三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

大嘗宮(だいじょうぐう)見学研修旅行

2019年12月06日 | 神道青年会
愛媛県神道青年会主催の大嘗宮見学研修旅行に参加致しました。

11月14、15日と行われた大嘗祭(だいじょうさい)
陛下が即位後はじめて行う新嘗祭(にいなめさい)を大嘗祭と呼び
御一代に一度しか行われない、大変重要な儀式とされています。

その大嘗祭が行われた大嘗宮が3週間だけ公開されるということで
見学研修を企画しました。

丁度、乾通の公開と重なり
雲一つない好天気に恵まれたこともあり
物凄い人でした!

普段は目にすることのない、皮の付いた木材を使用した鳥居や鰹木
壁に椎の枝がさしてありました。

ここで天皇陛下自らが奉仕されていたと思うと感動いたしました。

その後は下谷神社へ向かい参拝

東日本大震災以降、50以上の仮社殿や鳥居などの施設を支援している
阿部宮司さんに会い、お話を聞かせていただきました。

以前にブログで社殿の奉納先を探していましたが
阿部宮司さんの紹介で福島県いわき市久之浜町に鎮座する
見渡神社に奉納することが決まりました。
人の縁は様々なものを結んでくれるものと実感しています。


翌日は防衛省見学
ここでは三島由紀夫・森田正勝の最後の場所となった
市ヶ谷駐屯地の東部方面総監室や
東京裁判が行われた場所などが移設復元された市ヶ谷記念館
も案内してくれます。

尚、愛媛県神道青年会では毎年命日である11月25日に
三島由紀夫・森田正勝慰霊祭を奉仕しています。


最後に国宝である迎賓館赤坂離宮を見学

特別公開されている即位パレードに使用した
センチュリーオープンカーもしっかりと見ることができました。

内容の濃い研修旅行の中
神主として「祭り」を行うことが本分
ということを改めて感じた研修旅行となりました。
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綱敷天満神社 観月神楽の夕べ

2019年09月27日 | 神道青年会
愛媛県神道青年会主催の観月神楽が
今治市桜井の綱敷天満神社にて行われました。


当会にも所属している菅宮司さんの協力の元
大きな改修事業を数年後に控える中での開催となりました。

まずは浦安の舞(うらやすのまい)

皇紀2600年の祝典が昭和15年(1940年)に行われたときに、その奉祝会が制定したのが、この神楽舞です。
昭和天皇様が詠まれた
「天地の 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」
という詞に曲と舞をつけられたもので
昭和15年11月10日の奉祝会当日、全国の神社で一斉に奉納されました。


伊豫神楽25番 神躰鈿女之神楽舞(しんたいうずめのまい)

伊予神楽は愛媛県南予地方に、鎌倉時代以前より、現在に伝わる神楽で、男性の神主だけで構成され、神楽全体が神事という特長をもっています。
昭和36年3月30日に第1号として愛媛県無形文化財の指定を受け
また昭和56年4月21日に国指定無形重要文化財の指定を受けて
現在ではかんなぎ会という団体を組織して保存を図っています。

越殿楽(えてんらく)

平安時代初期、中国の唐の国から伝わったといわれる曲で
雅楽で最も有名な曲です。

楽器紹介


陪臚(ばいろ)

唐招提寺の陪臚会(ばいろえ)などで演奏されたそうです。
陪臚の曲を7回繰り返し演奏した時に「舎毛音(しゃもうのこえ)」という音が聞こえると戦に勝つという言い伝えがあり
聖徳太子が物部守屋(もののべのもりや)と戦う時に演奏し、その音が聞こえて戦に勝ったとも言われています。

悠久の舞(ゆうきゅうのまい)

「すえの世のすえのすえまで我が国はよろずの国にすぐれたる国」
この歌は蒙古襲来の折り、宏覚禅師(こうかくぜんじ)によって詠まれたもので、
当時の宮内省雅楽部楽長多忠朝(おおのただとも)氏により作曲作舞されたお祝いの舞です。
当初は男性による勇壮な四人舞でしたが、昭和39年の東京オリンピックを期して、女性舞として振付しました。


