先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

「平取町を知って!」ネットでアンケート 観光協、町外対象に

2023-02-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞会員限定記事
2023年2月2日 21:53
【平取】びらとり観光協会は、町に対する意識調査を通し町の認知度を上げようと、町外在住者を対象にインターネットから意見を募る「平取町を知ってよ! キャンペーン2」を行っている。回答者には抽選で町の特産品が当たる。
・・・・
(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/796432

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どうしん川柳、児童の励みに 小樽・稲穂小校内にポスト 本年度12句掲載

2023-02-03 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月2日 18:19
 小樽市立稲穂小(児童数318人)の児童が詠んだ川柳が本年度、北海道新聞の「どうしん川柳」に、これまでに12句掲載されている。同小では昨年5月、校内に専用ポストを設け、児童に作品の投函(とうかん)を呼び掛ける取り組みを開始。集まった中から優秀作を道新に投稿している。大坂充校長(60)は「掲載は子どもたちの励みになる」と手応えを感じている。
 川柳の投稿は、大坂校長が「ボス川柳」と名付け、だれもが挑戦できる取り組みとして始めた。昨年5月のスタートから現時点までにポストに投函された作品は560超。大坂校長はすべての句に感想を書いて子どもたちに返すとともに、50句ほど集まるごとに、大賞1句、入賞2句を選び、廊下に掲示。ほかの優秀作も合わせて道新へ投稿している。
 「どうしん川柳」の掲載作は、「えほんをね いっぱいいっぱいよみたいな」(1年・米沢遥真君)、「ウポポイでアイヌ文化にふれた旅」(6年・杉浦雛(ひな)希さん)など日常や学校生活を詠んだものから・・・・
(佐藤宏光)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/796213

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アイヌ伝統料理を“現代風”に 食を通しアイヌ文化に親しんで

2023-02-03 | アイヌ民族関連
NHK02月02日 20時35分

食を通してアイヌの文化に親しんでもらおうと、現代風にアレンジしたアイヌの伝統料理の試食会が富良野市で開かれました。
道は、食を通して多くの人にアイヌ民族の文化に親しんでもらおうと、各地のシェフたちにアイヌの伝統料理を親しみやすい現代風にアレンジするよう依頼しました。
2日は富良野市内のホテルで料理の試食会が開かれ、上川地方の観光関係者などおよそ40人が参加しました。
会場のホテルの小川守哉料理長は、アイヌ語で「具だくさんの汁物」を意味する伝統料理の「オハウ」をアレンジしました。
塩の代わりにみそで味付けすることでまろやかな味に仕上げています。
また、旭川市のレストランの藤井巧太シェフは、生の肉や魚を細かく刻んだ料理「チタタプ」から着想を得て、エゾシカのひき肉を使ったリゾットを考案しました。
だしにサケやコンブをふんだんに使うことで、優しい味わいになっています。
料理を監修した「川村カ子ト(かわむらかねと)アイヌ記念館」の川村久恵副館長は「おいしい料理を楽しんで、『オハウとは何だろう』と、そこからアイヌ文化への興味を広げていってもらいたいです」と話していました。
現代風にアレンジしたアイヌの伝統料理は、それぞれのシェフのレストランで、この春からメニューとして提供されるということです。
https://www3.nhk.or.jp/sapp

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株式会社プリズム|『第73回さっぽろ雪まつり』雪のHTB広場にて、スペシャルコラボ・ダンスパフォーマンス『六花の祈り』を総合プロデュースしています

2023-02-03 | アイヌ民族関連
愛媛新聞2023年2月3日(金)
プリズム
2023年2月5日(日) 16:50~17:20 公演、一夜限りの奇跡のダンスコラボレーション
株式会社プリズム(本社:北海道札幌市/代表取締役:新谷暢之、以下プリズム)は、『第73回さっぽろ雪まつり』大通会場8丁目「雪のHTB広場」にて行われる札幌市制100周年記念イベントのひとつ、一夜限りのスペシャルコラボ・ダンスパフォーマンス『六花(りっか)の祈り』をケーエムワン株式会社(KM1 Co.,Ltd.、以下 KM1)と共同主催し、パフォーマンスの企画・演出および映像コンテンツ制作からオペレーションまでを統括しています。
プリズムがこれまで親交を深めてきた世界的ダンスアーティストのケント・モリ氏、アイヌの伝承者・秋辺デボ氏をメインキャストにお迎えし、市制100周年を祝う100人の市民ダンサー、そしてアイヌ伝統舞踊唄い手の方々との共創を、プロジェクションマッピングを交えてお届け致します。
北の大地から世界へと、平和の祈りを込めた一夜限りの特別なパフォーマンスに是非足をお運びください。

