松江・楽山公園(弁天池)に睡蓮を見に行ってきました。
4月9日にアップした際の睡蓮は、水面下に赤い若葉がたくさん見られ
一味違った趣がありましたが、今は水面から立ち上がり、淡いピンクや
純白の花が咲き出しています。
朝からの小雨に洗われ、花が一層くっきりと際立ち、周囲の緑に映えて
とても綺麗です。
ここは、松江藩・松平藩主別邸の在った場所で、昔ながらの人の手があ
まり加えられていない静かな日本庭園(池)には、以前、パリのオランジュ
リー美術館で見た、90メートルを超える壁面全てをモネの名画「睡蓮」で
埋め尽くした絵の、雰囲気にそっくりの光景が広がっています。
それもそのはず、モネは無類の日本びいきで、 後半生を過ごしたパリの
北60キロの地、ジヴェルニーの自宅に、自分で造った池に浮世絵からヒ
ントを得て、太鼓橋を架け睡蓮を池に浮かべ、この橋を渡って散策するの
が大変好きだったようです。
60歳を過ぎて、ある日突然描きたくなって「瞬間の光を描きたい」と、描く
ことを日課にし、 以後、睡蓮は彼が死を迎える86歳まで筆を加え続け、
「光の画家」モネが終生追い求めるテーマとなりました。
モネは死の間際に「睡蓮」の絵を国に差し出し、『「睡蓮」の部屋には他
の作品を展示しないこと。 光は自然光とすること。 死して後、展示する
こと』と念を押したとか、それが忠実に守られていました。
ちょっと横道に入ってしまいましたが、その睡蓮がこれから秋頃まで楽し
めます!
~今日も、良い一日であります様に~
~楽山公園・弁天池の東屋と睡蓮の花~