スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

ポポロ広場(ローマへの旅28)

2006-06-06 | イタリア旅行2006

地下鉄A線のフラミニオ駅を出ると、すぐ目の前にポポロ広場が広がる。

広場の中央には、初代皇帝アウグストゥスがエジプトから戦利品として持ち帰ったという、紀元前13世紀に作られたオベリスクが立っているのだが、あいにくの修復中。それにしても、ローマは古い建築物が多いせいか、よくこんな風にカバーをかけられて修復作業をしていることが多い。

Piazza_del_popolo

工事のためにオベリスクの周りを囲っているカバーに、その模様の絵が描かれているのがおもしろい。オベリスクの足元には、エジプト出身らしく4体のライオンの噴水が水を噴き出しているはずだが、見れず。

その南側には、双子教会と呼ばれている Santa Maria dei Miracoli (サンタ・マリア・デイ・ミラコリ教会、右側)と Santa Maria di Montesanto (サンタ・マリア・ディ・モンテサント教会、左側)。

Gemelli

双子というだけあって、そっくりに見えるが、実は、右の教会の方が敷地面積が大きくなっている。広場に立って見た時、その違いを解消するために、右の本堂のクーポラは正円、左は楕円に設計してある。

もう一度、広場北側に目を向けると、かつてはフラミニオ門と呼ばれたポポロ門が目に入る。

Porta_del_popolo

北からの巡礼者は、広場中央のオベリスクを目印にやって来て、この門で身分を調べられたとのこと。

フェリーニ監督も常連だったという1950年創業の老舗カフェ「Canova (カノーヴァ)」で一杯。値段は観光地のせいか、ちょっと高め。

Canova

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安富牧場

2006-06-05 | 日記

イタリアでうまいジェラートを食べまくってたせいか、最近無性にジェラートが食べたくなるときがある。そういえばと、ふと思い出して、久しぶりに安富牧場に行くことに。

Yasutomi

ここは、手作りのおいしいジェラートやソフトクリームを売っているので有名。休みの日には、ジェラートを買う人で行列ができていることもあるほど。行ったのは、ちょうど平日だったので、さすがに空いていた。

何にするか迷ったが、結局頼んだのは、コーヒーとクリームチーズのダブル。うちの奥さんは、イチゴ。

Yasutomi_gelato

甘さ控えめだが、ミルキーで、舌触りもなかなかのもの。

外には馬も飼われている。馬と聞くとおとなしそうだが、噛むから気を付けましょうと注意書きあり。近づいて見ると、前歯を剥き出して、鉄の柵をガシガシ齧っていて確かに危なそう。

Yasutomi_horse

その日の夕方には、アナジャコ釣りに出掛けた。引き潮を待って、空いている穴に筆を突っ込んで、それを押し上げてくる穴ジャコを捕まえるというもの。1時間ほど頑張ったが、全然手ごたえなし。後で地元の人に聞くと、少し前に、たくさんの人が大量に釣っていったので、今ほとんどいないんちゃうかということでした。残念。

Anajyako

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「Il Bacaro」(ローマへの旅27)

2006-06-04 | イタリア旅行2006

晩ご飯は、パンテオンから北に向かって少し歩いたところにある「Il Bacaro (イル・バカロ)」という店に。

予約は取っていなかったが、入れなくてもパンテオン近くなら他にもたくさんリストランテがあるしと思い、直接行ってみた。店内は予約で一杯なので、テラス席ならOKとのこと。5月の晩ということで若干冷えてはいたが、我慢できないほどじゃないとテラス席で食べることにした。

Il_bacaro

アミューズいわゆる付き出し

Il_bacaro_1

フォカッチャなんだけど、しっとりさせてあり、おいしい。

Pate di foie gras con crostini

Il_bacaro_2

フォアグラのパテ。大好きなフォアグラをメニューに見つけてしまったので、思わず注文。量は少ないものの、なかなかおいしい。

Spaghetti con bottarga e carciofi croccanti

Il_bacaro_3

カラスミとアーティチョークのスパゲッティ。写真は暗くてわかりにくいが、黄色い色したカラスミがたっぷりパスタに絡まっている。日本でカラスミと聞くと、ボラの卵というイメージがあるが、味と香りはマグロっぽかった。それにしても、イタリアではパスタなら何食べてもはずれなし。

