徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

査定の効果

2014-12-26 08:57:28 | 建築つれづれ…
 先日上がってきた工事見積書。一瞬見ただけで、予算を遥かにオーバーしている。

 そこで、一番安かった業者の見積書を査定。最近やった他工事の工事内訳書や市販されているコスト情報等々を引っ張り出し単価のチェック。数量に大幅な間違いはないか?ダブって計上されてある項目はないか?提出された見積書を精査していく。

 

 細かく見ていくと、随所にダブり、数量違いが出てくる。ダブりは安いほうを採用し、数量違いは、自分なりに数量を算出する。

 また、単価も以前の工事で採用した材料の単価やコスト情報の単価と開きがあまりに大きいものは単価を入れ替える。今回の工事は、規模が大きいので、単価一つ入れ替えても結構な金額差が出る。

 そんな作業と並行して、減額案の作成。仕様を変えることによって金額が下がる項目をピックアップし、リストにまとめその差額を算出。この減額案の項目は、クライアントに採否を確認しなければならない。

 提出のあった次の日には、構造設計、電気設計、設備設計の担当者を集め、各担当の査定と減額案の作成を依頼。そんなこんなで約1週間の歳月を経て査定と減額案がまとまった。

 今回は改修工事ということもあり、見積業者の気持ちが安全側に働いたようだ。提出された金額から査定&減額案で大分金額を下げられる結果となった。クライアントの希望金額までは追いつかなかったもののかなり希望金額に近づいた。少し胸をなでおろしクライアントとの打合せに向かった。

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