先住民族関連ニュース

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岩塚製菓×千歳高 石狩鍋風味のスナック再販

2023-02-17 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月16日 22:57

米粉スナック「しゃけっと石狩鍋風味」
 岩塚製菓(新潟県長岡市)は、千歳高の生徒と共同開発した米粉スナック「しゃけっと石狩鍋風味」を再発売した。石狩鍋を再現したサケやみその風味が特徴で、3月末まで道内限定で販売する。売り上げの一部はアイヌ文化の継承活動に役立ててもらう。
 千歳市内にある北海道工場の稼働30周年を記念し、昨年1月に道内限定で販売。これが好評だったため、再販を決めた。同校生徒が、
・・・・・
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803224

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二風谷アイヌクラフトの新作披露 文様施したスズ製食器類 コシノジュンコさんと共同開発

2023-02-17 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月16日 21:39(2月16日 21:48更新)

説明会で、今回開発したスズ製の食器類(手前)についてコシノさん(左端)と話す川奈野さん(右から2人目)と原田さん(右端)
 世界的ファッションデザイナーのコシノジュンコさんが総合デザインディレクターを務め、日高管内平取町二風谷のアイヌ工芸作家らと企業などが商品を共同開発する事業「二風谷アイヌクラフトプロジェクト」の本年度の新作が完成した。16日に報道陣ら対象の説明会が東京都内で開かれ、美しいアイヌ文様を施したスズ製の食器類が紹介された。
 2020年に始動した同事業では同町とアイヌ工芸作家、デザインの専門家らが「暮らしにとけ込むアイヌデザイン」をテーマに互いのアイデアを融合させ商品開発に取り組んでいる。
・・・・・
(杉崎萌)
◇「ラムラムノカ」の「ム」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803173

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アイヌ民族衣装や生活用品紹介 幕別・ナウマン象記念館で展示

2023-02-17 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月16日 20:39

刺しゅうを施した着物などの作品が並ぶアイヌ工芸品展
 【幕別】アイヌ民族の衣装や生活用品を紹介する「アイヌ工芸品展~幕別で活動する方々の作品から~」が、町内の忠類ナウマン象記念館(忠類白銀町)で開かれている。
 町教委、幕別アイヌ協会、マクンベツアイヌ文化伝承保存会の主催。アイヌ文様の刺しゅうを施した着物や前掛け、植物のガマで作った
・・・・・・
(金谷育生)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803119

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アイヌ民族への差別撤廃を 関係者、東京で集会 杉田氏の侮辱表現踏まえ

2023-02-17 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月16日 18:48(2月16日 18:51更新)

アイヌ民族への差別撤廃を訴える多原代表ら
 全国のアイヌ民族関係者らでつくる「先住民族アイヌの声実現!実行委員会」(多原良子代表)は16日、東京都内で集会を開いた。自民党の杉田水脈衆院議員がブログでアイヌ民族を侮辱的に表現したことなどを踏まえ、先住民族やマイノリティーの人権回復に向けて関係者が一層連帯して声を上げていくことを確認した。
 札幌や関東在住のアイヌ民族や支援者のほか、在日朝鮮人の市民団体関係者ら約50人が参加した。多原代表は、杉田氏の投稿や元首相秘書官の性的少数者への差別発言など、人権意識が疑われる問題が続く政権を批判。その上で「ヘイトスピーチが許されない世の中にしていく」と決意を語った。
・・・・・
(大沢祥子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803011

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アイヌの大地を訪ねて ~継承される伝統儀式~ 字 番組情報

2023-02-17 | アイヌ民族関連
テレビせとうち2023年2月16日
放送日時 | 2月23日木曜日・祝 昼12時~
苦難の歴史を超えたアイヌ民族~旭川市
アイヌの伝統を誇りを胸に~平取町
家族で伝えるアイヌ文化~白糠町
アイヌ文化の開拓者たち~釧路市阿寒町
未来へつなぐアイヌ文化~千歳市
放送日時
2月23日木曜日・祝 昼12時~
出演者
【ナレーター】窪田等
おことわり
番組の内容と放送時間は変更になる場合があります。
https://www.webtsc.com/program/ainunodaichi/

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見て触って感じるアイヌ 歴史や伝統を知る絶好の機会

2023-02-17 | アイヌ民族関連
OVO 2023年2月16日

イランカラ(プ)テキャンペーン 見て、触って、感じるアイヌ展 ピ(リ)カ広場
 本や映画で知る機会はあっても、実際に見て触れるチャンスはなかなかない。アイヌの歴史や伝統、文化について理解を深める「イランカラ(プ)※テキャンペーン 見て、触って、感じるアイヌ展 ピ(リ)※カ広場」(アイヌ民族文化財団・札幌市)が2月中旬から、名古屋、大阪、埼玉の3会場で開催される。
トークイベント
 アイヌが使用していた小刀や儀礼具などの展示のほか、アイヌの弦楽器・トンコリの生演奏、アイヌ語や文化に関するトークイベントもある。体験コーナーでは、民族衣装の試着やアイヌ文様のしおりづくり、アイヌの人々に親しまれていた野草茶のエント茶を試飲できるコーナーもある。※(プ)・(リ)は小文字
トンコリ演奏
●名古屋会場:2月18日(土)・19日(日) 11:00~17:00
KITTE名古屋・イベントスペース(名古屋市中村区名駅1丁目1番1号)
●大阪会場 :2月25日(土)・26日(日) 11:00~17:00
なんばCITY・ガレリアコート(大阪市中央区難波5丁目1番60号)
●埼玉会場 :3月4日(土)・5日(日) 11:00~17:00
アリオ川口・センターコート(川口市並木元町1番79号
https://ovo.kyodo.co.jp/news/culture/a-1843290

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<PR>北海道観光情報サイト、アドベンチャートラベル日本語ページがリニューアル

2023-02-17 | アイヌ民族関連
トラベルジャーナルオンライン2023.02.16 15:00

 北海道観光振興機構は2月3日、アドベンチャートラベルの日本語ページを全面改修し、リニューアルオープンした(https://visit-hokkaido.jp/adventure-travel/)。同機構が運営する観光情報サイト「HOKKAIDO LOVE!」内に開設するもので、昨年9月の英語ページ公開に続くリニューアルとなる。9月にはアドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)の北海道開催が予定され、世界のアドベンチャートラベル関係者の注目が集まるなか、ウェブページによるさらなる情報発信と周知・啓蒙に努めていくとしている。
 旅行会社・メディア向けページと観光客向けページで構成される。旅行会社・メディア向けページでは、「ハイキング、サイクリング、カヌーなどのアウトドアを楽しむことができ、知床・釧路・大雪などの大自然に恵まれ、アイヌの伝統文化、縄文文化、豊かな食文化などもある」といった北海道の強みや道内38カ所での取り組みについて紹介。アドベンチャートラベルツアーの実例として日本の旅行各社が海外の旅行会社との商談に使用するコースやアドベンチャートラベルを取り扱うツアーオペーレーター情報なども掲載される。動画や画像などのライブラリも用意される。
 一方、観光客向けページでは、北海道のアドベンチャートラベルの魅力として、季節ごとのアクティビティやアイヌ文化、食の楽しみなどを紹介している。
 問い合わせは北海道観光振興機構AT推進部(E-Mail:ishibashi@visithkd.or.jp Tel:011-206-6951)へ。
https://www.tjnet.co.jp/2023/02/16/<pr>北海道観光情報サイト、アドベンチャートラ/

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北海道阿寒湖発信のエゾ鹿レザーにこだわった新アパレルブランドを創設 森を生きたレザー AKAN LEATHER

2023-02-17 | アイヌ民族関連
サンスポ2023/02/16 10:00
北海道札幌市所在の株式会社オワゾブルー(代表取締役:山内 明光)及び株式会社YUK FACTORY(ユクファクトリー、代表取締役オーナー:浪岡 明彦)は、両社共同事業として、北海道阿寒湖発信のエゾ鹿レザーにこだわった新たなアパレルブランドを立ち上げました。
詳細URL: http://akanleather.com
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/345435/LL_img_345435_1.jpg
AKAN LEATHERポスター
■ブランド立ち上げの経緯
株式会社オワゾブルーは、2018年より阿寒湖温泉街のホテルのプロモーション、阿寒観光協会等の各種イベント事業のお手伝いをさせていただいておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で観光産業に大きな打撃を受けた阿寒湖温泉街の新たな魅力創出のための観光振興策を模索しておりました。
一方、株式会社YUK FACTORYは、北海道において農産物、森林、交通に甚大な被害を与えているエゾ鹿の増加問題に対し、エゾ鹿の6次化利活用事業を推進し、その一環として狩猟においても廃棄されることが多いものの極めて品質に優れているエゾ鹿革を用いたアパレル事業への利活用を検討しておりました。
元来、エゾ鹿の頭数が多く、森林へのエゾ鹿による被害も多かった阿寒湖を舞台に、この2社の思惑が一致し、阿寒湖発信のエゾ鹿レザーブランドを立ち上げることとなりました。
■ブランドコンセプト
北海道に生息するエゾ鹿は、年々その頭数が増え、農林業、交通障害などに多くの問題を引き起こす害獣となっています。私たちが拠点を構え、ここ阿寒湖には太古から続く大自然豊かな森があります。
しかし、その森にもエゾ鹿の被害が及んでおり森が枯死してきているのです。
また、頭数制限のために狩猟されるエゾ鹿の皮の多くは産業廃棄物として廃棄されています。
私たちは、阿寒湖に暮らすアイヌの教え「自然との共存」と共に、エゾ鹿の命に感謝をし、廃棄されてきたエゾ鹿の皮を用いたブランド「AKAN LEATHER」(阿寒レザー)を立ち上げることとしました。
縄文から現代へ、15,000年以上もの時をかけて脈々と続く日本のサステナビリティ「円環する命」の考え方を、世界の皆様に知っていただきたいと考えております。
「AKAN LEATHER」は、15,000年の日本の奥行きを表現して参ります。
鹿革は、日本でも1300年以上前から使用されている伝統的な革です。
東大寺の正倉院に収められている所蔵品の革製品のうち、約80%が鹿革で作られたものとなっています。
また、その製品の多くが柔軟性を失っていないことからも鹿革が油分が抜けにくく、非常に耐久性の高い革であると言えます。
相対的に鹿革の特徴として、油分が豊富な為、柔らかくしっとりとしていますが引っ張ると強度もあります。
また、湿気を吸収する性質があり通気性が良い為、蒸れにくい革とされ「レザーの中のシルク」とも称されています。
AKAN LEATHERの製品は、このような鹿革の特徴を最大限に活かした製品づくりを行っていき、何歳になっても一生着続けることができる製品づくりを目指してまいります。
■事業内容
(1) 2023年ゴールデンウィークを目途に、阿寒湖温泉4丁目にAKAN LEATHERリアル店舗1号店を開業し、対面での販売を開始いたします。
(2) 2023年3月よりAKAN LEATHER ECサイトを立ち上げインターネットによる販売を開始いたします。
(3) 開業当初に取り扱う商材は、
1. AKAN LEATHER オリジナル製品(ALK&ALシリーズ)
2. AKAN LEATHER セレクト革製品
3. オリジナルアウトドアブランド「SUNKU」(アイヌ語「エゾ松」)製品
■デザイン・プロデュース
AKAN LEATHERのフラッグシップモデルALKシリーズのデザインにおいては、阿寒湖在住のアイヌアーティスト秋辺 日出男氏をアドバイザーに迎え、日本を代表する世界的ファッションデザイナー故山本 寛斎氏のデザイン事務所の代表でデザイナーの高谷 健太氏が担当。
●以下フラッグシップモデルデザインに際して
こんにちは。
山本寛斎事務所の高谷 健太です。
2022年の春、『AKAN LEATHER』よりエゾ鹿の頭数増加よって北海道の森の木々が枯死している状況と、頭数制限によって捕獲されたエゾ鹿の皮が産業廃棄物となっていることから、それら処分されてきた皮を用いたレザーブランドを立ち上げたいとのお話を受けました。この度、同ブランドのキービジュアルとフラッグシップ商品(品番:ALK001)のクリエイティブディレクションを担わせていただきましたが、僕の「山本寛斎から培った宝のようなものを生まれ育った北海道に寄与したい」という強い思いも重なり、とても光栄なお仕事でした。
ファッションの世界に身を置く中で、SDGsや動物愛護の多様な考え方によって、皮革産業を取り巻く環境が複雑な状況にあることを目の当たりにしてきました。そのような中で、SDGsという言葉が生まれるずっと前から、さかのぼれば縄文時代から、僕らの先人が大切にしてきた「自然への感謝」や「畏怖や畏敬の念」といった価値観が、日本の皮革産業には反映されていると思っております。正直、未だ何が正解か分かりませんが、僕は「いただいた命を大切に使わせていただく」、「着ることが森林の保護につながる」という『AKAN LEATHER』の哲学に深く共鳴しております。
同ブランドを通して、ひとりでも多くの方が北海道に訪れ、同地におけるエゾ鹿の問題を知り、考えるきっかけとなっていただけましたら幸いです。
株式会社山本寛斎事務所
代表取締役/デザイナー/クリエイティブディレクター
高谷 健太
■ブランドキービジュアル
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/345435/LL_img_345435_2.jpg
AKAN LEATHER
AKAN LEATHERのキービジュアルの制作に際しては、デザインを担当した山本寛斎事務所と何回にも及ぶ協議検討を行いました。
世界に通じるブランドを阿寒から発信するという命題のもと、モデルとして、アイヌアーティストの秋辺 日出男氏と、地球と動物をこよなく愛し、世界で活躍しているアジア初のバーチャルヒューマンの「imma」さんにお願いいたしました。
■キャッチコピーについて
私たちは食事の前に「いただきます」と挨拶をします。
この言葉は、食材の命を自分の命にすることへの感謝、そして、食材に携わるすべての人への敬意を表しております。
『いただ着ます』というコピーには、『AKAN LEATHER』を通して、これからは着ることにも「いただきます」の気持ちをもつことをメッセージしていきたい、という思いを重ねております。
■AKAN LEATHER ALK001
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/345435/LL_img_345435_3.png
AKAN LEATHER ALK001
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/345435/LL_img_345435_4.jpg
レディース
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/345435/LL_img_345435_5.jpg
メンズ
AKAN LEATHERのフラグシップモデルであるALK001は、シンプルなダブルライダースジャケットです。
鹿革の特徴である、着る人の体系に馴染む、軽くて柔らかい、街の中にも、自然の中にも気軽に着ていける一生もののジャケットに仕上がりました。
また、見返しには「AKAN LEATHER」のシンボルでもあるアイヌ紋様を入れさせていただきました。
【ALK先行予約販売】
AKAN LEATHERフラグシップモデル ALK001は、2023年3月末より各サイズ(36. 38. 40. 42. 44)限定5着のECサイト予約販売を開始します。
■その他
【運営】
株式会社オワゾブルー
札幌市豊平区平岸4条11丁目13-25
代表取締役 山内 明光
株式会社YUK FACTORY
札幌市中央区南6条西11丁目1284-27
代表取締役オーナー 浪岡 明彦
【オフィシャルWEBサイト】
http://akanleather.com
【オフィシャルECサイト】
https://akanleather.myshopify.com/password
※2023年3月公開予定
【オフィシャルYouTube】
ハンター編: https://youtu.be/OltLrPGLGzc
タウン編 : https://youtu.be/oM6KHlAy52Q
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/345435/LL_img_345435_6.jpg
AKAN LEATHERロゴ
https://www.sanspo.com/pressrelease/atpress/32HS74M4ZNPXNOWTIUR6MCLFDY/

