先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

林白言文学賞に札幌の加藤さん

2023-02-02 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月1日 22:46
 【北見】オホーツク管内在住や管内ゆかりの人による文芸作品を対象とした「第26回林白言(はやしはくげん)文学賞」に、札幌日仏協会理事長の加藤利器さん(67)=札幌市在住=の著書「赤いテラスのカフェから」が選ばれた。
・・・・
(鈴木理詞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/795895

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たいまつ行進やライブ発信 アイヌ文化イベント「ウタサ祭り」 阿寒湖温泉で4、5日

2023-02-02 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月1日 21:59(2月1日 23:30更新)
【阿寒湖温泉】阿寒湖のアイヌ文化の魅力を発信する「阿寒ユーカラ『ウタサ祭り』」(釧路市主催)が4、5の両日、阿寒湖温泉の阿寒湖アイヌコタンで開かれる。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの対面開催だが、オンラインも併用する。
 4日午後4時半からは、アイヌ民族らがたいまつの火を掲げながら祭り参加者と交流する「たいまつ行進」を実施。5日午後1時半からはアイヌ料理試食会を開き、サケや鹿肉などを煮込んだ伝統料理「オハウ」や鹿肉の串焼きを各100食振る舞う。
・・・・・
(松井崇)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/795844

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二風谷クラフト、本年度はアイヌ文様輝く食器類 スズ製小皿や箸置きなど9点 オンラインで販売

2023-02-02 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月1日 19:00(2月1日 19:04更新)

二風谷地区の工芸作家が老舗鋳物メーカー「能作」と共同開発したアイヌ文様の食器類(二風谷アイヌクラフトプロジェクト事務局提供)
 【平取】世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが総合デザインディレクターを務め、町二風谷のアイヌ工芸作家らと一般企業が共同で商品開発を行う「二風谷アイヌクラフトプロジェクト」の本年度の商品が完成し、オンライン販売を始めた。老舗鋳物メーカー「能作」(富山県高岡市)と町二風谷の作家2人がコラボし、シンプルで美しいアイヌ文様などが際立つ小皿や箸置きなど9点を開発した。
◎ 同プロジェクトは、国のアイヌ政策推進交付金を活用して2020年10月に始動。これまで東京のデザイナーらと2度にわたり、「暮らしにとけ込むアイヌデザイン」との観点から、靴べらや折りたたみ傘などの日用雑貨を開発してきた。
 本年度は食器類をテーマに、スズ製の食器などを手がける能作と、二風谷民芸組合のアイヌ工芸作家、川奈野利也さん(41)と原田祥吾さん(33)が協力した。昨年7月から打ち合わせを始め、オンラインでの検討会や相互の生産現場の視察などを重ねた。
 開発した商品は、お盆やまな板として使うアイヌ伝統の生活民具「メノコイタ」の形をした皿や、円形の豆皿、扇形の皿などで、それぞれ内側にアイヌ文様がデザインされている。豆皿は、アクセサリートレーとしても使える。豆皿以外は器をひっくり返して使うこともでき、裏面にも、うろこ状の文様「ラムラムノカ」などがデザインされている。
・・・・・・
(杉崎萌)
☆「ラムラムノカ」の「ム」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/795654

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

総合博物館収蔵・林家旧蔵アイヌ風俗画画稿 小樽市指定文化財へ

2023-02-02 | アイヌ民族関連
小樽ジャーナル2023/2/1
 小樽市教育委員会では、小樽市総合博物館収蔵の林家旧蔵アイヌ風俗画画稿一式・60点を、同委員会の議決を得て、1月26日(木)付けで小樽市指定文化財に指定した。
 小樽市指定文化財は、有形文化財5件・無形文化財1件・無形民俗文化財2件・史跡1件の計9件があり、新たに有形文化財1件が加わった。
 この画稿は、江戸末期から明治初期(19世紀)に、後志地方で暮らすアイヌの人々の日常の様子や寿都周辺の地図などを描いた下絵、儀式や道具の解説文を含む。作者は不詳。
 アイヌ絵に関して、これだけまとまったものが北海道で発見されたことは、他には例がなく大変貴重なもの。
 余市で漁場を経営した林家ゆかりの人物から、2004(平成16)年に寄贈を受けて、トランクの中に納められ保存状態も良好だった。翌年2005(平成17)年に企画展を開催している。
 墨で和紙に書かれていて、アイヌの人々の表情や暮らしが分かるスケッチから様々なことが読み解け、歴史学的・民俗学的・美術史的にも貴重な資料と言える。
 江戸時代の小樽は、鰊を中心とした漁場経営の場だったことから、帰業の図や記事掲載の同委員会提供「鰊場雑景」の他、狩猟図・祝宴の図では足輪の詞書(使い方)もあり、談笑図には桶を脇に抱えて赤ん坊をあやす老人や笑う婦人の姿が描かれ、アイヌの暮らしぶりが分かる。
 石川直章館長は、「特徴として、冠の素材やアイヌの祭具のひとつ・イナウの使い方などの注意書きがあり、詳しくメモしていて、画稿の形で世に出るのは珍しい。下絵の段階のため真実に近い」と強調した。

