今月15日の言葉は「疫病と夏祭り」についてです。
早いもので今年も6月30日で半年が終わり「半年間、無事で過ごせた感謝と残り半年のご加護をお祈りする「夏詣」(なつもうで)が7月1日から始まりました。
古くから日本人は、いろいろな疫病に苦しめられてきました。
今のように医学が発達していない時代、身内の誰かが疫病(伝染病)にかかれば、家族や一族すべての生死に関わる重大な事態でした。
ですからそのたびに、疫病を鎮めるために疫病退散の神様「スサノオノミコト」をお祀りしてきたのです。
祇園神社や素鵞神社、八坂神社など「スサノオノミコト」をお祀りする神社は当時流行していた疫病を鎮めるために建立されました。
また、夏祭りの由来も疫病と大いに関係があります。京都では今から約1100年前の平安時代に疫病が流行して大勢の方々が亡くなりました。
祇園(ぎおん)祭(まつり)は祇園社(八坂神社)に66本の鉾を作って疫病退散を祈願したのが始まりです。
いつの時代も私達日本人は、自分では防ぎようもない疫病や災害に出会う度に、神様をお祀りして祈りを捧げてきた訳です。
当社の夏祭り十七夜祭(じゅうひちやさい)は広島の安芸の宮島の「管弦(かんげん)祭(さい)(旧暦6月17日)(船の上で雅楽を奉納して神様の御心を慰め奉るお祭り)」にちなんで月遅れの7月17日に行っておりますが、疫病退散の願いとともに、地域の皆様がこの夏を元気で過ごせますように神様のご加護をお祈りするお祭りです。
ともに祈りを捧げて、暑い夏を乗り切りましょう!
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