NHK 07月21日 19時20分
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十勝の浦幌町のアイヌの団体が東京大学にアイヌ民族の遺骨の返還などを求めている裁判で、来月に大学側が返還に応じる内容で和解が成立する見通しになりました。
「浦幌アイヌ協会」は明治21年と昭和40年に東京大学の研究者が浦幌町内の墓から掘り出したアイヌの遺骨6体を大学が保管しているため先祖を慰霊する行為が妨げられているとして、遺骨や副葬品の返還のほか損害賠償を求めて去年、釧路地方裁判所に訴えを起こしました。
原告側の代理人の弁護士によりますと、その後、和解に向けた話し合いを進めた結果、東京大学が保管している遺骨6体と副葬品のすべてを来月中に返還する一方、原告は損害賠償の請求を放棄することで双方が合意したということです。
これを受けて来月7日に予定されている裁判で和解が成立する見込みとなりました。
浦幌アイヌ協会の差間正樹会長は「早い時期に和解することになってよかった。生まれ育った土地で先祖を慰霊することができるのでほっとしている」とコメントしています。
浦幌アイヌ協会は同じ訴えを起こしていた北海道大学と札幌医科大学ともすでに和解していて、これまでに合わせて96体の遺骨の返還を受けています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200721/7000023165.html
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十勝の浦幌町のアイヌの団体が東京大学にアイヌ民族の遺骨の返還などを求めている裁判で、来月に大学側が返還に応じる内容で和解が成立する見通しになりました。
「浦幌アイヌ協会」は明治21年と昭和40年に東京大学の研究者が浦幌町内の墓から掘り出したアイヌの遺骨6体を大学が保管しているため先祖を慰霊する行為が妨げられているとして、遺骨や副葬品の返還のほか損害賠償を求めて去年、釧路地方裁判所に訴えを起こしました。
原告側の代理人の弁護士によりますと、その後、和解に向けた話し合いを進めた結果、東京大学が保管している遺骨6体と副葬品のすべてを来月中に返還する一方、原告は損害賠償の請求を放棄することで双方が合意したということです。
これを受けて来月7日に予定されている裁判で和解が成立する見込みとなりました。
浦幌アイヌ協会の差間正樹会長は「早い時期に和解することになってよかった。生まれ育った土地で先祖を慰霊することができるのでほっとしている」とコメントしています。
浦幌アイヌ協会は同じ訴えを起こしていた北海道大学と札幌医科大学ともすでに和解していて、これまでに合わせて96体の遺骨の返還を受けています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200721/7000023165.html