北海道新聞 06/01 05:00
病気の神が寄りつかないようナナカマドを煮出した水をまく浦河アイヌ協会のメンバー
【浦河】浦河アイヌ協会(津田一彦会長)は31日、無病息災を願うアイヌ民族の伝統儀式「ハルエカムイノミ」を堺町生活館で執り行った。今年は新型コロナウイルスの早期収束を祈るため、例年と違う形を取り、参列者も9人に抑えた。
滝川市の太田満さん(52)が祭司を務めた。神々にささげる手作りの伝統料理を今回は用意せず、病気の神が臭いを嫌うとされるナナカマドの樹皮を煮出した水を建物の周囲にまき、病気の神に向けて「ここは貧しい食べ物しかなく、いやな臭いもします。どうぞ別のところに行ってください」と祈った。
カムイノミを終えた太田さんは「来年はもう、この形でやらずに済むといいですね」と語った。(細川智子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/426060
病気の神が寄りつかないようナナカマドを煮出した水をまく浦河アイヌ協会のメンバー
【浦河】浦河アイヌ協会(津田一彦会長)は31日、無病息災を願うアイヌ民族の伝統儀式「ハルエカムイノミ」を堺町生活館で執り行った。今年は新型コロナウイルスの早期収束を祈るため、例年と違う形を取り、参列者も9人に抑えた。
滝川市の太田満さん(52)が祭司を務めた。神々にささげる手作りの伝統料理を今回は用意せず、病気の神が臭いを嫌うとされるナナカマドの樹皮を煮出した水を建物の周囲にまき、病気の神に向けて「ここは貧しい食べ物しかなく、いやな臭いもします。どうぞ別のところに行ってください」と祈った。
カムイノミを終えた太田さんは「来年はもう、この形でやらずに済むといいですね」と語った。(細川智子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/426060