今日は灌佛会、特別に行事めいたことはしなかったが「南無釈迦牟尼佛」の念佛を十念した。今時の軽薄日本人はやれクリスマスだ、バレンタインデー、カーニバル、ハロウィンだとかキリスト教徒でもないのにはしゃいでいるが佛教行事を大事にしてもらいたいものである。どうも葬式と結びついたところの陰気さが問題なのだろう。
さて、4月8日になると私には昭和48年の結婚式と昭和56年の得度式が思い出される。結婚式は当日佛滅で親が反対したがお釈迦さんの誕生日だからという理屈で押し切った。
得度式は人生の師である内山興正老師の系譜に繋がりたいという願いから、老師にお願いして老師の仲介で法嗣渡部耕法老師にしていただくことになった。安泰寺で大地さんという出家得度する人と一緒に在家で得度していただいた。
得度式は次に式次第で行われるが若干の違いがあるようである。大地さんには出家用の沙弥戒というのが授けられたが、それに私は「よく持つ(たもつ)」と言ってしまった。失敗だったが後でやっと気がついたのである。
http://www.sotozen-net.or.jp/ceremony/special/tokudoshiki
まあ、式は得度式だったが在家の私にとってはその一部を簡略化した授戒会が同じ中で行われたというべきなのであろう。
http://www.sotozen-net.or.jp/ceremony/special/jukaie
16条の戒律を受け、戒名を付けてもらい。血脈(けちみゃく)と五条衣を戴いた。
戒名は最初「しょうしんいっぽうこじ」と呼ばれた時はどう書くのか頭をひねったが攝身一法居士という字になっていた。
血脈は系図のことだが掛け軸のサイズの紙に木版で釈迦牟尼佛から順に歴代の祖師の名前が書かれ、お終いは内山老師の道融興正ー盡心耕法ー攝身一法居士、そこから釈迦牟尼佛に線が引かれている戻って円環を呈しているものである。
五条衣は別名絡子(らくす)といいよだれ掛け風の袈裟である。