先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

葛野エカシ大いに語る=寮美千子 /奈良

2024-12-05 | アイヌ民族関連

毎日新聞2024/12/5 地方版 有料記事 1818文字

 「あなたは何人(なにじん)?」と聞かれたら、なんと答えるだろうか。「日本人」とは日本国籍の人という意味だ。では「あなたの民族は?」と聞かれたら? すぐに答えられる人は少ないだろう。大多数は「大和民族=和人」だが、多数派は「自分が何者であるか」について意識しなくてすむ。

 先住民アイヌ民族に興味を持ったわたしは、1999年にアイヌ絵本「おおかみのこがはしってきて」を出版。以来、アイヌ関連本を何冊も出してきた。18年前に奈良に移住してからも、すでに7回、北海道からアイヌの方をお招きして、事務所「れんぞ」で文化講演会を主催してきた。この11月22日には8回目の「アイヌに学ぶ 葛野エカシ大いに語る」を開催できた。

 エカシ、とはアイヌ語で長老の意。葛野次雄さん(70)は、北海道新ひだか町の静内に古くから住むアイヌの一族で、明治生まれの父・辰次郎さんは、カムイノミ(神への祈りの儀礼)のできる数少ないアイヌ文化伝承者だった。

 葛野さんとわたしは、実は初対面。きっかけは、新書「土葬の村」の著者の高橋繁行さんとのつながりだ。この本には、奈良市東部山間の柳生の里でいまも行われている野辺送りと土葬の風習が詳しく書かれている。その高橋さんが、記録映画「アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン」と出会い、そこに記録されたアイヌ式の葬儀主催者の葛野エカシを呼んで、大阪での上演を企画。「それなら奈良でもお話ししてほしい」とお願いして、実現した。

 「2002年に親父が亡くなる少し前、『亡くなった後はどうする?』と聞いたら『焼いたら熱いからな』と。葬儀はアイヌプリ(アイヌ式)でやってほしいんだなと、土葬でカムイノミをして送りました」と葛野エカシ。

 アイヌは元々土葬。しかし、1980年代から大半が火葬になった。映画は、2019年に亡くなったおばタナヨさんの土葬の記録だ。

 「もう一つ、父はわたしに『石の墓を壊せ』と言い残しました。父は、わたしの三つ上の兄が若くして亡くなったとき、御影(みかげ)石で立派な墓を作ったのです。アイヌ文化継承者として矛盾を感じて、悔やんでいたのでしょう。母も、そこに入っていましたが、父は常々『石はカラッポだ。手を合わせたくない。土から生まれ、土に戻るのがアイヌだ』と、いつも言っていました。わたしは考えた末、お寺との縁を切り、墓石も撤去しました。ここから、アイヌとして生きていく道がはっきり見えてきたんです」

・・・・・・・

(作家、詩人)

https://mainichi.jp/articles/20241205/ddl/k29/070/303000c


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

根室市役所新庁舎 「ウッドビル」認定 道産材活用

2024-12-05 | アイヌ民族関連

津野慶 有料記事

北海道新聞2024年12月4日 18:46

 【根室】道産木材を使った建物を北海道が認定する制度「ホッカイドウ ウッド ビルディング」に根室市役所の新庁舎が2日、登録された。道内75カ所目、市の施設では3カ所目。

 5月に利用を始めた新庁舎はオホーツク海を望む4階市民交流サロンや玄関ホールなどに道産木材が多く使われ、使用木材18.63立方メートルのうち16.82立方メートルを道産トドマツが占める。

 ・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1096638/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

<ウポポイ オルシペ>103 14日から「収蔵資料展」 博物館の裏側、しごと紹介

2024-12-05 | アイヌ民族関連

有料記事

北海道新聞2024年12月4日 11:09

国立アイヌ民族博物館の収蔵庫の様子

 国立アイヌ民族博物館では14日から、第7回テーマ展示「収蔵資料展」を開催します。当館の収蔵資料に焦点を当て、収集・保管・活用という博物館の裏側のしごとを紹介します。

 みなさんは、博物館の展示室に並んでいる資料が、いつ、どこから来たのか考えることはありますか? 当館では、買取(かいとり)や寄贈、寄託などの方法で資料を収集し、現在約1万点の資料を収蔵しています。

 収集した資料は、殺菌や殺虫を行うため燻蒸(くんじょう)を行った後、クリーニング等の適切な処置を行い、さまざまな機器を使って資料に壊れている部分がないか、見えるところ、見えないところも含めて診断し、その後に収蔵庫に収めています。

 壊れている資料は専門家による修復を行い、できる限りそのままの形で次世代へ残せるようにしています。収蔵庫の資料は入れたままにはせず、展示や調査研究などに活用できるよう整えます。

 ・・・・・・・

<八幡巴絵=国立アイヌ民族博物館学芸主査>

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1096403/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人気ノートブランド「Rollbahn(ロルバーン)」から、アイヌ文様を表紙に施した限定アイテムが新登場!

