三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

旭中学校・桑原中学校 雅楽演奏

2015年11月27日 | 雅楽
本日は早朝起きると嵐のような天気でしたが、昼間は日が差し込み青空も広がりました。
それにしても昨日からの冷え込みが激しいです。

さて、湯山中学校、日浦中学校、道後中学校と雅楽演奏してきましたが
11月26日 旭中学校


本日の桑原中学校にて無事演奏を終了することが出来ました。

薬物乱用防止についての講演前に音楽を聴いて心を落ち着かせる為ということで、

短い時間しか演奏出来ませんでしたが、滅多に聴くことのできない生の雅楽演奏を聴いていただき
日本の伝統音楽について理解を深めていただければ幸いです。
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来年の御札をお配りしています

2015年11月23日 | 三津嚴島神社祭典

11月中旬を過ぎましたが、晴れた日の日中にはまだまだ暑さを感じます。

三津厳島神社では土日を中心に七五三の御祈祷に来られる方が多くなっています。

さて、11月16日より氏子区域の皆様に来年のお札をお配りしています。

全ての種類ではありませんが、神棚にお祀りする御札を中心にお分かちしています。

当厳島神社では年に2回
5,6月に夏越祭のひな形
11、12月に来年の御札をお配りしています。

特に足の悪い方や年配の方に喜ばれています。

同じ内容のことでも言い方ひとつで受ける印象が変わり、応対して頂くだけでも勉強になります。

今年はこの面々が向かいますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

御札についてのお問い合わせはこちらへ
三津 厳島神社
愛媛県松山市神田町1-7
電話:089-951-1471
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国旗作製

2015年11月13日 | 日々のできごと
中須賀保育園の園児が遠足に当厳島神社にお参りに来ました。

滅多に見ることのない神主さんの服装を見て
皆興味津々の様子でした。

さて、厳島神社敬神婦人会の皆様による国旗の作製が行われました。
ここで作製した国旗は皇居にて行われる一般参賀の際に配布されます。

今回協力頂いた婦人会の皆様は手際よく作業して頂き、45分で500完成!
終始楽しそうに作業されていたのが印象的でした。
誠にありがとうございました。
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道後中学校 雅楽演奏

2015年11月09日 | 雅楽
先日、道後中学校にて雅楽(ががく)演奏を行いました。

短い時間でしたが、先生方も含めて600名程を前にしての演奏は緊張しました。

生徒からの質問の中で
笙(しょう)の音が切れないように感じたが、息継ぎはどうしているのか。
と聞かれました。3管しかないとはいえ、よく聞いているものだ と感心しながら答えました。
笙は吹いても吸っても音が出る楽器です。

ハーモニカをイメージしてもらえれば分かり易いと思います。ですので演奏が始まったら終わるまで楽器から口を離さず演奏していますので、息継ぎだけするという事はしていません。

演奏や説明を通じて世界最古のオーケストラ雅楽について少しでも理解が深まれば幸いです。

今後は旭中学校、桑原中学校にて演奏させて頂く予定です。
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三津 嚴島神社 七五三の御祈祷

2015年11月08日 | ご祈祷について
本日は雨の予報でしたが、三津では曇り空ではありましたが、雨に降られることもなく、この頃にしては温かく感じる一日となりました。

大安の日曜日という事で七五三の御祈祷を受けに来られる方も多く
着物姿の可愛らしい子供たちで境内は賑わいました。

最近は特に御祈祷を受けられた後、念入りに撮影されている嬉しそうな親御さんをよく見かけます。

さて先日の話ですが、南海放送ラジオのキャピーさんが七五三についての取材に来てくれました。

七五三は3歳と5歳の男子、3歳と7歳の女子の成長を神様に感謝し、すこやかな成長を祈る儀式です
3歳は髪を伸ばす「髪置(かみおき)」
5歳は初めて袴をつける「袴着(はかまぎ)」
7歳は、それまでの紐付きの着物に代わって、本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとき)・紐落(ひもおとし)」という儀式の名残りです。
元々は別々にお祝いをしていたようですが、それが合わさって七五三としてお祝いするようになりました。


数え年にてお祝いすることが多かったですが、最近では満年齢にて七五三のご祈祷を受けられる方もいらっしゃいます。

ちなみに数え年ですと平成25年(3歳)、23年(5歳)、21年(7歳)生まれの方が該当者となります。
当厳島神社では、11月中は事前の予約無しで、当日ご祈祷の受付を執り行っております。