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菅江真澄 図絵の旅…石井正己編・解説

2023-02-17 | アイヌ民族関連
中外日報2023年2月16日 17時48分

江戸時代に北東北や北海道南部をくまなく歩いた菅江真澄(1754~1829)は、漂泊の生涯を通じて目にした森羅万象を日記や地誌に丹念に描き残している。本書は、厳選した真澄自筆の図絵112点をフルカラーで収録。その細部までしっかりと確認することができ、図絵一つ一つに編者による丁寧な解説が添えられている。
真澄は和歌や国学、本草学を学んだ後、30歳で現在の愛知県を旅立ち、青森から北海道へと渡った。その後、本土へと戻るも故郷には帰ることなく秋田で亡くなっている。残した記録の詳細さから、柳田國男らによって民俗学の先人として高い評価を受けており、またその記録には、丁寧に彩色された約2400点もの図絵が伴う。200年前の日本の祭りや信仰、雪国の生業、大自然と景勝、アイヌの人々の暮らし、縄文土器などが描かれた図絵は、当時の民間信仰を描いた民俗資料としても、開発などで失われた風土を知るに当たっても高い価値が認められる。
編者は「最新の本草学を学んだ真澄は自然と人間の関係を深く見つめ、総合科学としてナチュラルヒストリー(自然史、博物史)の視点を持っていたと言っていい。この図絵の丁寧な読み解きを通して、私たちはそうした認識を深めることができる」と述べている。
定価1650円、KADOKAWA(電話0570・002・301)刊。
https://www.chugainippoh.co.jp/article/kanren/books/20230210-002.html

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国際理解教育 実践共有セミナー  第19回:人種・人権×SDGs ~誰も取り残さない教室へ~を開催しました。