小樽市教育委員会提供[鰊場雑景] 
 描画の手法から、幕末期の円山派の系統を引く者で、襖や屏風絵を描くことを生業として、北後志の海岸で各地の漁業経営者たちを訪れていた旅の絵師が残したものと考えられているが、詳しいことは分かっていない。
 2月9日(木)13:30から小樽市生涯学習プラザで、「笑顔のアイヌ風俗画 林家旧蔵アイヌ風俗画画稿の魅力」と題し、石川直章館長が講師を務め、はつらつ講座の新ふるさと紀行を開催する。問合せ 0134-24-3363 教育委員会教育部。
 https://www.otaru-journal.com/2023/02/post-90067/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【北海道・弟子屈】冬の結氷シーズン到来! 神秘的な自然現象・結氷のプロモーション動画、弟子屈町のアクティビティプランを紹介するウェブサイトが公開。

2023-02-02 | アイヌ民族関連
一般社団法人 摩周湖観光協会2023年2月1日 12時00分
結氷の魅力に迫る動画「結氷-Keppyo- 神々が宿る。摩周湖・屈斜路湖。」、弟子屈町のアクティビティを紹介するウェブサイト「Teshikaga Hokkaido, JAPAN」を続々リリース。
一般社団法人 摩周湖観光協会は、弟子屈町の神秘的な自然現象・結氷(けっぴょう)の紹介動画「結氷-Keppyo- 神々が宿る。摩周湖・屈斜路湖。」と、弟子屈町のアクティビティプランを紹介するウェブサイト「Teshikaga Hokkaido, JAPAN」を公開しました。
近年、幅広い世代の移住者が多い弟子屈町は、トレッキングやカヌーをはじめとしたアクティビティ、温泉や新設のプライベートサウナ&温泉施設、2022年7月にオープンしたばかりの摩周湖カムイテラスなど、様々な見どころとここだけでしか味わえない体験に溢れるエリアです。
2月の弟子屈は、結氷がみられる特別なシーズン。ぜひ、寒さが厳しい冬の季節に、弟子屈町へ足を運んでみてください。

弟子屈町の神秘的な現象、結氷シーズンの到来。
結氷(けっぴょう)とは、海、湖、池、沼、河川などの水面、あるいは滝などの流水が凍結する現象を指し、湖などでは全体が結氷することを全面凍結ないし全面結氷と表現されます。
弟子屈町が有する、摩周湖・屈斜路湖は、毎年2月頃に、湖全体が氷結する「全面結氷」なる現象が起こります。ただし近年は、その年の気候や天候をはじめ、温暖化など様々な理由から、全面結氷は毎年起こる現象ではなくなり、数年に一度の奇跡とも言われます。
そんな中、摩周湖の結氷を研究している、北見工業大学の亀田貴雄教授によると、摩周湖に最も近い川湯アメダスの気象データを基に、2023年に摩周湖は全面結氷すると予測しています(2022年9月1日時点)。
全面結氷すれば、摩周湖は2年ぶりの全面結氷。2023年にその奇跡が起こるかが期待されます。
 結氷現象を紹介する動画「結氷-Keppyo- 神々が宿る。摩周湖・屈斜路湖。」を公開
https://www.youtube.com/watch?v=ucajvZ1JwrY
動画「結氷-Keppyo- 神々が宿る。摩周湖・屈斜路湖。」では、摩周湖、屈斜路湖の結氷の姿はもちろん、弟子屈に繋がりの深いカメラマンや雪氷研究家、アイヌ民族、大学教授のそれぞれの視点から、結氷の魅力について語ります。
制作は短編映画『cake』(2018)、『sleepers』(2019)などで知られる映画作家・千田良輔氏が担当。
日中と夜の気温差で氷が収縮・膨張を繰り返し、やがて道のように盛り上がる 「御神渡り」現象をはじめ、結氷時にしか聴けない「結氷音」など、見どころ満載の内容となっています。摩周湖、屈斜路湖の結氷のことを知る上でも、是非、一度ご覧ください。
※注意:「結氷」の上は、大変危険ですので、ガイド等がいない場合は歩けません。
「結氷-Keppyo- 神々が宿る。摩周湖・屈斜路湖。」
プロデュース:摩周湖観光協会
撮影・制作 : 千田良輔
結氷動画撮影:神子島 智樹
出演:神子島 智樹(カメラマン)、蜂谷衛(雪氷研究家)、ア ト゜イ(アイヌ民族・作曲家・作詞家)、亀田貴雄(北見工業大学教授)
URL:https://www.youtube.com/watch?v=ucajvZ1JwrY
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000107745.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユネスコ認定「消滅の危機にある8言語・方言」 鹿児島・沖永良部島でサミット 「むんなげし、はみちきてぃぬくさーやー」と宣言

