佐竹直子 会員限定記事
北海道新聞2024年12月11日 23:49
マレク漁を長男に教えるために日暮れの川に向かう天内重樹さん(映画「アイヌプリ」より) ©2024 Takeshi Fukunaga/AINU PURI Production Committee
【白糠】釧路管内白糠町でアイヌ民族の伝統漁法を継承する青年と家族らの姿を追ったドキュメンタリー映画「アイヌプリ」が完成し、14日から東京と道内の計6カ所で公開される。今年の米エミー賞のドラマ制作に携わった福永壮志さん(42)=伊達市出身=が監督を務め、現代のアイヌ民族を等身大で描く。
映画の主人公は、白糠アイヌ協会会長の天内(あまない)重樹さん(39)。20代前半で地元古老から先端にかぎ針がついたマレク(もり)でサケを捕らえる伝統漁法を習い、毎年秋に道の許可を得て漁を続けている。内容は天内さんや協会の仲間らがマレク漁に打ち込む姿や、長男に自然を神とあがめる伝統を教える姿を追い、タイトルはアイヌ語で「アイヌ式」を意味する。
福永監督は、米テレビ界最高峰エミー賞で作品賞などに輝いた「SHOGUN 将軍」第7話で監督を務めるなど、国内外で評価が高い。・・・・・
14日から東京1カ所のほか、釧路や旭川など道内5カ所のイオンシネマで公開。全国で随時上映される。
※マレクのクは小さい字