地下鉄A線のフラミニオ駅を出ると、すぐ目の前にポポロ広場が広がる。
広場の中央には、初代皇帝アウグストゥスがエジプトから戦利品として持ち帰ったという、紀元前13世紀に作られたオベリスクが立っているのだが、あいにくの修復中。それにしても、ローマは古い建築物が多いせいか、よくこんな風にカバーをかけられて修復作業をしていることが多い。
工事のためにオベリスクの周りを囲っているカバーに、その模様の絵が描かれているのがおもしろい。オベリスクの足元には、エジプト出身らしく4体のライオンの噴水が水を噴き出しているはずだが、見れず。
その南側には、双子教会と呼ばれている Santa Maria dei Miracoli (サンタ・マリア・デイ・ミラコリ教会、右側)と Santa Maria di Montesanto (サンタ・マリア・ディ・モンテサント教会、左側)。
双子というだけあって、そっくりに見えるが、実は、右の教会の方が敷地面積が大きくなっている。広場に立って見た時、その違いを解消するために、右の本堂のクーポラは正円、左は楕円に設計してある。
もう一度、広場北側に目を向けると、かつてはフラミニオ門と呼ばれたポポロ門が目に入る。
北からの巡礼者は、広場中央のオベリスクを目印にやって来て、この門で身分を調べられたとのこと。
フェリーニ監督も常連だったという1950年創業の老舗カフェ「Canova (カノーヴァ)」で一杯。値段は観光地のせいか、ちょっと高め。