一昨年引き渡した住宅で茶室を設計させてもらった。そこで私が勉強した茶室についてちょっと触れることにします。
建築の学生時代、茶室の造り・間取りを習うのだが頭の中には何も残っていなかった。再度独学で勉強することとなった茶室。クライアントから推薦された茶室(裏千家)の雑誌を購入し独学に深けた。
茶室のルーツは中世の書院造の住まいに作られた接客の間にさかのぼる。桃山時代には、千利休によって書院造とは異なる、侘びの精神を尊び山中の庵を思わせる素朴な意匠を取り入れた「草庵」が大成されたと言われます。
茶室は広さで分けると原則3種類しかない。四畳半以下、四畳半、四畳半以上の3つ。草庵の基本となる広さは前述でも分るように四畳半。四畳半以下は小間席、四畳半は四畳半席、四畳半以上は広間席と呼ばれます。
小間席は侘びの精神の元、狭い空間にも多用な変化と茶の湯の真髄がふんだんに取り込まれていおり、草庵の代名詞とも言われています。
広間席はお稽古や茶会で出会うもっとも身近な茶室でしょう。書院造を基に、より自由度を高め、亭主好みの要素を取り入れ草庵風にデザインさせた席と言っていいでしょう。
お茶の作法は茶室に入る前から始まります。茶会・茶事に招かれた客は寄付(よりつき)・待合で待機し、露地と呼ばれる庭を通って茶室に向かいます。
一般住宅にこの寄付待合から露地を経由して茶室に入れるアプローチを確保し、設計することも大事になってきます。
~つづく~
建築の学生時代、茶室の造り・間取りを習うのだが頭の中には何も残っていなかった。再度独学で勉強することとなった茶室。クライアントから推薦された茶室(裏千家)の雑誌を購入し独学に深けた。
茶室のルーツは中世の書院造の住まいに作られた接客の間にさかのぼる。桃山時代には、千利休によって書院造とは異なる、侘びの精神を尊び山中の庵を思わせる素朴な意匠を取り入れた「草庵」が大成されたと言われます。
茶室は広さで分けると原則3種類しかない。四畳半以下、四畳半、四畳半以上の3つ。草庵の基本となる広さは前述でも分るように四畳半。四畳半以下は小間席、四畳半は四畳半席、四畳半以上は広間席と呼ばれます。
小間席は侘びの精神の元、狭い空間にも多用な変化と茶の湯の真髄がふんだんに取り込まれていおり、草庵の代名詞とも言われています。
広間席はお稽古や茶会で出会うもっとも身近な茶室でしょう。書院造を基に、より自由度を高め、亭主好みの要素を取り入れ草庵風にデザインさせた席と言っていいでしょう。
お茶の作法は茶室に入る前から始まります。茶会・茶事に招かれた客は寄付(よりつき)・待合で待機し、露地と呼ばれる庭を通って茶室に向かいます。
一般住宅にこの寄付待合から露地を経由して茶室に入れるアプローチを確保し、設計することも大事になってきます。
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