先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

天空のチセ初飛行 のぼりべつクマ牧場 内部にいろり設置

2020-07-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/18 05:00

 【登別温泉】のぼりべつクマ牧場のロープウエーで17日、アイヌ民族の伝統家屋「チセ」を模した貨物ゴンドラ「カント・チセ号」が運行を始めた。
 「カント」はアイヌ語で空や天空の意味を持ち、ロープウエーを走るゴンドラらしい名前とした。今月12日に隣町の白老町にアイヌ文化復興拠点「ウポポイ」が開業したことにちなみ、初めて運行する。同牧場の敷地内にも、アイヌ民族初の国会議員を務めた故萱野茂さんらが約50年前に建てたチセがある。
 カント・チセ号は高さ1・6メートルの貨物用ゴンドラを利用。従業員が敷地内のチセを参考にしながら、ゴンドラの外側にカヤをはり付けて2、3週間で手作りした。見た目だけでなく、ゴンドラ内部にいろりを作るなど細部までこだわったという。同牧場は「風変わりなゴンドラがアイヌ文化に興味を持つきっかけになれば」と話す。
 カント・チセ号に人が乗ることはできない。11月20日まで運行予定。同牧場は現在、新型コロナウイルスの影響で営業時間を短縮中で、午前9時半~午後4時半。(久保耕平)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/441725


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にれの町

2020-07-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 07/17 16:00
 青葉越しに夏の太陽がきらめく。こずえを吹き抜ける風が心地よい。さっぽろテレビ塔そばの歩道に樹齢300年のハルニレが木陰を作っていた。
 この巨樹の子孫を増やす市民主体の試み「札幌ハルニレプロジェクト」が進んでいる。木が実らせた種から苗を育て、市内各所に植樹する計画だ。
 2014年以降、100本ほどの苗木を公園や学校に植えてきた。プロジェクト代表の笠(りゅう)康三郎さん(67)は「札幌の原風景を呼び戻すことが、今後のまちづくりの指針になればと思います」。
 英名のエルムでも親しまれるハルニレは水が豊かな肥えた土地を好む。アイヌの人たちや明治期の開拓者は、この木を居住地の目安にしたという。現在の札幌中心部付近にも多く自生したが、今も残る古木はわずかだ。
 敗戦直後の3年間、札幌に移住した詩人百田宗治(ももたそうじ)は「にれの町」という詩を書いた。大自然の中で静かに暮らすハルニレは、突然響く開拓のつち音に驚かされる。
 <にれの木は、自分だけを道ばたに残して、/りっぱなコンクリートの道路がまっすぐに走っているのを見た(中略)/時計台から、時刻を告げるかねの音が大きくひびいてきた>
 樹齢300年のハルニレも変貌する札幌を見つめてきた。笠さんたちが植えた子孫とともに、今後もまちを見守り続ける。
 札幌中心部の再開発計画が相次ぐ中、魅力的なまちをどう作っていくのか。ハルニレの緑陰にたたずみ、その声に耳を澄ますことも大切な気がする。(渡辺創)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/441587

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ペルー先住民族の伝統工芸を救う「MOZH MOZH」。【イットなサステナブランド】