2024-12-05 | アイヌ民族関連

Japaaan編集部@2024/12/04

アイヌ民族文化財団が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)が、人気のノート「ロルバーン」とコレボレーション。アイヌ文様を使用したオリジナルデザインのロルバーンが発売されます。

本アイテムは、国立アイヌ民族博物館の収蔵資料である「マンタリ(前掛け)」に刺繍されたアイヌ文様を表紙デザインに落とし込んだオリジナルアイテムです。マンタリはかつて女性が使っていたもので、和人向けにも作られたようです。名称は日本語の「前垂れ」に由来すると考えられます。

マンタリ(前掛け)」のアイヌ文様がベースになり、洗練されたロルバーンの世界観とアイヌ文化が融合し、シンプルながら存在感のあるデザインに。

「ロルバーン」とコラボレーションしたオリジナル商品は、。12月7日(土)からウポポイ内の国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップで購入可能となります。また、デザインの基となる収蔵資料「マンタリ(前掛け)」は12月14日(土)から国立アイヌ民族博物館で開催する第7回テーマ展示「収蔵資料展」にて展示されます。

オリジナル商品 仕様

  • 商品名:ロルバーン ポケット付メモ L

仕 様:サイズ 横143×縦182×厚み15mm、5mm方眼/140ページ/切離しミシン目付き/PPポケット5枚付き
価 格:税抜900円(税込990円)

https://mag.japaaan.com/archives/236912#google_vignette


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ民族、海外評価 国際観光映像祭2作品が部門1位【釧路市】

2024-12-05 | アイヌ民族関連

釧路新聞 2024年12月5日 木曜日

 釧路市阿寒湖温泉地区のアイヌ民族の暮らしを通じた文化、歴史を描いた観光ドキュメンタリー「Ainu Echoes(邦題・阿寒湖見聞録)」(高嶋浩監督)が、スペインの国際観光映像祭のドキュメンタリー部門...

この記事は【会員限定】です。

https://kushironews.jp/2024/12/05/555503/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本別勇足小でサケとアイヌ文化の授業 皮をはぎ身は伝統料理、皮は靴作りに

2024-12-05 | アイヌ民族関連

十勝毎日新聞 2024/12/04 18:18

 【本別】本別勇足小学校(舘英樹校長、児童34人)で11月25日、今年度から河川学習に取り組む5、6年生が授業でサケをさばき、皮をはぐ作業を行った。身はその日にアイヌ民族の伝統料理チェプオハウ(サ...

●この記事は会員限定です。

https://kachimai.jp/article/index.php?no=621958


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カムイの語り「神謡」にみるアイヌ文化の伝統的世界観

2024-12-05 | アイヌ民族関連

アイヌ文化の物語(1) 千葉大学名誉教授 中川裕

日本経済新聞 2024年12月4日 5:00 [会員限定記事]

アイヌの人々は口承で豊かな物語を伝えてきた。カムイの視点で展開する神謡、人間の体験を語る散文説話、そしてドラマチックな冒険談の英雄叙事詩だ。アイヌ語研究者の中川裕氏が、物語を入り口に今日まで続くその文化を案内する。

アイヌ民族が語り伝えてきた物語のひとつに、神謡というジャンルがある。神謡とは一言で言ってしまえば、カムイが自分の体験を物語る話であるということになるが、まずはカムイとは何かから説明しな...

