徒然なるままに…建築家のボヤキ。。。

I・N設計スタジオ ブログ

敷地の高低差を利用した家-1

2016-05-12 08:26:41 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 私の住む山形県酒田市は雄大な庄内平野に囲まれた緑美しい場所。そんな場所であるから、これまで手掛けてきた住宅も広いフラットな敷地がほとんどである。

 しかし稀に前面道路と高低差がある敷地もある。以前設計させてもらった「水平にのびるイエ」がそれ。

 2つの道路に囲まれた角地の敷地であったが、前面道路と計画敷地の高低差は≒1mほどあった。クライアントの要望は、平屋のような低重心の造りこみであった。

 

 最初の提案はプラス1mの敷地にそのまま建てたような計画。しかし何となくしっくりこない…。

 当初は既存の立派な庭を全て撤去してもいいという条件だったが、次第にその立派な庭がもったいないと言うこととなり、庭を残す条件に変遷していった。

 

 となると建物を建てる位置は自ずと決まってくる。提案した内容も変更せざるを得ない。条件が変われば計画案も代わるのは当然の流れ。

 敷地の高低差を利用した計画にならないか…。そんなことを考え始めたのだった。

 ~つづく~
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神明の二世帯住宅現場日記 160509

2016-05-10 08:43:30 | 建築家と酒田・鶴岡・庄内地方に家を建てる
 ゴールデンィークも終わり、木々の緑も眩しくなって来た。神明の二世帯住宅の工事は、4月末より敷地内の既存母屋の解体作業から始まっている。

 別件で鶴岡に出向く機会があったので解体状況の確認の為現場に足を運んだ。

 

 連休を挟んでの解体工事だったので、作業はそれほど進んでないかと思いきや、現場に到着すると既に敷地は更地に。

 

 最近の解体工事は、リサイクル分別がうるさく言われるので結構作業に時間がかかる。

 ましてや今回の敷地は狭い路地の奥で2tでの運搬作業しかできず手間がかかるのだが、意外にも解体作業はスムーズに進んだようだ。

 来月の本格着工に向けて準備は整い、地鎮祭の段取りを始めても良さそうである。実りの秋に向けてこれから一歩ずつ歩を進める、神明の二世帯住宅である。
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景色を取り込んだこだわりの浴室-4

2016-05-02 08:47:08 | こだわりの趣味の部屋を作る
 ヒノキの浴槽を採用し、非日常の演出をしたいと思った浴室。

 次に提案したのは露天風呂の感覚であった。月を眺められるように東側の景観をとり込む為、東側の2階に浴室を配置した。

 そこにルーフバルコニーを設置し、裸で出れるようにしたらどうだろうか…。もちろん、浴室の窓は開放的に開けられるので露天風呂の感覚になるのではないか…。

 2階に浴室を持ってくるときから、周囲の視線を遮る為目隠しフェンスは必要不可欠だった。そのフェンスの高さを調節すれば裸でもバルコニーに出れて、周囲の視線も気にならないだろう。

 そんなことを考えから、クライアントに提案すると一発回答でOKをもらう。

 

 月が見れて、周囲からの視線を遮るフェンスの高さはバルコニーの床から≒1.8mに設定。そして、浴室の上部にはトップライトも設置し、月だけでなく星をも見れるようにした。

 天気が良い日は、お風呂に入りながら月と星が見れる。そんな浴室を実現した住宅。クライアントの帰宅時間が早まったそうだ…。


 ~終わり~

 写真:プランニングゆうむ
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