2020-07-18 | 先住民族関連
VOGUE 2020年7月17日By MAKI SAIJO

ペルー先住民族の伝統工芸をモダンに昇華したモズ モズ(MOZH MOZH)は、デザイナー自身が幼い頃からその創作に慣れ親しんだ背景がある。倫理的に調達した希少なテキスタイルや女性職人の経済的自立の支援など、自身のアイデンティティを強みにしたスローファッションの取り組みに迫る。
アイキャッチーな色使い、好奇心をくすぐるディテール、そして豊かな質感のテキスタイル。モズ モズ(MOZH MOZH)のワードローブは、オリジナリティ溢れる存在感を放っている。
「古代に貴重品とされた織物の伝統は、私が生まれ育ったペルーの山奥でいまもなお生きています。訪れる地域によって衣装や織り方が異なるため、色とテクスチャーの探求を行なっています」
そう話すのは、ペルー・アンデス出身のデザイナー、モズデ・マーティンだ。インカ文明では、文字の代わりとして織物に人々のストーリーを表現し、高度な技術を継承し続けてきた。先住民族たちはこれらの伝統を守るために、侵略してきたスペイン人に対して貴重な織物ではなく金を献上したこともあったという。伝統技術をモダンな感性で再解釈するモズ モズは、ベラ・ハディッドも私服で愛用したりと注目を浴びている。
12年間にわたり育んだ部族との信頼関係。
先住民族は外部に対する警戒心が強いため、モズデはおよそ12年間にわたり彼らのコミュニティを訪問し信頼関係を育んできた。同時に、地元の大学でファインアートとファッションを学び、NYとパリでのインターンシップを経て、2015年に自身のブランドを設立。現在はペルーの首都リマに生活拠点を置き日々ものづくりと向き合い、NYとパリのファッションウィークで新作コレクションを発表している。
今や、若年層の都市移住が原因で、伝統技術の多くが衰滅の危機に瀕しているという。その尊い技術を遺していくために、モズデは村の女性職人が約90%を占める雇用者たちに十分な賃金を提供し、経済的自立をサポート。健全な生活に加えて、職人たちの誇りさえも守ろうとしているのだ。
自然死したベビーアルパカのファーや天然ゴムを調達。
織物は天然のウールやコットン、アルパカの毛から手間暇かけて作られるが、特筆すべき点はほかにもある。標高の高い過酷な環境に適せず自然死したベビーアルパカのファーや、アマゾンで採れた植物由来の天然ゴムなど、織物以外の素材も調達している。
また、無駄を生み出さないようにシーズンの初めに小売店や購入者から受けた注文分のみを生産。プレオーダーを逃した人のために、自社サイトでベストセラー商品のみを数量限定で販売している。
現在、東京のシティショップの店舗では、リマにあるヴィンテージストアで見つけたTシャツをリメイクしたカプセルコレクションを展開中だ。タイダイに染め、ビーズやベビーアルパカのファーを部分的に縫い付けたりと、唯一無二のピースにも注目したい。
http://www.mozhmozh.com
【あわせて読みたいイットなサステナブランド記事】
・自然と人を守り、廃棄ゼロを目指すアウトドアブランド「Coalatree」。
・VOGUEエディターのジュリー・ペリパスが古着でつくるブランド「BETTTER」。
・メーガン妃も愛用!有機綿と天然ゴムから生まれた「Veja」のスニーカー。
Photos: Courtesy of Mozh Mozh Text: Maki Saijo Editor: Mayumi Numao
https://www.vogue.co.jp/change/article/mozh-mozh