『六花の祈り』コンセプト
雪の別名、六花(りっか)。
その形に分類や種類は存在するものの、
厳密にはひとつとして同じ形はありません。
年齢、性別、民族、宗教…
私たちを分けるものは数あれど、
ほんのひとときこの世に舞い降りて、
儚く溶けてゆく六花のように、
私たちは生きているだけで美しい。
スペシャルダンスパフォーマンス『六花の祈り』には、
自然への感謝と畏怖、そして世界平和への祈りが込められています。
『六花の祈り』開催概要
タイトル:『六花の祈り』
会場:大通西8丁目 雪の HTB 広場
日時:2023年2月5日(日) 16:50~17:20 (30分間)
出演者:ケント・モリ、秋辺デボ、アイヌ伝統舞踊唄い手、 市民ダンサー100名
主催:株式会社プリズム / ケーエムワン株式会社(KM1 Co.,Ltd.)
後援:阿寒アイヌ民族村/ HTB 北海道テレビ
【第73回さっぽろ雪まつり】公式サイト:
https://www.snowfes.com/
【第73回さっぽろ雪まつり】イベントスケジュール:
https://www.snowfes.com/news/564.html
KENTO MORI(ケント・モリ)プロフィール
「マイケル・ジャクソンやマドンナをはじめ、 世界が認めたダンスアーティスト」
これまでにマドンナ、クリス・ブラウン、アッシャーなど、世界的トップアーティストの専属ダンサーを務め、世界の最前線の舞台・ツアーで活躍。
2018年、「世界最幸のAR LIVEを実現する会社」KM1を設立し、世界最高峰のデジタルアート集団「Moment Factory」 との共同プロジェクトで開発した最先端のARをLIVEで生成するパフォーマンスを掛け合わせ、世界に未だ無い新しい表現を追求している。2021年より、様々な自治体と、#日本を世界へ プロジェクトを展開している。
秋辺デボ (秋辺日出男)プロフィール
「アイヌ文化の伝承者」
1960年北海道阿寒湖温泉に生まれる。
阿寒湖アイヌコタンにて民芸店「デボの店」を経営しながら阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事を務める。
一方で、ユーカラ劇脚本・演出家、ロックバンドの歌手、アイヌ舞踏家、アイヌ文化に関しての執筆、高校「アイヌ学」臨時教員、映画『許されざる者』(13年/李相日監督)『アイヌモシリ』(20年/福永 壮志監督)に俳優として出演するなど、枠に囚われることなくマルチな才能を発揮し、様々な表現や活動を通じてアイヌ文化の普及につとめている。
プリズムについて
「表現の無限の可能性を追求する企業」として、イベント、コンサート、舞台、常設展示などへの映像・音響・照明・舞台制作の企画、設計、制作、施工、オペレーション、運営管理などをワンストップ対応することで「人々へ生きる感動と歓びを提供し続ける提案型エンターテイメントビジネス」を続けています。
社名:株式会社プリズム
所在地:
【札幌本社】〒060-0806 北海道札幌市北区北6条西 1-3-8 38 山京ビル 9F
【東京支社】〒108-0075 東京都港区港南 3-5-12
【大阪支社】〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場1丁目5番21号大日南船場ビル1階
設立:1987年2月10日
URL:https://www.eizou.com
Facebook: https://www.facebook.com/Prism.eizou
Instagram: https://www.instagram.com/prism.eizou/
Twitter: https://twitter.com/Prism_Japan
ケーエムワンについて
「世界最幸のAR LIVEを実現する会社」として、世界的ダンスアーティストKENTO MORIが2018年に設立。最先端のデジタルとエンターテイメントを軸に、エンターテック事業、アーティストマネージメント事業、プロデュース事業、地方創生事業、教育事業、などを各企業・各地と協同し、誰もが愛を持って夢を持てる世界の実現を目指し、「ダンスを通じて世界平和を実現する」を掲げております。
世界に未だ無い新しい表現を日々追求しチャレンジを続け、#日本を世界へ プロジェクトを展開しています。
社名:ケーエムワン株式会社
所在地:
【神戸本社】〒650-0041 兵庫県神戸市中央区新港町11番1号
設立:2018年3月9日
URL:https://km1world.com/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
https://www.ehime-np.co.jp/article/prtimes4990

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島の言葉を伝えていくために… 鹿児島・沖永良部島で危機的な言語・方言サミット

2023-02-03 | アイヌ民族関連
南日本放送[02/02 19:01]

話せる人が少なくなり、消滅するおそれがある方言をどうやって残し、伝えていくかを考える「言語・方言サミット」が沖永良部島で開かれました。方言を残していくためにはどうすればいいのでしょうか? 
国連教育科学文化機関=ユネスコは、沖永良部島の「国頭語」、奄美大島、喜界島、徳之島の「奄美語」のほか、アイヌ語や沖縄語など、国内9つの言語や方言が消滅の危機にあるとしています。 
方言には地域の歴史や文化が背景にあり、それぞれ独特です。多様な方言を残し、伝えていくためにはどうすればいいのか?沖永良部島の知名町で文化庁などが開いた「危機的な状況にある言語・方言サミット」では、活発に意見が交わされました。 
沖縄から奄美群島にかけて話されている琉球諸語の研究者でオランダ出身の、琉球大学・非常勤講師・ハイス・ファン=デル=ルベさんは、方言をとにかく使うことが重要だと強調しました。 
(ハイス・ファン=デル=ルベさん)「沖永良部語の継承のため、今まで以上に使ってみる。みなさんがどうしたいかで、沖永良部語の寿命が変わっていくのです」 
サミットで寸劇を披露したのは、知名町の公民館で沖永良部島の方言「島ムニ」を学ぶ受講生たちです。楽しみながら島ムニを学んでいるといいます。 
前田ゆり香さん(43)は方言を家庭内で使うことが最も大事と聞き、家庭では親子3世代、島ムニで会話しています。 
(前田ゆり香さん)「母がいるからできている。娘たちにも通じるか分からないけど、無理やり使ってやってます」 
(娘の悠羽さん)「おもしろい発音なので、にやにやしながら話している。それが面白くて」 
言語・方言サミットは第1回目の開催から8年がたちました。方言が消滅するおそれがあるとされる地域では、これからも受け継いでいこうという機運が高まっているといいます。 
(寸劇に参加した 沖良子さん)「みなさんに私たちの島ムニにが本当に素晴らしいものであるということが、分かってもらえたらありがたいと思っています。島の宝ということですね」 
次回の言語・方言サミットは沖縄県の与那国島で開かれ、沖永良部など奄美の人たちも参加する予定です。 
「(島ムニ訳)やっぱり島ムニはいいなぁと思って、心がほっとした」
https://www.mbc.co.jp/news/article/2023020200062592.html

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界】~2023年度開催の文化体験を紹介~職人、生産者と行うご当地文化体験「手業(てわざ)のひととき」14施設で実施|期間:2023年3月1日~2024年2月29日

2023-02-03 | アイヌ民族関連
星野リゾート2023-02-03 12:00
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」は、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々と連携し、宿泊者がその希少な技を間近で見て、体験することができるご当地文化体験「手業のひととき」を提供しています。「その地域、その季節ならではのおもてなし」にこだわってきた界が提供する集大成ともいえる文化体験で、2021年4月より開催し、これまでに700名を超える利用がありました。2023年度も14通りの体験が楽しめます。
界 箱根で実施している「箱根寄木細工職人の工房を訪ねるツアー」
「手業のひととき」企画の背景
「手業のひととき」とは、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々に出会い、お客様がその希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験です。「界」では、ブランド発足以来、「その地域、その季節ならではのおもてなし」を提供しています。界のスタッフは職人や作家、生産者の方々から、ご当地の文化や手仕事を教わり、その地域に一層愛着を感じるという経験を重ねてきました。その経験を元に、お客様にも、ぜひ地域の文化を継承する職人や作家、生産者の手業に触れて欲しい、という思いで「手業のひととき」を2021年4月より開催しています。
詳細URL:https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/
「手業のひととき」3つのポイント
1 地域の職人や生産者の技に、じかに触れられる
「手業のひととき」では、伝統工芸の職人、日本酒の蔵元、アートを手掛ける作家など、界がこれまで連携してきた地域のプロフェッショナルを招きます。そして、それぞれの手業の歴史や特徴の解説を受け、特別にその技を披露してもらいます。職人技を支える道具や素材を見ることができるのも本企画ならではの魅力です。
2 組数、人数限定のプライベート感ある文化体験
職人や生産者の方から丁寧なガイドを受け、会話ができるよう参加組数や人数を限定しています。打ち解けた雰囲気の中で体験できるため、コミュニケーションをとりやすく、職人や生産者の方のライフスタイルや人となりを知ることができるのも特徴です。
3 界の数だけ、手業を体験できる
体験できる内容は伝統工芸、民藝にとどまらず、収穫体験、生産所の見学、アートなど多岐にわたります。界で開催するさまざまな「手業のひととき」を体験することで、日本各地の技に触れることができ、旅を一層豊かに感じることができます。
「手業のひととき」概要
■期間   :2023年3月1日~2024年2月29日
*季節によって実施施設、内容が異なります。
■料金   :1人 5,000円~(税込、宿泊費別)
■予約・詳細:https://www.hoshinoresorts.com/sp/tewaza/
*事前に宿泊予約が必要です。
2023年度の体験ご紹介
「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」|界 ポロト(北海道・白老温泉)

アイヌ民族の伝統音楽や歌舞は、先人から口伝いで受け継がれています。独特の節回しや、メロディー、リズムを、伝承者から直接耳で聞いて、真似ながら学び、歌い継ぐという「口承文芸」を実体験できます。
■期間:2023年4月1日~2024年2月29日の土、日曜日
■時間:宿泊初日20:00~21:00
■料金:1名6,000円(税込、宿泊費別)
■詳細:https://drive.google.com/drive/folders/1PQXiabNQG8zsSt_Pv5Y4smcXFunGM_po?usp=share_link
続きあり
https://newscast.jp/news/1087283

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新紙幣に英国王載せず 先住民史のデザインに―豪

2023-02-03 | 先住民族関連
時事通信2023年02月02日15時58分

エリザベス英女王の肖像の載った現在の5豪ドル紙幣
 【シドニー時事】オーストラリア中央銀行は2日、エリザベス2世英女王の肖像を配した5豪ドル紙幣のデザインを一新し、アボリジニなど先住民族の歴史や文化を象徴する図柄に変更する方針を発表した。昨年死去した女王の後を継いだチャールズ3世国王を登場させることは見送った。
 英国王は豪州の国家元首。豪中銀はアルバニージー政権と相談した上で図柄変更を決めたとしており、元首の代替わりよりも豪州独自の文化を優先させた形だ。新5ドル札のデザイン確定や印刷には数年かかる見通し。新札導入後も、女王の載った現行紙幣は引き続き使用できる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023020200918&g=int

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疑似教主として10代売春…映画賞7つを席巻した作品の出演俳優だった

2023-02-03 | 先住民族関連
中央日報2023.02.03 09:54
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』に出演したアメリカ先住民俳優が、疑似教主のふりをして10代先住民少女たちに性的暴行を加えた疑いで警察に逮捕された。
米ネバダ州ラスベガス警察は1日(現地時間)、未成年者への性的暴行、児童虐待、売春斡旋の疑いでネイサン・リー・チェイシング・ヒズ・ホース(Nathan Lee Chasing His Horse)氏(46)を逮捕し、刑務所に収監したと発表した。
https://japanese.joins.com/JArticle/300583

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層雲峡で「氷瀑まつり」始まる

2023-02-03 | アイヌ民族関連
観光経済新聞2023年2月3日
 層雲峡温泉(北海道上川町)で28日から、温泉街を流れる石狩川の河川敷を会場に、7色にライトアップされた大小約30基の氷像が幻想的な世界を織りなす「氷瀑まつり」(層雲峡観光協会主催)が始まった=写真は過去の氷瀑まつり。
 48回目となる今回は3月12日まで開催。テーマは「To the future~自然の恵みに飛び込む」で、第50回に向け、新しい氷の見せ方や造形物の制作に挑戦するという。子ども向けにチューブスライダーも復活させる。スノーチューブレンタルは15分500円。
 前回はコロナ禍の影響で来場者は3万6千人ほどだったが、行動制限も緩和され、全国旅行支援もあることから6万人ほどを見込んでいる。午後5時から9時半まで点灯する。期間中、花火の打ち上げや上川アイヌ・太鼓演奏もある。
 入場料500円と引き換えにもらえる入場記念カードを提示すれば、屋台などでの飲み物が100円引きになる。問い合わせは同協会、TEL01658(2)1811。

https://www.kankokeizai.com/層雲峡で「氷瀑まつり」始まる/

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極寒の帯広に「サ活客」が押し寄せるように…赤字続きの老舗ホテルを救った「客層を変える」という逆転策