2023-02-17 | アイヌ民族関連
国際協力機構2023年2月16日

2月10日(金)にオンライン(ZoomとYoutube)にて、国際理解教育 実践共有セミナー  第19回:人種・人権×SDGs ~誰も取り残さない教室へ~を開催しました。当日は、北海道内外から45名の方にご参加をいただきました。
北海道における国際理解教育の実践事例紹介、パネルトーク、参加者の皆様との座談会を実施
第1部では、JICA教師海外研修に参加され、帰国後に魅力ある授業実践を継続されている先生方より、授業実践事例を紹介いただきました。札幌市立札苗中学校教諭でいらっしゃる柴田先生からは、生徒がヒエラルキーゲームや、人種を問うアンケートのワークを通じて、人種による分類や差別が生まれる理由、人種の概念がいかにあいまいなものであるかについて学ぶ授業をご紹介いただきました。北海道池田高等学校教諭でいらっしゃる米家直子先生からは、国民国家が形成される過程について学び、生徒自身による、アイヌ民族の歴史事例の読解や調べ学習、意見交換を行う授業についてご紹介をいただきました。実際にそれぞれの授業を受けた生徒からは、「人種とは勝手に創られた基準だ。」、「現代でも同様のことが起こっているのでは。」、「マジョリティの存在がマイノリティを生み出しているのではないか。」というような意見がでたそうです。
授業実践後には、北海道教育大学名誉教授、北海道開発教育ネットワーク(D-net) スーパーバイザーでいらっしゃる、大津和子先生にもご参加いただき、紹介いただいた教材を作成された経緯や、授業についての生徒の受け止め方、今後の抱負や課題についてのパネルトークを行いました。
第2部では、「放課後タイム」と題し、参加者の皆様とご登壇いただいた、柴田先生、米家先生との座談会を実施しました。参加者の皆様からは、「授業内での生徒同士の意見交換をどのように実施するか?」、「生徒の自由度を拡大する授業づくりとは?」等の質問があがっていました。
参加者の皆様からのメッセージ
セミナー実施後、参加者の皆様からのアンケートには、「教材研究の大切さや、教材に対する先生方の熱意に強い感銘を受けた。」、「先生方の授業づくりにおける信念をうかがえたことが勇気づけられた。」という声や、「様々な視点から国際理解教育を学びたい。」といった声が寄せられました。
素晴らしい授業実践共有とパネルトークにご協力をいただいた、大津先生、柴田先生、米家先生、そして学校現場における、「人種・人権×SDGs」についてセミナーを通じて一緒に考えてくださった参加者の皆様、ありがとうございました。
https://www.jica.go.jp/sapporo/topics/2022/20230216.html

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原宿駅近くにカフェ「ホホカムダイナー」 エリア内で移転

2023-02-17 | 先住民族関連
みんなの経済新聞2/16(木) 16:50配信

メニューは原宿発バーガー店「THE GREAT BURGER」が監修している
 カフェ「Hohokam DINER(ホホカムダイナー)」(渋谷区神宮前1、TEL 03-5775-5708)が2月8日、原宿駅近くに移転オープンした。経営はコラボレーション(神宮前1)。(シブヤ経済新聞)
 2010(平成22)年に原宿通り近くでオープンした「cafe Hohokam」が前身。店名の「ホホカム」はアメリカの先住民族で、立ち上げメンバーが米国に住んでいた経験があり、先住民族が好きだったことから命名。最初の店舗はサボテンを飾ったテラスなど、アメリカンな雰囲気が特徴だった。
 2019年にすぐ近くの場所に移転し営業していたが、ビル側の都合で移転せざるを得なくなった。同じ原宿・表参道エリアで、駅から近いことや広さなどを条件にテナントを探し、現在の場所に決めた。
 新店は表参道から一本入った路地に位置し、約70席を用意。自然光が入る店内は淡い色味を基調に仕上げる。奥行きのある形の物件で、同じ店内でも「シーンを変えたい」と一部壁面の色を変えたほかカウンター席やテーブル、ソファと、異なる席も用意した。店舗奥のロゴをあしらう扉の奥は一転、石を使う壁面や暖炉、ネイティブアメリカンのイラストなど旧店から引き継いだ装飾を施す客席になっている。「楽しく働けるよう」バーガーを作る人とドリンクを担当する人がコミュニケーションを取れるように横並びにするなど、キッチンにもこだわった。スタッフはTシャツにジーンズなどカジュアルな服装で働き、BGMにはアメリカのラジオを流している。
 「誰が来ても食べられないものはないように」と、ハンバーガーやグリル料理、サラダやサイドメニュー、スイーツなどメニューは幅広くラインアップ。メニューは、原宿発バーガーショップ「THE GREAT BURGER」オーナーシェフ車田篤さんが監修。一番人気は、好きなスイーツを選べてスタッフが皿にチョコペンで「Happy Birthday」の文字などを書くバースデープレート(前日までの要予約)で、平日でも20~30件、休日には多い日で60件程度注文が入るという。
 約40種類用意するハンバーガーは、天然酵母を使うバンズや、「ジューシーさ」を出すために牛脂を入れるオージービーフのパティ、「新鮮さ」を大事に毎朝仕込む野菜を使う。人気の高いモッツァレラなどチーズ4種類と蜂蜜を合わせる「ホホカムハニーチーズバーガー」(1,870円)や、チリビーンズ・チェダーチーズ3枚・ハラペーニョなどを挟む「ホホカムスパイシーバーガー」(2,030円)などをラインアップ。ワッフル&フライドチキン(1,980円)などのワッフル、スイーツではバナナスプリット(1,540円)なども人気が高いという。店内で焼くクッキー(420円~)は「Hohokam BAKE shop」という名前でブランド化し注力している。ほぼ全メニューテイクアウトに対応する。客単価は2,200円~2,300円程度。
 店頭には、近隣に住む人や働く人など地域の人にも日常的に利用してもらいたいとコーヒースタンドを設置。京都「小川珈琲」の豆を使うコーヒー(450円)やラテ、カプチーノ(各500円)などを店内より価格を低くして提供している。
 高校生くらいから20代前半など若い女性の来店が中心だが、男性客やファミリー層、年配の人など幅広い客層が来店する店を目指す。
 営業時間は11時~21時(今後コーヒースタンドは10時~営業する予定)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c56c354a9e4c5a026824c50168dd05bab83993be