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蝦夷地調査、伝わる使命感 武四郎記念館で特別展

2020-07-18 | アイヌ民族関連
中日新聞 2020/07/17 05:00

武四郎が残した北海道の調査記録が並ぶ特別展の会場=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で(中日新聞Web)
 幕末期の探検家で松阪出身の松浦武四郎が、地名の名付け親となった北海道を調査した記録を紹介する特別展が、松阪市の武四郎記念館で開かれている。当時、本土ではあまり知られていなかった北海道の文化や地理を広く社会に伝えようとする武四郎の使命感がうかがえる。9月6日まで。(渡辺雄紀)
 武四郎は二十八歳の時から十三年かけて計六回、当時「蝦夷地」と呼ばれていた北海道や樺太(サハリン)を訪れた。先住民のアイヌ民族の協力を得て地形や地名を調べ、文字を持たない先住民族のアイヌの暮らしぶりとともに伝えた。特別展では、成果を一般向けにまとめ直した出版物など百七十二点が並ぶ。
 展示している「石狩日誌」では、アイヌがこぐ舟に乗って調査する自らがイラストで描かれている。記念館によると、調査結果を紀行本として一般向けに出版する際は、読みやすいように絵や和歌を加えていた。夕張や十勝など地域ごとに出版した紀行本は二十種類を超え、「武四郎物」として多くの人に親しまれたという。
 北海道の各地の地名と、その語源をまとめた表もある。稚内は「冷水湧き出る」という意味のアイヌ語がなまったものだと解説している。明治維新の時、アイヌたちが自分たちのことをさす言葉「カイ」に「加伊」の文字を当てて、地名を「北加伊道」を政府に提案したのが武四郎だ。
 松前藩の悪政に苦しむアイヌの姿も伝えようとした。「近世蝦夷人物誌」では、料亭で飲食を楽しむ松前藩の役人らをアイヌの亡霊が取り囲んでいる。武四郎が夢で見た場面を描いたという。記念館の山本命主任学芸員は「アイヌの信頼を得て調査を進め、当時の常識と違ってアイヌを尊重した武四郎の多文化共生の姿勢には、今も学ぶことがたくさんある」と話している。
 月曜休館(祝日の場合は翌日休館)。
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-90490.html

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豪マーガレットリバーで大規模ホテル開発計画。地元サーファーから懸念の声

2020-07-18 | 先住民族関連
THE SURF NEWS 2020/07/17 17:55
オーストラリア南西部のマーガレットリバーでCT会場のメインブレイクを見渡す海岸で大規模な5つ星ホテルの建設が予定されている。開発の規模や環境への負荷、西オーストラリアが誇る「ワイルド」な雰囲気が損なわれるなど、地元のサーファーらが開発に対して懸念の声を上げている。
開発予定地はマーガレットリバーに隣接するナラバップビーチの南端に位置する。世界最大のホテルチェーン、マリオット社が120部屋を誇る5つ星ホテルWestin Margaret River Resort and Spaを2023年の開業に向けて計画を進めている。
開発者は「ワールドクラスの立地にはワールドクラスのホテルを!この絶好な海辺に立つ5つ星のホテルはマーガレットリバーにおいて宿泊の新しい基準となる。」と謳っているが、コミュニティや景観に対してどれだけ配慮されるのかが争点になっている。

西オーストラリアは自然豊かな環境で知られている。 Photo: WSL
建設予定地は以前、特定海岸地域に指定されていたが、1996年に大臣の特別許可により開発が可能になった。それ以降ゴルフ場や他の開発が提案されていたが、ここまで計画が進むのは初めてだ。ナラバップビーチとナラバップの集落の間にある砂丘は近年浸食が深刻になってきていて、開発の影響で浸食が加速しないか懸念されている。
西オーストラリアの経済にとって観光業が大きな柱であり、昨年約110億ドルもの経済効果があった。開発者によるとこの計画は新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいる観光業を盛り上げるために重要な役割を担う。
計画の発表に臨席した西オーストラリアの観光大臣ポール・パパリア氏は「これは地元コミュニティにとって素晴らしい計画だ」と支持を訴えた。来年に予定されている建設が始まれば、建設や運営において地元住民の雇用が生まれ、小さなコミュニティに対して大きな経済刺激となるだろう。
しかし、近隣住民は開発について懸念の声を上げ、開発に反対する署名にはすでに2万人近くが賛同している。主な懸念点としては開発の規模に伴う環境負荷、地域の小規模事業者への影響、そして先住民族や地域住民への配慮のなさが挙げられている。また、西オーストラリアが売りにしている「ワイルド」な雰囲気が損なわれることも指摘されている。
西オーストラリアを代表する元CTサーファーのタジ・バロウは「規模が大きすぎて、立地も不適切だ。人々はワイルドな自然と海岸線を求めて“マーガレットリバーを”訪れる。開発が進めば、ここの雰囲気が永遠に変わるだろう。」
開発の正式な許可はまだ下りていないが、西オーストラリア州の新しい法律では州にとって重要なプロジェクトとしてみなされれば許可がすぐに通る見込みだ。またホテル建設後にはさらに2段階の開発が予定されているという。先住民や地元住民の意見を取り入れながら、デリケートな生態系を壊さないように十分に配慮して計画を進めてほしい。
ケン・ロウズ
https://news.goo.ne.jp/article/surfnews/sports/surfnews-2020-07-17_POSTID34451.html