2023-02-03 | アイヌ民族関連
プレジデントオンライン2/2(木) 11:17配信
赤字続きの老舗ホテルを救うにはどうすればいいのか。北海道の帯広市にある「森のスパリゾート・北海道ホテル」は「サウナ」に注力することで、赤字体質を抜け出し、全国から「サ活客」が押し寄せる人気ホテルに生まれ変わった。なぜサウナだったのか。林克彦社長に聞いた――。
■森を残すためにホテルを買収
 ――サウナで話題のホテルですが、林社長が経営に関わるようになったきっかけと、ホテルの歴史について教えてください。
 【林克彦】十勝毎日新聞社の社長だった私の父親が、バブル崩壊後に赤字続きになってしまったホテルをどうにかできないかという相談を受けて1991年に買収しました。その後、兄が「十勝毎日新聞社」の代表に、私が「森のスパリゾート・北海道ホテル」を引き継ぐ形で社長に就任しました。
 ここには当初からリスが住む森があったそうで、この土地が誰かに買われて森が壊されるのを非常に残念がった父が買い取ったと聞いています。父は仕事の傍(かたわ)ら、世界各地を旅していたこともあってか、市街地の中にある森の希少価値の高さをを知っていたんでしょうね。
 前身となった「北海館」というホテルは、客室数が少ないことも赤字の原因の一つだったそうです。そこで、元の建物を覆うような形でL字型に増改築して部屋数を増やし、現在の建物の原型が出来上がりました。十勝産のレンガを60万個以上使ってアイヌ模様をあしらった重厚感のあるデザインからもおわかりいただけるかと思いますが、われわれが運営し始めてからは50代以上のお客さまが中心でした。
 ただ、ご利用いただいている50代以上のお客さま頼みになってしまうと、20~30年後の存続が危うくなってしまいます。若いお客さまにも来ていただくにはどうしたらいいかといったことは、私どもの長年の課題でした。
■人口減少で結婚式の売り上げは激減
 ――林社長が経営に関わるようになってからサウナ導入前までの経営状況についても教えてください。
 【林】私が就任した2017年は、赤字が3年ほど続いている状況でした。とくに厳しかったのは当時の収益源の中心だった「宴会」と「結婚式」で、地方の人口減少や結婚式を挙げない「ナシ婚」の流れを受けて、宴会と結婚式の件数や規模が縮小していたことが主な理由です。
 宴会部門のほうは、単価や経費の見直しをすることで2019年に黒字化したものの、結婚式部門は私たちの努力だけではどうにもできない事情もあり、なかなか厳しい状態が続いていました。
 そこで、飲食店とショップなど、他部門の運営も見直しました。飲食店のほうは営業日数や価格の見直しを行ったことで売り上げが約1.5倍に、ショップの売り上げは社長就任前の1.7倍になっています。その後も、ホテルの利益構造を根本から見直すために、さまざまな改革を行っていきました。
■森のブランドを活かしてファンを増やす
 ――単価や経費の見直し以外にも、林社長がされた改革はありますか? 
 【林】森のブランドを活かしたファンづくりですね。私が就任する2年前に、それまでのシティホテルから「森のスパリゾート」というコンセプトに方向転換をしていたのですが、森をいまいち活かしきれていなかったんです。
 森に興味を持っていただくためにはどうしたらいいかということを考えたときに、朝食時に、レストランから森のリスがときどき見えることに気づきました。そこで、ゴールデンウィークやお盆などの大型連休の時に「朝のリスガイド」を始めたところ、お客さまに想像以上に喜んでいただけたんです。
 ほかにも熊の彫刻を入り口に置くなどして、お客さまが「森」をより感じられるような工夫をしていきました。これがブランディングの第一歩でしたね。
■「森はあるけど、スパが弱い」
 ――まずは「森のスパリゾート」の「森」部分のイメージを強化したわけですね。
 【林】「森」を強化したから、次は「スパ」だと。ただ、森はもともとあったものの見せ方を変えるだけでよかったのですが、スパはコンセプトとして打ち出すほど強くはありませんでした。温泉をせっかく持っていても、温泉目当てで来てくれるお客さんがほとんどいなかったんですよ。
 前身のホテルである「北海館」に温泉を引いてから40年経っていて目新しさがないこともありますが、改装するにはお金がかかりすぎる。社長に就任してからずっと考えていた「森のスパリゾートとはなんぞや」という問いの答えはなかなか見いだせないままでした。
 そんな悩みを抱えていた2018年夏、友人の紹介でプロサウナーのととのえ親方に出会ったんです。
 ――のちにホテルの運命を変える出会いですね。
■誰も気にしていなかった「サウナ付き客室」
 【林】当時の僕はサウナと水風呂がこの世でいちばん嫌いだったので、プロサウナーという肩書を見て「二度と会うことはないと思います」と冗談交じりに伝えたんですけどね。
 ただ、そのときも彼の交友関係の広さは気になっていました。それで、それから半年くらいたった頃に「そういえば、うちにもサウナ付きの客室があったな」とふと思い出し、客室内のサウナに入ってみることにしたんです。
 ――もともと、サウナ付きの客室自体はあったんですね。
 【林】ただ、当時は誰もサウナに興味を持っていなかったので、「8部屋あるデラックスツインを予約したら、たまたまサウナが付いていた」という感じで、要するに差別化されていなかったんです。しかも設備も古いドライサウナで、やっぱり肌はヒリヒリするし、喉は痛い。
