先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

「幻の沼」触れて感動 知床・ポンホロ沼ツアーに18人

2015-06-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/16 16:00

(写真)ヤチダモが逆さに映り込んだ期間限定の沼「ポンホロ沼」
 【斜里】知床連山の雪解け水が流れ込み、5~7月ごろにのみ見られる知床の幻の沼「ポンホロ沼」を目指す森林散策ツアーが14日に行われた。参加者18人は、神秘的な光景に感動した様子だった。
 知床森林生態系保全センターが、知床の世界遺産10周年を記念して実施。ポンホロ沼は知床横断道路から約1キロの国有林のくぼ地に水がたまって春に生まれ、夏には干上がる。アイヌ語でポンは大きい、ホロは小さいの意味で、大きくなったり、小さくなったりする沼として知られる。
 一行は同センター職員に案内されながら、往復2キロを歩いた。この時期だけ雪解け水が流れる枯れ沢の冷たい水に手を浸したり、アロマオイルにも使われるトドマツの葉の香りを嗅いだり。五感をフルに使って楽しんだ。
 ポンホロ沼の水面には逆さのヤチダモが映り込み、美しい緑に染まり、多くの参加者は幻の沼の撮影を夢中になって楽しんだ。北見市の介護ヘルパー清野祐子さん(68)は「初めて見た。森の緑色が映ったポンホロ沼が目に焼き付いて離れない」と笑顔をのぞかせた。(米田真梨子)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0146054.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ伝統の食文化再現 オオウバユリからでんぷん 幕別

2015-06-17 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2015年6月16日 13時55分

(写真)「二番粉」を乾燥させるためまとめる作業を行う参加者。右から3人目が小助川会長
【幕別】マクンベツアイヌ文化伝承保存会(小助川勝義会長)はアイヌ民族伝統の食文化である「トゥレプ(オオウバユリ)」からでんぷんを採取する活動を続けている。今年も14日に幕別町ふるさと館で加工作業を行った。
 小助川会長によると、トゥレプは昔、アイヌにとって貴重な食料で、鱗茎(りんけい)を洗ってつぶしてこし、でんぷんと繊維質に分けておかゆやオハウ(汁)に加えたほか、下痢止めなどとして活用した。同保存会は文化伝承の一環で12年前からでんぷん採取を実施、この日は会員ら11人が参加した。
 音更町内でトゥレプの鱗茎約30キロ分を採取した一行は同館に戻って鱗茎をきれいに洗った。鱗茎をつぶす作業は「昔ながらの方法で」(小助川会長)と、一部木製のきねと臼を使った。
 つぶした鱗茎はざるでこし、でんぷん汁と繊維質に分け、さらにでんぷん汁を木綿布でこす作業を繰り返した。初めて参加した帯広畜産大学獣医学科6年の伊藤由理さん(24)は「自分で作ったことがあったが、うまくできなかった。きょうは楽しかった」と話していた。
 木綿布でこした汁、布に残った部分、ざるに残ったものをそれぞれ乾燥させると、「一番粉」「二番粉」「三番粉(オントゥレプ)」となるという。特に同保存会では製造した一番粉を今年も団子の原料とし、10月開催の「まくべつ産業まつり」会場で販売する予定。小助川会長は「後世に残るよう続けていくことが大切」と話している。
http://www.tokachi.co.jp/news/201506/20150616-0021246.php

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする