とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

遺伝子組み換え食品の問題点

2010年01月30日 | とだ*やすこの町政報告
このところ、遺伝子組み換えの記事ばかりで、ふたつの公立保育所の維持、JR西側の景観保全、し尿・ごみ処理の広域化と課題は山積しているというのに、「いったい、なにをやってるんや?」と、町政に関心の深い方ほど思われていることと思います。

暮らしの足元から政治をみつめる、関わるという点で、今回の「請願」は、台所からの政治参加として、小さくとも大きな一歩であったと考えています。「請願」の紹介議員を経験して「政治家を育てるのは有権者である」と確認することができました。町政に関しても、不安や疑問、怒りを課題に変えて、「請願」「陳情」「意見書」という方法で政治参加していただきたいと思います。

さて、遺伝子組み換え食品の問題点は、大きく分けて①人体への影響②生態系への影響③食料独占の問題です。

①人体に害があるかどうか、必ずしも科学的に検証されているとはいえません。しかし、歴史的に食べ物の安全性を担保するために確立された方法は基本的に「食経験」。一見、科学的ではないように思われる発言ですが、医学部出身の「毒性学者」がそうおっしゃっています。薬害や農薬の害が「あると想定」して長期的に見渡しておられる方の発言です。

人類はかつてこのような食品を口にした経験がなく、影響がないであろうと判断する基準がありません。もう一点、安全性の評価は食品安全委員会で行われますが、審議に用いるデーターは開発企業が提出したものということで、問題です。農薬や添加物のように、第3者機関による審査を受けたものではありません。

また、科学的に証明されていないからとして問題を先送りにしてきたアスベストのケースが、多くの被害者を生んでしまった例が記憶に新しいです。

②生態系への影響が未知数であること
在来種子との交雑、耐性菌の出現などの可能性が指摘されています。新潟県上越市の北陸研究センターでのイモチ病に抵抗性を示す遺伝子組み換えイネの野外実験は、裁判を経て2年で中止されました。事実上閉鎖されたということでした。

輸送の過程で精油会社のトラックからこぼれた種が発芽して世代交代しているとのことで、市民団体が調査し、遺伝子組み換え菜種の自生がすでに国内で確認されています。抗菌物質を組み込んだ場合の問題点としては、ニワトリへの抗生物質の乱用から耐性菌のMRSAが出現したように、人に対する病原菌にも耐性菌が出現すると指摘されています。

害虫に強い遺伝子組み換え作物は文字通り、虫も食べないということであり、周辺から虫が一匹もいなくなるという異様な自然環境が生まれているといわれて久しい。生物の食物連鎖を狂わせる、破壊するという点で懸念されています。

③一企業における食料の独占、関連して特許侵害の問題も
アメリカを中心に、種子開発会社がGM種子の研究開発にしのぎを削っているとのことです。たとえば、アメリカ・モンサント社の除草剤耐性遺伝子組み換え大豆は、除草剤ラウンドアップとその除草剤への耐性微生物の遺伝子を組み込んだ大豆が同じ会社で扱われており、種子はこの一社からしか購入できません。

自家栽培、自分で種子をとることは特許の侵害になります。菜種遺伝子組み換え菜種が畑に自生してしまったとして、カナダの農業従事者が訴えられるというケースが出ているそうで、「世界の食糧危機を救う」という理念との整合性がありませんね。

画像は2008年12月撮影のJR島本駅西側風景


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