに行こうと思って♪」

なんて言ったら、あなたは何と答えますか?

 

普通は(1)のあとで

「良かったですね~」とか「良かったね」と言うと思います。

問題は(2)の場合です。

ここで傾聴の場合は

「いいですね~」と言うと思います。

でも、この「いいですね~」は決して賛同はしていないのです。


そのアイディア(また食べに行くということ)はいいですね、

と言ってるだけです。


気持ちの良いコミュニケーションは、

傾聴だけでは得られないと思います。


そのような場合、

「わぁ!そんな美味しいタルトなら私も食べたい!」 とか、

「どこのお店か場所を教えて?!」 と、関心を持つことが

相手を心地良くさせると思います。


また、ダイエット中であるならば

「ゴメン!私も食べたいけど、今ダイエット中だから

場所は教えないで♪ 行きたくなっちゃうから!!」

という答え方も相手の気分は壊さないと思います。


甘いものが苦手ならば

「私は甘いものが苦手だけど、〇〇さんに教えたら喜ぶかもね♪」

なんて言い方も相手のマイナスは引き出さないと思います。


ですが、

「いいですね~」 とか、 「それは美味しそうですね~」

というだけですと、

その言葉の主語は「それ」であって、自分ではないので、

相手はコミュニケーションを取っている気になれなくなるのです。


「傾聴」 は大事なことですが、

コミュニケーションの場合には

「自分はこう思う」という主語が「自分」の発言が無いと

対話をしているようにはなかなか感じられない場合もあります。


コミュニケーションはお互いの意志の疎通を図ることであり、

一方的に相手の話を傾聴することではないですからね。


あなたの会話の主語はTPOに応じて

「自分は」 や 「それは」 を使い分けていますか?

 

 




 

 

 

 



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