 それでも、その写真をインスタグラムに何気なくアップしたら、ととのえ親方が「僕、その部屋に泊まりたいです」とコメントを入れてきて、彼を招待することになりました。
 ――二度と会うことはないと思っていたプロサウナーと再会した、と。
 【林】そのときも一緒に食事をして、あとはくつろいでもらうつもりだったんです。そしたら、ととのえ親方が「かっちゃん(林社長)を変えないと、道東のサウナが変わらない」と言ってきて。
 結局、彼と一緒にサウナに入って手ほどきを受けることになったのですが、そのときに「ととのう」と、サウナストーブの石に水をかける「ロウリュ」を初めて経験して、これがサウナの入り方なんだと理解したんですよ。数年悩まされていた不眠が嘘のように、ぐっすり眠れたことも個人的には大きかったですね。それで、僕も一気にサウナにハマってしまいました。
■サウナの本場で感じた「地元の弱点」
 【林】僕がサウナにハマってから半年ほどたった頃、ととのえ親方と一緒にフィンランドのサウナツアーに行ったことも運命を変える出来事の一つでした。訪れたフィンランドのルカはサウナの本場と言われているだけあって、サウナが「体験」として素晴らしかったんです。
 まず石を焼いてロウリュするスモークサウナと呼ばれるサウナに入り、そのあとに凍っている湖上に穴を開けた場所に浸かるアヴァントをします。そのほか、バスローブを着たスタッフさんが説明してくれたり、ウェルカムドリンクやナッツのサービスなんかがあったりと、ツアーがパッケージ化されていたんですね。
 一方で、帯広を含む十勝地方は、温泉もあるし、食べるものもあるけど、見るものがない。2010年以前はとくに、旅行代理店がツアーを組みにくい通過型観光地の代表格と言われていました。
 ――サウナの本場に行って、パッケージ化しにくい地元の弱みに気づかれたんですね。
 【林】はい。ただ、ルカは白樺や針葉樹林が生えていて、雪景色は十勝そっくりでした。そのほかにも、ルカではチーズとトナカイがよく食べられているのに対し、十勝も乳製品と鹿肉が特産品であったりと共通点が多い。
■フィンランド式のサウナツアーにチャンスを見いだす
 【林】さらに、現地のスタッフの方に「どういう人が来るんですか?」と聞いたら「世界中から30~40代の方が来て、男女比は6:4だ」と教えてくれて、繁忙期は11~4月だと言うんです。
 先ほどお伝えしたように、当ホテルのメインの客層は当時50代以上でしたし、11~4月は、ちょうど北海道の閑散期に当たります。サウナをパッケージ化して導入すれば、客層転換ができて、閑散期の補塡(ほてん)ができるかもしれない。しかも、景観や食文化なども似ているとなれば、勝算はあるのではないかと感じました。
■1週間で常連客がいなくなった
 ――サウナの本場・フィンランドから帰ってきて、最初にどのような施策を打たれたのでしょうか? 
 【林】まずは男女の浴室をフィンランド式に倣(なら)ったロウリュサウナに改修して、2019年6月にオープンしました。すると、リニューアルからまもなく、常連客の方のほとんどがぱったり来なくなったんです。
 ――それは驚きですね。常連客が離れたことを実感したのは、いつごろですか? 
 【林】リニューアルから1週間です。私はホテルのサウナに毎日入っていたのですが、最低でも1週間に1度は日帰り入浴されていた常連客の方の6~7割は来なくなった印象でした。
 その多くは、これまでの売り上げのほとんどを支えてくれていた60~80代のお客さまでした。一方で、常連客の方がいらっしゃらなくなってまもなく、今度は30~40代のお客さまが増えてきまして、客層が転換しつつあるのを肌で感じましたね。
 かねて悩んでいた「森のスパリゾートとはなんぞや?」という自分への問いかけの答えも、若いお客さまにも来ていただきたいというホテルの中長期的な課題の解決策も、サウナにヒントがあったんだと気づけたことは自分にとっては大きなことでした。
■日帰り客の売り上げが6倍に
 ――サウナを導入したことによって、売り上げはどのくらい伸びたのでしょうか? 
 【林】日帰り入浴のお客さまの売り上げがリニューアル前と比較して約6倍になりました。リニューアル直後から売り上げが急増したので、男女の浴室にそれぞれ100万円ずつ、合計で200万円かけたリフォーム費用も、2~3カ月で回収できました。
 ――リニューアル直後から大きな反響があったんですね。それほど急激に売り上げが伸びた理由はなんだと思われますか? 
 【林】私がサウナにハマった直後、私が運営している十勝の2世経営者を集めた会のメンバーにサウナを勧めて、メンバーの半分程度をサウナーにしてしまったことが大きいと思います。
 彼らはすっかりサウナ好きになっていますから、ホテルのサウナをフィンランド式に改装したことをSNSで発信すれば、喜んで来てくれる。しかも、彼らは地域のなかでも影響力のある方ばかりなので、評判がどんどん広まっていきました。
 親会社である十勝毎日新聞社が取り上げてくれたことによる宣伝効果もあるとは思いますが、やはり地域コミュニティーに事前に働きかけていたことは大きかったと思います。
■サウナ付き客室はつねに完売
 ――サウナ付き客室も人気のようですが、工夫されている点はありますか? 
 【林】サウナ付き客室はもともとあったのですが、2020年にロウリュができるサウナを導入しました。浴室からテラスまでの床を浴室と同じ素材のものにして、水風呂から上がった状態のまま外気浴できるような工夫もしています。海外に行ったような気分を味わっていただけるよう、フィンランドで滞在したホテルの写真を基に、客室のテイストを作り上げました。