伊豫神楽十五番 弓之舞(ゆみのまい)

この舞は、国中の、諸々の災害、悪魔を武神が弓の神威によって退散させる弓祓いの舞です。
伊予神楽の創始は、現在では不明となっていますが
宇和島市の八幡神社には嘉元3年9月(西暦1305年、鎌倉時代)の銘がある神楽面が残されており
それ以前より伝承されていたことは確かであると考えられます。

最後に「ふるさと」

近年、毎年のように大規模災害が起こる日本
被害にあわれた方が一日も早く故郷に帰れること
災害が起きても愛される、豊かな故郷を思い、演奏しました。

今回は司会をしながら演奏もしましたのでバタバタしましたが、それも良い経験となりました。
残念ながら月は見ることができませんでしたが
中秋の名月当日にこの事業を行うことができ
多くの方が集まったことに感謝致します。
誠にありがとうございました。
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神道行法錬成会(高知県・新荘川)

2019年09月26日 | 神道青年会
神道青年四国地区協議会主催の神道行法錬成会(しんとうぎょうほうれんせいかい)に参加致しました。

先ずは会場となる賀茂神社に参拝し、記念撮影
丁度屋根の葺き替え中で、まだ銅板の屋根がキラキラと光っていました。


その後、禊場(みそぎば)の新荘川(しんじょうがわ)へと移動
最後にニホンカワウソが発見されたとされる清流にて
大祓詞を5巻奏上して身を清めました。


再度賀茂神社へと移動して鎮魂行事を行い
練成会を終えました。

禊(みそぎ)は罪や穢れを祓い清めるもので、
古事記にもイザナギノミコトが黄泉の国から帰られたときに行っている記載があります。

須崎の豊かな自然と恵みを感じた一日となりました。
様々ご準備していただいた高知県神道青年会の皆様
ありがとうございました。
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天下大祓(てんかおおはらえ)

2019年09月01日 | 神道青年会
8月30日正午
「天下大祓(てんかおおはらえ)」を斎行致しました。

本年11月14~15日
天皇陛下御即位に伴う大嘗祭(だいじょうさい)が斎行されます。

大嘗祭を迎えるにあたり特に厳重な祓(はらえ)が必要とされ
古来、大嘗祭の年は恒例の6月・12月の大祓だけではなく、全国的に臨時の大祓がされてきました。

この度、神道青年全国協議会が主催となり、全国の青年神職が
8月30日正午より「天下大祓」を全国各地で同時刻に斎行しました。

諸儀式の恙ない斎行と新しい時代に災いが起こらぬよう祓い清め
国民の安寧をお祈り致しました。
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平成の大祓 並びに 践祚安泰(せんそあんたい)祈願祭

2019年05月03日 | 神道青年会
平成最後の深夜から令和最初の未明にかけて
40歳以下の若手神職の会である
愛媛県神道青年会の主催の元
「平成の大祓 並びに 践祚安泰祈願祭」を行いました。


しとしとと、清めの雨がそぼ降る中、
改元直前の午後十一時半から祭典を斎行。

平成の御代への感謝と共に、新たな時代の幕開けを前に「大祓詞」を奏上して祓い清め

令和となった朔日午前0時頃、践祚の祭儀が滞りなく行われると共に、
国民一人一人が活躍できる時代になるよう祈念致しました。


平成になる時とは違い、二百二年振りとなる御譲位が行われ
慶事として改元を迎えた為、どのような雰囲気になるのか分かりませんでしたが
参拝者も次々とお参りに訪れ、年明けのようでした。

一同清々しい気持ちで改元を迎え、大変にめでたく、一生の思い出となる祭典となりました。
日本人に生まれて良かった!