2023-02-02 | アイヌ民族関連
南日本新聞 2023/02/01 15:04

島ムニの継承活動について語る住民と研究者=知名町のあしびの郷・ちな
 「危機的な状況にある言語・方言サミット」が28、29の両日、鹿児島県知名町であった。沖永良部島の方言「島ムニ」をはじめ国連教育科学文化機関(ユネスコ)が消滅危機にあるとする国内8言語・方言をテーマに、各地の話者や研究者が継承活動の成果と課題を共有。島ムニで「むんなげし、はみちきてぃぬくさーやー(みんなで一生懸命残そう)」との宣言を発信した。
 島ムニを研究するオランダ人のハイス・ファン=デル=ルベ琉球大非常勤講師(言語学)は字幕を交え、島ムニで講演。習得しやすい環境づくりのため「話せる人が積極的に使い、集落ごとの言葉の違いをばかにしないことが大事」と強調した。
 8言語や方言のあいさつなどを聞き比べたほか、3世代で継承に取り組む沖永良部島の家族や研究者が登壇。「記録・継承できる人材を地域に育成し、(専門家ら)外部の協力も必要」「子どもの言語能力を信じ、家庭で方言をたくさん聞かせることが大事」といった意見を出し合った。
 知名町の住民が地元の民謡を披露。町公民館講座の受講生は継承に向けた活動を紹介する寸劇を島ムニで演じた。
 サミットは文化庁、鹿児島県などの主催。ユネスコは2009年、消滅の危機について、奄美語(奄美大島、喜界島、徳之島)と国頭語(与論島、沖永良部島、沖縄本島北部)を「危険」、アイヌ語(北海道)を「極めて深刻」と認定した。
https://373news.com/_news/storyid/169987/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日本研究国際賞にJ・クライナー氏  日本民族の起源探る

2023-02-02 | 先住民族関連
日本経済新聞2023年2月2日 5:00 [有料会員限定
海外を拠点に、日本に関する文学、言語、歴史、民俗、民族、環境などの人間文化研究の分野で、国際的発展に貢献した研究者を顕彰する第4回日本研究国際賞(人間文化研究機構主催、クラレ財団協力)に独ボン大学名誉教授のヨーゼフ・クライナー氏(82)が選ばれ、1月20日に日本学士院(東京・台東)で授賞式が開かれた。オーストリア・ウィーン出身のクライナー氏は日本を対象に民族学・民俗学の研究に取り組むとともに、ヨ...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り529文字
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD25A4L0V20C23A1000000/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《ブラジル》1歳未満の栄養失調児=昨年の最多はバイア州=ヤノマミ族だけの問題でなく

2023-02-02 | 先住民族関連
プラジル日報2/1(水) 7:38配信

栄養失調で入院した乳児の数が最も多かったのはバイア州と報ずる1月23日付アジェンシア・ブラジルの記事の一部
 【既報関連】ブラジル北部のロライマ州に住むヤノマミ族の子供達がここ4年間で少なくとも570人死亡という報道は世界中で注目され、この期間中の先住民対策などへの批判の声も出ている。だが、2022年に栄養失調で入院を要した1歳未満の子供(乳児)に限定して見ると、栄養失調児最多はバイア州だったと1月23日付アジェンシア・ブラジルなどが報じた。
 小児保健観測所が保健省の病院情報システム(SHI)のデータを基に集計した結果、22年に栄養失調のために統一医療保健システム(SUS)での入院加療を必要とした乳児は2754人だった。これは1日あたり7回の入院が起きた事を意味する。
 乳児の入院者数を地域別に見ると、北東部が1175人、中西部が777人、南東部が617人、南部が376人、北部が328人となっている。地域別入院者数最多の北東部の中でも入院者数が多かったのはバイア州の480人で、州都のサルバドール市では159人が入院した。同調査のコーディーネートを担当した小児保健観測所のクリスチアノ・ボコリニ氏は、地域や自治体による格差の大きさに驚いている。
 同氏はオズワルド・クルス財団(Fiocruz)の科学情報通信研究所の調査員でもあり、入院患者のデータ入力までにかかる時間などのせいで、SIHのデータは数値が変わり得るという。
 同氏によると、2021年から22年にかけては乳児の入院数が3946人から2754人に減少したが、栄養失調児が蔓延している状況は変わっていないと警告している。
 小児保健観測所はオズワルド・クルス財団(Fiocruz)やアルトゥール・デ・サー・エアルピ・ネット・センター(Unifase)と協力し、5歳以下の子供の健康状態についてのデータや情報を集め、地域社会に発信している。同観測所の目的は質の高い情報へのアクセスを拡大し、全国の情報も含めたデータに関する理解を促進する事だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d33b468d261c017ef2e2207624a59edbc91afd1b

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラジル》伯独首脳会談=環境対策で2億ユーロ支援=ウクライナ武器提供は拒否=EUとメルコスルの協定成立促す