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日本ハムは“段階的緩和”の8月も4日からの西武6連戦は入場制限5000人のまま…今後の情勢によって変更の可能性も

2020-07-18 | アイヌ民族関連
中日スポーツ 7/17(金) 16:51配信
 日本ハムは17日、本拠地の札幌ドームで8月4日から行う西武6連戦のチケットの販売概要を発表。1試合につき5000人の入場制限を設けるとした。
 政府や北海道が示しているプロスポーツなどのイベント開催制限の段階的緩和の目安によると、8月1日からは収容人員の50%までの入場が可能となるが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、7月中の有観客試合や8月1日のオリックス戦に続いて全席指定、5000席限定での販売となった。また、球団は今後の情勢の変化によって5000人という入場制限の設定数が増える場合があるとしている。
 この西武6連戦は、チームがアイヌ民族文様をモチーフにした限定ユニホームを着用する「北海道シリーズ2020 WE LOVE HOKKAIDO」として開催することが決まっており、7~9日は来場者全員に、シリーズ限定ユニホーム(フリーサイズ)がプレゼントされる。チケットの販売日や価格など詳細は球団公式サイトを参照。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc17d70cbd3a3de7878ab833375397f84890a599

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台湾のアーティストは「重要な役割担う」=ヨコハマトリエンナーレ

2020-07-18 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾 7/17(金) 19:07配信
(東京中央社)横浜市で17日に開幕した国際芸術祭「ヨコハマトリエンナーレ2020」に、台湾のジャン・シュウ・ジャン(張徐展)、アリュアーイ・プリダン(武玉玲)、ジョイス・ホー(何采柔)が出展している。横浜トリエンナーレ組織委員会の蔵屋美香副委員長は、生や死、有毒なものとの共存などをテーマにした同展では、3人がとても重要な役割を担っていると話している。
ジャン・シュウ・ジャンは、紙を素材としたアニメーションなどを手掛けるアーティスト。今回の出展作品は、アジアの童話に台湾の伝統芸能やインドネシアのガムラン音楽などの要素を織り交ぜた映像インスタレーションの新作「動物物語シリーズ」。蔵屋氏は、会場に入ると真っ暗で、その後、見たこともない動物が楽器を演奏し、踊るのが見えてくると紹介。現実と幻想、生と死の間に存在する動物たちの霊の祭りが生き生きと再現されるこの作品を「強く推薦する」と太鼓判を押した。
先住民パイワン族出身のアリュアーイ・プリダンは、豊富かつ多元的な先住民の精神を伝統工芸と鮮やかな色彩で表現した布製のソフト・スカルプチュア作品を5点出展。主催側によると、本来は6点目として、日本到着後にアイヌの芸術家との共同制作をする予定だったが、コロナ禍でかなわなかった。中央社の電話取材に応じたアリュアーイは、パイワンとアイヌの文化は入れ墨や祭儀など類似点があると話し、交流がかなわなかったことを残念がった。作品を日本に運ぶ際には、祭壇を作って出展の成功やコロナの早期収束などを祈願したという。
ジョイス・ホーは、日常的な事物に小さな変化を加えることで“気付き”や“反省”などを促す作品を得意とする。今回出展した「バランシング・アクトⅢ」は、保護や統制のために用いられ、堅固な印象があるフェンスの底部を、ロッキングチェアのように揺れる造りにしたインスタレーション。電話取材を通じて、保護してくれるべきものが不安定という「正反対の要素を一つにした」と解説してくれた。
横浜美術館とプロット48、日本郵船歴史博物館で10月11日まで開催。
(楊明珠/編集:塚越西穂)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ff09ab1ecd6619cfc1edabaf00beb7098a797cc

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