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空知にもアイヌいた歴史知って」 文化継承団体運営の吉村さん・門別さん “空白地帯”で活動に力

2023-02-18 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年2月17日 23:17

砂川市空知太を拠点にアイヌ文化普及の活動をする吉村さん(左)と門別さん
 北海道アイヌ協会の支部がなく、文字による記録も少ない「アイヌ民族文化の空白地帯」と呼ばれる空知で、小学校などに出向き文化継承活動に力を入れる2人のアイヌ民族がいる。写真家・模型作家の吉村圭一郎さん(56)と、アイヌ文化活動アドバイザーの門別こずえさん(47)。2人は文化継承団体「中空知アイヌディビジョン」を昨年1月に砂川市空知太で立ち上げた。「空知にもアイヌがいた歴史を知ってほしい」と話す。
 「皆さんの住む地域にアイヌはいたと思いますか?」。招かれた学校で2人は必ず子どもたちに聞く。多くは「いない」と答えるが、和人が入植する前、上川アイヌと石狩・千歳アイヌが交易・文化交流を行う街道としての役割を果たしていた空知にもアイヌ語由来の地名がある=表参照=ことや、民話、伝承の中でコタン(アイヌ民族の集落)があったことを伝えると驚くという。本年度は月形小や妹背牛小など計21の小中高校などで授業を行った。
■曾祖父母から学び
 吉村さんは神奈川県生まれで、3歳の時に親戚が住む北見に移った。隣に住んでいた明治生まれの曾祖父母は昔ながらのチセで生活していた。「曾祖父母からは『アイヌとして誇りを持って生きなさい』と言われ、神話やアイヌ語などたくさんのことを学んだ」
 高校は美唄工業高に進学。管内でかつてコタンがあったと思われる場所を回り、地域の古老など総勢500人以上に話を聞いた。高校卒業後は自衛官を経て、38歳でフリーカメラマンに。45歳で心筋梗塞で倒れた際に「死の間際で曾祖父母のことを思い出し、再びアイヌとして生きることを決意した」という。
■ルーツ調べて自覚
 門別さんは30歳を過ぎてから自らのルーツを調べ、アイヌであると知った。「空知にはかつての私のように家系的にはアイヌだが自覚できていない人や、自覚しても言い出せない人が潜在的に多くいるはずだ」と話す。学校の授業では、子どもたちが伝承について「おばあちゃんから聞いたことがある話だ」と言ったり、民具を見て「うちにも同じものがある」と伝えてくれたりする。団体の活動では文化だけではなく、小学校の高学年以上に対しては自らが受けた体験も交え、差別問題も話すようにしている。
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(斎藤雅史)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803826

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防災、産業創出に力 釧路市23年度予算案 デジタル人材育成へ新会社 人口減対策も重視

2023-02-18 | アイヌ民族関連
会員限定記事
2023年2月17日 19:30(2月17日 22:47更新)
 釧路市が17日に発表した2023年度一般会計予算案は前年度当初比31億円増の982億円となった。新給食センター建設事業などの公共事業が総額を押し上げ、05年の合併後過去4番目の規模となった。日本製紙釧路工場の撤退で低迷する地域経済の底上げのための新産業創出事業や、医療費無償化の対象拡大を柱とした子育て支援に注力する。
 「雇用がキーワード。人口減少社会が進み、産業が変化する中、雇用を生み出す取り組みが重要だ」。17日に市役所で行われた記者会見で、蝦名大也市長は予算編成の狙いを述べた。
 新産業創出事業として、養殖事業の支援に新たに2600万円を計上した。水揚げ量の低迷が続く水産業について、蝦名市長は「地域の加工業を生かす。原魚確保の観点で支援を進める」と強調。1700万円を充てるスタートアップ(新興企業)人材創出事業では、市が出資して株式会社を新設し、デジタル人材を育成して将来的な独立創業を促す。
 新年度は、住民が長らく要望していた大楽毛地区の津波避難施設の整備にようやく取り組むほか、子育て支援にも予算を手厚く配分し、子供の医療費助成も拡充する。蝦名市長は「人口の社会減にどう取り組んでいくかが課題」とし、支援拡充で働き手を含む子育て世帯の人口流出を食い止める考えを示した。
 新年度は給食センター整備事業(11億円)や市高山のごみ最終処分場整備事業(19億円)など公共事業が複数予定され、一般会計の公共事業費は前年度の倍となる84億円を見込む。
 このほか、JR釧路駅の高架化を軸に中心市街地を再整備する「都心部まちづくり計画」では、高架下道路の概略設計などに7800万円を計上した。
 歳入は、寄付金がふるさと納税の増額で前年度当初比34・9%増の27億円、市税は同0・8%増の209億円を見込む。自主財源の増加で、12年ぶりに減債基金からの繰り入れはゼロとなった。
 一般会計分の市債残高の23年度末の見込み額は1029億円で、5年前に比べ約200億円減。市の貯金となる財政調整基金は積み立てが増えており、23年度末の見込み残高は23億円。蝦名市長は「つらい時期は解消し、突然(財政)リスクを抱えるような状況ではない」とし、財政は改善傾向にあると説明した。(長谷川史子)
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(宮口江梨子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803669

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空き家を本屋に、憩いの場に 白老の協力隊員・羽地さん開業「新しい文化の芽伸ばしたい」

2023-02-18 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年2月17日 19:11

羽地さんが空き家だった建物を活用し、開業した本屋「またたび文庫」
 【白老】町地域おこし協力隊の羽地(はねぢ)夕夏さん(24)が町内の空き家だった建物を活用し、毎週金―日曜限定で本屋を開いている。昨年の協力隊着任後に移動本屋を始め、年末に店舗を開業した。建物を本屋以外も入った複合店舗にする構想も温めており「いろいろな店で建物をシェアし、地域の交流の場にしたい」と抱負を語る。
 羽地さんは沖縄県出身。大学時代に町内の友人を訪ね、自然や人の温かさに魅力を感じたことから、昨年5月に協力隊員になった。
 本が好きで、東京都内の出版社に勤めた経験がある。「読書の魅力を伝えたい」と、同6月に移動本屋「またたび文庫」を開始。町内の写真館やホステルの一角などを借り、週3日ほど、千冊の蔵書から100~200冊を販売してきた。アイヌ文化に関する書籍や1980年代の雑誌、自然や植物の図鑑など、さまざまなジャンルの本を並べる。
・・・・・・・
(小林彩乃)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803648

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登別の交流センター「ヌプル」3月開業 観光客と地域住民集う拠点に

2023-02-18 | アイヌ民族関連
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北海道新聞2023年2月17日 19:04

ヌプルの1階フロア。登別の観光名所が分かるジオラマが展示されている
 【登別】JR登別駅の隣に3月1日開業する市観光交流センター「ヌプル」(登別港町)の地域住民向け内覧会が17日、行われた。同センターは1階で旅行者向けにアイヌ文化や登別温泉の観光情報などを発信し、2階は市民が会議やイベントに使える多目的室とした。観光客と地域住民が集う交流拠点を目指している。
 ヌプルは鉄骨造り2階建て延べ床面積約1440平方メートル。総工事費は7億4千万円。政府観光局が発表した1月の訪日客は約150万人と、新型コロナウイルス禍前の2019年同月比でも56%まで回復し、今後も伸びが期待されている。登別の玄関口であるJR登別駅に隣接する立地を生かし、国内外の観光客に利用してもらう狙いもある。
 1階にはテナントスペースを設け、登別や道産の食材を使用したジェラートやパンなどを売る4店舗が入る。登別ブランド推奨品などの土産物を販売する物販スペースのほか、観光案内所も。手荷物を預かり宿泊施設に届ける有料サービスも提供する。身軽な状態で水族館など付近の観光施設などを散策してもらうためだ。
 フロアの中央部には、人気玩具「レゴブロック」を約5万個使用したジオラマ(情景模型)を設置。のぼりべつクマ牧場や登別温泉の鬼花火など地元の観光名所を紹介している。
・・・・・・
(高木乃梨子)
※ヌプルの「ル」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803643