2023-02-02 | 先住民族関連
ブラジル日報2/1(水) 6:50配信

ルーラ大統領とショルツ大統領 (Luara Baggi /ASCOM/MCTI)
 ルーラ大統領は1月30日、ブラジリアを訪れたドイツのショルツ首相と記者を交えての会談を行った。この会談では、ドイツが凍結していた環境対策の援助金拠出が再開されることが約束された。だが、ルーラ大統領は、ショルツ首相が求めたウクライナへの武器提供協力を拒否した。同日付現地紙、サイトが報じている。
 ショルツ首相はドイツ最大の左派政党ドイツ社会民主党(SPD)で長年主要政治家を務めていることもあり、ルーラ大統領とは旧知の仲として知られている。そうしたこともあり、会談はにこやかに進んだ。
 ショルツ首相はまず、ブラジルに対し、2億300万ユーロ(約11億レアル)の環境・先住民対策費の援助を行うことを確認した。
 この会見の数時間前にマリーナ・シウヴァ環境相は訪伯中のドイツのスヴェンジャ・シュルツェ経済協力開発相と会談。そこでこの援助金に関する合意を得た。これらの資金はアマゾン基金に3500万ユーロが使われるのをはじめ、森林再生や中小企業向けエネルギー効率利用基金、先住民支援などに充てられる。
 ショルツ首相は環境問題や民主主義の問題に触れ、「ブラジルと再び対話ができる状況になった」と語った。ドイツはボルソナロ前大統領の政権中、国際的に求められているアマゾンの環境対策順守を無視して森林伐採を活性化させたことに抗議し、アマゾン基金への援助を凍結した。
 マリーナ環境相は30日、アマゾン基金へのドイツからの援助金の一部は、現在社会問題となっているヤノマミ族の飢餓問題などの対策にも充てることを明らかにしている。
 その一方でルーラ大統領は、ショルツ首相から依頼された、ウクライナへの武器提供の誘いを断っている。
 ルーラ氏はその理由を、「ブラジルは長年、国際紛争に関して中立の立場を貫いてきているため」としている。
 だが、ロシアのウクライナ侵攻問題に関する両者の考えは異なっている。ショルツ氏の場合は、ロシアがウクライナの侵攻を間違いだったとして撤退することを願い、ウクライナへの武器支援を行っている。ドイツは戦車などもウクライナに送ることを決めている。
 だが、ルーラ大統領は「プーチン大統領は過ちを犯した」として、今回改めて批判した。だが、「もう一方の国も望まなければ戦争というものは起こらないのだ」とウクライナ側を揶揄した。
 ルーラ氏は以前も、ロシア側を批判しつつも、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に接近する様子を指し、「戦争をしたいのか」と批判する発言を行っていた。そのため、ゼレンスキー同国大統領から、「親ロシア派」のリストに入れられたこともあった。
 ルーラ氏はまた、正式締結の先延ばし状態が続いている欧州連合(EU)とメルコスルとの貿易協定問題を解決することを望むとし、「なんとか今年の上半期のうちに」と念を押した。
 EUとメルコスルの貿易協定に関しては、2019年に一度合意したと報じられたが、EU参加国の議会でボルソナロ前大統領が環境問題を無視する姿勢が問題視され、成立が阻まれていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/15a82e63dcfd242bc6ad2416b364bb89bf6730be

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回ArCS II公開講演会『北極先住民が語る暮らしと文化 ―地球温暖化の時代に生きる―』を開催します

