先住民族関連ニュース

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アイヌ政策のあり方 道アイヌ協会の阿部副理事長が講演

2017-11-30 | アイヌ民族関連
日高報知新聞 - 2017/11/29 17:12
 北海道アイヌ協会副理事長・札幌アイヌ協会長の阿部ユポ(一司)さん(71)を講師に、アイヌ民族の歴史と文化の講演会「UNDRIPに基づくアイヌ政策のあり方」が25日夜、浦河町総合文化会館で開かれ、民族の歴史とアイヌ政策の現状などについて自身の経験をもとに語った。
 UNDRIPは、平成19年に国連本部で採択された「先住民族に関する国連宣言」の略語。講演会はアイヌ文化振興・研究推進機構の助成を受けてアイヌの文化振興関連の事業などを実施している浦河町の「Rehe Isam(レヘイサム)」(八重樫志仁代表)が主催した。
 阿部さんは「親から『自分がアイヌということは言うな』と小さいころから言われ、40代になるまでアイヌについての活動はしていなかった」という。
 その後、協会活動を始め、カナダでの先住民族同士の交流の場で、カナダの先住民から「世界中の先住民族で日本のアイヌが一番ひどい目にあってきたのに、1週間もいてなぜ一言もそのことを言わない」と糾弾された。
 「私はアイヌのことは何も知らず、土地を奪われ、言語を禁止され、名前を変えられ、北海道旧土人法などで大変な差別を受けてきたことを後で知り、本当に驚いた」と話した。
 先住民族に関する国連宣言から10年経ても、国内の法整備への取り組みは鈍い。阿部さんは道が制作したアイヌ民族の過去や現状を解説する動画も紹介しながら、「アイヌの権利回復」のための政策の実現には政治力も必要とし、多くの課題に直面する中「アイヌに生まれてよかったと言われるよう、一層頑張りたい」と話した。
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=43634

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中南米に残るジャガー信仰、人をのみ込む秘薬

2017-11-30 | 先住民族関連
先住民にあがめられる一方、その優美な姿がジャングルから消えつつある
ナショナル ジオグラフィック日本版 2017.11.29

自動撮影カメラがとらえた、生後10カ月ほどの幼いジャガー。幼い頃から母親について、木に登る練習をする。ここ、ブラジルのパンタナール大湿原は世界最大の熱帯湿地で、彼らに残された最後の生息地の一つだ。PHOTOGRAPH BY STEVE WINTER
 南米ペルーのジャングル。儀式を始めるに当たり、シャーマンのマエストロ・フアン・フロレスは、使い古しのペットボトルに、マルバタバコの煙を吹きかけた。ペットボトルの中の液体は、飲む者をジャガーの精霊の世界へと導く秘薬だと信じられている。
 この草ぶきの小屋が立っているのは、地元で「煮えたぎる川」と呼ばれる、熱水が流れる川のほとり。儀式には、米国、カナダ、スペイン、フランス、アルゼンチン、ペルーから、28人が参加していた。難病を治してもらいたいという人もいれば、生きる指針を探しに来た人、非日常的な世界をひと目見たいとやって来た人もいる。
 この一帯は、野生ネコ科動物の保護団体「パンセラ」を主宰する動物学者アラン・ラビノビッツが、「ジャガー文化の回廊」と呼ぶ地域で、パンセラが保護に取り組む推定10万頭のジャガーが生息している。
 プラスチック製の小さな杯に取り分けられた秘薬が静かに運ばれてきた。私がその場にひざまずくと、弟子の一人が私に杯を手渡した。私は一瞬、飲むのをためらった。数日前、ペルー中部の都市プカルパで、著名なシャーマンに言われたことを思い出したのだ。
「人間が秘薬をのみ込むのではなく、秘薬が人間をのみ込むのです」
 私は杯の中身を飲み干した。
二つの顔をもつジャガー
 ジャガーは南北米大陸に生息する肉食獣の頂点に君臨する動物だ。王者の風格を備え、どう猛で、どの動物より巧みに獲物に忍び寄り、自在に川を泳ぎ、ジャングルを移動し、木に登る。体の大きさで相対的に比較すると、かむ力は大型ネコ科動物のなかで最も強い。獲物の喉ではなく頭部にかみつくのが特徴で、大抵はその牙で脳まで突き破って一気に殺してしまう。
 一方、数千年間にわたり、ジャガーは別の役割も果たしてきた。コロンブスの到来以前、米国南西部からアルゼンチンにかけて栄えた文化圏では、ジャガーを象徴とする芸術作品や遺跡が数多く見られる。
 古代文明のオルメカ、マヤ、アステカ、インカの人々は、ジャガーを神としてあがめ、神殿や王座、水差しの取っ手、リャマの骨で作ったスプーンにその姿を彫った。また、紀元前900年頃、ペルーに台頭したチャビン文化では、ショールや死者を包む布地のモチーフにしている。アマゾンの先住民族のなかには、ジャガーの血を飲み、心臓を食べ、毛皮をまとう人々がいた。人間はジャガーに生まれ変わり、ジャガーは人間になれると、多くの人々が信じていたのだ。
 現在、ジャガーは本来の生息地の半分以上を失ってしまったが、この古代のジャガー崇拝の名残は至るところに見られる。メキシコ南西部のチラパ・デ・アルバレスで、毎年8月に開催される祭り「ティグラダ」もそうだ。ジャガーの仮面と斑点模様の衣装をまとった住民たちが街を練り歩き、ジャガーの姿をした神、テペヨロトルに雨の恵みと豊作を祈願する。
 このジャガー崇拝の最も神秘的な形が、シャーマンと、彼らがつかさどる独特な精神世界だ。数千年間、アマゾン北部の先住民が、精神に作用する植物の力を借りながら探求してきたもので、精霊の助けによって、あらゆる病の原因と治療法を見つけられるという。ジャガーはそこで、人間の味方として、守護者として、生命力あふれる存在として君臨してきた。
 地球上で最も多彩な生態系が広がるアマゾンの湖や川、動物、そして推定8万種の植物には、それぞれに精霊が宿っているという。病を治し、さまざまなものへ姿を変え、闇の力から人間を守るとされるジャガーは、そうした世界の頂点に立つ存在なのだ。
この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2017年12月号の特集から抜粋したものです。全文は、雑誌を単号あるいは定期購読してお読みください。
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/112800458/


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グリーンランドのバンド、スミを追ったDVD『サウンド・オブ・レボリューション』発売決定

2017-11-30 | 先住民族関連
CDジャーナル2017/11/29 12:46掲載
 1970年代、グリーンランドの自治権獲得に大きく貢献したロック・バンド、スミ。その活動を追ったドキュメンタリー映画『サウンド・オブ・レボリューション~グリーンランドの夜明け~』のDVD(KIBF-1568 3,800円 + 税)が2018年2月7日(水)に発売されます。
 デンマークの統治下にあった当時のグリーンランド。デンマーク人にどう見られるかは重要な問題だったものの、スミはグリーンランド語で歌い、先住民族のイヌイットが入植者の北欧人を殺害し、その腕を切り落としている19世紀の版画をベースにした図版を1stアルバムのジャケットに使いました。
 しかし70年代は、解放と自由の時代。スミのレコードは爆発的なヒットとなり当時のグリーンランド人の人口の20%がこのアルバムを購入したと言われています。スミの解散から数年後の79年5月には、グリーンランドに自治政府が発足。音楽は人々の声を代弁できるのか、そして社会を動かすことができるのか。力あふれる音楽に彩られた珠玉のドキュメンタリーです。2017年2月に来日公演を行ない、現在のグリーンランドで彼らの後継者と言われているロック・バンド、ナヌークのメンバーも出演しています。
https://www.youtube.com/watch?v=_3T8AWNuyOs
■2018年2月7日(水)発売
『サウンド・オブ・レボリューション~グリーンランドの夜明け~』
DVD KIBF-1568 3,800円 + 税
http://www.cdjournal.com/main/news/-/77945

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入っていいか悩む、札幌・ススキノにある怪しげな一軒家「36号線」とは?

