三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

月次祭 皐月 「和顔愛語(わがんあいご)  今日も笑顔で 優しい言葉を」

2020年05月01日 | 今月の言葉

普段ならゴールデンウィークで休暇を楽しんでいる時期ですが、
今年は新型コロナウイルスの影響で
「ステイホーム週間」
日本全国が外出自粛を余儀なくされております。

我慢する生活が続いて、ストレスがたまりがちですが、ここが踏ん張り所です。

お互い「密閉、密集、密接」にならないよう気をつけましょう。



さて5月朔日(ついたち)の言葉は

 「和顔愛語  今日も笑顔で 優しい言葉を」

です。

 

人は言葉によって気分が変わります。

穏やかに話せば、相手も穏やかになります。

優しい言葉 相手を励ます言葉は相手にも良い影響を与えます。 

 

汚い言葉、相手を傷つける言葉は逆に、相手から反発されます。

乱暴な言い方をすれば、相手も乱暴になり、お互いに傷つきます。



アメリカの「精神身体医学」の研究論文の中にこういう例があります。

お医者さん三人がある一人の若者に会うたびに、

 

一人目が「君、どうも顔色が悪そうだが、どこか具合が悪いんじゃないの?」

 

二人目が「どうも血色がよくない。心臓が悪そうだから、あまり

     出歩かないように」 

 

三人目が「これは様子が普通じゃない、絶対安静にしていなさい」

 

と次々に声を掛けると、その青年はとうとう病気になってしまったそうです。



「病は気から」と申しますが、言葉がいかに人の心に影響を与え、
ついには肉体的なところまで作用して行くか、
言葉の持つ力というものが分かります。

一度口にした言葉はもう元には戻りません。

外出自粛の影響で、日本全体にストレスがたまっている今だからこそ、

 

普段から慈しみを込めた優しい言葉で話しましょう

そして家庭では、笑顔で話しましょう。

穏やかな心が育まれます。




神道には「言霊」(ことだま)という考え方があります。

 

言葉には霊力がこもっていて、その霊力が災いにも福にも働くと考えます。

良い言葉を言えば、幸運を招き、悪い言葉を発すれば、災いが起こるという事です。




神主が祭典で奏上する祝詞(のりと)も同じ考え方です。

神様を褒め称える言葉を沢山並べて発声する事によって、我々に幸運や祝福を頂こうという訳です。



月参りの御朱印帳にも「神社拝詞」という唱え言葉が書いてあります。

 

是非声に出して3回唱えて下さい。言霊の力によってお守り頂けることでしょう。

 

 綾に畏き 嚴島の大神(あやにかしこき いつくしまのおおかみ)

 

 祓へ給ひ 清め給へ (はらえたまい きよめたまえ)

 

 守り給ひ 幸へ給へ (まもりたまい さきわえたまえ)

※月参り御朱印帳は授与所にて無料配布しています。

    

コメント