侖 リン・ロン 人部
解字 「亼シュウ(あつまる)+冊サツ(木簡・竹簡)」の会意。紐で結んだ木簡や竹簡(冊)をまるく巻き合わせた形。ひとつのまとまった内容のある巻物を表し、順序次第のある一連のものをいう。順序だてて一連をなし、きちんとそろったさまを表す。
意味 (1)順序だてる。すじ道をたてる。 (2)まるい。まとまる。 (3)おもう。
イメージ
「きちんと整った」(侖・倫・論・綸・崙)
巻いた形から「まるく整った」(輪・淪)
音の変化 リン:侖・倫・綸・輪・淪 ロン:崙・論
きちんと整った
倫 リン・みち イ部
解字 「イ(人)+侖(きちんと整った)」の会意形声。人と人とのきちんと整った関係。
意味 (1)みち(倫)。人のふみ守るべき道。「人倫ジンリン」(人と人との秩序関係。人としての道)「倫理リンリ」(道徳の規範となる原理) (2)なかま。ともがら。たぐい。「倫類リンルイ」 (3)順序。等級。しな。「倫次リンジ」(長幼の順序)
論 ロン 言部
解字 「言(ことば)+侖(きちんと整った)」の会意形声。すじ道を整理して言うこと。
意味 (1)あげつらう(論う)。物事の道理を説く。ろんずる。言い合う。「論争ロンソウ」「討論トウロン」「議論ギロン」 (2)すじ道をたてた話や文章。「論文ロンブン」「理論リロン」
綸 リン・いと 糸部
解字 「糸(いと)+侖(きちんと整った)」の会意形声。精錬した生糸を何本もきちんとより合わせた太い絹糸をいう。また「王言は糸の如し、其の出ずるや綸の如し」[礼記ライキ 緇衣シイ]とあり、天子の言葉・治める意となる。
意味 (1)いと(綸)。釣り糸。絃楽器の糸。 (2)つかさどる。おさめる(治)。「経綸ケイリン」(国家を治め整える) (3)天子の言葉。「綸言リンゲン」「綸旨リンジ」(天皇が出した文書) (4)[国]絹織物の一種。「綸子リンズ」(精錬した生糸で模様を織りだした絹織物)
崙 ロン 山部
解字 「山(やま)+侖(整う)」の会意形声。整った山容をした山。
意味 「崑崙コンロン」(中国西方の山系)に使われる字。崑は山が群がってつづく意、崙は整った山容をした山。崑崙は、山々がつらなり山容が整っている山。中国の西にある聖地の山で、天上と地上をつなぐ中継地と考えられた。「崑崙山脈」(チベットとウイグル自治区の境を東西に走る山脈)
まるく整った
輪 リン・わ 車部
解字 「車(くるま)+侖(まるく整う)」の会意形声。中心の軸から整然と出た輻フク(スポーク)によってきちんと整った円いかたちをしている車のわ。
意味 (1)わ(輪)。車のわ。また、車。「車輪シャリン」 (2)わのようなまるいもの。「年輪ネンリン」 (3)物の外まわり。「外輪ガイリン」「輪郭リンカク」 (4)まわる。「輪番リンバン」
淪 リン・しずむ 氵部
解字 「氵(みず)+侖(まるく整う=輪。わ)」の会意形声。水上に一点から輪のようにひろがるさざ波の意。物が水に沈むとき水上に波紋がひろがることから、しずむ意となる。
意味 (1)さざ波。小さい波。「淪漪リンイ」(淪も漪も、さざなみの意) (2)しずむ(淪む)。おちぶれる。「淪没リンボツ」(水中に落ちてしずむ。おちぶれる)「淪滅リンメツ」(しずんで滅びる)「淪喪リンソウ」(滅亡)
<紫色は常用漢字>
解字 「亼シュウ(あつまる)+冊サツ(木簡・竹簡)」の会意。紐で結んだ木簡や竹簡(冊)をまるく巻き合わせた形。ひとつのまとまった内容のある巻物を表し、順序次第のある一連のものをいう。順序だてて一連をなし、きちんとそろったさまを表す。
意味 (1)順序だてる。すじ道をたてる。 (2)まるい。まとまる。 (3)おもう。
イメージ
「きちんと整った」(侖・倫・論・綸・崙)
巻いた形から「まるく整った」(輪・淪)
音の変化 リン:侖・倫・綸・輪・淪 ロン:崙・論
きちんと整った
倫 リン・みち イ部
解字 「イ(人)+侖(きちんと整った)」の会意形声。人と人とのきちんと整った関係。
意味 (1)みち(倫)。人のふみ守るべき道。「人倫ジンリン」(人と人との秩序関係。人としての道)「倫理リンリ」(道徳の規範となる原理) (2)なかま。ともがら。たぐい。「倫類リンルイ」 (3)順序。等級。しな。「倫次リンジ」(長幼の順序)
論 ロン 言部
解字 「言(ことば)+侖(きちんと整った)」の会意形声。すじ道を整理して言うこと。
意味 (1)あげつらう(論う)。物事の道理を説く。ろんずる。言い合う。「論争ロンソウ」「討論トウロン」「議論ギロン」 (2)すじ道をたてた話や文章。「論文ロンブン」「理論リロン」
綸 リン・いと 糸部
解字 「糸(いと)+侖(きちんと整った)」の会意形声。精錬した生糸を何本もきちんとより合わせた太い絹糸をいう。また「王言は糸の如し、其の出ずるや綸の如し」[礼記ライキ 緇衣シイ]とあり、天子の言葉・治める意となる。
意味 (1)いと(綸)。釣り糸。絃楽器の糸。 (2)つかさどる。おさめる(治)。「経綸ケイリン」(国家を治め整える) (3)天子の言葉。「綸言リンゲン」「綸旨リンジ」(天皇が出した文書) (4)[国]絹織物の一種。「綸子リンズ」(精錬した生糸で模様を織りだした絹織物)
崙 ロン 山部
解字 「山(やま)+侖(整う)」の会意形声。整った山容をした山。
意味 「崑崙コンロン」(中国西方の山系)に使われる字。崑は山が群がってつづく意、崙は整った山容をした山。崑崙は、山々がつらなり山容が整っている山。中国の西にある聖地の山で、天上と地上をつなぐ中継地と考えられた。「崑崙山脈」(チベットとウイグル自治区の境を東西に走る山脈)
まるく整った
輪 リン・わ 車部
解字 「車(くるま)+侖(まるく整う)」の会意形声。中心の軸から整然と出た輻フク(スポーク)によってきちんと整った円いかたちをしている車のわ。
意味 (1)わ(輪)。車のわ。また、車。「車輪シャリン」 (2)わのようなまるいもの。「年輪ネンリン」 (3)物の外まわり。「外輪ガイリン」「輪郭リンカク」 (4)まわる。「輪番リンバン」
淪 リン・しずむ 氵部
解字 「氵(みず)+侖(まるく整う=輪。わ)」の会意形声。水上に一点から輪のようにひろがるさざ波の意。物が水に沈むとき水上に波紋がひろがることから、しずむ意となる。
意味 (1)さざ波。小さい波。「淪漪リンイ」(淪も漪も、さざなみの意) (2)しずむ(淪む)。おちぶれる。「淪没リンボツ」(水中に落ちてしずむ。おちぶれる)「淪滅リンメツ」(しずんで滅びる)「淪喪リンソウ」(滅亡)
<紫色は常用漢字>