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汚職に食い荒らされたペルーの民主主義 騒乱に出口なし

2023-02-17 | 先住民族関連
Wedge2023年2月17日 岡崎研究所
 在ペルーの英国人ジャーナリストのテーゲルが、ペルーの政治危機の根源は汚職体質にあり、この問題に取り組まない限り政治的混乱は解決しないと米国の外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」のウェブサイトに1月24日付で掲載された論説‘The Real Reason Behind Peru’s Political Crisis’で論じている。
 12月にカスティージョ大統領が失脚し抗議デモが発生した時、その背景には長年にわたり農村部の貧困層を無視してきたペルー政府の政治体制に対する不満の鬱積があることが広く理解された。
 ほとんどの分析では、この騒乱の原因は、歴史的な不平など、先住民族に対する差別、持続不可能な中央集権主義にあるとされる。そしてカスティージョ自身がカンペシーノ(土地を耕すアンデスの血を引く人々)であることから、この構造的な問題に取り組むことを期待された。
 激しい抗議活動は、アイデンティティ、経済的格差、そして、市場主義の経済モデルがこの20年間の好景気の恩恵を公平に分配できなかったという失政に結びついている。さらに、世論に嫌悪されている議会による突然の解任が、期待を打ち砕く最後の一撃となり、今日のような事態を招いたのも確かである。
 しかし、この分析では不十分だ。ペルーの深刻な政治危機を真に理解するためには、腐敗の蔓延に注目すべきだ。腐敗は、経済発展を遅らせ、教育や医療から治安に至るまで、あらゆる部門で公共政策の実施を妨害し、人種、階級、地理上の溝を深めている。腐敗は、公的機関の人事が縁故で行われることによりますます悪化している。
 ラテンアメリカで深刻な汚職問題を抱えているのはペルーだけではないが、この問題はペルーの民主主義を特に蝕むものだ。
 現在、元大統領の内、フジモリは人権侵害で収監中、カスティージョを含む5人が汚職容疑で捜査中、ガルシアは、逮捕される直前に自殺した。
 議員たちは、肥料不足による食糧危機の深刻化などの失政を真剣に監視することは無かった。同時に、超保守的な議会多数派と極左的なカスティージョ支持の少数派との間の数少ない一致点の1つが、反改革である。議会は、選挙資金に関する処罰など、政治を浄化しようとする試みを何度も弱めてきた。
 ペルーの混乱の根底にある差別と不平などの問題は否定できないが、何よりも、民主主義が腐敗に食い荒らされている。デモ参加者は、即時の大統領と議会の選挙といった政治的な解決策を要求している。しかし、包括的で厳しい腐敗防止策を伴わない改革は、この国が切実に必要としている長期的な解決策をもたらすことはない。
*   *   *
 ペルーのカスティージョ大統領の罷免・逮捕に対する抗議運動は、クリスマス、新年を挟んで再燃し、未だ鎮静化の兆しを見せていない。
 英国人ジャーナリストのテーゲルは、ペルーについて欧米メディアにしばしば投稿し、人権、民主主義の視点にたち、ペルーの汚職体質の問題を指摘してきた。確かに、腐敗の問題がペルーの経済発展の妨げとなり政治に対する不満の大きな原因であることは事実である。しかし、腐敗は、ペルー政府が直面している深刻な状況の直接の或いは主要な原因とは言えないであろう。
 12月以来の政府に対する抗議活動の背景には、論者も認める通り、農村部・先住民の長年の貧困問題や国内格差、首都リマ中心の既成の政治体制などに対する鬱積した不満の存在があるが、これが、コロナ・パンデミックと最近の世界的なインフレ、特に肥料、燃料、食料価格の上昇によりいわば臨界点に達していた特殊事情もあり、カスティ―ジョ弾劾・逮捕を引き金として火がついたものである。
 このような事態を招いた背景には、カスティージョ個人の問題に加えてペルー政治が小党分立化し、2016年のクチンスキーの当選以来、大統領の与党が議会にしっかりした足場をもたず、大統領弾劾制度が政争の手段となってしまった政治的構造の変化がある。
 しかし、1月末の時点で、抗議活動に関連する死者は58人に達し、その要求は、カスティージョの解放のみならず、ボルアルテ大統領の辞任と議会の閉鎖、即時の選挙、さらに憲法改正を主張している。
 また、当初、抗議活動は、地方農民や先住民の貧困層、労働組合、学生などの自然発生的なものとみられたが、その後、道路封鎖や空港の占拠のみならず、警察署や州の司法長官の事務所、銀行の襲撃やリマでは歴史的建造物への放火など極めて暴力的となっており、アンデス高原地域からリマに大勢の先住民を動員するなど、大掛かりなものとなっている。
歩み寄りは困難 さらなる過激化の動きも
 50人以上の死者が出ていること自体が非人道的な異常事態であり、本来、政府側と抗議運動の指導者との対話が必要であるが、抗議運動の要求は対話により歩み寄れる性格のものではなく、また、誰が抗議運動を代表するのかも分からない。
 議会が、もう一度、2024年4月に選挙を行うことを議決すればそれが憲法手続き上は最終的なものとなるが、反政府側は、抗議運動をさらに過激化することにより政府・議会を追い詰め、特に憲法制定議会の招集を実現しようとしているようであり、事態は予断を許さない。
 いずれにせよ、50人を超える民間人の死者を出したボルアルテは権力に固執しないとして、先週末大統領・議会選挙を、さらに今年12月に前倒しするよう提案したが、議会内左派は、併せて憲法制定議会開催についての国民投票を要求してこれを拒否した。
 議会で多数を占める中道派及び右派は、本来3割以下の得票率しかない急進左派のペルー・リブレ党が、現在の抗議活動の盛り上がりを背景に早期選挙により権力奪取を図ろうとする意図を警戒しており、このままでは、ボルアルテが当事者能力を失い事態が行き詰まることが懸念される。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/29369

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日本も莫大な資金を投入、グアム島に開設の海兵隊基地は抑止力があるのか

