北海道新聞 07/01 02:01 更新
【旭川】道の許可を得ずに河川でサケなどを捕獲したとして、水産資源保護法違反などの疑いで道警に書類送検されていた紋別アイヌ協会の畠山敏会長(78)ら3人について、旭川地検は30日、不起訴処分とした。地検は「再犯の恐れ、その他諸般の事情を考慮して判断した」としており、いずれも起訴猶予とみられる。(前田健太、泉本亮太)
畠山会長らは「サケの捕獲は先住民族であるアイヌ民族の権利」と主張。昨年8月31日から同9月1日にかけ、紋別市内の川で道の許可を得ないまま、サケ2匹、マス48匹などを捕獲したとして、水産資源保護法(サケの採捕禁止)違反と道内水面漁業調整規則(採捕の許可)違反の疑いで道が告発し、今年2月、書類送検されていた。
水産資源保護法は河川でのサケの捕獲を禁じているが、道内水面漁業調整規則は伝統儀式や漁法の伝承が目的の場合、道に申請して許可を得ることを条件に、特別に採捕を認めている。
紋別アイヌ協会によると、北見市内の病院でリハビリ入院中の畠山会長は「不起訴になっても考え方は変わらない。アイヌ民族が自由にサケが捕れる権利を取り戻すために、これからも闘いたい」とコメントした。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/435920
【旭川】道の許可を得ずに河川でサケなどを捕獲したとして、水産資源保護法違反などの疑いで道警に書類送検されていた紋別アイヌ協会の畠山敏会長(78)ら3人について、旭川地検は30日、不起訴処分とした。地検は「再犯の恐れ、その他諸般の事情を考慮して判断した」としており、いずれも起訴猶予とみられる。(前田健太、泉本亮太)
畠山会長らは「サケの捕獲は先住民族であるアイヌ民族の権利」と主張。昨年8月31日から同9月1日にかけ、紋別市内の川で道の許可を得ないまま、サケ2匹、マス48匹などを捕獲したとして、水産資源保護法(サケの採捕禁止)違反と道内水面漁業調整規則(採捕の許可)違反の疑いで道が告発し、今年2月、書類送検されていた。
水産資源保護法は河川でのサケの捕獲を禁じているが、道内水面漁業調整規則は伝統儀式や漁法の伝承が目的の場合、道に申請して許可を得ることを条件に、特別に採捕を認めている。
紋別アイヌ協会によると、北見市内の病院でリハビリ入院中の畠山会長は「不起訴になっても考え方は変わらない。アイヌ民族が自由にサケが捕れる権利を取り戻すために、これからも闘いたい」とコメントした。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/435920