全米科学財団と国際研究チームは2016年2月12日(日本時間)、アメリカの重力波望遠鏡LIGO(ライゴ)を用いて、2つのブラックホールの合体によって発せられた重力波の検出に成功したと発表した。
http://www.nao.ac.jp/news/topics/2016/20160212-gw.html
重力波の検出器は今世界にアメリカ、欧州、日本と3台あるが、日本のKAGRAは出遅れてしまったようで残念。
しかし、これで重力波による宇宙の観測が進むだろうし新しい発見が楽しみといえる。
3年前には質量をもたらすヒッグス粒子が実験で確認されたニュースがあったが、重力波の発見で粒子と波、その相関が明確になっていくことと思う。
さて、重力において知っておいてしかるべきことは、その相互作用の範囲は無限大ということ。電磁力もまた無限大である。
宇宙に存在する物質はいくら離れていても重力と電磁力によって繋がっているということである。
佛教で説く縁起も重力と電磁力の無限大の影響力によるのである。縁起というと間接的な繋がりを想定するが、直接に繋がっていて変化がその力の場の中を伝搬しているのである。
従って無関係なものは一切ない、一切のものによって支えられている。
おかしな例えになるかもしれないが目の前に殺し屋が現れたとする。実はその殺し屋に今まで生かされてきたのであり、逆に生かしてきたのである。
また、話は大きくなるが、自分は太陽によって生かされている、逆に自分の存在によって太陽も存在しているのである。
重力、電磁力の場は完全に繋がっていて隙間がない、何かどんな小さなものの存在を否定してもその完全な場は失われその場にあるものは存在し得なくなるのである。
もっと大きく太陽を宇宙としても同じである。