 ちなみに、現在は3カ月先までの予約がほとんど埋まっていて、サウナ付き客室の稼働率が100%の月もあります。
 ――いつごろから、サウナ付き客室の人気が出始めたのでしょうか? 
 【林】2020年のリニューアル後から3~4カ月からは安定して予約が入っていました。やはりSNSを通じて広がっていくので、結果が出るのが圧倒的に早いんですよ。
 サウナ好きがサウナ情報を投稿するポータルサイト「サウナイキタイ」に口コミが寄せられたり、サウナ好きのYouTuberの方々が番組内で紹介してくれたりしたことも大きかったと思います。メディアの取材も増えて、サウナを改修する以前は1年に1回あるかないかだった取材が、2021年は12回以上にまで増えました。
 これもやはりSNSを利用する若年層ならではのプロモーションの仕方で、広告を打つしかなかった従来の広報のやり方とは異なりますよね。ただ、いくら30~40代のお客さまが増えたといっても、私どもの売り上げの60%を支えてくださっているのは60代以上のお客さまですから、これからもバランス感覚を大切に運営していきたいと思っています。
■コロナ禍に入ってからも宿泊の売り上げは伸びている
 ――浴室のサウナを改修した2019年の翌年にはコロナ禍に突入しましたよね。コロナ禍の影響は受けなかったのでしょうか? 
 【林】コロナ禍になってからのほうが宿泊の売り上げはむしろ伸びましたね。2021年の客室稼働率は年間を通して80%だったんですよ。観光庁が2022年7月に発表した宿泊旅行統計調査によれば、2021年4月の客室稼働率は国内全体で31.0%、2021年5月の客室稼働率は国内全体で26.7%ですから、コロナ禍の影響をほとんど受けずに売り上げを伸ばしていたといえます。
 もともと北海道のホテルの売り上げは季節変動が激しくて、私たちのホテルでも6~10月のグリーンシーズンの客室稼働率が80%でも、11~4月にかけての客室稼働率が50%だったということも少なくありません。そんな中、サウナを取り入れたことで年間を通して安定して売り上げを立てられるようになったのが大きな変化ですね。
 日帰りでサウナを利用される方も増えて、土日はロビーで2時間お待ちになる方々もいらっしゃいました。
■サウナパスポートもほぼ完売
 ――多くのホテルがコロナ禍による打撃を受けた中で、売り上げが伸びた理由は何だったのでしょうか? 
 【林】コロナ禍で人が移動できなくなることを見込んで、先手を打っていたからだと思います。浴室サウナの改修は2019年でしたが、コロナがはやり始めてからの2020年4月に十勝サウナ協議会という組織をつくって、加盟しているサウナ施設をお得にめぐれる「サウナパスポート」を販売する準備をしていました。サウナパスポートは1000枚限定で販売したのですが、緊急事態宣言下でも900枚弱売れましたね。
 ちなみに、十勝サウナ協議会からマーケティングデータをもらったら、男女比は6:4、年代は20~40代と、まさにフィンランドで聞いた客層とおおむね合致したんですよ。全く違う国でありながらデータが似てきているということで、改めて自信につながりました。
■サウナの波をさらに広げていきたい
 ――最後に、今後やっていきたいことについて教えていただけますか? 
 【林】ホテル内の経営改革はほとんど終わったので、今後はさらに地域との連携を強めていきたいですね。
 私たちのホテルのサウナが話題になったのも、地域の経営者コミュニティーのおかげでしたし、コミュニティーのメンバーにサウナを勧めたことがきっかけで、放牧している牛を見ながら水風呂に入れる「ミルクサウナ」や、ワイン樽の中に入る「ワイン樽サウナ」が生まれて、「サウナの街」としての認知度が上がっていったように思います。
 また、北海道の東側に当たる道東エリアとの連携は進んだので、今度は新千歳空港から帯広までつながっていけるといいですよね。いずれにしても、地方のホテルが1社だけで勝つのは難しい時代ですから、地域との連携を強化した「面」で観光業界を盛り上げていきたいと思っています。
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林 克彦(はやし・かつひこ)
森のスパリゾート北海道ホテル取締役社長
1975年、北海道帯広市生まれ。大学卒業後にカナダ留学ののち北海道に戻り、さまざまな職種を経験。2017年に株式会社北海道ホテル取締役社長に就任し、十勝ナチュラルチーズ協議会会長、サウナ学会理事も務める。2020年には十勝サウナ協議会を立ち上げ、サウナをキーワードにした十勝の横連携を強めている。
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佐々木 ののか(ささき・ののか)
文筆家
1990年北海道帯広市生まれ。筑波大学 社会・国際学群 国際総合学類卒。自分の体験や読んだ本を手がかりにしたエッセイを執筆するほか、新聞や雑誌の書評欄に寄稿している。2021年1月、北海道・十勝に拠点を移し、執筆を続けている。著書に『愛と家族を探して』、『自分を愛するということ(あるいは幸福について)』(ともに亜紀書房)がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b8c6dbcc82a061a00fa6ab550f8c3146dfc3aaf