受付時間は午前9時~午後4時半(もちろん土日、祝日も執り行っております)。

ご祈祷時間は15分~20分ほどになります。

※駐車場もあります。

初穂料は
一人 5000円
二人 8000円
三人 10000円となります。


詳しくはお問い合わせいただくか、HPをご覧ください。

三津(みつ) 嚴島神社(いつくしまじんじゃ)
〒791-8063
愛媛県松山市神田町1-7
TEL 089-951-1471
http://home.e-catv.ne.jp/ja5dlg/itsukusima/itsukusima.htm#kitou
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三津嚴島神社の見どころ ―注連石編―

2015年11月04日 | 境内案内
秋も深まり肌寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
早いもので今年もあと二カ月となりました。

今月は七五三の月という事もあり、親子連れでの参拝者が増えております。
最近では両親の仕事の都合もあり、11月15日ではなく、10月中旬から11月中の吉日や土日祝日を利用してお参り頂くご家族が増えております。
せっかく当嚴島神社へ参拝いただきますので、ご祈祷以外にも境内の見どころをご紹介し、新しい発見や気づきをお持ち帰り頂けたらと思います。

まず、初めに当嚴島神社へ到着した際に目に入ってくるのが【注連石/しめいし】
書いて字のごとく両端の大きな注連石に注連縄が飾られております。
注連縄とはそこが神聖な場所であることを示すものです。
そして、この注連石こそが一つ目の見どころであります。

行書体で読みづらいかもしれませんが、注連石には
【年豊人楽/ねんぽうじんらく】
と書かれております。
意味は

年豊かにして人楽しむ


この字を書いたのが、かの有名な【三輪田米山】であります。
1908年88歳で没するまで、生涯を松山の地で書家・神職として過ごされた方です。
酒を飲んで酔った状態で書く独特の技法で、従来にない形にとらわれない書として注目を浴びています。

松山近辺で数多く神名石や注連石を残しておりますが、最大級の大きさを誇る注連石であり、威風堂々とした簡潔な行書体で迫力のある注連石となっております。
文字もさることながら石を掘った石工の技術・刻法も素晴らしく、千の底に丸味があり、やわらかさと立体感が実によく表現されており、名品中の名品だとか。


また、米山の作品中、制作年代が判明している数少ない作品で、
『日記』には明治18年12月5日に漸く人力車が迎えに来たこと、注連石建立の実地を確認して6日に揮毫を行い、7日に実家である日尾八幡神社に戻る様子が記載されています。

裏面の「昭和十八年十二月 大日本帝国」と書かれた文字は店画の自由さが目を引き「大日本帝国」の刻入はこの注連石のみです。
「楽」の最終点は、肉質では右にはみ出していたのだが、石工が気を利かせて内側に移動させたという逸話もあります。

昭和25年3月に昭和天皇が御行幸された際には
嚴島神社の前を通りかかり注連石を見るなり運転手に車を停めさせて、その文字を堪能されました。



車でお越しの方は駐車場に車を停車してから、やや戻る形になりますが、是非ご覧ください。
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月次祭(霜月)

2015年11月01日 | 三津嚴島神社祭典
日中はひんやりとした過ごしやすい日が続いていますが、朝晩は段々と冷え込み
境内の桜も紅葉が終わり大分散ってきています。

早くも11月 今年も2カ月となりました。

月次祭で奉納した雅楽演奏で「ふるさと」「国歌 君が代」を演奏し一緒に歌ってもらいました。

「国歌 君が代」の歌詞は今から約1100年前の古今和歌集に
「我が君は 千代に八千代に・・・」
と冒頭の部分が違う形で載っており、その後、役100年後
寛仁2年(1018年)頃に成立する和漢朗詠集に
「君が代は 千代に八千代に・・・」
と今の形で記載されていきます。
その和歌が歌詞として採用されています。

楽曲は宮内省式部職雅樂課の伶人奥好義がつけた旋律を一等伶人の林廣守が曲に起こし、
それを海軍軍楽教師フランツ・エッケルトが西洋風和声を付けました。
ですので世界の国歌が西洋音楽で作られド・ミ・ソの和音から始まりドで終わるが通常ですが
日本の国家はレから始まりレで終わる類を見ない音階を採用してます。

オリンピックやワールドカップで世界の国歌を聞く機会がありますが、全く違う雰囲気を感じるのは この為だと思います。

幼い頃より当たり前のように歌ってきた国家ですが、調べると意外に知らないことばかりです。

体調を崩しやすい季節の移り変わりのこの時期、どうぞお身体ご自愛ください。
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