2023-02-17 | 先住民族関連
JBpress2/16(木) 11:02配信
(北村 淳:軍事社会学者)
 先月(2023年1月)26日、グアム島にアメリカ海兵隊の基地が公式に開設された。ブラーズ基地と命名されたこの基地は、海兵隊が70年ぶりに設置した拠点である。アメリカ軍当局によると、ブラーズ基地はアメリカ軍事戦略が日米同盟強化ならびにインド太平洋戦域を重視していることのなによりもの証であるとしている。
■ グアムへの駐屯を「再開」する海兵隊
 もっとも海兵隊は厳密にはブラーズ基地の開設をグアム島の海兵隊基地「再開」と呼んでいる。なぜならば、海兵隊は1901年から1992年まで、途中日本軍に占領されていた期間を除いて、グアム島に駐留していたからだ。
 米西戦争中の1898年6月、アメリカはスペインの植民地であったグアム島を占領し、翌1899年8月には海軍基地を設置した。引き続いて1901年には、海軍基地防衛のために海兵隊がグアム支隊基地を開設し、それ以降、1941年12月8~10日の第1次グアム攻防戦で日本軍によってグアム島が占領されるまで(日本軍の戦死傷者7名、アメリカ軍の戦死傷者52名)、海兵隊はグアム島に駐屯し続けていた。
 3年後の1944年7月21日から8月10日にかけての第2次グアム攻防戦は激戦となったが(日本軍側死傷者1万9587名、アメリカ軍側死傷者7794名このほか600名以上の民間人が死亡)アメリカ海兵隊を基幹とするアメリカ侵攻軍がグアム島を占領した。
 それ以降現在に至るまで、アメリカ軍は航空基地と海軍基地を維持している。1946年6月にはグアム支隊基地も再開された、ただしこの基地は1992年11月10日に閉鎖され、海兵隊はグアム島から撤収した。
 それから30年を経て、再び海兵隊はグアムに駐屯することになったのである。
 以前の小規模な基地とは違ってブラーズ基地は比較的大規模な基地である。この名称は、グアム島先住民チャモロ族の出身者として初めて海兵隊将官に任命されたビセンテ・トーマス・“ベン”・ガリード・ブラーズ准将(1980年に退役)にちなんで命名された。
■ 基地建設費の半分以上を日本が負担
 確かにアメリカ軍当局が強調しているように、海兵隊ブラーズ基地は日米同盟“強化”の1つのシンボルであることには疑いがない。なぜならば、アメリカの準州であるグアム島にアメリカの軍隊である海兵隊が基地を建設するにあたって、日本国民が莫大な資金を負担するからだ。日本の資金を投入して海兵隊基地を建設することは、米側にとっては同盟“強化”以外の何物でもない。
 グアム島海兵隊基地建設関係費用およそ102.7億ドルのうち、アメリカ側の負担額は41.8億ドル、日本側の負担額は60.9億ドルとなっている。
 日本は自国領土内の沖縄でも「抑止力維持、日米同盟強化」のスローガンのもとに莫大な税金を在日米軍基地に投入してきた上に、アメリカ領内のアメリカ軍施設建設にも日本国民の税金を惜しげもなく投入してくれるのであるから、アメリカ海兵隊をはじめとするアメリカ軍側の眼に「日本は、最高に気持ちの良い同盟国」と映るのは当然だ。
■ 通用しなくなった空母艦隊主軸の対中威圧策
 日本防衛当局によると、グアムに海兵隊が大規模な基地を建設して沖縄駐留部隊の一部をグアムに移転させることによって、沖縄の人々の“負担”が軽減されるとともに、米軍による日本防衛にとっての抑止力も維持されるという。
 しかしながら、日本政府国防当局が念仏のように繰り返している「抑止力の維持」という主張には大きな疑問符がつく。
 沖縄の海兵隊をグアムに分散配置させる方針は10年以上も前から決まっており、グアム基地の建設に日本側が資金提供することについての政府間合意もなされていた。
 しかし、それ以降、中国軍の接近阻止戦力が、アメリカ軍などによる情報分析の予測を遥かに超えて極めて強力化してしまう。その結果、アメリカ軍当局も、東シナ海やフィリピン海を中心とする西太平洋方面での米中海洋戦力対決に限定するならば中国海洋戦力がアメリカ軍を凌駕しつつあることを公式に認めざるを得なくなってしまった。
 そのため、アメリカ海軍は、第2次世界大戦以降固執してきた空母艦隊を主軸とする対中威圧策を引っ込めることを余儀なくされる。なぜならば、対艦弾道ミサイルや極超音速対艦兵器を含む多種多様の強力な対艦攻撃戦力を誇る中国軍接近阻止圏内に、空母をはじめとする艦艇を突入させるのは自殺行為になりかねないからである。
 海兵隊も、中国軍がコントロールする領域に到達する以前に、部隊が積載された海軍艦艇が中国軍によって葬り去られてしまうため、第2次世界大戦期から表看板に掲げてきた水陸両用上陸作戦を対中国には用いることができなくなってしまった。
 そして、日本を拠点にするアメリカ航空戦力も、沖縄をはじめ日本各地の陸上航空施設を出撃拠点とすることが危険になってきてしまった。なぜならば中国軍は、日本全域を精密攻撃できる弾道ミサイルや長距離巡航ミサイルを少なくとも2000発前後手にしており、それらは日に日に増強されているからだ。
 超高額の弾道ミサイル防衛システムは、発射された場合でもごく少数であろう核弾頭搭載弾道ミサイルは何らかの効果があるかもしれないが、数十発単位で発射される非核弾頭搭載弾道ミサイルには、効果は望めない。また数百発単位で連射される長距離巡航ミサイルに対処する効果的な防御システムはいまだ登場していない。
■ グアムに米軍本隊が待機し反撃の拠点に
 このような状況に対処すべくアメリカ軍は具体的な対中戦術転換に着手している。
 たとえばアメリカ海軍は、空母艦隊を全面に押し立てるのではなく、多数の小型戦闘艦艇を前方に展開させて中国軍の攻撃を分散させるとともに、アメリカ側の損害も分散させようとしている。そして中国側の攻撃が弱まってきたならば(中国軍とて無尽蔵にミサイルを保有しているわけではない)、そのときこそ空母艦隊を投入して反撃に転ずるのである。アメリカ海軍は小型戦闘艦艇を保持してこなかったため、その建造に取り掛かった。
 多数の小型戦闘艦艇によって中国軍の攻撃を分散させるだけでなく、中国海軍が太平洋に押し出すにあたって突破しなければならない第一列島線(九州から南西諸島を経て台湾、フィリピン群島を結ぶ)上に、地対艦ミサイルや地対空ミサイルを装備した地上部隊を多数配備すれば、中国軍の攻撃はさらに分散せざるを得なくなるし、攻撃力の損耗も早くなる。そのためアメリカ海軍はアメリカ陸軍にこの種の役割を打診し、陸軍は着々と準備を整えている。
 それを追う形となってしまったが、これまで表看板に掲げてきた強襲上陸作戦を用いることができなくなった海兵隊も、第一列島線上にミサイル部隊を多数展開させて中国艦隊に打撃を加える戦術を打ち出した。この場合、個々のミサイル部隊は小規模なうえ無人ミサイル発射車両を装備するため、中国軍に撃破されても損害は極小にできるというわけである。
 このように、米中軍事対決が勃発した場合、中国軍の強力な接近阻止戦力と膨大な数の長射程ミサイル戦力の射程圏内に収まる南西諸島やその周辺海域、それに日本領域内に、多数の海兵隊ミサイル部隊や陸軍ミサイル部隊、小型戦闘艦艇を展開させて、太平洋方面に押し出そうとする中国艦艇や中国軍機の侵攻スピードを鈍らせる。その間に、中国側のミサイル弾薬の消費を促して、攻撃力が弱まった時期を見計らって、後方に控えていた空母艦隊や、航空戦隊、それに海兵隊本隊を積載した水陸両用艦隊などによって反撃に転じるのだ。
 この戦略において、反撃するアメリカ軍本隊が待機し反撃の拠点にするのが、沖縄はもとより日本各地よりも数段中国軍の攻撃からは安全なグアム島ということになる。
 したがって、グアム島の米軍関係施設を整備することは、アメリカ軍が中国軍と対決するためのアメリカ軍側の希望的シナリオにとっては「対中抑止効果を期待できる」ことになる。
■ ミサイル攻撃の餌食となる自衛隊
 しかしながら、このシナリオ通りにアメリカ軍が中国軍に反撃を加えて中国軍の西太平洋への侵攻を押し止めることに成功したとしても、南西諸島だけでなく日本各地に弾道ミサイルや巡航ミサイルや精密爆弾が雨霰と降り注ぐことが大前提となっているのである。これでは日本自身にとっては抑止効果が期待できるとは言えない。
 また、中国軍の攻撃目標を分散させミサイル消費を拡大させるために、南西諸島や九州などに分散配置する地上ミサイル部隊や小型戦闘艦艇は、アメリカ軍だけでなく同盟軍である自衛隊も提供しなければならない。さらにアメリカの戦略の眼目がアメリカ軍の損害を極小に留めることにある以上、日本列島線と周辺海域で中国軍ミサイル攻撃の餌食となる地上部隊や戦闘艦艇の出動数は、自衛隊がアメリカ軍側を遥かに上回ることになる。
 日本政府がアメリカ側の言いなりになっており、国会はそのような状況に無関心という現状が維持されるならば、そうした事態に立ち至ることは自明の理と言わざるを得ないであろう。
北村 淳
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e6c9f024b6015cbb4cc5bdec8aeed71a1a0cc27