2023-02-02 | 先住民族関連
ArCSII2023/02/01

北極には数千年以上前からイヌイットやサーミをはじめとした先住民が暮らしてきました。彼らは狩猟や遊牧などの独自な生活文化を築いています。
第1部の講演では、北欧から来日した先住民が彼らの歴史や文化、暮らしを紹介します。自然と密接な暮らしをしている先住民は、急激に進む北極温暖化の影響を受けやすい存在です。北極温暖化よる環境変化が暮らしに与える影響、新たに生まれた課題や恩恵についても紹介します。
第2部のパネルディスカッションでは、北極温暖化が先住民社会にどのような影響を与えているのか、課題解決のためには何が必要なのかについて、北極をフィールドに活躍する若手研究者と先住民が多様な視点で議論します。
※プレイベントとして、同日に北極ボードゲーム『The Arctic』体験会を実施します。
開催概要
日時:2023年3月11日(土)13:00-16:00(開場 12:30)
会場:一橋講堂  東京都千代田区一ツ橋2丁目1-2 学術総合センター2F
主催:国立極地研究所、海洋研究開発機構、北海道大学
定員:200名(先着順)
対象:関心のある方はどなたでも
使用言語:日本語、英語 ※日英同時通訳あり
参加方法:参加登録フォーム  からの事前登録制・参加無料
プログラム
13:00-14:30 開会挨拶
第1部 講演「北極先住民の暮らしと文化」
 講演者①:ナバガナ・カーヴィギヤ・ソレンセン / Navarana K’avigak’ Sørensen
 (イヌイット文化伝承者)
 講演者②:ルネ・フェルハイム / Rune Fjellheim
 (元サーミ評議会北極・環境ユニット長)
14:30-14:50 休憩
14:50-16:00 第2部 パネルディスカッション「北極温暖化の時代にどう向き合うか」
 モデレーター:西村 勇哉(NPO法人ミラツク、株式会社エッセンス)
 パネリスト:日下 稜(北海道大学)、石井 花織(東北大学)、ナバガナ・カーヴィギヤ・ソレンセン、ルネ・フェルハイム
閉会挨拶
登壇者紹介
ナバガナ・カーヴィギヤ・ソレンセン / Navarana K’avigak’ Sørensen
(イヌイット文化伝承者)
グリーンランド北西部チューレ地区のウマナックに生まれた後、幼少期に北西部のカナックに移り住む。グリーンランドで翻訳者や通訳として働く傍ら、文化研究者、語り部、チューレの伝統的なドラムダンサーとしても活躍。様々な国の映画制作者とも長年にわたり仕事をし、カナダ国立映画制作庁のドキュメンタリー映画 ”Katinngat (Vanishing Point)” にも出演した。現在はデンマークに在住。
ルネ・フェルハイム / Rune Fjellheim
(元サーミ評議会北極・環境ユニット長)
北極先住民サーミのコミュニティで育つ。学生時代から北極圏や先住民の問題に携わり、卒業後は、ノルウェー・サーミ議会、サーミ評議会、北極評議会などで政策立案や開発に従事。現在はコンサルタント会社を運営し、北極圏の問題を様々な角度から深く理解することを目指している。専門分野は、北極圏の政策課題、先住民の政策開発、多国間交渉、気候変動問題、サーミ問題。
日下 稜
(北海道大学 低温科学研究所)
高校2年の夏にグリーンランド北西部にあるイヌイットの村を訪れて以降、度々同地を訪問し現地の人々と生活を共にする。現在はアザラシやキツネなどの毛皮衣服の性能評価や、犬ぞりの構造解析など、現地の人々が長年培ってきた知恵を実験的な手法を用いて明らかにする研究を行う。趣味はスキー、登山、旅行、毛皮の収集。
石井 花織
(東北大学 東北アジア研究センター)
社会や自然環境の変化により、廃棄物による汚染問題がどう現れ、人々はどう応答するのかを多角的に理解し、解決に向けて貢献することを目指している。アラスカの遠隔地の村々の廃棄物処理の問題について、問題の当事者である現地の人々の問題認識や、政府やNPOとの関係性に着目して研究を行ってきた。趣味は散歩と部屋の模様替え。
西村 勇哉
(NPO法人ミラツク、株式会社エッセンス)
大阪大学大学院にて人間科学の修士を取得。セクター、職種、領域を超えたイノベーションプラットフォームの構築と、大手企業の事業創出支援、研究開発プロジェクト立ち上げの支援、未来潮流の探索などに取り組む。WEBメディア「esse-sense」ではArCS IIと連携して、北極の先端研究に取り組む研究者のインタビュー記事を発表中。
プレイベント・北極ボードゲーム『The Arctic』体験会
北極ボードゲーム『The Arctic』 は、変わりゆく北極の今を知り、北極の未来を考えるゲームです。北極では何が起きているのでしょうか?どのような研究や政策が必要なのでしょうか?北極の研究者、先住民、開発業者などの役割になりきって、変わりゆく北極を体験しましょう!
日時:2023年3月11日(土)11:00-11:45(集合 10:50)
会場:一橋講堂  学術総合センター2F 中会議場4
定員:30名(先着順)
対象:小学校高学年~一般
使用言語:日本語、英語
申込方法:参加登録フォーム  にて「北極ボードゲーム体験会への参加希望」を選択してください。
(事前登録制・参加無料)
※公開講演会に参加される方を対象としたイベントです。
参加者の皆様へ
プログラムは都合により変更となる場合があります。
第2部のパネルディスカッションでは、インタラクションツール「Slido」を使用して、参加者へのアンケートやパネリストへの質疑応答を行います。スマートフォン、タブレットやパソコンからご参加できますので、ぜひご準備ください。Slidoへのアクセス方法などについては、別途ご連絡いたします。
プレイベント・北極ボードゲーム『The Arctic』体験会に参加された方のための昼食会場の準備はございませんので、ご了承ください。
当イベントは新型コロナウイルス感染の状況を踏まえ、感染予防と流行拡大防止のための対策を実施して行います。
お問い合わせ先
国立極地研究所 国際北極環境研究センター
E-mail: arcs2_nipr@nipr.ac.jp
https://www.nipr.ac.jp/arcs2/outreach/seminar2023-03-11/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーストラリア人女性、日本で起訴 「ロマンス詐欺」被害と家族は主張も、真相はいかに

2023-02-02 | 先住民族関連
日豪プレス2023.02.01
スーツケースに覚醒剤1.9キロ
 公共放送ABC(電子版)によると、パース在住のオーストラリア人女性、ドナ・ネルソン容疑者(56歳)が日本で起訴されていたことが分かった。ネルソン容疑者は1月3日に国際便で成田空港に到着した際、覚醒剤を密輸しようとした疑いで4日、千葉県警に逮捕され、勾留されていた。
 この事件は日本ではほとんど話題になっていないが、27日付の産経新聞(電子版)も、千葉地検が24日に覚醒剤取締法違反と関税法違反の罪でネルソン容疑者を起訴したと報じている。産経によると、容疑者は複数人と共謀して覚醒剤約1.9キロをスーツケースに隠し、ラオスからベトナムを経由して成田空港に密輸したとされる。
 事件をめぐっては、ネルソン容疑者がいわゆる「ロマンス詐欺」の被害に遭い、知らないうちに運び屋に仕立て上げられたと、家族が主張している。容疑者の娘らがABCに述べたところによると、容疑者は日本訪問の数カ月前からオンラインで男と知り合い、男がラオスなど東南アジアの複数の都市を経由して日本に行く航空券の料金を支払い、容疑者を日本に招待していたという。
 ネルソン容疑者の弁護士が娘らに伝えたところによると、男の知り合いを名乗る人物が容疑者のラオスの滞在先を訪ね、荷物を日本に持っていくよう頼んだという。シドニー・モーニング・ヘラルド紙は「ナイジェリアの恋愛詐欺師」に騙された可能性があると報じていた。
 ネルソン容疑者は先住民アボリジニの出身。先住民支援団体の責任者を務め、昨年5月のオーストラリア連邦議会選挙では環境保護政党「グリーンズ」(緑の党)のから立候補していた(結果は落選)。
 ロマンス詐欺とは、オンラインで交際相手を探すマッチング・アプリなどで知り合った相手(主に女性)に恋愛感情を抱かせた上で、巧みに金銭などを騙し取るもので、違法薬物の運び屋にさせられるケースも報告されている。
■ソースDonna Nelson charged with importing almost 2kg of ‘illegal stimulants’ into Japan(ABC News)
https://nichigopress.jp/news-item/56301/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デヴィ夫人「どうやってウクライナに?」戦争もクーデターもすでに経験済みの“怖いモノなし”人生