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冬の北海道ずらし旅(前編)鹿皮のそりで雪すべり体験や、朝ドラの舞台「マッサン」のニッカウヰスキー余市蒸溜所見学

2023-02-03 | アイヌ民族関連
おとなの週末2/2(木) 16:00配信
冬の北海道にはほかにはない魅力がある。一面の銀世界、この時期ならではの海の幸、流氷などの大自然、そして雪まつりなどの各種イベント。ゲレンデだって世界がうらやむふわふわのパウダースノウだ。けれど人が集まる観光地をすこしずらすと、まだあまり知られていない魅力的な集落に出合える。そこで札幌や旭川、小樽などからもアクセスがよく、ずらし旅にうってつけの小さな町をご紹介。
旭川空港から車で約15分の写真と家具デザインの町
旭川空港から車で15分以内。旭川の街より空港に近い東川町は広大な土地にある静かな集落だ。空港からは車で10分以内だ。その中心に位置するせんとぴゅあ1・2は図書施設、会議室、食堂、日本語学校などで構成された複合施設だ。館内の図書施設には名作家具が並び、実際に座りながら読書する人や、勉強をする学生たちの姿が。館内のギャラリーには近隣に住む椅子研究家・織田憲嗣氏による「織田コレクション」の展示があり、伸びやかな空間を生かしたインテリアを体感できる。東川町は家具デザインの町であり、木工家具のアトリエやショップを併設したギャラリーが点在する。旭川家具があるカフェも多く、カフェ巡りという楽しみ方もある。
東川町は著名なフォトグラファーのトークショーや展示などさまざまなイベントを企画し、写真文化首都を名乗っている。高校生が競う写真甲子園や東川町国際写真フェスティバルを開催するなど、次世代のフォトグラファーもサポート。町全体がギャラリーとなる、建物の外壁など、屋外に写真を展示する東川町町内屋外写真展などの試みもユニークだ。
隈研吾が建築事務所のサテライトオフィス〈KAGUの家〉も2022年に設計し、デザインミュージアムもオープン予定。各界のアーティストが注目する町なのだ。
アイヌ文化を体感するウポポイのホワイトシーズンもまた格別
新千歳空港から電車で約40分の白老も注目のスポット。2020年にオープンした民族共生象徴空間ウポポイは、アイヌの生活文化を博物館の展示や伝統芸能の鑑賞だけでなく、遊びや物づくりを通じて交流できる施設。アイヌ料理の調理、楽器演奏、弓矢体験など「ゴールデンカムイ」の世界そのもののプログラムも。鹿皮のそりでの雪すべり体験はホワイトシーズンならではだ。過酷な冬をどうしのいだのか、食品を保存する知恵や集落での暮らしなどを伝統的な家屋、チセのなかでレクチャーにも臨場感がある。そして銀世界の中に北海道の動物たちが浮き上がる幻想的なルミネーションも2月13日まで開催。
ウポポイのすぐ裏手にはポロト湖があり、ワカサギ釣り体験も大人500円、子供200円で体験できる。釣り竿もテントもレンタル可能で、手ぶらでも、しかもこんなに駅チカで本格的なアウトドア体験ができるのは珍しい。氷上で揚げたて天ぷらを頬張ろう。
白老から特急列車で1駅約10分、普通列車で5駅約20分で行ける登別へ向かうのもいい。駅からバスで30分弱で登別温泉につく。直径約450m、面積約11haにおよぶ爆裂火口群、地獄谷も壮観だ。公営温泉・湯元さぎり湯は朝7時から夜21時まで営業し、大人450円で入浴できる。しかも650円の一日利用だと、外出も可で、何度も温泉で体を温めながら、休憩室でくつろげるのだ。
登別温泉街の散策コースにぜひ入れたいのはクマ牧場。ゴンドラリフトで山頂にたどりつくとそこには70頭近くのエゾヒグマが。人間が檻に入り、ガラス越しにエサをやったり、子グマたちが雪の中で遊んでいる様子を眺めたり、驚くほどの距離感でクマたちと触れ合える。こんなスリルを味わえるのはここならでは。登別温泉のバスターミナルから新千歳空港や札幌までのバスも運行し、宿によっては札幌までの無料送迎バスがあるので、アクセスもいい。
上質なウイスキーやワインが生まれ、宇宙を身近に感じる町
例えば小樽から3駅の余市。朝ドラ「マッサン」の舞台ともなったニッカウヰスキー余市蒸溜所でも知られる町だ。駅の目の前に蒸溜所の正門があり、コロナ禍でしばらく見学できなかった工場見学も予約制で再開された。ガイドさんに導かれ、製造工場や旧竹鶴邸を見学するのだが、昔ながらの石炭直火蒸溜の作業風景は迫力で、雪に囲まれた風景も壮観だ。奥にある売店やレストラン、ミュージアムの展示は予約なしでも行けるが、マッサンがウイスキーづくりに打ち込んだ時代そのものの風景を体感できるのは今だからこそ。人数が限定されているので、広大な空間をほぼ貸し切りだ。しかも工場見学は無料で試飲付き。ぜひサイトで申し込んでほしい。
余市町、仁木町はワイナリーでも知られる地域。ドメーヌタカヒコ、OcciGabiワイナリーなど20件近くのワイナリーが集まり、駅前には地元のワインや名産を味わえる週末ワインバーY‘n(ワイン)なども。余市フルーツリキュール醸造所で品種の違うりんごや葡萄のリキュールをそれぞれ比べてみるのも楽しい。駅前ロータリー沿いにワインを楽しむためのレストラン&ホテルLOOPがオープンするなど、洗練された施設も増えている。
そして実は余市は宇宙の町でもある。宇宙飛行士の毛利衛さんの出身地でもあり、ゆかりの余市宇宙記念館スペース童夢などの施設も。毛利さんのご両親が銭湯を営業していたことから、余市川を渡った先には「宇宙の湯 余市川温泉」なる温浴施設があり、日替わりでウイスキー、ワイン、りんごなどのご当地湯に入れる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/61d5fedaf31d6a046a80a08e4958df8479e73e8f

