タカちゃんの絵日記

何気ない日々の感動を、スケッチと好きな音楽と、そして野鳥写真を。。。

「白き芙蓉  あかき芙蓉と  かさなりて  児のゆく空に  秋の雨ふる」  与謝野鉄幹

2012-08-09 | 植物

芙蓉の花」が昼下がりの通り雨にあい、しっとりと濡れて咲いています。

芙蓉の花は、朝に咲き夕には萎む「一日花」、美しく淑やかで儚いことから、花言

葉も「しとやかな恋人・繊細美・微妙な美しさ」等とされ、昔から「フヨウの顔」とい

い、美しい女性の喩えに用いられています。

中国では、「芙蓉」は蓮(ハス)の花を指し、日本の芙蓉の花には、「木芙蓉」の字

があてられるそうです。

芙蓉の中には八重咲きの「酔芙蓉」があり、朝には白く、時間の経過と共に淡い

ピンクピンク色、夕べにはへと、まるでお酒をふくんだ女性の頬、ピンクに染ま

って行く様を連想させます。

酔芙蓉のことを知ったのは、10数年前、高橋治著・小説「風の盆恋歌」を読み、

芙蓉の花にそんな種類があることを知りました。(おはら風の盆:富山市八尾町が有

名)

  風の盆恋歌  (唄:石川さゆり)

1・蚊帳の中から花を見る 咲いてはかない酔芙蓉(すいふよう)      

  若い日の美しい 私を抱いて欲しかった 

  しのび逢う恋 風の盆

2・私はあなたの腕の中 跳ねてはじけて鮎になる

  この命欲しいなら いつでも死んで見せますわ

  夜に泣いてる三味(しゃみ)の音

3・生きて添えない二人なら 旅に出ましょう幻の

  遅過ぎた恋だから 命をかけてくつがえす

  おわら恋唄 道連れに

          ~今日も良い一日を~