読売新聞2017年11月24日 11時21分
北海道・室蘭の太平洋岸の「チャラツナイ」と呼ばれる大小の巨岩が連なる海岸線に、ひときわ目を引く「蓬莱門」がある。
海底火山のマグマが上昇し冷え固まったもので、中心には海水の浸食による縦長の穴が開いている。
室蘭市民俗資料館によると、この岩は古くからアイヌ民族に「ムカルソ」(マサカリ岩)と呼ばれ、神が天地を創造し捨て去ったマサカリが岩となったと伝えられてきた。
大潮の夜、潮が引き切った数時間だけ蓬莱門への道ができる。月明かりに巨大なシルエットが浮かび、岩を貫く穴からは水平線がのぞく。砕ける波の音に囲まれ静かに岩に向き合うと、大自然が作り出した圧倒的なスケールに思わず鳥肌が立った。(写真と文 沼田光太郎)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171124-OYT1T50037.html
北海道・室蘭の太平洋岸の「チャラツナイ」と呼ばれる大小の巨岩が連なる海岸線に、ひときわ目を引く「蓬莱門」がある。
海底火山のマグマが上昇し冷え固まったもので、中心には海水の浸食による縦長の穴が開いている。
室蘭市民俗資料館によると、この岩は古くからアイヌ民族に「ムカルソ」(マサカリ岩)と呼ばれ、神が天地を創造し捨て去ったマサカリが岩となったと伝えられてきた。
大潮の夜、潮が引き切った数時間だけ蓬莱門への道ができる。月明かりに巨大なシルエットが浮かび、岩を貫く穴からは水平線がのぞく。砕ける波の音に囲まれ静かに岩に向き合うと、大自然が作り出した圧倒的なスケールに思わず鳥肌が立った。(写真と文 沼田光太郎)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20171124-OYT1T50037.html