2017-11-30 | アイヌ民族関連
ウオーカープラス2017/11/29 20:00

長年、札幌に住んでいる人ならば、ススキノの繁華街からほど近い国道36号線沿いの一角に“ROUTE36”なる看板を掲げる、古い建造物の姿を目にしたことがあるでしょう。
独特なたたずまいは認識していても、その正体までは知らないという人のために紹介すると、こちらは「すすきのアンティークショップ36号線」という創業35年を迎える和骨董を扱うお店です。
“アンティーク”という言葉が店名に付けられているだけに、店内には明治、大正、昭和初期など、時代を駆け抜けて来た品々が溢れており、店の中もレトロな雰囲気を漂わせています。それらの品々は興味のない人にとって、“ひと昔前の物”としか映らないものであっても、見る人が見たならば、いわば“宝物”。昨今では、SNSやネットの情報を頼りに、掘り出し物を発見すべく、北海道外からはるばる足を運ぶ人も少なくないそうです。
開店は1982年。そもそもは官公庁などで使用された古道具を払い下げる店というスタイルでスタートしています。2000年に先代の叔父から引き継ぐ格好で上田悟さんが二代目の主に治まり、現在では古道具に限らず、さまざまな骨董品、美術品も取り扱っています。
社会の一線でバリバリと活躍していた鞄や制服、看板などの古道具も、かつては比較的容易に手に入ったそうですが、今日ではすっかり入手困難になってしまいました。そこで上田さんの代になってから、ジャンルを問わず、「古い物ものならば何でも扱う(売買する)」というスタンスに変更。そんなわけで、店内には明治、大正、昭和の古陶磁器、茶器、彫刻、ガラス器、掛軸、タンス、照明機器、古時計、鉄道部品(プレート・行先板)、ノベルティグッズなど、“何でもござれ”とばかりにバラエティに富んだ古道具が並んでいます。
面白いことに、ひと昔前の物であっても、その中には少なからず流行があります。数年前、海外観光客の間で一躍人気となったのが鉄器で、鉄製のヤカンなどが飛ぶように右から左へ動いた時期があったそうです。
一方、北海道という土地柄もあるのでしょうが、昨今この店で全国から注目されている物がアイヌに関わる古道具、そして、木彫りの熊です。木彫り熊の発祥として知られる八雲町の作家の作品も積極的に取り扱っています。
大正時代の銭湯をそのまま店舗に利用したというだけあって、そのたたずまい自体がまさしく骨董品。「故きを温ねて新しきを知る」との言葉にもあるように、もしかしたら、何かを新発見する場所なのかもしれません。
すすきのアンティークショップ36号線 ■住所:札幌市中央区南5東3-9 ■電話:011・521・5391 ■時間:11:00~19:00 ■休み:水曜 
<ライター/志田尚人>
https://news.walkerplus.com/article/128344/

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「先住民差別」と批判浴びる=野党議員やゆで米大統領

2017-11-30 | 先住民族関連
時事.com(2017/11/28-14:29) 
 【ワシントン時事】トランプ米大統領は27日、野党・民主党有力議員のエリザベス・ウォーレン上院議員を先住民女性にちなんで「ポカホンタス」と呼んで、やゆした。発言したのがホワイトハウスに招いた先住民の退役軍人との席だったこともあり、人種差別との批判が出ている。
 トランプ氏は席上、「あなた方はわれわれよりもずっと前にここに来た。議会にもそう主張している人がいて、ポカホンタスと呼ばれている」と述べた。ポカホンタスは17世紀に実在した先住民の英雄で、先住民の血を引くと主張する政敵ウォーレン氏について、トランプ氏が好んで使ってきた。
 全米インディアン会議(NCAI)は「ポカホンタスの功績を汚すような形で彼女の名前を使わないでほしい」と抗議声明を出した。サンダース大統領報道官は記者会見で「適切な発言とは思わないし、大統領の意図するところではなかった」と弁解した。
 民主党リベラル派の代表格であるウォーレン氏は、昨年の大統領選で副大統領候補に名前が挙がり、トランプ氏と激しい批判合戦を繰り広げた。ウォーレン氏は27日、米メディアに対し、「先住民をたたえる場で大統領が人種差別をするのは大変遺憾だ」と非難した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112800716&g=int

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