熱中症…。

　熱中症…。私たちの体は運動や体の営みによって常に熱が産生されますが、同時に、私たちの体には、異常な体温上昇を抑えるための、効率的な調節機構も備わっています。

　暑い時には、自律神経を介して末梢血管が拡張します。そのため皮膚に多くの血液が分布し、外気への「熱伝導」による体温低下を図ることができます。また汗をたくさんかけば、「汗の蒸発」に伴って熱が奪われますから体温の低下に役立ちます。汗は体にある水分を原料にして皮膚の表面に分泌されます。

　熱の産生と「熱伝導と汗」による熱の放出とのバランスが崩れてしまえば、体温が著しく上昇します。このような状態が熱中症です。

　よく、小まめに水分を取りなさいと言いますが、夏の暑い時の外出時やスポーツする時などは汗をかいて喉ガ渇いてから水を飲んでも実は遅いのです。

　なぜかというと人間は軽い脱水状態のときには喉の渇きを感じません。だいぶ水分が無くなってから「脳が、喉が渇いた!」と指令を出すのです。それから水を飲んでも全身にいきわたるのは30分ぐらいかかる。その30分間に又汗がどっと出ているのだからかなり脱水状態が進んでしまうわけです。

　今日も水分を小まめに取って、仕事頑張ることにします。くれぐれもアルコールはNGですよ。アルコールは尿の量を増やし体内の水分を排泄してしまうため、一旦吸収した水分も、それ以上の水分がその後に尿で失われてしまうからです。御注意を…。