三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

神葬祭(しんそうさい)

2012年04月17日 | 神社と寺の違い

今月に入ってから風が吹くたびに落ち葉が落ちてきます。境内のクスノキの葉が生え替わっております。

さて、先日 神葬祭(しんそうさい)の奉仕をして参りました。神葬祭とは神道(しんとう)の葬儀のことです。

一般的には仏教式の葬式に立ち会うことが多いかもしれませんが、神道を信仰されている方は神道式の葬式を行います。

神社は神道の信仰に基づき建立された宗教施設です。

因みにお寺は仏教です。

最近は神社とお寺の違いが分からないという方も多いようですが、信仰している宗教が違います。

神道(しんとう)とは日本固有の宗教で神様をお祀りしております。ここで言う神様とはキリスト教のイエス・キリストとは全く違います。日本古来から伝わる神様のことです。例えば天照大神(あまてらすおおみかみ)や、えべっさんなどの事です。

仏教は仏様をお祀りしております。分かりやすい例は大仏でしょうか。

話が逸れましたが、神道では人は亡くなるとその魂はそう遠くへは行かず、神様となり我々を見守ってくれる。その家の守り神になる。とされています。

日々先祖に見守られながら生活をしていること、そして先祖がいるからこそ今の自分がいるという感謝の気持ちを忘れないように心がけてください。

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神主の役職について

2011年02月06日 | 神社と寺の違い

最近私の禰宜(ねぎ)という役職について参拝者の方に質問されましたので、

神主(かんぬし)の役職について説明します。

まず神社にて奉仕し祭儀(さいぎ)や社務を行っている人・・・分かりやすく言うと神社で働いている人を神主(かんぬし)と呼びます。また職業としては神職(しんしょく)と呼びます。

住職、お坊さんといった呼称は寺で使われるものであり、通常神社で使うことはありません。そう神社と寺は違うものなのです。

それはさておき、神社では主に宮司(ぐうじ)、禰宜(ねぎ)、権禰宜(ごんねぎ)という役職がよく使われます。これは一般の会社で言うと

宮司=社長

禰宜=専務

権禰宜=社員

にあたると思います。

会社もその規模や社員の数によって様々な役職があるように、神社でも神主が増えると、宮司、権宮司(ごんぐうじ)、禰宜、権禰宜、出仕(しゅっし)等、役職も増えていき立場も違ってきます。

皆さん普段はなかなか意識することも、目にすることも無いとは思いますが・・・同じ神主でも役職があり、呼ばれ方も変わってくるわけです。

このように何か気になることがあればお答えしますので、是非ご質問下さい。

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