また、天皇陛下御即位を奉祝し
ここに朝見の儀の天皇陛下のおことばを記します。

日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより,ここに皇位を継承しました。

この身に負った重責を思うと粛然たる思いがします。

顧みれば,上皇陛下には御即位より,三十年以上の長きにわたり,世界の平和と国民の幸せを願われ
いかなる時も国民と苦楽を共にされながら,その強い御み心を御自身のお姿でお示しになりつつ
一つ一つのお務めに真摯に取り組んでこられました。
上皇陛下がお示しになった象徴としてのお姿に心からの敬意と感謝を申し上げます。

ここに,皇位を継承するに当たり,上皇陛下のこれまでの歩みに深く思いを致し
また,歴代の天皇のなさりようを心にとどめ,自己の研鑽さんに励むとともに,常に国民を思い
国民に寄り添いながら,憲法にのっとり,日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い
国民の幸せと国の一層の発展,そして世界の平和を切に希望します。
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北朝鮮人権侵害問題啓発週間 拉致被害者を救う会パレード

2018年12月17日 | 神道青年会
12月15日
北朝鮮人権侵害問題啓発週間に伴い
松山市駅前坊ちゃん広場~大街道まで
救う会愛媛主催の
啓発パレードに愛媛県神道青年会会長として参加しました。


愛媛県には政府認定の拉致被害者はいませんが、3名の「特定失踪者」といわれる方がいます。
「特定失踪者」とは、北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者を指す言葉です。


大政 由美さん


二宮 喜一さん


山下 綾子さん
の三名です。


2002年に北朝鮮から帰国した拉致被害者の蓮池薫さんは
中央大学法学部3年で20歳の時に
帰省していた新潟県柏崎市の海岸で恋人とデートしていたところ
北朝鮮の工作員と戦闘員のグループに拉致されました。

誰でもありえるような場面です。

同じように悲惨な目にあっている日本人が大勢いるとされています。
救う会愛媛のホームページ上では署名のダウンロードも可能です。
御協力を宜しくお願い致します。
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観月神楽in三島神社(宇和島市長堀)

2018年09月23日 | 神道青年会
9月21日

宇和島市長堀に鎮座する三島神社において
愛媛県神道青年会主催「第三十六回観月神楽の夕べ」が執り行われました。

準備の段階から、厚い雲に覆われ、いつ雨が降ってもおかしくない状態でしたが
予定通り外での開催となり、短い間でしたがお月様も顔をのぞかせていました。

演目は伊豫豆比古命神社巫女二名による「浦安の舞」で始まり

惟神会による伊予里神楽「大魔」

今回は惟神会としても参加し、太鼓をたたきました。

「越殿楽」

「楽器紹介」

「陪臚」と続き

巫女による「悠久の舞」

惟神会の伊予里神楽「弓の舞」を披露しました。

最後には 被災された皆様に一日も早く故郷に帰って来られるよう想いを込めて
「ふるさと」を演奏し、観客の皆様と一緒に歌いました。


終わってみると演奏中は雨が降ることもなく、素晴らしい観月祭になりました。
ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

これを機会に多くの方に日本の文化、伝統音楽について興味を持っていただければ幸いです。
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徳島県 台風被害 支援活動

2018年09月07日 | 神道青年会
神道青年四国地区協議会主催で神道行法錬成会(禊研修)が行われる予定でしたが
台風21号の影響により中止となり、
開催地である徳島県の日和佐八幡神社も大きな被害を受けた為、

当初の予定を変更して支援活動を行う事となりました。

木々が散乱し落ち葉が境内一面に散乱しておりました。

四国四県から総勢30名程が集まり、午後1時~3時まで境内参道の掃き掃除や、末社の清掃を行いました。

その後、有志で禊研修を行いました。


翌日は役員会が行われ、

帰りに被害が大きかった大麻彦神社に視察に行きました。

木が根から折れ

末社の拝殿が飛んで全壊等

被害が確認できました。
奉務神社が大変な時にもかかわらず、前日に集まっていただいた皆さんの思いに
改めて感嘆しました。

いつ何時、何が起こるか分かりません。
今の生活が当たり前では無いことをつくづく実感しました。

日々の生活に感謝。
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愛媛県宇和島市吉田町 復興支援活動

2018年08月11日 | 神道青年会
8月6日
神道青年四国地区協議会の総会・研修会を行う予定でしたが、
平成30年7月豪雨被害を受け、愛媛県宇和島市吉田町の復興支援活動を行うことにしました。
変更するに当たり、快く承諾していただいた四国地区の皆様
本当にありがとうございます。

