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<支局長だより>アイヌ文化伝承に地域の絆 千歳・上村衛

2023-02-27 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年2月26日 11:22

アイヌ民族の輪踊り「ホリッパ」を楽しむ市民講座の受講者ら
 「ホイヤーオー」。千歳市で1月末に開かれたアイヌ古式舞踊講座で参加者が千歳アイヌ協会会員の指導を受け輪踊り「ホリッパ」を楽しんだ。市内の介護職員の女性(45)は「アイヌ刺しゅうを講座で学び、踊りにも興味を持った。機会があれば参加したい」と息を弾ませた。
 千歳アイヌ協会は、市民講座などを通じた文化伝承活動に力を注ぐ。漁具「マレク」(かぎもり)を使うサケ漁もその一つ。協会員らは昨年12月から1月にかけて、道の許可を得て千歳川で4回行った。漁の体験会は、アイヌ文化教育に取り組む市内の末広小の授業やイベントで実施。漁で使われていた丸木舟「チプ」も復元し、約30年ぶりに2隻を製作した2021年に続き、昨年も2隻作った。
 儀式の祭具や衣装には、材料の樹木や植物の採取が欠かせない。昨年10月、協会員ら約10人は市郊外の国有林で樹木などを確認し、一部を採取。採取は、市と石狩森林管理署(札幌)が昨年3月に結んだ「共用林野」の契約に基づき、認められた。23年度は市有地でミズキの植林などを行う計画だ。
 海外の先住民族との国際交流も始まった。協会員ら10人は昨年10月、千歳市の姉妹都市・米アラスカ州アンカレジ市を訪ね、先住民族と懇談。協会員と市民有志で構成する千歳アイヌ文化伝承保存会の中原直彦さん(63)は「民族の文化を伝承する体制が教育、施設両面で整っていて参考になった」と話す。
・・・・・・・・
◆マレクのクとチプのプは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/807427

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アイヌ文化 伝える 宇佐さん講演、トンコリ演奏も 調布で来月2日

2023-02-27 | アイヌ民族関連
東京新聞2023年2月26日 07時07分

 東京都調布市内で約五十年活動している歴史サークル「芝蘭(しらん)」は三月二日午後一時半から、同市文化会館たづくり八階映像シアターでアイヌ文化伝承者の宇佐照代さん=写真=を講師に招いた公開講座「フチ(祖母)からの伝承」を開く。
 宇佐さんは二〇一一年に新宿区百人町でアイヌ料理店「ハルコロ」を開店。アイヌのパフォーマンスグループ「アイヌルトムテ」(道を照らすの意)の代表も務める。
 講座では、宇佐さんが声優を務めた短編アニメ映画「七五郎沢の狐」の上映後、アイヌ料理店を営む喜びや苦労について語る。講演後はアイヌの歌や伝統楽器「トンコリ」などの演奏も披露する。
 講座は入場無料だが資料代三百円が必要。定員は会場先着百人。問い合わせは芝蘭代表の佐藤定夫さん=電090(7906)8281=へ。(花井勝規)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/233292

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ほろほろ溶ける豚骨と野菜がしみる!アイヌの文化を紡ぐお店(帯広)

2023-02-27 | アイヌ民族関連
ほろほろ溶ける豚骨と野菜がしみる!アイヌの文化を紡ぐお店(帯広)
北海道Likers2023年2月26日 20時0分
帯広市にある「北の屋台」。和食やイタリアン、中華などさまざまな飲食店20店ほどが軒を連ねます。
その中にある「ポンチセ」は、道内でも珍しい“アイヌ料理”のお店。おいしいごはんと店主さんのあたたかさで身も心もほぐれてしまうお店をご紹介します。
夢を叶えてオープンした「ポンチセ」

出典: 北海道Likers
「ポンチセ」は帯広市「北の屋台」の中にある、アジアン・アイヌ料理のお店です。
店主は豊川純子さん。アイヌの血を引いているという純子さんが、子どものころから慣れ親しんだアイヌ家庭料理や周辺地域の食材を使った創作料理、そのほかアジア各国のおつまみなどが楽しめます。
お店をはじめたのは約6年前。純子さんがガンを患ったことをきっかけに、「北の屋台」でお店を開くという長年の夢を叶えるためにオープンを決意したそう。
地元産の食材とアイヌの文化を満喫!
同店は、マイルドで甘酒のようなアイヌ伝統のお酒『カムイトノト』や、少し複雑で優しい味わいのアイヌのハーブティー『エント茶』など、ここならではのドリンクメニューが豊富。
何を注文するか迷ってしまいますが、筆者は豊頃町「小笠原ファーム」の麦芽を使用したクラフトビールで乾杯しました。
お通しは『インカのひとみ』を使った肉じゃが。『インカのめざめ』はよく聞きますが、『インカのひとみ』とは珍しい! 食べてみると、少し粘り気のあるような食感で、甘くコクのある風味がしました。
お通しから希少なおいしいお料理で、期待が高まります。
お料理はまず、手軽に食べられる『鹿サラミ』と『チポロイモ』を注文。
『鹿サラミ』を一口食べて驚いたのは、臭みがまったくといっていいほどないこと。噛めば噛むほど鹿肉のジューシーな旨みが口の中に広がります。
『チポロイモ』はマッシュポテトにいくらが混ぜ合わされた、アイヌの代表的な家庭料理です。「チポロ」はアイヌ語で「いくら」という意味なのだとか。
まるでスイーツのようなじゃがいもの優しい甘さと、いくらのほのかな塩味が相性抜群です。
同店を訪れたらぜひ食べていただきたいのは『ポネオハウ』。豚骨で出汁を取り、人参やネギなどさまざまな具材を入れた汁物です。出汁を取ったあとの豚骨も入っており、骨に付いたお肉もかぶりついておいしくいただくことができます。
その昔アイヌの人々が貧しい暮らしをしていたころ、大切な食糧を無駄なく食べられるように生まれた料理なのだとか。
じっくり煮込まれた豚骨と野菜はとてもやわらかく、ほろほろと溶けてしまうような食感。食材の味が汁に染み出て、とても優しい味わいでした。
もっといろいろな料理を食べてみたくなって注文したのは、『シケレベの実入りスパイシー角煮』。
「シケレベ」はアイヌ語で「キハダの実」のこと。キハダはミカン科の植物で、柑橘類らしいすーっとした爽やかな香りが料理の中で存在感を放ちます。味付けにはハッカクなども使用。一口食べれば複雑でエスニックな香りが口の中に広がります。
ピリリとちょうどよい辛さがクセになり、お酒との相性もいいですよ。
『忠類産幻のゆり根「月光」のバター焼き』もぜひ味わってほしい一品。ほくほくのゆり根は甘さたっぷりで、まるでデザートのようでした。
ほかにも同店には、おつまみにちょうどいい『音更産パクチーのキムチサラダ』や『中札内田舎どりのスパイシー唐揚げ』など、地元・十勝の食材を使用した料理がたくさんあります。店主の純子さんにおすすめを聞きながら、十勝の食材とアイヌの食文化を愉しんでください。
人と繋がれることが嬉しい
自らの夢を叶えて約6年間お店を営んでいる純子さん。お店を起点に人の繋がりが生まれていることがやりがいだと話します。
「私の時代はアイヌの出自を隠していた人が多く私もその一人でした。北海道の中では”アイヌの方ですか?”と聞くこともタブー視されるされる雰囲気があります。しかし私のお店はアイヌ料理のお店なので、アイヌの血を引いていることだとか、アイヌにまつわる話をしやすいと思います」
純子さんの妹さんはバンドでアイヌの曲を歌っており、お店でライブイベントをしたこともあるのだとか。
「アイヌの音楽や踊りをやっていても、民間レベルではなかなか披露する機会がありません。私のお店がアイヌの話をしたり文化に触れたりするきっかけになったらいいです。子どものころ関係が途切れてしまった人たちに再会できるなど、お店をやっているからこそ、さまざまな人と繋がれることが嬉しいです」
筆者が伺ったときには、1週間の帯広出張中に4回も同店を訪れているというお客さんも。地元の人から観光客まで虜にしてしまう「ポンチセ」の一番の魅力は、店主・純子さんのお人柄にあるように感じました。
<店舗情報>
■ポンチセ
■所在地:北海道帯広市西1条南10丁目7番地 北の屋台内
■電話番号:080-6077-3763
https://hokkaidolikers.com/archives/65218

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【お取り寄せ】人気グルメ漫画にも登場! 北海道の名品「鮭ルイベ漬」は最高のご飯のお供だった

2023-02-27 | アイヌ民族関連
食楽web2/26(日) 11:03配信
●調査内容:北海道産の鮭といくらを鮭醤油に漬け込んだ珍味「鮭ルイベ漬」。北海道の隠れた名産品として注目を集めている、その味をお取り寄せして確かめてみた!

 チョコレートやバターサンドなどのスイーツ、じゃがいもやとうもろこしを使ったスナック、ウニやカニなどの海鮮物……。北海道にはおいしいお土産がたくさんありますが、「隠れた名産品」として注目を集めている「鮭ルイベ漬」をご存知でしょうか?
海道の老舗水産加工品製造メーカー『佐藤水産』から販売されている「鮭ルイベ漬」は、鮭から作った「鮭醤油」に、北海道産の天然鮭といくらを漬け込んだ珍味。筆者は、とあるグルメ漫画に「ご飯のお供に最高な一品」として紹介されているのをきっかけに存在を知り、「一度でいいから食べてみたい!」とひそかに憧れていました。
 今回、満を持して「鮭ルイベ漬」を北海道からお取り寄せ。北海道の海鮮を贅沢に閉じ込めたその味とは?
アイヌ語で“溶ける食べ物”? 「鮭ルイベ漬」
 今回は『佐藤水産』の公式オンラインストアから、クール便で「鮭ルイベ漬」を取り寄せました。届いた状態のルイベ漬けは凍った状態なので、5~7時間ほど冷蔵庫で解凍してからいただきます。
 ちなみに、「ルイベ」とはアイヌ語で「溶ける食べ物」を意味する言葉。北海道の先住民族であるアイヌの人々は、寒さの厳しい冬の保存食として、凍らせた生鮭をお刺身や鍋物にして、少しずつ溶かしながら食べていたそう。ルイベ漬けはこのアイヌの知恵を活かした一品だといいます。
 こちらは解凍した「鮭ルイベ漬」。鮭醤油の色に染まった鮭といくらは、まるで宝石のようにキラキラと輝いています。今回はよりおいしく味わうために、土鍋で炊いたホカホカのごはんにのせていただきます。
 一口食べてみると、鮭といくらの凝縮された旨みが口の中に一気に広がり、思わず「旨っ!」と声が漏れてしまいました。ねっとりと舌の上でとろけるような鮭、プチッと弾けるたびに旨みが飛び出すいくらの食感のコントラストもたまりません。
 しっかりと濃い味付けなので、ひと匙だけでもごはんがどんどん進みます。土鍋で炊いたほのかに甘いごはんが、ますます「鮭ルイベ漬」のおいしさを引き立てているのです。
調査結果
 先述のグルメ漫画では、ごはんの上にのせて食べるだけでなく、お茶漬けにしたり、アボカドと和えたりといったアレンジレシピもおすすめされていましたが、あまりにおいしかったため、今回の注文分はオーソドックスな食べ方のみであっという間に食べ切ってしまいました。
 調べてみると、『佐藤水産』の公式オンラインストアのほかにも、北海道物産展や、成城石井などの一部スーパーで販売されていることもあるそう。次に購入したときには、アレンジレシピもぜひ試してみたいと思います。
●DATA 佐藤水産
(撮影・文◎藤間 紗花)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bf0db9e67476e1e09305de525ad42c6acceb99a

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ヒロインと仲よくなりたい」が原動力!『7 Days to End with You』で言語学者気分を満喫

2023-02-27 | アイヌ民族関連
インサイド2/26(日) 11:30配信
さまざまなゲームに登場するヒロインたちの魅力をあらためて掘り下げていく連載企画「僕たちのゲームヒロイン録」。第35回は、インディーゲーム『7 Days to End with You』のヒロインを紹介します。本稿にはネタバレは含まれませんので、未プレイの方もご安心ください。
「言葉を知り、世界を知り、君を知る。」
『7 Days to End with You』は、素性も分からぬ謎のヒロインと7日間を過ごすパズル&ノベルゲームです。エンディングは主人公の行動次第で分岐するので、何度も7日間を繰り返して少しずつヒロインや世界、そして記憶もおぼつかない自分への理解を進めるのが基本的な流れ、目的になります。
しかし、主人公はヒロインが話す言葉を理解できず、そこらの本や新聞に書かれている文字がまったく読めません。そして、それはプレイヤーも同じです。なぜなら本作のテキストはほとんど独自の架空言語で表示されるからです。
ノベルゲームのインターフェースらしく、ヒロインが何かを話す際は彼女の名前らしき単語もテキストウィンドウに表示されますが、もちろんそれも読めません。
リアルのエピソードに学びつつ未知の言語を解読
しかし、単語ひとつひとつに「自分が類推した意味」をルビとして表示できるので、言語解読のとっかかりさえ見つけられれば少しずつ物語の輪郭が見えてくるようになります。もちろん、彼女の名前もきちんと読めるようになります。
ゲームから少し離れたリアルの話になりますが、アイヌ語の研究で知られる言語学者の金田一京助氏は、1907年に初めて樺太(サハリン)を訪れた際、現地の樺太アイヌ語を理解するためスケッチブックにぐしゃぐちゃとわけの分からない絵を描きました。
そして、それを見た現地の子供たちが「ヘマタ?」「ヘマタ?」と言い合っているのを見て、その単語こそが「何」にあたる言葉だと判断。いろいろなものを指さしながら「ヘマタ?」と尋ねることで樺太アイヌ語の単語を習得し、ついにはコミュニケーションを取れるようになったといいます。
『7 Days to End with You』にも、そういう「言語理解の決定的な第一歩となるシチュエーション」がいくつか用意されています。それを取っ掛かりに未知の言語を少しずつ理解していくフローはまるで自分が言語学者にでもなったかのようで、それが本作の独特なプレイフィールを生み出しています。
筆者はその決定的瞬間を見つけるまで、ほほえみかけてくれたりはずかしそうに頬を赤らめたりと友好的に接してくれる目の前の女性を理解したい一心で臨みました。ヒロインと仲よくなりたい気持ちが言語理解の助けになった…といえなくもないかもしれません。
言語学者の気分が味わえる作品はほかにも!
「主人公が未知の言語を習得する四苦八苦に焦点を当てた作品」というのは本作以前にもいくつか発表されています。ゲームでは、本作に先駆けて2017年に発売されたノベルゲーム『ことのはアムリラート』が「未知の異世界言語」を取り扱った作品となっており、発売当時におもしろい視点のゲームだと話題になりました。
また、2018年に出版されたライトノベル「異世界語入門 ~転生したけど日本語が通じなかった~」も、異世界に迷い込んだ日本人の少年が目の前の銀髪美少女ヒロインとコミュニケーションを取るべく未知の異世界言語の習得に乗り出す物語となっていました。
これらの作品に共通することは「目の前のヒロインと仲よくなりたい!」という主人公やプレイヤーのピュア(?)な気持ちが未知の言語習得の強力な原動力になっていることです。そういう意味で、本作は美少女ヒロインが持つ魅力のひとつをあらためて感じさせられた一作でした。
『7 Days to End with You』はスマートフォン、PC(Steam)、スイッチで配信中です。
インサイド 蚩尤
https://news.yahoo.co.jp/articles/43b5711aed944570a466cd845abd81429d34d3de

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【弟子屈スタイル会議 Vol.2】オンラインで開催が決定! 北海道の弟子屈町から世界に向けて

2023-02-27 | アイヌ民族関連
弟子屈スタイル2023年2月26日 20時40分
全体テーマは「自然資本と経済活動の共生」 基調講演にアイヌ文化活動アドバイザーの早坂 ユカ氏が登壇 
北海道の川上郡にある 弟子屈(てしかが) 町の地方創生を目指す団体「弟子屈スタイル」が、3月5日(日)に「弟子屈スタイル会議 Vol.2」をオンラインで開催します。全体テーマは「自然資本と経済活動の共生」、セッションテーマを「コモンズと社会共通資本の創造」、「地域課題解決と地方創生事業の実践」、「関係人口創出と移住推進」、「新たな付加価値産業の創出、SDGsの実践と世界で最も幸福なまちへ」とし、弟子屈や世界のサステナブルな社会実現を一緒に考えていける内容で開催します。どなたでも無料で参加していただけ、活発に意見交換が出来る会議です。

【開催概要】
基調講演とオープニング及びクロージングセッション、加えて4つのセッションの計7つのプログラムで開催します。
■開催日時:3月5日(日)10時から18時 (各セッション1時間から1時間半程度になります。)
■開催方法:オンライン
■参加方法:以下よりお申込みください。視聴料は無料です。
<Peatix |  弟子屈スタイル会議 (Vol.2)>
https://teshikagastyle-conference-2.peatix.com/      
ご都合やご興味のあるセッションをお選びいただき自由にご参加いただけます。お申込みをいただいた方には、改めて参加方法のご案内を差し上げます。
※今後の弟子屈スタイルの活動をご支援いただける寄付チケットも用意しています。
(活動内容については、以下の【弟子屈スタイルとは】をご参照ください)
<当日のスケジュール>
10:00~10:15 オープニングセッション
登壇者:加藤 侑子(弟子屈スタイル会議代表発起人)
10:25~11:15 基調講演 「自然資本と経済活動の共生」
登壇者:早坂 ユカ氏(アイヌ文化活動アドバイザー)
11:35~12:25 セッション① 「行きたいまちから生きたい町へ。弟子屈の観光の現状と未来」
登壇者:守屋 憲一氏(摩周湖観光協会・弟子屈町役場)
13:35~14:25:セッション② 「ドット道東代表×川上が語る<道東の未来>」
登壇者:中西 拓郎氏(ドット道東代表理事)/川上 椋輔氏(弟子屈町地域おこし協力隊)
14:35~15:25:セッション③ 「弟子屈の自然を活用した地域おこし協力隊の挑戦」
登壇者:高橋 志学氏(弟子屈町地域おこし協力隊)
15:40~17:10:セッション④ 「持続可能な観光の町を目指して~これからの弟子屈町の挑戦~」
登壇者:藤井 園苗氏(一般社団法人ひだまり)/寺井 正幸氏(ごみの学校運営代表)/加藤 侑子
17:20~18:00:クロージングセッション 
「道東全域におけるサステナブルな弟子屈スタイルのコミュニケーション活動」
登壇者:高山 七海(株式会社北国からの贈り物・第二ふるさと事業担当)/河合 由樹(弟子屈スタイル3期生)/加藤 敏明(株式会社北国からの贈り物代表取締役社長・弟子屈スタイル代表)
【弟子屈スタイル会議とは】
豊富な自然と共存しながら、資源を生かして産業と暮らしの質を高めて持続可能な地域社会の実現を目指すことを、「弟子屈」から世界へ発信していきます。ミッションは、次の時代につながる社会的共通資本の創造。地域の多様性や創造性を活用したサステナブルな町づくりに向けて、さまざまな視点をもった方々の講演やセッションで紐解いていきます。
【弟子屈スタイル会議Vol.0、Vol.1について】
■弟子屈スタイル会議Vol.0が始動|てしかがスタイル(北海道 弟子屈町)TESHIKAGA STYLE|note
https://note.com/teshikagastyle/n/n85193f0bf2f3
■弟子屈スタイル会議Vol.1を開催しました。|てしかがスタイル(北海道 弟子屈町)TESHIKAGA STYLE|note
https://note.com/teshikagastyle/n/nfee017222053
【弟子屈スタイル会議代表発起人:加藤侑子】
京都市生まれ。 幼少期に自ら体験した経済的困難などから「こどもたちが貧困によって涙することのない世界」 を目指し、ミャンマーでマイクロファイナンス機関「MJI Enterprise Co., Ltd.」を運営。 金融を通じて、貧困削減・ジェンダー平等・教育機会の提供に取り組む。2018年には、ワラム株式会社を設立し、社会的投資を促進する活動を開始。 同年、Living in Peace代表理事・龔とメンバーが来緬したことをきっかけに、「LIPミャンマー貧困削減ファンド」の立上げを決め、ミュージックセキュリティーズ株式会社、Living in Peace、MJI /ワラムの3社で業務提携に至る。 同ファンドには日本の個人投資家が合計700人、6千万円以上が参加。 誰もが参加できる「社会的投資のエコシステム」「やさしいおかね」のある未来を目指す。
https://www.living-in-peace.org/people/partners-katoy/
【弟子屈スタイルとは】
弟子屈スタイルは、以下のビジョンとミッションをもって創設しました。
【ビジョン】弟子屈町の産業と暮らしの質を高め、持続可能な地域社会の実現を目指す
【ミッション】次の時代に繋がる社会的共通資本次の時代に繋がる社会的共通資本(=弟子屈の関係人口、交流人口、滞在人口)を創造すること
弟子屈とその地の人々が交差しながら、これからの新しい時代にふさわしい真の豊かさや新しい生き方、環境づくり、そして人と自然とのサスティナブルな関係性を築き、一緒に次の時代を創りあげていきたいと考えています。
【弟子屈スタイル代表:加藤敏明】
弟子屈スタイルの運営を行う。 地方創生をデザインする一級建築士として北海道への移住促進と地域創生を目指すフロンティアライフ事業を立ち上げる。 得意領域は北海道グルメのブランド開発。趣味は海外旅行、グルメツアー。美術館巡りと芸術鑑賞。 1998年「北国からの贈り物」を創業。 2018年「加藤水産」代表取締役に就任。
*以下も参照ください。
弟子屈スタイルって何をする組織なのか?|てしかがスタイル(北海道 弟子屈町)TESHIKAGA STYLE|note
https://note.com/teshikagastyle/n/n46b09654ac1b
<各種SNSアカウント>
note: https://note.com/teshikagastyle
Instagram: https://www.instagram.com/teshikaga_style/
Twitter: https://twitter.com/Teshikaga_style
LINE:https://lin.ee/72t8VLe
【弟子屈町とは】
弟子屈町は北海道の東(道東)の中心部に位置します。国立公園を多く有する、素晴らしい自然環境を持つ地域です。たんちょう釧路空港、女満別空港、中標津空港より、いずれも車でおよそ1時間という好アクセスから、北海道民のみならず本州からの観光客も多く訪れます。
山々が連なる北西部には日本最大のカルデラ湖である、屈斜路湖、東部の高原地帯には世界で2番目に透明度が高い摩周湖の2つの湖を抱き、町のほぼ中央には釧路川が縦貫する、水と緑豊かな町です。農業や酪農も盛んで、地元の食材を中心に幅広い北海道の食文化を楽しめます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000104178.html

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身近な人が差別受ける2.3% アイヌ世論調査

2023-02-27 | アイヌ民族関連
エコノミックニュース2023年02月26日(日)10:31
 内閣府の「アイヌに対する理解度」世論調査で調査回答者(1602人)のうち、21%はアイヌの人々やアイヌ文化に接していた。一方、現在も友人や知人など身近な人が差別を受けていると答えた人が2.3%あった。この回答者を含め「差別や偏見があると思う」と答えた人は21.3%あった。
 調査は全国18歳以上の日本国籍を有する3000人を対象に郵送形式で昨年11月17日~12月25日の期間で実施。有効回収率は53.4%だった。
 差別や偏見が生じている原因・背景に関して、差別があると思うと答えた人の内、78.9%は「アイヌの歴史に関する理解の不十分さ」にあるとし、75.4%が「アイヌ文化に対する理解の不十分さ」と答えた。(複数回答)
 また「行政や学校教育でのアイヌの人々の理解を深める取組みの不十分さ」を指摘する回答が61.3%あった。
 これを反映して、差別や偏見をなくすために必要なことでは「アイヌの歴史や文化の知識を深めるための学校教育」が79.2%と最も高かった。また「アイヌの人々への理解を深める啓発・広報活動」が67.2%あった。
 国民の理解促進に効果的な取組みでは「テレビ・新聞を利用した情報提供」が74.3%で最も多かった。
 世論調査ではアイヌについて「アイヌの人々は日本列島北部周辺、北海道に先住し、かつては狩猟・漁労・採集や交易を行い、独自の言語や文化を形成していたが、北海道開拓時代に日本語教育や猟の制限などにより、アイヌの文化は深刻な打撃を受けた。現代では衣食住などの日常生活において、他の日本人と変わらない様式で生活。最近では民族共生象徴空間、愛称ウポポイなどを通じたアイヌ文化の振興と普及啓発が行われている」と紹介している。(編集担当:森高龍二)
https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_000098879/

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<世界遺産>石柱が並ぶカナダの雄大な奇岩地帯 2000年前の壁画が残る先住民族の聖地 「ライティング・オン・ストーン州立公園」

2023-02-27 | 先住民族関連
毎日キレイ2/26(日) 8:00配信

「ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ~カナダの聖地 絶景の奇岩地帯~」の一場面=TBS提供
 女優の杏さんがナレーションを務めるTBSのドキュメンタリー番組「世界遺産」(日曜午後6時)。2月26日は「ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ~カナダの聖地 絶景の奇岩地帯~」と題し、カナダ西部のアルバータ州にあるライティング・オン・ストーン州立公園を紹介する。
 ライティング・オン・ストーン州立公園は、ミルク・リバーの渓谷沿いに広がっている。川岸には高さ15メートルほどの断崖がそそり立ち、その上に奇妙な形の石の柱が林立する。この石の柱は長年の風化によりキノコ形に浸食され「フードゥー」と呼ばれている。
 ここを聖地とする先住民族のブラックフットは、2000年前から断崖に壁画を刻み、バイソンや、狩りをする戦士、武器を持つ戦士の姿などを残した。また、かつてこの一帯を覆っていた厚さ1キロにも及ぶ氷河が作り出した、渦を巻くような渓谷も登場する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/80847d0f42b9d9855c3bd1b23ac12ee9c3cc9efb

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何度でも見たい!「アンという名の少女」シーズン1~3を4月からBSプレミアムで一挙放送!

2023-02-27 | 先住民族関連
ナビコン02月26日19時00分
2020年~2021年に総合テレビで放送し大反響を得た「アンという名の少女」シリーズ(全28回)を今度はBSプレミアムで4月3日(月)より毎週月曜夜10時から放送する。Youtube「NHKエンタープライズ ファミリー倶楽部」チャンネルにてシーズン1のPR映像が公開中だ。
「アンという名の少女」は、世界中で愛されるカナダの小説家ルーシー・モード・モンゴメリによる不朽の名作『赤毛のアン』をドラマ化した作品。 
全3シーズン制作され、NHKではシーズン1~3を2020年~2021年に全28話で放送した。【「アンという名の少女」を2倍楽しむ】では作品の見どころやあらすじ、各話のネタバレあらすじと豆知識などまとめて紹介している
■シーズン1 
19世紀後半のカナダ。自然あふれるプリンス・エドワード島に、やせっぽちでそばかすだらけの赤毛の女の子アンがやってくる。孤児のアンは、「グリーン・ゲイブルズ」と呼ばれる家に住む年配の姉弟マリラとマシューの養子になると決まって大喜びだったが、実は2人が望んでいたのは男の子だったと知ってがっかり。でも、なんとか無事に家族として一緒に暮らせることになり、村で初めての親友ができたり、学校に通ったりして、いろんな経験を重ねて成長していく。おしゃべり好きで想像力豊かなアンは、いつも自分の心にまっすぐで、どんなにつらいことがあってもくじけない。そんなアンと出会い、村の人たちも少しずつ変わっていく。 
⇒各話のあらすじと見どころ 
■シーズン2 
19世紀後半のカナダ、アヴォンリーの村。おしゃべり好きで想像力豊かな赤毛の少女アンは、年配の姉弟マリラとマシューの養女として、すっかり家族にも村にもなじんでいた。アンも同級生たちも、そろそろ将来の進路について考え始める年になる。カスバート家にやってきた下宿人が村人をだまそうとたくらんでいるとは知らず、アンは彼らに興味津々。学校では、男子にいじめられている芸術家肌の同級生コールと仲よくなる。一方、村を出て蒸気船で働いているギルバートは、トリニダード出身のセバスチャンと出会う。 
⇒各話のあらすじと見どころ 
■シーズン3 
20世紀目前のカナダ、アヴォンリーの村。16歳になったアンは、実の両親のことを知りたいと調べ始め、マリラとマシューは複雑な思いで見守る。アンと同級生たちは大学入学試験の準備をするが、親友のダイアナは外国の花嫁学校に行くことになっていた。年頃のアンたちにとって恋愛や結婚も身近なものとなるが、アンはギルバートへの感情が恋だと気づかず戸惑う。アンにそっけなくされたギルバートは、医師の見習いをしている町の病院である女性と出会う。一方、アンは先住民族の少女と友だちになるが…。 
⇒各話のあらすじと見どころ 
[出演] 
アン … エイミーベス・マクナルティ Amybeth McNulty [声:上田真紗子] 
(映画『 モーガン プロトタイプ L-9』、ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』) 
マリラ … ジェラルディン・ジェームズ Geraldine James [声:一柳みる] 
マシュー … R・H・トムソン R.H. Thomson [声:浦山迅] 
ダイアナ … ダリラ・ベラ Dalila Bela [声:米倉希代子] 
ギルバート … ルーカス・ジェイド・ズマン Lucas Jade Zumann [声:金本涼輔] 
ほか 
【放送予定】 
BSプレミアム 毎週月10時00分00分 
2024月4日3日(月)スタート! 
全28回 
(シーズン1 全8回/シーズン2 全10回/シーズン3 前10回) 
[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:英語)| 字幕放送有り] 
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『FF14』に“文化盗用”疑惑!?『アナ雪』モデルの北欧民族からお叱りが…

2023-02-27 | 先住民族関連
まいじつエンタ2023年2月26日
全世界で人気を誇るMMORPG『ファイナルファンタジー14』(FF14)に、とある騒動が巻き起こっている。ゲーム内に存在するコスチュームをめぐって、北欧の先住民族である「サーミ」の人々が、権利侵害を訴えているというのだ。
サーミ風のコスチュームが問題に
問題となっているのは、2022年12月に実装された「ファーノーザン・コスチュームセット」という衣装。1,980 円(税込)で購入できる課金アイテムで、繊細かつ鮮やかな伝統模様が施された装備のセットとなっている。
このアイテムに対して、“文化盗用”を訴えているのが、『The Saami Council』(サーミ評議会)という国際組織だ。同団体はスカンジナビア半島北部とその周辺に居住する「サーミ」の伝統文化を保護するために活動している。
「サーミ評議会」によると、「サーミ」の衣装はたんなるファッションではなく、民族のアイデンティティと密接に結びついているとのこと。「ファーノーザン・コスチュームセット」はそんな文化財に対する侵害行為であるとして、スクウェア・エニックスに対してコスチュームの削除を要求したという。
こうした文化盗用をめぐる議論は、日本ではあまり理解が進んでいないこともあり、ネット上では《どう見ても少し似てる程度でしかない》《伝統衣装が権利侵害なら全ての服が権利侵害になる》《「伝統」の権利は誰のもの?ってなったらもうわからんよ》と困惑する声も上がっている。
「アナ雪」でも同じような騒動が
「サーミ」をめぐる文化盗用の問題は、天下のディズニーも直面したことがある。
2013年にアメリカで公開された『アナと雪の女王』は、北欧をモデルとした世界が舞台となっており、キャラクターの姿や音楽などに「サーミ」の影響が見受けられた。しかしその描き方が適切ではないとして、物議を醸したのだ。
そこでウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオは、続編の『アナと雪の女王2』であらためて「ノーサルドラ」という架空の先住民族として、その文化を真っ向から描くことに。専門家の監修を受けるとともに、民族の権利を守るために「サーミ評議会」と契約書を取り交わしたことも報じられている。
「FF14」の伝統衣装問題については、賛否両論の反応も上がっているものの、今やスクウェア・エニックスはグローバルなコンテンツ展開の真っただ中にある企業。こうしたダイバーシティの問題は、避けては通れないだろう。
2019年にも「FF14」では「東方書生・東方女学生衣装セット」という課金アイテムが海外ユーザーに抗議を受けたことがあった。その際には削除に至らなかったが、今回はどのような顛末を迎えるだろうか。
文=ゴタシノブ
https://myjitsu.jp/enta/archives/118269

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“ブラジルの水俣病”と呼ばれる健康被害・後編 ~南米アマゾン 先住民の子どもたちに異変 金の違法採掘と水銀

