北海道新聞 07/18 05:00

【登別温泉】のぼりべつクマ牧場のロープウエーで17日、アイヌ民族の伝統家屋「チセ」を模した貨物ゴンドラ「カント・チセ号」が運行を始めた。
「カント」はアイヌ語で空や天空の意味を持ち、ロープウエーを走るゴンドラらしい名前とした。今月12日に隣町の白老町にアイヌ文化復興拠点「ウポポイ」が開業したことにちなみ、初めて運行する。同牧場の敷地内にも、アイヌ民族初の国会議員を務めた故萱野茂さんらが約50年前に建てたチセがある。
カント・チセ号は高さ1・6メートルの貨物用ゴンドラを利用。従業員が敷地内のチセを参考にしながら、ゴンドラの外側にカヤをはり付けて2、3週間で手作りした。見た目だけでなく、ゴンドラ内部にいろりを作るなど細部までこだわったという。同牧場は「風変わりなゴンドラがアイヌ文化に興味を持つきっかけになれば」と話す。
カント・チセ号に人が乗ることはできない。11月20日まで運行予定。同牧場は現在、新型コロナウイルスの影響で営業時間を短縮中で、午前9時半~午後4時半。(久保耕平)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/441725

【登別温泉】のぼりべつクマ牧場のロープウエーで17日、アイヌ民族の伝統家屋「チセ」を模した貨物ゴンドラ「カント・チセ号」が運行を始めた。
「カント」はアイヌ語で空や天空の意味を持ち、ロープウエーを走るゴンドラらしい名前とした。今月12日に隣町の白老町にアイヌ文化復興拠点「ウポポイ」が開業したことにちなみ、初めて運行する。同牧場の敷地内にも、アイヌ民族初の国会議員を務めた故萱野茂さんらが約50年前に建てたチセがある。
カント・チセ号は高さ1・6メートルの貨物用ゴンドラを利用。従業員が敷地内のチセを参考にしながら、ゴンドラの外側にカヤをはり付けて2、3週間で手作りした。見た目だけでなく、ゴンドラ内部にいろりを作るなど細部までこだわったという。同牧場は「風変わりなゴンドラがアイヌ文化に興味を持つきっかけになれば」と話す。
カント・チセ号に人が乗ることはできない。11月20日まで運行予定。同牧場は現在、新型コロナウイルスの影響で営業時間を短縮中で、午前9時半~午後4時半。(久保耕平)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/441725