増訂しました。
永 エイ・ながい 水部 yǒng
解字 甲骨文第一字は「彳(ゆく)+人+水流を表す数個の点」で、人が川を泳ぐ形。下の第二字は水流の点が二つ、金文は水流の線が一つ、篆文は右の水流が曲線になり、隷書(漢代)で彳の上が横線になり人がフに、右辺が⊂になり、現代字で永になった。意味は、本来の泳ぐ意でなく、川の流れが長く、またいつまでも続くことから、距離や時間が「ながい」意で使われる。
意味 (1)ながい(永い)。距離・時間がながい。「永続エイゾク」「永年エイネン」 (2)とこしえに。かぎりなく。「永久エイキュウ」「永世エイセイ」「永眠エイミン」
イメージ
「ながい」(永・詠・咏・昶・怺)
本来の意味である「およぐ」(泳)
音の変化 エイ:永・詠・咏・泳 チョウ:昶 こらえる:怺
ながい
詠[咏] エイ・よむ・うたう 言部 yǒng
解字 「言(ことば)+永(長くのばす)」の会意形声。言葉を長くひいて声を出すこと。咏エイは同じ意味の異体字。
意味 (1)うたう(詠う)。うた。声を長くのばしてうたう。「吟詠ギンエイ」(声に出して詩歌をうたう)「朗詠ロウエイ」(詩歌を声高くうたう) (2)よむ(詠む)。詩歌をつくる。「詠歌エイカ」(歌をつくること。よみあげること) (3)声に出して感動する。「詠嘆・詠歎エイタン」
昶 チョウ・ながい・のびる 日部 chǎng
解字 「日(ひ)+永(長い)」の会意。日(昼間)の時間がながい意。また、同音の暢チョウ(のびる)に通じ、のびる意がある。
意味 (1)ながい(昶い)。日が長い。「昶チョウは日長い也(なり)」(説文新附) (2)のびる(昶る)。のびやか。=暢チョウ。「雅昶ガチョウ」(みやびでのびやか) (3)人名。「孟昶モウチョウ」(十国後蜀の第2代(最後)の皇帝)
怺[国字] こらえる 忄部
解字 「忄(こころ)+永(ながい)」の会意。平常の心をながくもたせること。こらえる意。
意味 こらえる(怺える)。たえる。がまんする。ゆるす。「痛みを怺える」
およぐ
泳 エイ・およぐ 氵部 yǒng
解字 「氵(みず)+永(およぐ)」の会意形声。永は、もともとおよぐ意だが、永い意となったので、氵(水)をつけて本来の意を表した。
意味 (1)およぐ(泳ぐ)。およぎ。「水泳スイエイ」「遠泳エンエイ」「競泳キョウエイ」 (2)泳ぐような動作。「体が泳ぐ」 (3)かき分けてたくみに進む。「群衆の中を泳ぐ」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
永 エイ・ながい 水部 yǒng
解字 甲骨文第一字は「彳(ゆく)+人+水流を表す数個の点」で、人が川を泳ぐ形。下の第二字は水流の点が二つ、金文は水流の線が一つ、篆文は右の水流が曲線になり、隷書(漢代)で彳の上が横線になり人がフに、右辺が⊂になり、現代字で永になった。意味は、本来の泳ぐ意でなく、川の流れが長く、またいつまでも続くことから、距離や時間が「ながい」意で使われる。
意味 (1)ながい(永い)。距離・時間がながい。「永続エイゾク」「永年エイネン」 (2)とこしえに。かぎりなく。「永久エイキュウ」「永世エイセイ」「永眠エイミン」
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「ながい」(永・詠・咏・昶・怺)
本来の意味である「およぐ」(泳)
音の変化 エイ:永・詠・咏・泳 チョウ:昶 こらえる:怺
ながい
詠[咏] エイ・よむ・うたう 言部 yǒng
解字 「言(ことば)+永(長くのばす)」の会意形声。言葉を長くひいて声を出すこと。咏エイは同じ意味の異体字。
意味 (1)うたう(詠う)。うた。声を長くのばしてうたう。「吟詠ギンエイ」(声に出して詩歌をうたう)「朗詠ロウエイ」(詩歌を声高くうたう) (2)よむ(詠む)。詩歌をつくる。「詠歌エイカ」(歌をつくること。よみあげること) (3)声に出して感動する。「詠嘆・詠歎エイタン」
昶 チョウ・ながい・のびる 日部 chǎng
解字 「日(ひ)+永(長い)」の会意。日(昼間)の時間がながい意。また、同音の暢チョウ(のびる)に通じ、のびる意がある。
意味 (1)ながい(昶い)。日が長い。「昶チョウは日長い也(なり)」(説文新附) (2)のびる(昶る)。のびやか。=暢チョウ。「雅昶ガチョウ」(みやびでのびやか) (3)人名。「孟昶モウチョウ」(十国後蜀の第2代(最後)の皇帝)
怺[国字] こらえる 忄部
解字 「忄(こころ)+永(ながい)」の会意。平常の心をながくもたせること。こらえる意。
意味 こらえる(怺える)。たえる。がまんする。ゆるす。「痛みを怺える」
およぐ
泳 エイ・およぐ 氵部 yǒng
解字 「氵(みず)+永(およぐ)」の会意形声。永は、もともとおよぐ意だが、永い意となったので、氵(水)をつけて本来の意を表した。
意味 (1)およぐ(泳ぐ)。およぎ。「水泳スイエイ」「遠泳エンエイ」「競泳キョウエイ」 (2)泳ぐような動作。「体が泳ぐ」 (3)かき分けてたくみに進む。「群衆の中を泳ぐ」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
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