当日は
愛媛県神道青年会13名
県内神職8名
香川県神道青年会8名
徳島県青年神職会7名
高知県神道青年会8名
神道青年近畿地区協議会12名
神道青年全国協議会11名

総勢67名が宇和島市立立間小学校に集い
その後4つの班に分かれて作業を行いました。



天満神社

先ずはお参り。

境内に土砂、流木、瓦礫が堆積しており、それを取り除く作業から始めました。

最後に水圧洗浄器にて仕上げをしました。
予定より早めに終わりましたので、他の作業場所に行く班と
地域の道路にたまった泥を除去する班に分かれました。



八幡神社 社務所



社務所は床上30センチほど浸水しており、床板の撤去や床下にたまった泥を撤去しました。





安藤神社 神輿庫・旧宮司宅





神輿子は床上数センチですが浸水しており、中のものを全て出して
洗い、消毒しました。

旧宮司宅は取り壊し予定ですが、浸水したので、床板をはがし、不要な木材はチェーンソーで切り取り、泥を取り除きました。





宮司宅・借家1棟



床上1メートル程浸水しており、
床下の泥を土嚢袋に入れて運搬しました。

画像では伝わりにくいですが非常に暑い中でしたので、
暑さを耐えるだけで、体力が奪われました。
床下の泥をとる作業は身動きも自由にできず、風も通らず、といった状況でした。

土砂搬入先の吉田球場




予想以上に人数が集まっていただいたこともあり、広い範囲で作業することが出来ました。

非常に暑い中、遠方からお越しいただい方
前泊、当日泊をして備えていただいた方
皆様の熱い思いに感激しました。

心より感謝すると共に、篤く御礼申し上げます。
そして
一日も早い吉田町の復興をお祈り致します。
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神宮神道青年会 交流会

2018年07月06日 | 神道青年会
7月3~4日
伊勢の神宮にて奉仕されている
40歳以下の若手神職が来松され交流会をしました。

道後温泉等を案内し大嘗祭について意見交換

当嚴島神社にて正式参拝もされました。

有意義な時間をありがとうございました。
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愛媛県神道青年会 再発足45周年記念式典・祝賀会

2018年03月31日 | 神道青年会
愛媛県内で奉仕している40歳以下の若手神職の会である
愛媛県神道青年会が再発足45周年の節目を迎へ
記念式典・祝賀会を執り行いました。


今期、会長を務めている私にとって、非常に重要な式典であり
記念事業の締めくくりとなる一大事業でした。

約2年前から準備して、役員一同になって企画、準備を致しました。
その結果90名を超える方にご参集いただき
盛大に式典・祝賀会を行えたこと、誠に感謝しております。

愛媛県神道青年会は戦後発足しましたが
その後、自然消滅し
昭和47年に再発足致しました。

青年会もそうですが、
神社においてもそれぞれに歴史があり、

奉仕してきた歴代の神職がいて
それを支えてくれた地域・氏子・崇敬者の皆様のお蔭で
今があることを忘れてはいけません。

これは地域においても言えることでしょう。
現状が当たり前とではなく、地域を本気で守ってくれた先人がいるからこそ今があります。

このような佳節を迎えたときに会長が出来ることを非常に有難く感じました。
ご支援ご協力いただいた皆様には、篤く御礼申し上げます。

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愛媛県神道青年会 第35回観月神楽の夕べ

2017年09月26日 | 神道青年会
愛媛県神道青年会主催の観月神楽の夕べを行いました。
毎年違う神社を会場として、中秋の名月の頃に雅楽や神楽を楽しんでいただこうと催しています。