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アイヌ文化や伝説もっと知って 日高町の図書館2カ所、関連本112冊展示

2023-02-18 | アイヌ民族関連
伝説もっと知って 日高町の図書館2カ所、関連本112冊展示
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北海道新聞2023年2月17日 18:46

門別図書館郷土資料館で開かれているアイヌ民族に関する図書の特集展示
 【日高】門別図書館郷土資料館(町富川東)と日高図書館郷土資料館(町本町東)は新たに、アイヌ民族関連の図書計112冊を購入し、26日まで特集で展示している。
 購入した本の総額は30万円で、国のアイヌ政策推進交付金を活用した。門別図書館はアイヌ民族の歴史や文様などの専門書、絵本「オキクルミのぼうけん」など72冊、日高図書館は漫画「ゴールデンカムイ」など40冊を購入した。
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(石井純太)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803626

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留萌とアイヌ民族の関わり学ぼう 市立図書館で図鑑や資料展示

2023-02-18 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月17日 18:20

留萌とアイヌ民族との関わりを紹介する市立図書館の展示
 【留萌】留萌とアイヌ民族との関わりを紹介する企画展示が市立留萌図書館で開かれている。子ども向けの絵本や図鑑などが並ぶほか、市内のアイヌ語地名や市が所有する文化財について学べる。
 絵本や図鑑はアイヌ民族を題材にした物語や歴史に触れられる計27冊で、貸し出しもする。留萌の地名の由来となった「汐(しお)が奥深く入る川」という意味のアイヌ語「ルルモッペ」を紹介する展示もある。
・・・・・
(猫島一人)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/803577

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江戸から現代まで 道南美術の歴史振り返る展覧会

2023-02-18 | アイヌ民族関連
NHK02月17日 20時25分

江戸時代から現代にかけて制作された、道南にゆかりのある美術作品の展覧会が、函館市で開かれています。
この展覧会は、道南の多彩な美術作品を知ってもらおうと、函館市の道立函館美術館で開催されています。
絵画を中心に、86点が展示されていて、このうち、18世紀半ばに松前藩の絵師、小玉貞良が描いた「江差屏風」は満開の桜のもと、人々がにぎわう様子や、アイヌ文様の服を来た漁師など、当時の江差の町並みや風俗が描き込まれた貴重な作品です。
また、函館市出身の画家、田辺三重松が戦時中に描いた「黄昏」は、従軍画家として赴いた千島列島北部の荒涼とした風景を荒々しい筆づかいで表現した作品です。
学芸員の田村允英さんは「江戸期から現代までの道南の美術を紹介できる展覧会は、函館美術館では今回が初めての開催です。またとない機会なので会場に足を運んで実物を見てほしいです」と話していました。
この展覧会「道南美術のクロニクル」は3月5日まで開かれています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230217/7000055299.html

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【読者プレゼント】先住民とアメリカ合衆国の近現代史

2023-02-18 | 先住民族関連
朝鮮新報2023.02.17 (09:00)
ロクサーヌ・ダンバー=オルティス著、森夏樹訳

原題は「先住民たちの合衆国史」。歴史学者でもあり活動家でもある著者は本書で、先住民の視点から見た侵略者・アメリカ合衆国の近代史について綴った。
「新大陸」にたどり着いた入植者は土地を開拓しながら数多くの先住民を虐殺しかれらの故郷を奪った。著者は米国によるこれらの行いをジェノサイド(集団虐殺)と規定し、同国がうたう「建国神話」に異議を唱える。支配側の視点で語られてきた歴史に風穴を開ける。
〈応募方法〉
読者3人にプレゼントします。
***************************************
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会員の方は、右か下にある「ログイン」項目にてログインしてください。
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ログインフォームへ
https://chosonsinbo.com/jp/2023/02/13-123/

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水中写真家コンテスト、カワイルカの写真が大賞に カメラにポーズ?

2023-02-18 | 先住民族関連
CNN2/17(金) 15:34配信

カワイルカが鼻先を水面に突き出した瞬間を捉えた写真が水中写真家コンテストの大賞に
(CNN) 沈む太陽を背にカワイルカが鼻先を水面上に突き出し、まるで夕暮れの中でポーズを取っているように見える――。アマゾンに生息するカワイルカ「ボト」を捉えたそんな1枚が、2023年水中写真家コンテストの大賞に輝いた。
大賞の作品は米国の写真家キャット・ゾウ氏がアマゾンで撮影したもの。今週発表された報道声明によると、アマゾンの先住民の間では、夜になるとカワイルカが「ボト・エンカンタド」と呼ばれる美男に変身するとの言い伝えがあるという。
この写真は72カ国から寄せられた6000点以上の作品を破って大賞に輝いており、審査員からは、これまでに見たカワイルカの写真の中で最高傑作と称賛する声が上がった。
ゾウ氏は声明で「(カワイルカの)変身は目撃しなかったものの、別の意味でこの美しい哺乳類に魅了された」と振り返った。
「ボトが鼻先を水面上に突き出す様子を目にしたことがあり、夕暮れ時に(水中と水面上を同時に撮影する)スプリットショットを撮りたいと思っていた。水中はとても暗く、やみくもにシャッターを切ったが、このイルカは完璧なポーズと笑顔を見せてくれた」(ゾウ氏)
海洋保護部門の受賞作には、綱やブイが尾に絡まった状態でカメラから遠ざかり、ゆっくり死にゆくザトウクジラを捉えた1枚が選ばれた。
写真家のアルバロ・エレーラ氏は「私が海で経験した最も悲しい瞬間だった」と撮影時を振り返った。ただ、少なくともこの瞬間を写真に捉え、世界の人と共有できたことは嬉しいと語り、真の変化を促すきっかけになればと語っている。
このほかの個別部門受賞作としては、海底を滑るように進むアカエイや、魚の群れを捕食するジンベエザメ、好奇心旺盛なゾウなどを捉えた写真がある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3e3af84cd01c685790bae0756203f63b4ee51cf9

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世界最大級のLGBTQ+の祭典 シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ 45周年、今年はワールドプライド2023同時開催

2023-02-18 | 先住民族関連
ワールドヴォイス2023/02/17
15年以上前、「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ」を紹介する記事を書いたところ、当事者(同性愛者)であるという日本の方からお叱りを受けた。「ゲイやレズビアンなどと軽々しく書かれるのは、ゲイである身としては腹立たしい。理解が足りない」という主旨のお怒りのメールだった。
それからは、なるべくこの話題には触れないでいたのだが、6年程経った頃、別の当事者の方から、「今年のシドニーのマルディグラに日本から参加するので、ぜひ取材に来てください!」とお誘いを受けた。時代が変わったなぁと感じた瞬間だった。
個人的にも時代の変化を強く感じる「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ」。
今年で45周年を迎えた世界最大級のLGBTQ+の祭典が、本日(2月17日)キックオフ!
シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラの歴史
1978年6月24日、ニューヨークのゲイバー「ストーンウォール・イン」で1969年6月27日に起きた『ストーンウォールの反乱』の記念日に合わせ、同性愛者たちがシドニーでデモ行進したのが始まり。
このデモ行進は、予め当局から許可を受けていたにも関わらず、当時、同性愛は違法とされていたことから、デモ主催者や参加者ら53人が逮捕され、新聞が逮捕者を実名で報じたことから職場で解雇されるなど、社会から冷遇される人が相次ぐ騒ぎとなった。しかし、この事件によって当事者たちの思いはさらに強くなり、翌年も絶対にデモを行うという決意が固まったという。
権力による抑圧にもめげず、翌年の1979年には、最大3,000人規模のデモ行進に発展。1981年に「シドニー・ゲイ・マルディグラ」という名称で2月開催へと変更して毎年開催されるようになり、1988年には「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディ・グラ」へ改称され、現在に至る。(詳細)
Miki Hirano Mar 4, 2018
昨夜の #シドニー ゲイ&レズビアン・マルディグラ。パレードの最初に登場したのは「ファースト・ネイション・チーム」。ファースト・ネイションとは、この国に最初からいた人々のこと。つまり先住民族の人々。 #MardiGras40 #SydneyMardiGras
Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras
@sydneymardigras
Among the first is the First Nations! #MardiGras40 #SydneyMardiGras
アボリジニのドラァグ・クイーンさん。実は先住民のLGBTの人たちは個人個人で、 #シドニー ゲイ&レズビアン・マルディグラとして今のように大きな祭典になるキッカケとなった最初の行進に参加してたらしい。 今回は、ひとつのグループとしてパレードの最初に登場!#MardiGras40  #SydneyMardiGras

午前11:24 · 2018年3月4日
シェール(Cher)登場シーン。すごい歓声というか、Oh my god! 絶叫してる人も(笑)メディアもパパラッチ状態w #シドニー #マルディグラ #mardigras40   #sydneymardigras
逮捕者を出しながらも声を上げ続けた当事者たちの思いが詰まった「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディ・グラ」は、1978年の最初のデモ行進から今年で45年。今では、国内はもとより、世界中からLGBTQ+団体や個人が参加し、最大の見どころでもあるパレードには、毎年約50万人の観客が詰めかけるほどの一大フェスティバルとなっている。
さらに今年は、シドニーが南半球初の「ワールドプライド」開催都市に選ばれたことで、「ワールドプライド2023」として、マルディグラ+ワールドプライド同時開催となり、史上最大規模となる予定だ。
南半球初となる、ワールドプライド開催都市・シドニー
「ワールドプライド」とは、世界規模のLGBTQ+の祭典。世界レベルでLGBTQ+についての理解を深め、問題提起の機会とすべく、「InterPride」という団体が2000年にローマで大規模なLGBTQ+イベントを開催したことが発端となり、その後、数年毎に世界各地の都市で開催。2023年開催地は、シドニーが南半球初、アジア太平洋地域初の開催都市に選ばれた。
これまでの「ワールドプライド」は、ストーンウォールの反乱記念日に合わせ、6月に開催されてきたが、シドニーでは世界的に有名なLGBTQ+の祭典「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ」が2~3月かけて開催されていることもあり、これに合わせた同時開催となっている。
オーストラリアにおけるLGBTQ+事情
もともとシドニーにはLGBTQ+の方が多く住んでいるが、これは、上述した1978年のデモ行進の後、警察と抗議者との衝突が激しくなったことを受け、1979 年 4 月までにニューサウスウェールズ州議会が逮捕を許可する略式犯罪法の廃止を決定、(当時まだ違法とされていた)同性愛者らによるデモが行いやすくなったことも一因にあるようだ。
このことにより、抗議デモ行進から発展したマルディグラのパレードが一層盛り上がりを見せ、今では首相をはじめ、多くの政治家や警察官らも参加する国内屈指のフェスティバルになったといえる。
また、こうした事情から、長らくシドニーがオーストラリアで最もLGBTQ+フレンドリーな都市として君臨してきたが、最近では、トップの座をメルボルンに奪われるなど、豪国内各地にLGBTQ+フレンドリーな街ができつつあるように感じる。
オーストラリアにおける同性婚
オーストラリアで同性婚が正式に合法化されたのは2017年。これよりも前から州議会を中心に法改正がなされてきたものの、国として正式に認めるまでに時間を要したのは、内部対立のためだったとされる。とはいえ、議会決定の瞬間を見ると、多くの人が待ち望んでいたことが伝わってくる。(参照)
2017年12月7日、同性婚の合法化が決定した瞬間のオーストラリア議会。抱き合って喜び、「私もあなたもオーストラリア人。私たちは一つの声で歌う」という歌詞の『 I Am Australian』を歌う議員たちの様子が映し出されている。(豪ABCニュース 公式YouTube)
2021年の国勢調査によると、豪国内には78,425組のLGBTQ+カップルが暮らしていることがわかっている。このうち、婚姻届けを提出しているのは約30%。さらに、17.3%が子供と一緒に暮らしているという。(参照)
岸田首相は、同性婚を認めると「社会が変わってしまう」と述べたそうだが、同性婚で社会が変わるのではない。社会が変わってきたからこそ、法改正が必要なのではないだろうか。〈了〉
▼シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ公式サイト
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/hirano/2023/02/post-76.php

