徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

つるつるしこしこ

2014-06-02 08:41:33 | 今日のひとり言・雑談
 このところ暑い日が続いています。先日、親戚からそうめんが送られてきたので、今年初めてそうめんを食べました。暑いときにはのど越しのいい麺類が食べたくなります。

 このそうめん、素麺と書きます。小麦粉に食塩水を加えてこね、これに植物油を塗って細く引き伸ばし、日光にさらして乾かしたものがそうめん。小麦粉に少量の塩を加え、水でこねて薄くのばし、細く切ったものがうどんです。細打ちにしたうどんをゆでて冷水でひやし、汁をつけて食べるのが冷麦なんだそうです。

 

 そうめんは奈良時代に中国より、麺に打ち粉をして手延べする「索餅(そうぴん)」が伝わり、日本では「麦縄(むぎなわ)」と呼ばれていたそうです。その後鎌倉から室町時代に、中国で開発された麺の表面に油を塗って細かく長く手延べする新技術が伝わり、「素麺(そうめん)」が誕生しました。

 機械製麺になって、麺の太さを容易に変えられるようになり、うどんやそうめんが簡単に作られるようになりました。従来のそうめんより少し太いのを作りそれを冷麦と言って売り出すようになる、それが混乱の元になったようです。うどんと冷麦、そうめんの区別が曖昧になってしまったのです。

 

 JAS(日本農林規格)では、(生うどんは別にして)乾麺の分類をつぎのように規定しています。
 「そうめん」:機械製麺の場合、角棒状では幅0.7~1.2mm、厚さ1.0mm 未満、丸棒状は直径0.8~1.3mmとなっており、手延べの場合は1.3mm未満です。
 「ひやむぎ」:機械製麺の場合、角棒状では幅1.2~1.7mm、厚さ1.0~ 2.0mm、丸棒状は直径1.3~1.7mmとなっており、手延べの場合は1.3mm~1.7mmです。
 「うどん」:はそれらより太いもの(1.7mm以上)をいいます。

 今では、単純に太さで区別されていますが、本来は製法、食べ方での区別だったのが機械化の流れでこうなったんですね。少し味気ない感じもしますね。
コメント
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