今年はご縁をいただき、日尾八幡神社にて開催しました。
いつも通り篳篥を吹きたいところですが、会長は司会をするという前例に倣い
今回は司会に徹しました。

先ずは石鎚神社の巫女さんによる「浦安の舞」
皇紀2600年の祝典が昭和15年(1940年)に行われたときに、その奉祝会が制定したのが、この神楽舞です。

昭和天皇様が詠まれた
「天地の 神にぞいのる 朝なぎの 海のごとくに 波たたぬ世を」
という詞に、当時の宮内省楽部の楽長が曲と舞をつけられたもので、
昭和15年11月10日の奉祝会当日、全国の神社で一斉に奉納されました。
それ以来この舞は全国の神社の神事に奉納されております。
曲名の浦安とは、心の安らか、という意味で、平和を祈る心の舞であります。


次に恒例となっています伊豫神楽さんにも神楽を舞っていただきました。
伊豫神楽は愛媛県南予地方に、鎌倉時代以前より、現在に伝わる神楽で、男性の神主だけで構成され、神楽全体が神事という特長をもっています。
その創始は、現在では不明となっていますが、宇和島市の八幡神社には嘉元3年9月(西暦1305年、鎌倉時代)の銘がある神楽面が残されており、
それ以前より伝承されていたことは確かであると考えられます。
伊豫神楽25番 身躰鈿女舞(しんたいうずめのまい)

伊豫神楽は、昭和36年3月30日に第1号として愛媛県無形文化財の指定を受け、また昭和56年4月21日に国指定無形重要文化財の指定を受けて、現在ではかんなぎ会という団体を組織して保存を図っています。

次に愛媛県神道青年会による演奏
越天楽

越殿楽は、平安時代初期、中国の唐の国から伝わったといわれる曲です。
優雅な旋律で古くから親しまれた有名な曲で、福岡県の民謡「黒田節」もこの曲が基となったといわれています。

雅楽の楽器を紹介した後

次に陪臚(ばいろ)

この曲を7回繰り返し演奏した時に「舎毛音(しゃもうのこえ)」という音が聞こえると戦に勝つという言い伝えがあり、聖徳太子が物部守屋(もののべのもりや)と戦う時に演奏し、その音が聞こえて戦に勝ったとも言われています。

次に巫女さんによる「悠久の舞」
蒙古襲来の折り、宏覚禅師(こうかくぜんじ)によって詠まれた
「すえの世のすえのすえまで我が国はよろずの国にすぐれたる国」
皇紀2600年(初代神武天皇が即位されてから2600年)(昭和15年)、当時の宮内省雅楽部楽長多忠朝(おおのただとも)氏により作曲作舞されたお祝いの舞です。
当初は男性による勇壮な四人舞でしたが、昭和39年の東京オリンピックを期して、女性舞として振付し、世界の人々を歓迎したのが現在に至っています。巫女が手にして舞う季節の花により、勇壮の中にも、優雅な華やかさを併せ持つ神楽舞です。


次に伊豫神楽十五番 弓之舞
この舞は、国中の、諸々の災害、悪魔を武神が弓の神威によって退散させる弓祓いの舞です。


最後は、この近年、地震や台風大雨での堤防氾濫などがございます。
尊い命を失われた全ての御霊が、無事ふるさとへお帰りになりますように
そして被災された全ての皆様が、1日でも早くふるさとへ戻ること出来ますように
願いを込めて、ご来場の皆様と共に、ふるさとを合唱しました。


天気が不安定で準備時には雨が降っていましたが、演奏前には止み
鈴虫が無く心地よい気候の中、演奏することが出来ました。


会場を提供いただきました日尾八幡神社様・氏子総代様
ご協力いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

追伸、愛媛新聞に記事が掲載されました。
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愛媛県神道青年会再発足45周年記念事業 抜穂祭

2017年09月22日 | 神道青年会
愛媛県神道青年会の再発足45周年記念事業として行ってきた
記念米作り~斎庭稲穂の神勅~
収穫の時期を迎え、抜穂祭(ぬいぼさい)を執り行いました。
数日前に台風が通過し、大雨が降った為、土は濡れているものの
稲には問題ないという事でほっとしました。

先ずは田圃のすぐ前にある集会所にて祭典

神様に無事収穫できる様になったことを感謝

抜穂の儀を行い、初めに収穫したお米をお供えし

刈女、園児と共に稲刈り開始

刈り取った稲は稲木に干しました。

昨年、貸してくれる田圃を探すところから始まったこの事業も一段落
当日も準備の時に雨がパラっとしましたが、作業中は雨も降ることなく、
曇り空で涼しい環境の中、稲刈りが出来ました。