2023-02-02 | 先住民族関連
週刊女性2/1(水) 12:12
 ロシアがウクライナへ侵攻してからもうすぐ1年になる1月23日。タレントのデヴィ・スカルノ夫人(82)の姿は、ウクライナの首都・キーウにあった。日本政府の退避勧告が出ているなか、民間人の虐殺があった近郊のブチャの病院などを訪問し、防寒着やおむつなどの支援物質を届けたのだ。ウクライナ侵攻が始まってから毎日ウクライナのニュースを追っていたと話す。
 零下20℃にもなるような気候にもかかわらず、ロシアのミサイル攻撃によって電源が断たれてしまい、過酷な状況下に置かれているウクライナ国内に残る避難民の力になることは何かと考えていたという。
 そんなとき、駐日ウクライナ大使館に日本国内からたくさんの支援物質が届いている話を聞き、その輸送をデヴィ夫人が代表を務める慈善団体で手伝うことになった。とはいえ、支援物質を詰めたコンテナが船便で運ばれてウクライナに届くのは2月末。
「一刻も早く支援物質を届けたい」という夫人の想いから、本人が直接持って行くことにしたという。そこで、夫人の行動力や今まで行ってきた社会的な活動について注目してみた。
難民支援や環境保護、動物愛護など デヴィ夫人の社会活動
 きらびやかな衣装を華麗に着こなし、宝石を身に着ける姿は一見単なる「優雅なセレブ」に見えるが、じつはさまざまな慈善活動も熱心に行っている。
 夫人の社会活動は、インドネシア大統領夫人時代の1960年代から始まる。日イ友交協会名誉会長に就任し、日本からの戦争賠償金の一部を基にインドネシアの学生を留学生として日本に送り、東京にインドネシア学生会館を設立。1980年代には、インドネシアで環境問題への強い意識と関心を持って、環境保護の協力促進に尽力した。
 さらにニューヨークへ移住してからは、UNEP(国連環境計画)のため、ボランティアとして熱帯雨林や生態の保護、先住民の権利と生活促進、人間社会環境の向上のために励んだ。さらに、1990年 世界各国の音楽家を支援する「イブラ国際音楽財団」を設立。2005年には、【世界中の人々が人種、国境、言語、宗教、歴史を超えて、つよい家族愛で結ばれること】を願ってNPO法人「アース・エイド・ソサエティ」を設立。世界中の難民支援や環境保護、国内外の被災地慰問、動物愛護といった活動を繰り広げている。
 自身が第二次世界大戦での敗戦や、インドネシアで軍事クーデターの経験をしたからこそ、人道問題には積極的にかかわってきた。
「終戦後、私には両親がいましたが、親を亡くした子も多かった。『世の中には自分よりもっと不幸な人がたくさんいるんだ』と思ったのが私の原点。この世の中には不条理、不公平、いろんなことがありすぎる。特に政治や宗教、民族的な理由で迫害され、故郷や家を追われた人々に手を差し伸べることを何より大切に考えています」
 その原動力になっているのは「怒り」だ。
「理不尽だと思うことに私は素直に怒って、考えを述べているだけ。マグマのような怒りを抱えていることが、じつは私を元気にしているんです。精神的にも経済的にも独立した人間だから、誰にも義理立てしたり、忖度することもありません。今の日本人は紛争や難民問題に目を向けようとしない。もっと世界に目を向けて、不幸な人たちに思いやりを持ってほしいのです」
80歳を超えてもなお“自分に限界を作らない”!
 現在82歳になったが「私のモットーは、何にでも挑戦すること」と公言してはばからない。
「他の人にできて私にできないことはないんです。挑戦しないことより、挑戦する気持ちを失うほうが怖いこと。つねに何事にも興味と好奇心と探求心を持って挑んでいます」
 この言葉どおり、いくつになっても新しいことに挑戦し続けている。
「そのためにも人の3倍勉強して、人の3倍働いて、人の3倍努力して、人の3分の1の睡眠でやってきた。今でもそうです」
 70歳を過ぎてからテレビ番組で世界の秘境を旅したり、イルカの背中に乗ってジャンプや高所恐怖症なのにスカイダイビングに挑戦したことも。それだけでなく、絵画やスキューバーダイビング、スキー、ダンスなど、趣味も全力で楽しんでいる。
 バラエティー番組に出ることが、結果として自身の社会活動にもいい影響を与えている。
「テレビの影響はやっぱり大きいじゃないですか。チャリティーイベントをするときに有名である方が集客には有利なんです」
 人間の煩悩の数と同じ、108歳まで生きるのが現在の目標だ。
「自分に限界は作りません。若い方たちとも交流して時代遅れにならないように気をつけています。チャレンジする気持ちを失ったときが、私が老いたということなのかも」
https://news.yahoo.co.jp/articles/427de4418f5052d6408ba0efa23a807999bcdcdf