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興行収入200億円! ボリウッド映画『RRR』は現代版インド神話

2023-02-17 | 先住民族関連
NewsCrunch2023.2.16
超高速“ナートゥダンス”も話題のインド映画『RRR』が大ヒット! 主人公たちのモデル、インドがイギリスの植民地になった経緯、インドで展開された独立運動の歴史を紹介。
インド映画『RRR』をご存知でしょうか。超高速の“ナートゥダンス”も話題となっていますが、インド映画史上最大の制作費となった97億円が投じられ、世界各国で上映されており興行収入は200億円以上。『バーフバリ』シリーズで有名なS・S・ラージャマウリ監督が手掛けた歴史超大作になります。昨年(2022年)10月から、日本でも公開がスタート。現在もロングランを続けています(2月10日現在)。
『RRR』の舞台は、イギリスの植民地だった1920年のインドです。今回の記事では、インドがイギリスの植民地になった経緯、インドで展開された独立運動の歴史を紹介します。インドの歴史を踏まえて作品を見ると、より一段と物語を楽しむことができるでしょう。
村の少女を助けたいビームと出世を望むラーム
この映画は、ビームとラームという2人の青年を中心に展開されていきます。
インド植民地経営の責任者であるバクストンは、森の中でひっそりと暮らすゴーンド族の村を訪れ、芸術的な才能を持つ少女マッリを誘拐。嘆き悲しむ村人たちの思いを胸に秘め、ゴーンド族の守護者ビームはマッリを取り戻すため、インドの首都デリーに向かいます。デリーでは「アクタル」という偽名を使いながら、懸命にマッリの行方を捜します。
一方、デリー近郊の警察署に勤務するラーマは、イギリスに対する高い忠誠心を持ち、任務を着実に遂行していました。ある日、マッリを連れ戻すためゴーンド族の守護者(ビーム)がデリーに潜伏している、という情報を植民地事務所が入手します。ビームに関する詳細な情報は何もありませんが「ビームを逮捕すれば、特別捜査官への昇格を約束する」とバクストン夫人は言い、候補者を募集します。そして出世を望むラームは、ビームの調査に名乗りを上げたのです。
デリーの市街地でラームが調査をしていたとき、大規模な列車事故が発生します。このとき偶然、現場に居合わせたビームは事故で逃げ遅れた少年を救うため、ラームと協力して少年の命を助けます。この出来事をきっかけとして、2人は熱い友情を育んでいくのですが……といったストーリーです。
〇映画『RRR』予告
https://www.youtube.com/watch?v=TFX4y62OMAg&t=1s
ビームとラームは実在していた英雄
ラージャマウリ監督は『RRR』を製作するにあたって、クエンティン・タランティーノ監督から影響を受けたとインタビューで答えています。『イングロリアス・バスターズ(2009年)』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年)』など、最近のタランティーノ監督は「歴史改編」の要素を多く取り入れています。悲惨な死を遂げた歴史的人物を映画上で蘇らせ、歴史のIF(もしも)を描くアプローチです。
『RRR』においてもインド史が大幅に改変されており、主人公であるラームとビームは実在した人物がモデルになっています。
ラームは「アッルーリ・シータラーム・ラージュ(1898〜1924年)」がモデルです。ラージュは先住民を率いてゲリラ戦を展開し、イギリスの植民地支配に対抗しました。イギリスは多額の費用を投じて、特殊部隊まで導入。反乱から約2年後にようやくラージュを捕まえたのです。ラージュはただちに処刑されてしまい、25年の短い生涯を終えます。
ビームは「コムラム・ビーム(1901〜1940年)」がモデルです。ゴーンド族出身の革命家になります。映画冒頭でも、バクストン夫妻がゴーンド族の村落を訪れて、マッリを誘拐するシーンがありました。当時のイギリスはインドの少数民族に対しても、過酷な統治を敷いていたのです。
ビームはゴーンド族と協力しながら小規模な反乱を繰り返し、反イギリス活動を継続的におこないました。しかし1940年、ビームは現地の武装警官に殺害されてしまいます。
ラージュとビームの活躍した時期がそれぞれ異なるため、2人の歴史的な接点はありませんが、インド解放のために命を捧げた2人が、“もし力を合わせたらイギリスを追放できたのでないか?”という歴史改変が含まれています。
さらに映画のストーリーは、インド(ヒンドゥー教)の神話である『ラーマーヤナ』がベースになっています。『ラーマーヤナ』とは、ヴィシュヌ神の化身であるラーマ王子が、羅刹の王(ラーヴァナ)を倒す物語になります。この作品においては、インドを植民地支配するバクストンをラーヴァナに置き換えることで、インド人の琴線に触れる“現代版”『ラーマーヤナ』へと昇華することに成功しているのです。