今回の事業では
田圃を快く貸していただき、管理してくれた農業法人あぐり様を始め
多くの方の御協力をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

この経験を今後の奉仕に役立てていきたいと思います。
誠にありがとうございました!
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愛媛県神道青年会 再発足45周年記念事業 記念米作り 草抜き

2017年08月29日 | 神道青年会
愛媛県神道青年会が再発足45周年を記念して行っている事業
記念米作り~斎庭稲穂の神勅~

6月14日に御田植祭を行い

コシヒカリを植え、農業生産法人あぐりに協力いただき、無農薬栽培にて育てていくこととなりました。

6月27日

農薬使用が主流となった現在ではほぼ使われることのない
八反ずりという器具を使っての除草作業を行いました。

今回は無農薬栽培にて稲作をしていますので、八反ずりが活躍してくれました。


7月26日

2回目の草抜き作業
この日は猛暑日で田圃に入ると水もお湯になっており、発育が不安になりました。

田圃の西側が特にタニシに食われており、
補植作業も合わせて行いました。


8月25日

3回目の草抜き作業
猛暑日が続き、雨もしばらく降っていなかったので心配していましたが、無事稲穂も育ってくれており一安心。

しかしながら腰高まで育った稲穂の間をかき分けての草抜きは一苦労でした。

草抜き作業後には稲作の勉強会も行いました。

今回は、昔ながらの栽培方法にこだわっていますが
最近では農業もICTの時代で、土壌の質を調べるとクラウドにデータが送られ、トラクターがそれに見合った肥料を調合して散布したり
作業を行った時期や回数など、データ上で管理して出来高を調べるなど、ずいぶん進歩しているそうです。

次は9月20日に抜穂祭を斎行して稲刈りを行います。
稲作は今回初めて行いましたので
田植えしてから3カ月ほどで収穫できるようになるとは知りませんでした。

様々な人の協力のお蔭で実現できたこの事業
汗を流して育てた稲穂の収穫が楽しみです。
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愛媛県神道青年会 再発足45周年記念事業 御田植祭

2017年06月22日 | 神道青年会
40歳以下の神職による団体である
愛媛県神道青年会(えひめけんしんとうせいねんかい)が
昭和47年に再発足してより45周年を迎えるにあたり
記念事業として御田植祭を行いました。

日本に伝存する最古の正史であり、養老4年(720年)に完成した日本書紀には、神代から持統天皇の時代までの記載があり
その中で稲作に関する記載があります。
それは天照大神から賜った三つのお言葉(いわゆる三大神勅)のひとつで
「斎庭の稲穂の神勅(ゆにわいなほのしんよく)」といわれるもの
「天上界の田で育った稲を地上に植えて、 この国を天上界のような稔り豊かで安定した国にしなさい」
とあります。


「記念米作り~斎庭稲穂の神勅~」
と題されたこの事業

先ずは御田植祭というお祭りを行い、神様に田植えの安全と豊穣を祈念しました。

続いて田圃に移動し田植え作業

有志で募った早乙女さん

田圃のちかくにある岡田保育園の園児

の協力の元、青年会会員と共に田植え作業を行いました。


また、田の神様に巫女さんによる「豊栄の舞」を奉奏

雅楽も聞いて頂きました。


私も初めての田植えでしたが、田植えの苦労、田圃の感触、土の暖かさ等
感じるものが非常に多く、改めてお米の大切さを思いました。

子供達がいることで和やかな雰囲気になり
仲間と共に、楽しく作業を行うことが出来たことは何よりの収穫です。

これからの主な田圃の管理は㈱アグリさんに委託していますが
草抜き作業、抜穂祭(9月20日)と続きますので、
神様の恵みを体で感じて神事と作業を続けて参ります!

皆様の御協力、誠にありがとうございました。
愛媛新聞
たうんニュース(動画)
にもアップされてました。
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