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英王室がなくなるとしたらチャールズ国王の治世ではなくウィリアム皇太子とキャサリン妃の代だ」

2023-02-03 | 先住民族関連
Yahoo!ニュース2/3(金) 12:00
木村正人在英国際ジャーナリスト
■「王族の終わり」は始まっている
[ロンドン]メーガン夫人とともに英王室を離脱したヘンリー公爵=王位継承順位5位=の回想録『スペア(将来の君主に何かあった時の予備という意味)』は「王族の終わりの始まりになる恐れがある」と警鐘を鳴らすチャールズ国王の伝記作家でジャーナリストのキャサリン・メイヤー氏が2日、ロンドンの外国特派員協会(FPA)で記者会見した。
英誌エコノミストでキャリアをスタートさせたメイヤー氏はFPA会長を務めたこともある。2015年に発表した『チャールズ 国王の心』でチャールズ国王の生い立ちや両親との困難な関係、故ダイアナ元皇太子妃との結婚のほか、当時、皇太子だったチャールズ国王が主導する王室改革について書き、ベストセラーになった。英国女性平等党の共同創設者でもある。
「君主制が生き残る方法は外界と調和するよう分からないうちに進化し続けることだ。外界と同じではいけない。距離感や威厳が必要だが、外界と歩調を合わせる必要がある。チャールズにとっても大問題で、エリザベス女王が亡くなる前から考えてきた。彼がやろうとしていたことの1つが実際には口に出さずに自分の考えを表現する方法を見つけることだ」
■縮小する英連邦王国
君主にとって最も大切な仕事は君主制を維持すること。そのためには英国と英連邦王国の国民の支持が欠かせない。「チャールズが即位する前にカリブ海の島国バルバドスは女王の君主制を廃止して共和制に移行した。英連邦王国の多くが共和制に移行することを真剣に考えている。その数は現在の14カ国(英国を除く)から減っていくだろう」
オーストラリアは新紙幣にエリザベス女王の肖像画の代わりに先住民族を称えるデザインを採用する。チャールズ国王の肖像画は拒否された。植民地支配の負の遺産を一掃する動きが英連邦王国で広がっている。「非常に大きなことが進行中だ。王族の準備不足、君主制の機能不全は15年にチャールズの伝記を発表した時から進んでいる」とメイヤー氏は言う。
「チャールズは新しいやり方を試行錯誤してきた。継承の時が近づくにつれ、彼は君主制を母(女王)とは違うやり方で使おうと考えるようになった。というのもチャールズは、自分は母のようにはなれないと分かっていたからだ。自分の在位はかなり短いとも思っていた。君主制は危機ではないにしろ、これまで以上の圧力にさらされていることに気付いていた」
■共和主義者にとって最大のチャンス到来
アフリカ系の血を引くメーガンは英王室が21世紀を生き残る上で財産になるはずだった。ウィリアム皇太子とキャサリン妃を支持するのは中年層でジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子になるとぐっと幼くなる。若者や非白人層にアピールするハリー(ヘンリー公爵の愛称)とメーガンはその間の年代を埋める可能性を秘めていたが、その夢は呆気なく潰えた。
この世代間ギャップが王室にとって命取りになるかもしれないのだ。
「チャールズはウィリアムとケイト(キャサリン妃の愛称)にスムーズに引き継ごうとしている。共和制への移行を唱える勢力が彼を弱点とみなしていることを知っている。共和主義者にとって最大のチャンス到来だ。英国の上院改革が全く進まないからと言って、君主制がいつまでも存続されるとは限らない」とメイヤー氏は指摘する。
「ポピュリズムと混乱の時代に、君主制が何とか維持できるか、それとも、ある種の衝撃的な拒絶反応が起きるのか。君主制が終わるとしたら、それはチャールズではなく、ウィリアムとケイトの代だろう。これは2人を批判しているのではなく、ただ、いろいろな意味でタイミングが悪いからだ」と語る。
■感情を殺すことを教えられた2人の王子
ハリーとメーガンだけでは君主制を崩壊させることはできないが、共和制に移行する世論に火をつけるという意味では非常に重要な要素になる。チャールズ国王が皇太子時代に集めていた寄付も植民地支配の負の遺産を引きずっている。使い道が正しければすべてが許される時代ではなくなった。王室にも透明性と説明責任が求められる。
チャールズ国王はすでに「小さな王室」を目指し、バッキンガム宮殿を1年中公開、王室の収入を公共の福祉に回す方針を打ち出す。ウクライナ戦争が悪化させたエネルギー価格の高騰とインフレによる生活費の危機で、華美な戴冠式には国民の怒りが向けられる恐れがある。そして「汚い金」が戦争の原資になっていることにも国民は気付き始めている。
メイヤー氏は王室でのウィリアム皇太子とヘンリー公爵の育てられ方にも注目する。自分の感情に触れるのではなく、有名私立校の教育方針も組み合わさり、感情を殺すことを教え込まれた。ダイアナ元妃は全く逆のことを2人の王子に語り、自分の生活体験を大切にするよう促した。過酷な体験をした2人はこうした葛藤と闘ってきた。
■「2人の王子はかなり怒りっぽい」
「私は2人と接触があるが、かなり怒りっぽい。ウィリアムは私がこれまでに会った中で最も辛抱強い人の1人だ。感情を決して表に出さない。ジャーナリストを心底嫌っている。ウィリアムとハリーとケイトがまだ3人組だった頃、ケンジントン宮殿に60人のジャーナリストを招いたことがある。用意されていたのは白ワインのボトル2本だけだった」という。
ハリーとメーガンの米人気司会者オプラ・ウィンフリー氏とのインタビューに合わせてメーガンのスタッフに対するいじめ疑惑が噴出したことも金庫に入れていた『スペア』が流出したことも、メイヤー氏が『チャールズ 国王の心』を出版した際に味わった妨害工作を思い起こさせる。問題と向き合うのではなく告発者を貶めるのが王室の常套手段だ。
人種差別、女性差別、富に対する怒りが王室と王族に向けられる恐れがある。いくら改革を試みたところで英王室が支配と搾取で巨大な富を築き上げた不公平な制度であることに変わりはない。ハリーとメーガンの憤りに王室は何一つ答えていない。その大きな溝がメイヤー氏の指摘通り、将来ウィリアム皇太子とキャサリン妃をのみ込む可能性は否定できまい。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20230203-00335509

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