▲ラージュとビームの像 写真:Rim sim / Praveen Kumar Myakala / Wikimedia Commons
ヒンドゥー教とイスラム教の対立を利用したイギリス
ここからは、イギリスの植民地になったインドの歴史的経緯を見ていきましょう。
16世紀の大航海時代を通じて、アジアに進出したイギリス。18世紀中頃からインドへの進出を始めます。1858年、イギリスはムガル帝国を滅亡させ、イギリス国王がインド皇帝を兼ねる「インド帝国」が成立します。イギリス本国がインドを直接統治する、いわば植民地となりました。
イギリスによる植民地支配の特徴は、道路や水道などのインフラを整え、警察制度の整備と英語教育に重点を置いた点にあります。インド人を教育し、現地の治安はインド人自身に担当させたのです。映画のなかでも、警察官を務めるラームは流暢な英語を話していました。
また、イギリスはインド統治にあたって、ヒンドゥー教とイスラム教(ムスリム)の対立を利用しました。16世紀頃から、イスラム教の「ムガル帝国」がインドを支配していたため、インド国内にはイスラム教徒とヒンドゥー教徒が混在している状態でした。
イギリスは敢えてイスラム教徒とヒンドゥー教徒を対立・分断させます。インド人が協力し合い、独立運動に発展することを防ぐためです。この宗教間のわだかまりは、現在のインド(ヒンドゥー教)とパキスタン(イスラム教)の対立につながっています。
映画において、ビームが偽名として使った「アクタル」は、ムスリムの名前になります。ヒンドゥー教のラームと、イスラム教のアクタル(ビーム)が友情を育む姿は、宗教の共存を訴えるラージャマウリ監督の隠れたメッセージを感じることができます。
19世紀後半、世界は帝国主義時代に突入します。国家として全盛期(パクス・ブリタニカ)を迎えたイギリスは、インドに対する植民地支配をさらに強化したのです。産業革命が起きたイギリスでは綿製品を製造するため、原料となる大量の綿花がインドから運ばれることになります。
もともと優れた綿製品を作っていたインドの綿産業は壊滅し、インド経済は深刻なダメージを受けました。インド側の激しい反発を予想したイギリスは、インド人の出版を禁じて言論の自由を制限した「土着語出版法」、インド人の武器所持を禁じた「武器取締法」を矢継ぎ早に制定していきます。
1883年、インドの独立を掲げる「全インド国民協議会」が結成されるなど、インド人による反イギリス、独立運動が高まりを見せるようになります。この動きに対抗するためイギリスは「インド国民会議」を開催。インド人を懐柔するための組織でしたが、イギリスの思惑を超えて、インド国民会議は反イギリス運動の中心的な組織へと変貌するのです。
その原因は、約束を裏切り続けたイギリスにあります。1914年、第一次世界大戦が始まると、予想以上の苦戦を強いられたイギリスは戦後の独立を約束する代わりとして、インドからの戦争協力を取りつけます。多数のインド兵がヨーロッパ戦線に送られましたが、第一次世界大戦後、独立の約束は守られませんでした。そして、あのガンディーらを中心とした独立運動が本格的に始まることになります。
ボリウッドはインドのアイデンティティ
ガンディーが指導した「非暴力・不服従運動」は、インド全体を巻き込んだ独立運動に発展を遂げます。さまざまな紆余曲折を経験しながらも、ガンディーによる運動は1934年まで続きました。長い独立運動を受けてイギリスは、インド人の自治を徐々に認めますが、完全な独立を望むインド人とのあいだで対立の火種はくすぶり続けました。
そして、インドの独立が実現するのは、1945年に起きた第二次世界大戦がきっかけです。戦争には勝利したものの、イギリスに過去の栄光は残されていませんでした。世界の中心はイギリスからアメリカに移行。イギリスには植民地を管理する余力はすでになかったのです。1947年8月、長い独立運動を経て、ようやくインドは独立を果たすことになります。
ヨーロッパの植民地になった国々は、歴史が断絶してしまう傾向があります。スペインの植民地だったフィリピンはその典型で、現地の人々は「ガルシア」「フェルディナント」などスペイン系の名前が使用されており、スペインが支配する前の歴史は途切れているのです。
イギリスに長く植民地にされながらも、インドは独自の文化を守り、インド人としてのアイデンティティを維持してきました。『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』の叙事詩、『シャクンタラー』の戯曲など、古代から優れた作品が多く生み出され、インドの文化が形成されてきました。インドの歴史をたどっていくと、インド映画にはインドの文化とアイデンティティを守る力強い役割があるのではないかと感じます。
ファンタジー色が強い『RRR』ですが、植民地時代にインド人が感じた痛いほどの苦悩が見事に表現されています。エンターテイメントとしても素晴らしく、迫力満点のシーンが次々と展開されるため3時間があっという間に感じるボリウッド作品となっています。
https://wanibooks-newscrunch.com/articles/-/3979

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イエレン米財務長官の署名が新紙幣に 女性2人は初

2023-02-17 | 先住民族関連
ウォール・ストリート・ジャーナル2023/2/16 17:52 791文字

ジャネット・イエレン米財務長官=AP
<Andrew Duehren/2022年12月9日>
 米国初の女性財務長官に就任してから2年近くがたつジャネット・イエレン氏の署名が、近く米国の紙幣に印刷される。
 テキサス州にある財務省印刷局の施設で8日に公表された新たな紙幣には、米国の歴史で初めて2人の女性が署名する。イエレン氏ともう1人はリン・マレルバ出納局長だ。
https://mainichi.jp/articles/20230216/org/00m/020/001000d

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