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「第3回SB Student Ambassador全国大会」全国から選抜された15校のプレゼンテーションが実施され、最優秀賞が決定!

2023-02-18 | 先住民族関連
次世代を担う高校生がSDGsを学び、サステナブルな社会の実現を目指す
株式会社 日本旅行2023年2月17日 15時00分
株式会社日本旅行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小谷野悦光)は、「第3回SB Student Ambassador全国大会」を開催し、全国から選抜された代表15校58名の高校生が、サステナビリティへの取り組みについて高校生ならでは価値観や社会に求めるものを発信する研究発表を行いました。参加校15校の発表に対し、上位3校の表彰が行われ、北海道岩見沢農業高等学校の「北の雪から~北海道における自然エネルギーを活用した野菜類周年栽培技術の確立~」が最優秀賞を受賞しました。
2023年2月14日(火)・15日(水)に開催された「サステナブル・ブランド国際会議2023東京・丸の内」(以下、SB国際会議)において、将来を担う高校生と共にサステナブルな社会の実現に向けて共創する次世代育成プログラム「第3回SB Student Ambassador全国大会」を開催しました。SB国際会議は、最新のサステナビリティへの取り組みを実践する国内外のトップランナーをはじめ、地域自治体、企業団体まで集まり、最新の事例を共有することで、それぞれの事業枠を超え持続可能性に関する新しい価値観を共創する場です。
「SB Student Ambassador全国大会」は、昨年全国で開催された地域ブロック大会を経て、論文選考を通過した代表15校58名の高校生をアンバサダーとして招待し、最新のサステナビリティへの取り組みに対して知見を深めてもらうと同時に、高校生の持つ価値観や社会に求めるものを参加する企業(社会)に発信する場としてプログラム提供しております。2日間、SB国際会議に参加した高校生は、2日目に行われる成果発表に向けて、基調講演や各セッションプログラムの聴講、および、各企業の出展ブースに足を運び最新のSDGsの達成に向けた経営事例を意見交換する等、自校の発表をよりブラッシュアップできるよう社会課題解決に向けてのヒントを学びました。
2月15日(水)に15校による研究発表が行われ、SB国際会議に参加している企業に向け、高校生ならではの視点から企業経営に対する示唆に富んだプレゼンテーションが行われました。各校15の提案に対し、地域ブロック大会から協力いただいているスポンサー企業の講評・審査を経て、上位3校の発表に対し表彰が行われ、北海道岩見沢農業高等学校の「北の雪から~北海道における自然エネルギーを活用した野菜類周年栽培技術の確立~」を最優秀賞として表彰しました。
以下、最優秀賞・優秀彰をはじめとする参加15校と提案テーマをご紹介します。
最優秀賞
■北海道ブロック代表
 北海道岩見沢農業高等学校
(北海道岩見沢市)
「北の雪から~北海道における自然エネルギーを活用した野菜類周年栽培技術の確立~」
優秀賞
■東日本ブロック代表
白鵬女子高等学校
(神奈川県横浜市)
「エコレールマークポイントカード 略して“エコレルポイント”の提案」
■北陸ブロック代表
富山県立高岡南高等学校
(富山県高岡市)
「車社会にチャンス到来!富山の未来はモーマンタイ!!」
参加校
■東北ブロック代表
東北高等学校
(宮城県仙台市)
「クリーンなエネルギーを自給自足から」
■北陸ブロック代表
福井県立武生東高等学校(福井県越前市)
「越前文化を多文化共生に」
■東海ブロック代表
岐阜県立岐阜高等学校(岐阜県岐阜市)