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』衣装はアディダス製!コンセプトがさすがすぎる

2023-02-02 | 先住民族関連
フロントロウ2023-02-01
マーベル映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でシュリやオコエたちが着ている衣装はアディダスが手がけたもの。(フロントロウ編集部)
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が衣装でアディダスとコラボ
 映画『ブラックパンサー』といえば、マーベル映画として初めてブラックパンサーという黒人ヒーローを登場させ、続編『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では女性たちの活躍やシスターフッドを大々的に描くなど、マーベル映画のなかでも特に多様性やレプリゼンテーションを積極的に描いてきた作品。

 実は、『ワカンダ・フォーエバー』でシュリやオコエら女性キャラクターたちが着用した衣装を制作も、そんな『ブラックパンサー』らしい多様なチームで制作されたのをご存知だろうか?
 『ワカンダ・フォーエバー』でシュリやオコエ、アイアンハートことリリ・ウィリアムズら女性キャラクターの衣装を制作したのは、前作『ブラックパンサー』でアカデミー賞の衣装デザイン賞を受賞したルース・E・カーターが率いるチームで、ルースがアディダス(Adidas)のデザイナーや、アディダスのSchool for Experiential Education in Design(S.E.E.D.)というプログラムで学んでいるデザイナーと共に手がけた。
 2020年に設立されたプログラムであるS.E.E.D.は、シューデザインの業界にいるBIPOC(※Black, Indigenous, and People of Color=黒人、先住民、有色人種)の女性のために設立されたプログラム。マーベル・スタジオがこのような形でアディダスとコラボレーションを行なうのはこの作品が初となった。
女性やBIPOCのデザイナーが手がけた衣装
 「チームのそれぞれのプレーヤーの多様性や、メンバーたちが持ち込んでくれる独自の視点やスキル、才能のおかげで、このコレクションはとてもインパクトのあるものになっています」とS.E.E.D.でディレクターを務めるチェレシー・ソーンヒル=ゴールドソンはアディダスの公式ブログでコメントしている。
 「このプロダクトを生み出すまでの過程では、デザインやカラー、マテリアル、製造、サプライチェーンのそれぞれのチームメイトが重要な役割を果たしてくれました。本当に美しい体験でしたし、このプロダクトはコレクティブの強さを見事に証明しています」。
 アディダスのアパレルデザイン部門でディレクターを務めるエミリー・ジャゴスは次のようにコメントしている。「コレクションのすべてのアイテムは女性やBIPOCのデザイナーたちによってデザインされています。従って、コスチュームのデザインや制作の過程には素晴らしい女性たちの力があり、クリエイティブとして私たちが持つ力やポテンシャルを示していると言えます」。
 スポーティーかつ、演技にも適したデザインを意識しながら、それぞれのキャラクターに合うように制作されたという今回のコレクション。 「それぞれのキャラクターに独自のヴァイブスがあります。シュリには現代的なスポーティーの感覚がある一方で、オコエは比較的なパワフルなヴァイブスの持ち主です」とエミリーは説明する。「キャラクターごとにそうやってハッキリと開発されていたので、私たちは重要なシーンで彼女たちがどんな衣装を着るかや、ダイナミックで説得力を持ちながらも、アディダスらしい手法でカメラに映るにはどうすればいいかを探求することができたのです」。
 映画として黒人ヒーローの物語を描くだけでなく、それを支える衣装デザインという裏方のスタッフまで、多様性を反映している『ワカンダ・フォーエバー』。その意義について、元S.E.E.D.の生徒で、現在はアディダスでアシスタント・フットウェア・デザイナーを務めるエリヤ・ジャクソンはこうコメントしている。「このデザインは映画を通じて、私の文化や、この作品を観る世界中の有色人種の人たちにより大きな影響を与えることになります。私にとってはそれが一番大切なことです」。
 『ワカンダ・フォーエバー』を鑑賞する時には、シュリたち女性キャラクターが着ている衣装にも注目してみて。(フロントロウ編集部)
https://front-row.jp/_ct/17603402