Carpaccio caldo di manzo con radicchio , cicorietta e tartufo

Il_bacaro_4

仔牛のカルパッチォ、チコリとトリュフ添え。カルパッチョの上には、贅沢な量の黒トリュフ。香りがすごい。肉自体の味付けが少し物足りなかったが、その柔らかさには大満足。

店内は小さく、石畳の上に並ぶテラス席もちょっと傾いていているものの、おしゃれでそれでいて落ち着く感じ。たくさんの地元の人たちで賑わっているのもわかる気がする。しかも、カラスミのパスタは、激ウマだった。

お腹も落ち着いたので、近くにあるジョリッティでジェラートを食べて帰ろうと思ったが、行ってみるとすでに店仕舞いをしている最中だった。ガイドブックには、翌1時まで開いていると書いてあり、まだ1時まで時間あるのにと思ったが、イタリアではそんなことはざらにあるのでしょうがないなと諦めた。

ホテルに帰ると、この時間なのに、すぐ横にあるおばちゃんの店が開いていた。ラッキーと思い、ジェラートを買ってホテルの部屋で食べることにした。今回は、ティラミスとクリームチーズ(だったかな?)。やっぱりうまかった。こんな小さなお店でも、ジェラートは手作りなんだろうか。

Gelato

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スペイン広場→サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂(ローマへの旅26)

2006-06-03 | イタリア旅行2006

骸骨寺を見学した後は、歩いてスペイン広場へ。途中、膀胱が破裂しそうなほどの尿意に襲われ、通りかかりのBARに駆け込んだ。観光地から離れたBARは、caffe の値段も安くて良心的。ついでに、トイレも借りれてラッキー。あんまり暑いので、caffe freddo (エスプレッソの冷たいバージョン)を注文。おばちゃんに、caffe freddo 一杯と頼んだら、店の奥の人に2杯作ってと言ってたので、何でだろうと思っていたら、もう一杯は自分で飲んでいたので笑ってしまった。

Caffe_freddo

BARで買ったミネラルウォーターを飲みながら、トリニタ・ディ・モンティ広場へ。あいにくトリニタ・ディ・モンティ教会は工事中だった。広場では、たくさんの絵描きさんたちが絵を描いていて、それを覗きながら歩くのも楽しい。階段上の広場からは、スペイン広場、そこから続くコンドッティ通りが眺められる。

Via_condotti

階段下から見上げたところ。誰もが一度は見たことがあるアングル。

Piaza_di_spagna_1

たくさんのツツジで飾られていて美しい。季節的にもいいせいか、それにしても人が多い。巨匠ベルニーニの父ピエトロ作の「船の噴水(バルカッチャの噴水)」の周りには、噴水を見て涼む人でびっしり。船から流れ出ている水を飲んでいる人もいた。

Fontana_della_barcaccia

買い物後、さすがに歩き疲れたためタクシーで、ホテル近くのスーパーマーケットへ。日本のスーパーとは全然雰囲気が違っていておもしろい。観光客用の店で売っているものと同じものが、全然安い値段で売っているので、断然お得。ここで自分達の分も含め、お土産を大量に買い込む。

Supermercato1

チーズの大きさがでかい。しかも安い。日本で買ったら、かなりの値段しそう。

Supermercato2

見たことのない魚介類がたくさん並んでいる。海の幸も、新鮮そうなのが意外とたくさん置かれていて驚いた。

荷物が多いので一旦置きにホテルへ。その途中に San Giovannni in Laterano (サン・ジョバンニ・イン・ラテラーノ大聖堂)がある。

San_giovannni_in_laterano

教皇座がヴァチカンに移るまで、長い間カトリック教会の中心的存在であった格式の高い大聖堂。キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が、教皇メルキアーデに土地を与えたのが始まり。中を見学したかったが、すでに夜7時をとうに過ぎており、閉まっていた。もちろん、その向かいにある Scala Santa (聖なる階段)も見学できず。ちなみにこちらは、本当か嘘かはわからないが、キリストが裁判の日に上ったという階段で、エルサレムのピラトの宮殿にあったものを運んだという。今だにひざまずいてこの階段を上がる信者の絶えない場所だとのことだ。

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骸骨寺(ローマへの旅25)

2006-06-02 | イタリア旅行2006

バルベリーニ広場の中央には、バルベリーニ家の依頼でベルニーニが制作した「トリトンの噴水」があるはず。だが、四方をビニールシートで覆われていて工事中。かろうじて、ほら貝を持った海神トリトンは見えるが、4頭のイルカに支えられている部分は見えず。しかも、水が噴き出していないと、意外と味気ない。

Piazza_barberini

バルベリーニ広場にあるもう一つの噴水「蜂の噴水」。こちらは、交差点の角にあり、あまり目立たない。トリトンの噴水同様、ベルニーニ作。開いた貝に蜂が三匹とまっている。三匹の蜂は、依頼者バルベリーニ家の紋章。

Fontana_delle_api

このすぐ近くに、「Santa Maria Immacolata Concezione (サンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会)」がある。

Smaria_immacolata_concezione

キリスト教の一派、カプチン・フランシスコ会の教会。通称「骸骨寺」と呼ばれるこの教会は、カプチン派の修道士の納骨堂があることで有名。珍しいもの見たさ(恐いもの見たさ?)の観光客が、ちょこちょこ出入りしている。入り口の修道僧に心づけを渡し、いざ内部へ。

廊下に沿って、いくつかの部屋に分かれていて、約4000体もの修道僧の骨が納められている、というよりも、その骨で思いっきりアートしているといった方が相応しいだろう。いろいろな骨の部分を組み合わせて作られたシャンデリアが天井から下がっていたり、頭蓋骨を重ねてアーチ型にしてみたり、骨で作った時計が壁に貼ってあったり、部屋中の装飾が全て骨で作られている。納骨堂内は、撮影禁止のため写真は撮れませんでした。

最後の部屋の真ん中には、「What you are now we used to be : what we are now you will be」と書かれている。確かにふと足を止めて考えさせられる一文ではある。

いつか復活することを願って、骨となってここに納められているとのことなのだが、修道士たちはどういった気持ちでこの装飾を作ったのだろうか。子供の骨とかもあったが、もしかして親たちが、自分の子供がいつか復活するようにと願いながら飾ったりしたのだろうか。そう考えると、スティーブン・キングの「ペット・セメタリー」を思い出し、その狂気に少しぞっとした。

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「デイジー」

2006-06-01 | 映画

Daisy

オランダで骨董店を営む祖父と暮らす画家の卵ヘヨンの元に届けられるデイジーの花。名前も姿も知らない送り主こそ運命の恋人だと信じるヘヨンは、肖像画の客として現れたジョンウに心惹かれる。一方、殺し屋という職業ゆえに人知れずヘヨンを見守り続けてきたパクウィは…。

主演が、チョン・ジヒョンとチョン・ウソンなので、完全な韓国映画だと思っていたが、監督は、「インファナル・アフェアー」で有名な香港映画のヒットメイカー、アンドリュー・ラウ。クレジットは韓国映画だが、どことなく香港映画のような雰囲気もあり、これはこれでありかなと思った。

また、全編、オランダのアムステルダムで撮影されており、古い建物が並ぶ町並みや運河、田舎の花畑などの風景は見ているだけで、異国の地にいるようで楽しい。

それ以上に素晴らしかったのが、主人公3人の感情がうまく表現されているところだ。ヘヨンを陰ながら見つめているパクウィ(普通の男性がそんなことしたらストーカーといわれるが、チョン・ウソンだから許されるのだろう)。ヘヨンが待ち続けていた恋人は自分ではないとはっきり言えず悩みながらも、彼女と付き合うジョンウ。どちらも無口な役柄ながらも、その心情はよく伝わってくる。二人の間で揺れ動くヘヨンの気持ちは、僕には共感はできないが、納得はさせられるうまい演出だった。香港映画のようなアクションの迫力は控えめではあるが、3人の人物像がしっかり描かれているため、それでもなかなか見応えのあるドラマに仕上がっていたと思う。

悲しいストーリーではあるが、ラストはそういったものを感じさせない終わらせ方だったところにも好感が持てた。

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