「地域をつなぐ皆覧板(かいらんばん)」
■東日本ブロック代表
郁文館高等学校(東京都文京区)
「離島における水上飛行機の可能性」
■東日本ブロック代表
中央大学杉並高等学校(東京都杉並区)
「高校生でも起業はできる!~食品ロスと飢餓を救う~」
■東日本ブロック代表
豊島岡女子学園高等学校(東京都豊島区)
「オーストラリア先住民(アボリジニ)との融合によるカンタス航空のSDGsの達成」
■西日本ブロック代表
大阪学芸中等教育学校(大阪府大阪市)
「空き家×きらベジ×地域住民 “空き家ファーム”」
■西日本ブロック代表
関西大学高等部(大阪府高槻市)
「BCWs ~見えない世界との架け橋~」
■西日本ブロック代表
雲雀丘学園高等学校(兵庫県宝塚市)
「商店街の活用と地域活用について」
■中国ブロック代表
岡山県立操山高等学校(岡山県岡山市)
「Re-Take   SDGs2つの軸 自助具×竹」
■四国ブロック代表
大手前丸亀高等学校(香川県丸亀市)
「電車deキャンプ」
■九州ブロック代表
宮崎第一高等学校(宮崎県宮崎市)
「うんち県💩MIYAZAKI」
 サステナブル・ブランド国際会議2023東京・丸の内 
・実施日時:
2023年2月14日(火)・15日(水)  2日間
(現地参加又はオンライン参加)
・実施場所:
東京国際フォーラム・丸ビルホール・JPタワーホール&カンファレンス 
・テーマ:
「RECENTER & ACCELERATE」
【サステナブル・ブランド国際会議とは】
経営の根幹に「サステナビリティ(持続可能性)」を取り入れ、自社の競争力とブランド価値を高める取り組みです。一企業、一団体では達成困難なSDGs に対して、組織の枠、企業の垣根、そして国境を越えた交流の場を提供し、参加者同士が次なるイノベーションを生み出すプラットフォームの創出を目指しています。
本会議は、国内外の企業・自治体のSDGsに関する最新の取り組みや潮流を知り、各業界の第一線で活躍するイノべーターとネットワーキングができる国内最大、4000人規模で開かれるサステナビリティに関するコミュニティイベントです。
https://www.sustainablebrands.jp/event/sb2023/
【日本旅行SDGs宣言】
日本旅行グループでは、SDGs 宣言として『Tourism for Tomorrow「おもいやり」と「きずな」でツーリズムにできること』を掲げ、将来にわたり持続できる事業を見据え、「人」「風景」「文化」の未来に貢献する活動を行っております。
https://www.nta.co.jp/houjin/sdgs/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000773.000004858.html

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カリワダム建設の凍結を 先住民が150キロデモ行進

2023-02-18 | 先住民族関連
カリワダム建設の凍結を 先住民が150キロデモ行進
日刊マニラ新聞2023.2.18
先住民族約300人がカリワダム建設の凍結を求め150キロメートルにわたる抗議デモ
 ルソン島東海岸沿いにあるシエラマドレ山脈に住む先住民族「ドゥマガット・レモンタド」の約300人が15日、ルソン地方北部のチコ川灌漑(かんがい)施設建...
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https://www.manila-shimbun.com/category/society/news269329.html

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