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブラジルってどんな国?」2分で学ぶ国際社会

2023-02-02 | 先住民族関連
ダイヤモンド2023.2.2 3:10
ニュースで見聞きした国、W杯やオリンピックの出場国、ガイドブックで目にとまった国――名前だけは知っていても「どんな国なのか?」とイメージすることは意外と難しい。『読むだけで世界地図が頭に入る本』(井田仁康・編著)は、世界地図を約30の地域に分け、地図を眺めながら世界212の国と地域を俯瞰する。各地域の特徴や国どうしの関係をコンパクトに学べて、大人なら知っておきたい世界の重要問題をスッキリ理解することができる画期的な1冊だ。この連載では、本書から一部を抜粋しながら、毎日1ヵ国ずつ世界の国を紹介する。
ブラジルってどんな国?
 ブラジルは南米大陸最大の国土面積(世界第5位)を持つ国で、フランス領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイと国境を接します。
 北部には南米最長のアマゾン川が流れ、「セルバ」と呼ばれる広大な熱帯の森林地帯が広がります。ボリビア、パラグアイにまたがるパンタナルは世界最大の湿地帯です。
 南部には国土の6割を占めるブラジル高原が広がり、その大部分が温帯に属し過ごしやすいため、人口が集中しています。
 1908年から日本人の移住が始まりました。移民の多くはコーヒー園での労働に従事し、貯めた資金で土地を購入して自営で農業を営む者も出ました。1950年代からは工業化の進展にともない工業技術者の移住も見られるようになりました。
 1970年代になると、移民船による集団移民はなくなりました。日系人は150万人とも200万人ともいわれていますが、数世代を経て混血が進んでいます。
 豊富な地下資源などを基盤に1990年頃から急激な経済成長を遂げ、ロシア、インド、中国、南アフリカ共和国とともにBRICsと呼ばれるようになりました。南米最大の経済規模を持ちますが、2007年の世界金融危機の影響で経済は停滞しています。なお、豊富な水資源を利用した水力発電は総発電量の60%以上を占め、世界トップクラスの割合です。
リオのカーニバルは、ヨーロッパとアフリカの文化が融合した世界最大級の祭り
 カーニバルは、もともとはキリスト教のカトリック教会によるお祭りで、肉食を禁じた復活祭に先立って行われます。17世紀にポルトガルの移民によって謝肉祭が持ち込まれ、
 20世紀前半にサンバの踊りと扮装のコンクールが始められ、リオのカーニバルとして発展しました。サンバは、アフリカから奴隷として連れてこられた人々によるアフリカの民族音楽の流れを汲んでいます。
 ヨーロッパ(ポルトガル)を祖先とした人々とアフリカを祖先とした人々の哀愁や郷愁、そして先住民にとってはヨーロッパ系の人々に土地を奪われたという苦悩を想起させ、こうした人々の感情が一気に噴き出し、にぎやかな祭りとなったといわれています。
 つまりは多様な文化や歴史的背景、感情が融合して、リオのカーニバルという華やかな祭り(文化)を生み出したといえます。
 ブラジルを代表する料理としては牛肉を焼いたシュラスコがあります。ブラジルの牛飼育頭数、牛肉の生産、牛肉の輸出量は世界トップクラスですが、国内消費も多く牛肉を食べる文化が定着しました。同じ牛肉を焼いた料理をアルゼンチンではアサードと呼んでいます。
 ブラジルでの人気のあるスポーツとしてサッカーがあります。経済格差の大きい国では、貧困層から抜け出すための手段としてサッカー選手を目指す子どもは少なくありません。
ブラジル連邦共和国
面積:851.6万km2 首都:ブラジリア
人口:2億1345万 通貨:レアル
言語:ポルトガル語(公用語)、先住民の言語
宗教:カトリック65%、プロテスタント22.2%
隣接:フランス領ギアナ、スリナム、ガイアナ、ベネズエラ、コロンビア、ペルー、ボリビア、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイ
(注)『2022 データブックオブ・ザ・ワールド』(二宮書店)、CIA The World Factbook(2022年2月時点)を参照
(本稿は、『読むだけで世界地図が頭に入る本』から抜粋・編集したものです。
https://diamond.jp/articles/-/316813

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新石器時代大型集落・太平遺跡の面積と構造が判明 陝西省

2023-02-02 | 先住民族関連
新華社2023/02/01/21:43
太平遺跡から出土した土器。(資料写真、西安=新華社配信)

新石器時代大型集落・太平遺跡の面積と構造が判明 陝西省
© 新華社
 【新華社西安2月1日】中国陝西省西安市で発見され、2021年9月に最初の発掘成果が公表された太平遺跡は、その後1年余りの探査と発掘を経て、面積と構造がおおむね明らかになった。遺跡は約4150~3700年前の新石器時代後期の客省荘第2期文化(陝西竜山文化)に属する大規模集落跡で、今回新たに、遺跡が東西に並んだ二つの環濠からなり、面積は100万平方メートルを下らないことが分かった。
 遺跡は同市西咸新区の灃東(ほうとう)新城斗門街道太平村の東側にある。関中地域(同省中部の渭水盆地一帯)でこれまでに発見された竜山文化期の環濠集落遺跡では最も規模が大きく、保存状態も良い。体系的な発掘調査と研究は2021年3月から実施されていた。
 中国社会科学院考古研究所の王小慶(おう・しょうけい)研究員によると、東西の環濠は同時期に掘られたもので、上幅は15~20メートル、底幅は約10メートル、深さは約5メートル。大部分で境界がはっきりしており、保存状態が良い。遺跡内では各種形状の建築遺構と墓20基余りも見つかった。
 遺跡からは土器や石器、骨角器、蚌器(大型の貝殻から作られた道具)、玉器などの遺物が大量に出土し、遺跡が内包する文化と年代情報を正確に把握するための科学的根拠となった。ブタ、ヒツジ、ウシなどの家畜やシカ、タニシ、イシガイなど野生動物の遺物、アワ、キビ、イネ、小麦、大麦などの植物遺物も発見された。
 太平遺跡から出土した玉器、玉璧芯(玉壁の円孔をくりぬいた部分)など。(資料写真、西安=新華社配信)
 王氏はこれらの遺物について、遺跡の先住民が栽培や採集、家畜飼育、漁労、狩猟など多様な生活様式を持っていたことを示しており、自然資源の開発、生態環境の変遷、地人相関(土地と人の相互作用)を理解するための重要な根拠になると指摘。中でも小麦の発見は、小麦の陸路での東方伝播ルートの重要な隙間を埋めると述べた。今回の発掘は、黄河中流域の文明起源と初期発展を理解する上での重要な情報になるとも語った。(記者/楊一苗)
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/新石器時代大型集落-太平遺跡の面積と構造が判明-陝西省/ar-AA16Zr0C

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする