北海道新聞2024年12月4日 11:09
国立アイヌ民族博物館では14日から、第7回テーマ展示「収蔵資料展」を開催します。当館の収蔵資料に焦点を当て、収集・保管・活用という博物館の裏側のしごとを紹介します。
みなさんは、博物館の展示室に並んでいる資料が、いつ、どこから来たのか考えることはありますか? 当館では、買取(かいとり)や寄贈、寄託などの方法で資料を収集し、現在約1万点の資料を収蔵しています。
収集した資料は、殺菌や殺虫を行うため燻蒸(くんじょう)を行った後、クリーニング等の適切な処置を行い、さまざまな機器を使って資料に壊れている部分がないか、見えるところ、見えないところも含めて診断し、その後に収蔵庫に収めています。
壊れている資料は専門家による修復を行い、できる限りそのままの形で次世代へ残せるようにしています。収蔵庫の資料は入れたままにはせず、展示や調査研究などに活用できるよう整えます。
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<八幡巴絵=国立アイヌ民族博物館学芸主査>