先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ゴールデンカムイがコンサ応援 今季最終戦 全員にマフラー配布

2017-11-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/09 05:00
サッカーJリーグ1部(J1)の北海道コンサドーレ札幌は、12月2日の最終節サガン鳥栖戦(札幌ドーム)を盛り上げようと、アイヌ民族の少女がヒロインの人気漫画が原作で、テレビアニメ化が決まった「ゴールデンカムイ」と合同企画を行う。鳥栖戦に向けて特別にイラストが提供され、試合当日はこのイラストに描かれたオリジナルタオルマフラーを来場者全員に配布する。
 原作者は北広島市出身の漫画家野田サトルさん。北海道が舞台の作品であることなどから、企画が実現した。イラストは主人公の杉元と、ヒロインのアシリパが札幌の旗とタオルマフラーを掲げたもの。鳥栖戦の告知に活用する。
 また、アニメ版公式ツイッターとのキャンペーンも実施。公式ツイッターをフォローして、9日につぶやかれる指定のツイートを15日までにリツイート(転載)すると、抽選で5組10人に鳥栖戦のチケットなどが当たる。
 今後も随時、作品との企画を発表予定。札幌の運営会社コンサドーレは「北海道を舞台とするゴールデンカムイとのコラボレーションで、今季最終戦を北海道全体で盛り上げたい」としている。
※「アシリパ」の「リ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/143902

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アイヌ文化復興、マオリと考える 札幌で25日シンポ

2017-11-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/09 05:00
 内閣官房アイヌ総合政策室と国土交通省北海道局は8日、アイヌ民族とニュージーランドのマオリと共に先住民族の文化復興を考える国際シンポジウムを25日午後1時30分から、STVホール(札幌市中央区北1西8)で開くと発表した。
 政府主催では初の試み。2020年に胆振管内白老町にアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」を開設するのを前に、機運を高める狙いがある。
 北大アイヌ・先住民研究センターの北原次郎太准教授とマオリの代表者らが、ニュージーランドの手法も参考にしながら、アイヌ民族の文化復興にはどんな取り組みが必要かを議論する。両民族が舞踊を披露し、交流も深める。
 入場無料、先着順で定員400人。
 参加希望者は17日までに運営委託先の東武トップツアーズのホームページ(https://conv.toptour.co.jp/shop/evt/ainu-symposium/)で申し込む。問い合わせは同社(電)03・5348・3500へ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/143899

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景観に配慮した建物整備 国立民族共生公園の施設概要公表

2017-11-09 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2017/11/8配信

 国土交通省は、2020年4月に白老町に開設する民族共生象徴空間の「国立民族共生公園」に設ける各施設の概要とイメージ図を公表した。体験交流ホール、体験学習館、工房、エントランス棟の主要4施設で、「交流の輪」をイメージした体験交流ホールは円形のデザインとし、ポロト湖を背にしたステージを設ける。体験学習館や工房は、自然に溶け込む色合いやデザインとするなど、景観に配慮した施設を整備する。
 民族共生公園は約10ヘクタールの広さで、4施設の他、チキサニ広場や芝生広場などで構成。アイヌ文化の体験や公演の場として活用する。
 エントランス棟は、同公園と並び民族共生象徴空間の主要施設となる国立アイヌ民族博物館に隣接する形で整備。「共生と連携の和」を表現する円形広場を囲む扇状の建物2棟(合計面積約1300平方メートル)を建設し、北側の棟に物販や飲食コーナーを設け、南の棟には200人程度を収容できるガイダンス室、休憩スペース、トイレを設置する。
 ポロト湖に面した体験交流ホール(面積1650平方メートル)は2階建てで、「交流の輪」をイメージした円形のデザイン。四季折々の景観に配慮してグレー系の色合いとした。ホールにはアイヌ文化のイベントなどに利用する半円形ステージを設置。背面をガラス張りにし、ポロト湖が見える設計にした。客席は固定席と移動席を合わせて500席とし、2階に立ち見席の100席分を確保。ダイナミックなステージイベントを眺められる造りにする。
 体験学習館は、修学旅行などの団体利用を想定し200人程度を収容できる部屋を2室設ける。アイヌ伝統料理の調理や試食を体験できる調理室も併設。外観は周辺の山並みに溶け込む緩やかな勾配、曲線の屋根を採用する。施設内から芝生広場を一望することができるガラススクリーンも設ける。
 実演と体験の2棟で構成する工房は、プ(倉)をモチーフとした木調の外観。工芸家の実演と体験学習の各スペースを整備し、木彫りや刺しゅうなど伝統工芸を見学、体験できる空間とする。同博物館の前に整備するチキサニ広場は、来園者を伝統舞踊で歓迎する場として活用する。
 国交省は象徴空間開設に向けた工事を進めており、年明けに博物館の建設を始める予定だ。
https://www.tomamin.co.jp/news/main/12549/

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料理や工芸、アイヌ文化体験 白老・象徴空間、国が概要公表

2017-11-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/08 05:00
 政府は、2020年に胆振管内白老町に開設するアイヌ文化復興の拠点「民族共生象徴空間」内の「国立民族共生公園」に整備する各施設の概要を公表した。入り口部分にエントランス棟を設け、飲食や物販の機能を持たせる。民族舞踊などを披露する体験交流ホールでは、ポロト湖畔の自然景観を臨めるようステージの後方をガラス張りにする。
 民族共生公園は、道内初の国立博物館となる「国立アイヌ民族博物館」と並ぶ象徴空間の中核機能で、敷地面積約9・6ヘクタール。儀式の公演や伝統料理の調理実習などができる、体験の場として整備する方向だ。
 エントランス棟は円形の広場を囲む扇状の建物で、面積は約1300平方メートル。100席分の飲食ゾーンや土産品を扱う物販ゾーンをはじめ、アイヌ民族に関する基礎的な情報について伝えるガイダンス室(200人規模)や、休憩スペースなどを備える。
残り:370文字/全文:743文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/143712

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「サッポロ生ビール黒ラベル」「サッポロクラシック」で「北海道冬のまつり缶」発売

2017-11-09 | アイヌ民族関連
PR TIMES (プレスリリース) 2017年11月8日 12時00分

 サッポロホールディングス(株)のグループ企業であるサッポロビール(株)は、北海道内の冬のまつりを紹介する「サッポロ生ビール黒ラベル 北海道冬のまつり缶」「サッポロクラシック 北海道冬のまつり缶」を2018年1月23日に北海道限定で発売します。「北海道冬のまつり缶」は来年で発売5年目となります。
 パッケージデザインは、缶体の右下に北海道150年記念事業(注1)のロゴマークを、中央に「イランカラプテ(注2) ようこそ、冬の北海道へ!」の文言をあしらいました。また、北海道の地図上に、「さっぽろ雪まつり」「旭川冬まつり」「はこだて冬フェスティバル」「あばしりオホーツク流氷まつり」「おびひろ氷まつり」「小樽雪あかりの路」「昭和新山国際雪合戦」「北見厳寒の焼き肉まつり」「阿寒湖氷上フェスティバル」の9つのまつりの情景と開催期間を配しました。
 当社は、北海道らしい冬のまつり時期にこの商品を発売することで、冬の観光を盛り上げ、北海道を元気にする取り組みを続けていきます。 
(注1)当社は「北海道150年」事業のパートナーです。2018年、北海道は命名150年を迎え、道民や関係団体、民間企業等が実施するさまざまな「パートナー事業」や「北海道みらい事業」が、北海道を中心に道外と国外で展開されます。
(注2)「イランカラプテ」はアイヌ語で「こんにちは」の意味。サッポロビール(株)は北海道をはじめ国や道内自治体、学術機関、アイヌ関係団体、キャンペーンに賛同する民間企業や団体などが一体となってアイヌ文化等の普及啓発を推進する「イランカラプテキャンペーン」をサポートしています。
                       記
1.商品名     
 サッポロ生ビール黒ラベル 北海道冬のまつり缶
 サッポロクラシック 北海道冬のまつり缶
2.パッケージ    350ml缶
3.品目       ビール
4.発売日・地域   2018年1月23日・北海道限定発売
5.価格      オープン
6.その他     
 イランカラプテキャンペーンの詳細については、ホームページをご覧ください。
 http://www.irankarapte.com/
※缶に表記している北海道の各イベントについては以下のとおりです。
・さっぽろ雪まつり       2018年2月5日(月)~12日(月・祝)
                ※つどーむ会場は2018年2月1日(木)~12日(月・祝)
・旭川冬まつり         2018年2月7日(水)~12日(月・祝)
・はこだて冬フェスティバル   2017年12月1日(金)~2018年2月28日(水)
・あばしりオホーツク流氷まつり 2018年2月10日(土)~2月12日(月・祝)
・おびひろ氷まつり       2018年2月2日(金)~4日(日)
・小樽雪あかりの路       2018年2月9日(金)~18日(日)
・昭和新山国際雪合戦      2018年2月24日(土)~25日(日)
・北見厳寒の焼き肉まつり    2018年2月2日(金)
・阿寒湖氷上フェスティバル    2018年2月3日(土)~3月4日(日)
<消費者の方からのお問い合わせ>
サッポロビール(株)お客様センター
℡0120-207800

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秩父の水と森林を守れ 環境問題のNGO来日

2017-11-09 | 先住民族関連
農業協同組合新聞 2017.11.08

 (写真)手入れの行き届いた人工林でソロンさん(右から2人目)とルーさん(同3人目)
 首都圏の水瓶ともいえる荒川上流の埼玉県の秩父は、豊かな森林と水に恵まれた地方だ。この秩父に、元ボリビア国連大使で地球温暖化・気候変動と森・水問題で国際的に活躍しているパブロ・ソロンさんと、森林・水問題のNGOグローバル森林連合のマリー・ルーさんが訪れ、地元の市民グループと交流し、秩父の森林と農村を見て回った。
 二人は日本のNGO(非政府組織)・市民団体の招へいで来日し、東京、大阪、京都などで講演と交流を行なうなかで10月28日、秩父を訪れた。森林・水問題のNGOグローバル森林連合は、森の生態系と伝統的知識の保護と回復を目的に2000年に設立。58か国、86のNGOや先住民族の団体などが参加し、森を守ってきた先住民族、地域のコミュニティ、女性の権利に重点を置いて調査、教育、キャンペーンなどを展開している。
 秩父地方は、地域の大半が山林に覆われ、人々は山を守り、森林と共に生活してきた。しかし、今は人口の流出、高齢化が進んで山の管理ができなくなり、地域のコミュニティも崩れかかっている。一方で、水道の広域化が進み、それぞれの地域にある豊かな水源が潰されようとしている。
 交流ではソロンさんが「水への権利」について述べた。市場原理主義に基づいて、水が民間の手に委ねられ、経済的な利益を得る対象になっていることを問題にする。つまり、水は高いところから低いところへ流れるようにするのが自然であり、利益を得るためのダムや電力を使って浄水場へ揚水するなどはもってのほかというわけだ。森林破壊が進んだ南米のボリビアでは水のサービスが十分できなくなっていることを挙げ、「水の管理には地域社会の参画が不可欠だ」と指摘した。
 またルーさんは、経済的目的から単一樹種による森林のモノカルチャー化を問題にする。ポルトガルでユーカリのモノカルチャー森林が、火災で一挙に焼失したことなどを挙げ、「1樹種だけの森は森と言えない。さまざまな樹種の複相林で森を守ってきた先住民に学ぶべきだ」と指摘。こうした先住民の知恵が忘れられ、グローバル経済による自由貿易で、地球規模で森林の破壊が進んでいることに懸念を示した。
 交流には、秩父郡の1市5町で進めようとしている広域水道事業に反対する「水道問題を考える会」の町民も交流に参加。会長の水村健治さんは、「名水のまちといわれる小鹿野で、目前にきれいな水があるのに、なぜ遠方から丘陵を越えてまでして水をもってこなければならないのか」と訴えた。
 水や森林は、そこに人が生活を営むことで維持できるが、人口の減少でこれが難しくなっているのが実情。秩父市議の山中進さんは、林業が産業にならないことを問題にする。「山は放置しているのではない。人がいなくて手が出せないのだ」と、厳しい山村の実情を話す。また「ダムができても人が暮らすためのものはつくらなかった。ダムは一時的に雇用を生むが、住民の流出に拍車をかけるだけだ」と、都市住民のためのダムが、地元のためにはならないことを指摘した。
 交流では、山梨県境に接する秩父市大滝の山村集落や傾斜地の畑、樹齢80年あまりのヒノキの人工林、貯水ダムなどを見て回った。ソロンさんとルーさんは、集落に空き家が多いことや、ヨーロッパの森と林相の違い、立っているのも容易でない急傾斜の畑などに関心を示していた。
http://www.jacom.or.jp/nousei/news/2017/11/171108-33985.php

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英ウィリアム王子が戦慄発言「アフリカは人口多すぎるから減らせ」!

2017-11-09 | 先住民族関連
英国王室=イルミナティによる人口削減計画の開始宣言か!?
BIGLOBEニュース 11月8日(水)11時0分 tocana
 英王室のキャサリン妃が、来年4月に第三子の出産を予定していると報道があったばかりだが、今月、夫であるウィリアム王子が人口削減を訴える驚愕の発言をしていたことが明らかになった。
■ウィリアム王子「アフリカの人口が多すぎる……」
 英紙「The Telegraph」(2日付)などによると、アフリカの環境保護プロジェクトを支援するチャリティー団体「Tusk」の支援者であるウィリアム王子は、2日に開催された同団体主催のパーティーに出席。環境問題と人口問題についてスピーチを行った。
【その他の画像はコチラ→http://tocana.jp/2017/11/post_15008.html】
「急激な人口増加により、アフリカの人口は2050年までに現在の2倍になると予想されています。これは毎月350万人増加することを意味しています。この人口急増が、アフリカに住まう野生動物たちにとって大きな負担となっていることは疑いのない事実です」(ウィリアム王子)
 あくまで環境問題を大義名分として、アフリカの人口抑制を訴える狡猾なスピーチであるが、すでに3人もの子宝に恵まれたウィリアム王子自身はどんな思いでこの発言をしたのだろうか?
 実は英国王室が、自分たちのことを棚に上げ、人口削減を口にしたのは、これが初めてではない。エリザベス女王の夫であり、ウィリアム王子の祖父であるフィリップ殿下もかつて、人口過剰は人類が直面している最大の危機であると発言し、「voluntary family limitation(自主的な家族制限)」を呼びかけたことがある。英国王室には何かにつけて人口削減を呼びかける習性があるのだ。
■英国王室(イルミナティ)が目論む「人口削減計画」
 それも故なきことではない。陰謀論では有名な話だが、英国王室は秘密組織「イルミナティ」の中核であるロスチャイルド家の支配下に置かれており、エリザベス女王は同組織の主要メンバーに名を連ねていると言われているからだ。よく知られているように、イルミナティの秘密計画の1つには、地球人口を激減させる「人口削減計画」がある。イギリス王室関係者の発言も、イルミナティメンバーの発言として読み解く必要があるのだ。
 イルミナティの指針の1つであり、人口削減についての国際社会のガイドラインになっているといわれているのが、1992年6月にリオ・デ・ジャネイロで開催された地球サミットで採択された「アジェンダ21」である。これは70億人余りいる地球人口の95%を削減、5億人の人口規模を維持するというものだ。
「環境に対して、人間社会が影響を及ぼしているどの地域においても、国連をはじめ政府と大組織による、地球規模、国家規模、地域規模の包括的な実施計画が行われることになります」(「アジェンダ21」より)
 これだけでも恐ろしい話だが、イルミナティ、そして英国王室が人口削減計画をすでに実行に移している可能性も指摘されている。2013年2月、ブリュッセルにある国際慣習法裁判所は、1960年代から70年代にかけてカナダ先住民・モホーク族の子どもたち5万人を虐殺したとして、エリザベス女王、ローマ教皇、カナダ首相らイルミナティのメンバーと思しき30人余りの人物に対し、懲役25年の有罪判決を出しているのだ。
 そして、彼らのターゲットは決してアフリカの人々やネイティブアメリカンらだけではないということを忘れてはいけない。ドキュメンタリー映画『The Great Culling: The Truth About Our Water』(大選別:水道水の真実)などによれば、すでに我々が日々口にしている水道水や食物、医薬品にはじまり今こうして呼吸している空気までもが有害な化学物質にまみれているという。これこそがすでにはじまっている“大選別”で、我々は気づかないうちに化学物質に毒されており、不妊の蔓延、短命化が起こっているかもしれないのである。その証拠に、今年7月には、イスラエル・ヘブライ大学と米マウント・シナイ医科大学の研究により、ここ40年間で男性の精子数が60%近く減少、22年後には世界から精子が尽きることが明らかになっているのだ。我々は遺伝子的に絶滅させられようとしているのである。
 人口削減計画が現在どの段階にあるかは分からないが、今後も英国王室、ひいてはイルミナティメンバーの発言には十分注意しておいた方が良いだろう。今回のように、うっかり口を滑らせることもあるかもしれない。
(編集部)
https://news.biglobe.ne.jp/trend/1108/toc_171108_2530396883.html

