伊予里神楽が奉納される各神社の春祭の日程です。
三月下旬の日曜 朝日八幡神社(南江戸)
四月十九日 生石八幡神社(高岡町)
五月 一日 奥土居神社 (東垣生町)
五月 二日 日吉神社 (南斎院町)
五月十五日 素鵞社 (西長戸町)
五月十六日 久枝神社(古三津町1257)
五月下旬の日曜 金刀比羅神社(高浜)
七月十七日 厳島神社(神田町1-7)
七月二十八日 住吉神社(西垣生町)
十月下旬の日曜 橘若宮神社(立花)
「舞の口」は、神楽の最初の舞として五方の神、天神七代地神五代の神、一國一宮の神々等を勧請する舞です。
「稚児神楽」は、稚児(子供)の舞で、すべての神楽の基本となる舞です。
「神迎」は、御幣と扇を中央に立てる仕草から、榊を土に立て神籬勧請する、神を迎える二人舞です。その仕草が田植えに似ているとも言われています。
「山の翁」は、住吉之神が沖より現れて舞う白髪の翁の舞で、山探しの舞とも言います。
「手草」は、笹の葉を持って打ち振るうことにより、穢れを祓う二人舞です。手草が田草となり田植えに繋がるとも言われています。
「三面」は、神宮皇后が軍神としての弓矢太刀之神である鹿島之大神・香取之大神を引き連れ、筑紫を経て三韓征伐の為旅立つ舞です。
「四天」は、四道之将軍として、國を警固する四天の舞です。 「大魔」は、神に大いに仇なす大魔、将軍に仇なす悪魔や外道、尺魔ともいう邪気の舞で、笹を持って舞います。最後に四天王との太刀打ちがある勇壮な舞で、四天に降参した後は笹を氏子の人々に撒き与え、氏子の人々はこの笹を<魔除けの笹>として玄関口に立てておきます。 「鬼帰」は、大魔を退治し邪気が帰った後、穢れを祓う舞です。 「弓の舞」は、治めの舞で、氏子の人々の禍事罪穢れを祓い、産土の里が豊かな処でありますようにと祈願する舞です。 これらの貴重な舞を伝承すべく、年二回の講習会(八月と三月)を実施しています。
春祭で奉納される伊予里神楽(いよさとかぐら)について説明したいと思います。
日本各地に伝承される神楽は数多くあり、時代と共に盛衰はありますが、愛媛県の中予から南予にかけては現在も盛んに行われています。
この「伊予里神楽」は、江戸時代より伝承されていて、五穀豊穣・家内安全・無病息災を祈願する為の神事芸能として奉納されています。
松山支部では現在、城北・城西地区の神職を中心として組織している「惟神会(いしんかい)」という神楽組で神楽を演じています。
現在実施されている神楽の演目は以下のとおりです。
一.舞之口(まいのくち)
二.稚児神楽(ちごかぐら)
三.神迎(かみむかえ)
四.山之翁(やまのおう)
五.手草(たぐさ)
六.三面(さんめん)
七.四天(してん)
八.大魔(だいま)
九.鬼帰(きがえし)
十.弓之舞(ゆみのまい)
以上十番を演じ、約二時間かかります。
5月9日
伊豫稲荷神社(いよいなりじんじゃ)にて愛媛県中予地区の祭式研修会(さいしきけんしゅうかい)が行われました。
午前の講義は「一人奉仕の地鎮祭」
※祭式とは簡単に言うと、祭典の順序次第と作法のことです。
※地鎮祭(じちんさい)とは、土木・建築工事などで、工事を始める前に土地の神様をまつり、工事の無事を祈念するお祭りです。
一通りご指導頂きましたが、皆さん日頃から奉仕していることもあって、大まかな流れは勿論把握していおり、細かい作法の確認が多かったように思います。
昼食休憩を挟んだ後、午後の講義は「基本作法」
座り方や歩き方、足の運び、勺(しゃく)の持ち方、拝の角度等、基本からみっちりご指導頂きました。
特に足の運びについては、実践する前に足の型紙を使って確認する等わかりやすい説明をして頂きました。
この日学んだことを早速今日の地鎮祭に生かして御奉仕致しました。
さらに研鑽をついで参りたいと思います。