2023-02-27 | 先住民族関連
TBSNEWS2/26(日) 6:01配信
アマゾン先住民の子どもたちの身体に異変が起きている。脳の異常、神経障害などの要因とみられているのは「水銀」。彼らの毛髪から高濃度の水銀が検出されていた。専門家からは日本の水俣病との類似性も指摘される。現地で何が起きているのか?
萩原 豊(解説・専門記者室長)(全2回のうち2回目)
■拡大を続ける金の違法採掘
アマゾン川の支流、タパジョス川を小型ボートで移動すると、川の中央付近に、不自然に停泊している船と遭遇した。金の違法採掘船だ。船との距離を縮めると、船の中から数人が出てきた。違法採掘の作業員とみられる。我々をスマートフォンで撮影する姿も見えた。
アマゾンには豊富な鉱物資源が眠る。そのひとつが「金」。業者の目的は、川底の土砂を掘り返し、金を浚うことにある。開発が法律で許可されていない特別な保護地域であり、金の採掘は、紛れもなく「違法」だ。
金の採掘過程で、大量の水銀が使用されていると指摘されている。金を含んだ土砂に水銀を混ぜると、一部に金が吸着する。この塊を熱して水銀を蒸発させると金だけを取り出すことができる。蒸発した水銀は大気中に放出される。また金が吸着しなかった大量の水銀は、そのまま川に捨てられるという。
この地域の金の採掘に、2年間で100トン以上もの水銀が使われた、との現地大学による推計もある。その水銀で汚染された魚を先住民が食べることで、水銀が身体に取り込まれているとみられている。
「魚に水銀が多く含まれているという事実を知った後でも、魚を食べるしかないのです。水銀については、とても心配しています」
ムンドゥルク族の母親たちは、魚に水銀が含まれていることを知っていた。それでも、食べざるを得ないと話す。
■違法採掘業者が取材に応じた
アマゾンでの「金の違法採掘」は拡大を続けている。捜査当局による摘発もあるが、ごく一部に限られている。個人レベルのものから、大人数の作業員を抱える大きな組織もあるという。
なぜ違法採掘を続けるのか?先住民の健康被害を引き起こしている可能性のある水銀を今後も使い続けるのか?業者側を取材したいと考えた。だがリサーチは難航した。
取材交渉の過程で、ある違法採掘業者の代表から「取材に応じる」と返答があった。ただ現地では、開発に反対する環境活動家やジャーナリストらが殺害されており、事件には違法伐採や違法採掘、密漁の業者が関与しているとの見方もあり、脅迫や拉致などの可能性も想定しながら慎重に進めた。
待ち合わせに指定された場所は、住宅街にある瀟洒な一戸建てだった。約束の時刻に現れた採掘業者の代表という人物は、60代の男だった。肌に艶があり、その年齢には見えない。深めの黒革のソファに腰を下ろした。匿名を条件に1時間超のインタビューとなった。
「逮捕される不安はない。当局が逮捕に踏み切ることはほとんどない」
彼はこう断言した。捜査当局の消極的な姿勢を見透かしているようだ。さらに約5000ヘクタール、東京ドーム約1000個分という、桁違いに広大な面積で金の採掘を進めていることを明かした。違法業者で構成する団体が、採掘エリアを業者に割り当てているという。採掘現場の、いわば「縄張り」だ。数は明かさなかったが、相当数の作業員を雇って現場に送り込んでいると話した。
「何度も挑戦したが、一度も合法化できなかった。ここは、みんな違法で働いている」「なぜ、私たちの活動は違法と見なされ、犯罪者扱いされるのか」
金の採掘に関わって30年以上になるという。これまでに合法化の申請を政府や自治体に何度か出したが、開発許可が出なかった、と主張した。捜査当局が、採掘用のショベルカーなどの機械を破壊することに憤っていた。少なくとも、開発に向けた話し合いの場を設けるべきだと訴えた。そうした説明を聞いたうえで、最も重要な質問を投げかけた。
--水銀は先住民の子どもに健康被害をもたらしていると指摘されている。それでも水銀の使用を続けますか?
「水銀は使ってはいるが、外部に流さないような仕組みにしている」
「だから、環境は破壊していない」
金の抽出過程で排出される、水銀を含んだ煙は、水に触れると水銀に戻る。これを再利用するため、出てきた水銀を川に流すことはない、また川の周辺では水銀を使ったことはないなどと主張した。納得できないという表情を私が浮かべていたのだろう、先方から、こんな提案があった。
「金の採掘業者に対するイメージを変えてもらうには、現場を見てほしいと思う。私がしゃべっても疑わしいと考えるだろうから」
自らが管理する「違法採掘現場」を撮影させるという。
■金の違法採掘現場へ
「オンボロだ」。
そのセスナ機を見た時に、つい口から出そうになった。1985年製という機体は著しく老朽化していた。搭乗するのは、若干ためらわれた。
そのセスナ機でアマゾンの森の上空を飛んで1時間20分ほど。大規模に地肌が露わになった場所が見えてきた。旋回しながら急降下する。ジャングルのなかに、一筋の滑走路。当然、舗装などない。赤茶けた地面に着陸すると、古い機体が壊れんばかりに、激しい振動が体に響いた。
滑走路脇に、平屋の建物が建っていた。中に入ると、ずらりと酒のボトルが並んでいる。カウンターのような場所に貼ってあった、小さなポスターが目に入った。代表が説明する。
「『ガリンペイロ(金の採掘人)は盗賊ではない』ですよ。撮影してください。我々は、盗賊じゃないんです」
建物の傍らには、焼け焦げたショベルカーも放置されていた。捜査当局に火を放たれたという。
現地には2時間ほどしか滞在が許されないため、違法採掘の現場に向かうよう促された。ここからは、代表が雇っている56歳の作業員が案内するという。彼の顔も撮影不可だ。作業員と取材クルー合わせて4人が、1台の大型3輪バイクに乗る。小雨のなか、ジャングルの奥へと30分ほど走ると、白いテントが見えてきた。バイクを降りて、さらに泥道を歩く。激しいモーター音が聞こえてきた。そこが「金の違法採掘」の現場だった。
直径50メートル、深さ20メートルほどだろうか。地面に大きくえぐられた穴のなかでは、作業員がホースから噴出する水で土を崩していた。この土を吸い上げて金を抽出するという。
案内役の作業員が、フライパンのような鍋に砂利を入れて、何度も水で洗っていた。その鍋の中を指差し、「見ろ」という。1ミリにも満たない白い点が複数あった。
「白くなっている水銀に金が付着している」
「水銀が付着しているから金の色はしていない」
作業員によれば、かつて、この場所に水銀を大量に撒いたことから、今は水銀を使わなくても金の採取が可能で、付着した水銀を熱し蒸発させると金を抽出できるという。その水銀は大気中に出ない仕組みにしていると説明した。ただ装置などは現場で見当たらず、「環境を汚染していない」という確たる裏付けを確認することはできなかった。
■先住民ムンドゥルク族の訴え
こうした違法業者の言い分について、ムンドゥルク族のジュアレス首長に伝えるとこう反論した。
「ガリンペイロが言っていることは事実ではありません。彼らは今も水銀を使っています。箱のようなもののなかで金を焼きますが、その時に煙が出ます。この煙が水銀です。煙を外に出さないようにする方法はありません。最近も、川で金採掘をしている人が金を焼いているところを見ました。煙が出て、それが下に落ちて水銀になります。ガリンペイロは金採掘を止めたくないので、今は水銀を使わないと言っているだけです」
ジュアレス首長は危機感を一層強めている。
「金の採掘によって、魚が汚染されています。汚染された魚を食べることで、私たちも汚染されます。それが現状です。いま、私たち先住民は、自分たちの健康をとても心配しています」
そのうえで、水俣病を経験した日本への期待も述べた。
「私たちは、多くの子どもが障がいをともなって生まれていることを、すでに知っています。外国、日本の人々が、私たちの問題を理解してくれることを期待しています」
日本の水俣病は、1950年代前半の患者発生から、原因物質を確定するまでに、20年近くを要した。アマゾン先住民の子どもたちに広がる健康被害でも、原因の解明に向けた詳しい調査が求められている。日本の知見を活かすことはできないだろうか。
今年1月に就任したブラジルのルラ大統領は、違法採掘取り締まりを強化する姿勢を見せている。現地メディアによると、違法採掘による水銀汚染などから、先住民ヤノマミ族で、死亡や健康被害が相次いでいるとして、最高裁が1月30日、ジェノサイド(大量虐殺)などの疑いで、ボルソナロ前政権の関係当局の捜査を検察などに命じたという。
アマゾンの「水銀汚染」は容易に解決する問題ではない。今後、一歩でも前に進むことを期待したい。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/d5cdd4740ea478c8bec3bac396afd3c6e3cb00c8

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