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一本一本写実的に表現する。

2017-11-09 | アイヌ民族関連
<八雲 木彫りの熊の里>中 作品や技術 時代を超えて
北海道新聞11/08 09:23
 JR八雲駅(渡島管内八雲町)前のそば店「まるみ食堂」。のれんをくぐると、ケースに入った大小18点の木彫り熊が出迎える。八雲を代表する木彫り熊作家、柴崎重行(1905~91年)と、茂木多喜治(02~76年)の作品。柴崎の彫りは荒々しくエネルギッシュ。一方の茂木は細かい毛並みを■研究会に盛衰
 「木彫り熊発祥の地を印象づけたい」と店を経営する篠原直樹さん(53)。3年前に展示を始めた。昨年、テレビの鑑定番組にこのうち17点を出品したところ計220万円の値が付いた。
 八雲を開拓した尾張徳川家当主の1923年(大正12年)のスイス土産をきっかけに、農業者が始めた八雲の木彫り熊。柴崎は、結成された八雲農民美術研究会の初期メンバーだった。
 柴崎は次第に木彫りに専念し、手おので力強く削る「面彫り」の作風を確立。同じ頃制作を始めた旭川のアイヌ民族松井梅太郎(01~49年)とも親交があった。
 茂木も同研究会に所属。農業の傍ら制作し、八雲の木彫り熊の特徴となった、流れるような細かい毛並みの作品を生み出していく。
 八雲の木彫り熊は32年(昭和7年)、写真誌アサヒグラフに「北海道観光客の一番喜ぶ土産品」と紹介され、全国の物産展で人気を博した。八雲で木彫り熊を制作する職人、農業者は多いときで33人に上ったという。
 ところが戦時中、会員の召集や、作品がぜいたく品とみなされたことによって研究会は解散に追い込まれ、活動は一気に衰退。柴崎、茂木は戦後も制作を続けたが数は限られ、木彫り熊産地としての知名度は、旭川など他産地に奪われていった。八雲で土産品用の木彫り熊を作る職人は現在、一人もいない。
■鑑賞案内地図
 だが二人が残した作品や技は消えなかった。遊技場経営で財を成した八雲の資産家浅尾一夫(1919~2000年)は、戦後に柴崎の作品を購入して支援。70年代には八雲で木彫鑑賞会を開くなどして作品を紹介し、道内外に柴崎ファンを広げた。
 茂木は71年開講の町民向け木彫り熊講座の初代講師になった。現在講師を務める4代目の千代(ちよ)昇さん(83)は、歴代講師を通じて茂木の作風を受け継ぐ。
 まるみ食堂の木彫り熊の柴崎作品は、浅尾の死後に地域に寄付、売却された数百点のコレクションの一部。柴崎、茂木らの作品はこのほか、木彫り熊資料館や町役場、商店など、町内の10カ所以上で鑑賞できる。八雲観光物産協会などは専用の地図を用意しており、まるみ食堂の篠原さんは「地図を片手に木彫り熊を探し、まち歩きを楽しんで」と呼びかける。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/143758

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自然の恵みや健康に感謝 アイヌ民博で最後のコタンノミ-白老

2017-11-09 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2017/11/7配信

いろりを囲んで神々に祈りをささげた秋のコタンノミ
 白老町のアイヌ民族博物館で5日、秋のコタンノミ(集落の祈り)が行われた。同博物館での最後のコタンノミとなり、100人を超える来館者が自然の恵みや健康に感謝する伝統儀式を見守るとともに、神々に祈りをささげた。
 冒頭あいさつした野本勝信代表理事は「秋のコタンノミはこれまでの恵みに感謝するもの。アイヌの精神文化を継承する必要な儀式であり、それぞれに願いを込めてほしい」と語った。
 この後、伝承課の野本三治課長が祭司を務め、神に礼拝する「オンカミ」で儀式が始まった。食物による拝礼の後には、病魔よけになるとされる酒かすによる拝礼が行われ、一般参加者たちにも酒かすが振る舞われた。参加者たちは左手に右手を添え、その上に酒かすを乗せてそのまま口に運ぶ作法にのっとり、酒かすを食した。
 前日にこしたばかりの酒が入った酒だるの口切り行事、火の神や家の守り神への祈り、また、屋外に祭られた神々や祖先を祭った祭壇で祈りをささげるなど、伝統にのっとって儀式が執り行われた。
 儀式後には、オハウなどアイヌの伝統料理が振る舞われた。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/12548/

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アイヌ民族博物館で最後の祈り 白老

2017-11-09 | アイヌ民族関連
朝日新聞2017年11月7日09時01分
囲炉裏を囲み、神々に祈りを捧げる秋のコタンノミ=白老町
 白老町のアイヌ民族博物館「しらおいポロトコタン」で5日、アイヌ民族の伝統儀式、秋の「コタンノミ」(集落の祈り)があり、火の神や家の守り神に祈りを捧げた。同コタンは2020年開設予定の「民族共生象徴空間」の整備工事に伴い、今年度末で休館することになっており、これが同館での最後の「コタンノミ」となった。
 民族衣装に身を包んだ古老や若者たちが伝統家屋「ポロチセ」(大きな家)の囲炉裏を囲み、食物や酒かすによる拝礼に続いて、屋内外の神々に祈り、祖先を供養した。
 同博物館はアイヌ文化振興・研究推進機構(札幌)と合併して象徴空間の運営を担うことになっている…
残り:95文字/全文:388文字
http://www.asahi.com/articles/CMTW1711070100001.html

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