十方世界共生山一法寺

自己の世界を建設しよう
 日本のことも世界のことも自分自身のこともみな自己の内のこと。

紀元節を祝う

2016年02月11日 | 共生

今日は建国記念の日、旗日だ。いつもより早めに起きて日の丸を掲げた。
今年は神武即位から2676年目の年に当たる。
そんなの神話の話ではないかと言われそうだが、暦なんて人間がどこかを起点に年月を数えてきたもの。それぞれの民族が神話や伝説を元に作ったものである。

因みに西暦はイエスの誕生の年が元年だがこれも伝説。
東南アジアの佛教国では佛滅を紀元とする佛暦が使われている。ミャンマー、スリランカは佛滅の年を紀元とし、今年は2560年、タイ、カンボジア、ラオスはその翌年を紀元としていて、今年は2559年になる。

イスラム暦はちょっと変わっていてムハンマドがメッカを支配していた民族に追われて故郷のメディナに戻った(聖遷という)西暦662年が紀元である。今年はイスラム暦で1355年に当たる。

 さて、ここで気がついたのだが、日本紀元と佛暦とは年が接近している。釈尊の誕生は佛暦前80年、それから数えると2639年。
神武即位との差は37年、つまり、釈尊と神武天皇は同世代ということになる。
この発見は楽しいね。正に神佛習合だ。

こういうと必ず釈尊はともかく神武天皇は架空ではないかと考える人がいる。
神話というのは全くの嘘なのかというと、そうではなく似たような事実があったのだと思う。神武東征だって似たようなことが時代が違ってあったに違いない。
その神武東征の物語が書かれた古事記が西暦712年に編纂されて1300年、そこから日本人の主だった人たちは神武天皇の存在を信じてきたのである。そのことからいろんなものが生まれ伝統となり今日の文化に繋がっている。

嘘の話から実際のものが生まれてくることも事実、「嘘から出た真」なのである。

神話はその民族の言語、文化、伝統の源泉である。

中でも日本神話は生命と平和の大切さを謳っている、これを蔑ろにしてはならないであろう。


デュメジル(フランスの神話学者)
「神話をなくした民族は命をなくす」

河合隼雄(心理学者、元文化庁長官)
「日本人のアイデンティティは古事記にある」

 

付記

西暦との年数変換法、紀元 西暦年+660年
                            佛暦 西暦年+543年(タイ)、+544(ミャンマー)
          昭和 西暦年(下2桁)ー25年
          平成   〃     +11年

 

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