今日から人権週間だが、今朝の朝日新聞には何の記事も出ていなかった。朝日はこの手の関係についてはよく記事にするのであるが珍しい。
夕刊では「人脈記」という連載記事の中で漢字にまつわるエピソードを取り上げているが、昨日は「障碍」だった。
日本では身体や精神にハンデを負った人を障害者と呼んでいるが、害には災いの意味があり否定的なイメージが強い。だから碍という字を用いるべきという趣旨の運動をしている人がいるが日本では常用漢字の中に碍の字が入っておらず、一般には使えない。韓国では障碍者と書くらしいし、自治体で「障がい」とカナ表記する例もあるらしい。
しかし、障碍者と書いても問題は残るのである。障碍物とは邪魔になる物という意味だが、障碍者は物を者と入れ替えると邪魔者になってしまうのである。
現在使われている障害者というのは、もともと身体障害者と呼ばれていたのである。略して身障者だった。ところが30有余年前に精神障害者もいるというので総称から身体を外してしまったのである。これはヤバイのでないかと当時思ったものである。
障害者のことを英語ではHandicapped person(ハンデキャップド・パーソン)、これに合った言葉を考え出されるのが望ましい。しかし、安易に英語使用は御免こうむりたいものである。