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

残り1714文字

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD193X00Z11C24A1000000/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和6年度プンカ?協働展示「Punkar network×MIE2024 三重から北海道へ-アイヌ文化と出会った人々-」 11月29日より開催

2024-12-05 | アイヌ民族関連

公益財団法人アイヌ民族文化財団 2024-12-04 11:17

アヌココ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館(館長:佐々木史郎、所在地:北海道白老郡白老町)は、2024年11月29日(金)から2025年1月19日(日)まで、2024プンカ協働展示を開催いたします。

プンカ協働展示は、アイヌ文化でつながる博物館等ネットワーク事業(愛称プンカ)の事業として、国立アイヌ民族博物館と北海道を中心とした国内73の会員機関が連携・協力してアイヌ文化を紹介する展覧会です。北海道外を中心に、広く一般に向けてアイヌの歴史・文化等に関する正しい認識と理解を促進するため、民具・工芸品の展示や関連イベント等により、アイヌ文化を総合的に紹介します。

本展示は、三重県内3会場で開催され、18-19世紀に活躍した松浦武四郎、大黒屋光太夫、村上島之允など、三重県出身の先人たちとアイヌ文化との関わりを紹介します。松浦武四郎の日誌や文献を中心に、絵図や民具などの展示を通じて、アイヌ文化やアイヌ語地名、各地域のプンカ会員機関の活動を紹介。また、北海道探索の歴史と現代の観光情報も併せて展示します。

この機会を通じて、アイヌの歴史・文化への理解を深め、現代社会における多様性の尊重とアイヌ民族の現状について考える契機となることを目指しています。

1.基本情報

■ 展覧会名称

令和6年度プンカ協働展示

Punkar network×MIE 2024 三重から北海道へ-アイヌ文化と出会った人々

■会場・会期・入館料

<松浦武四郎記念館>https://x.gd/6wZe9

三重県松阪市小野江町383

会期:令和6年11月29日(金)~ 令和7年1月19日(日)

休館日:月曜日、祝日の翌日、12月29日~1月3日

開館時間:9時~16時30分

入館料:一般360円、6歳以上18歳以下230円(常設展示入館料)

<大黒屋光太夫記念館> https://suzuka-bunka.jp/kodayu/

三重県鈴鹿市若松中一丁目1-8

会期:令和6年11月29日(金)~ 令和7年1月19日(日)

休館日:月曜日、火曜日、第3水曜日(ただし、月曜日のみ休日の場合は開館)、

12月28日~1月4日

開館時間:10時~16時

入館料:無料

<石水博物館> https://sekisui-museum.or.jp/

三重県津市垂水3032番地18

会期:令和6年11月29日(金)~ 令和7年1月19日(日)

休館日:毎週月曜日[但し祝日の場合は翌平日](1月13日(月・祝)は開館、翌14日(火)は休館)

年末年始(12月29日~1月3日)

開館時間:10時~17時(入館は16時30分まで)

入館料:一般500円[400円]・学生300円(中学生以下無料)

障害者手帳、ミライロID等をご提示の方 300円(付添者1名無料)

※ [ ]内は20名様以上の団体料金 ※セット券(5枚、2,000円)あり

■主催・後援

主催:国立アイヌ民族博物館

共催:松浦武四郎記念館、大黒屋光太夫記念館、公益財団法人石水博物館

後援:公益社団法人北海道アイヌ協会

■ 関連事業

<松浦武四郎記念館>

オープニングトークイベント

「松浦武四郎が記した地域のエピソードとその魅力」

11月29日(金)12:00~13:00

内田祐一(文化庁調査官)

※ 事前予約なし

当日先着順

トークイベント 1

「アイヌの装い」

12月8日(日)10:00~11:00

北嶋由紀(国立アイヌ民族博物館室長補佐)

※ 事前予約なし

当日先着順

ワークショップ

「自分だけのミニタマサイを作ろう!」

12月8日(日)14:00~15:00

※詳細は下記URL参照

https://logoform.jp/form/TY2e/795472

トークイベント 2

「松浦武四郎と加賀伝蔵:伝蔵のアイヌ語通辞としての生涯」

令和7年1月12日(日)10:00~11:30

石渡一人氏(別海町郷土資料館学芸員)

深澤美香(国立アイヌ民族博物館研究員)

※ 事前予約なし

当日先着順

館長トークイベント

令和7年1月19日(日)14:00~15:00

佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館館長)

山本 命氏(松浦武四郎記念館館長)

※ 事前予約なし

当日先着順

※ トークイベントとワークショップの問い合わせ先:

  0598-56-6847 (松浦武四郎記念館)

<大黒屋光太夫記念館>

- ワークショップ

「アイヌ民具にふれてみよう(1.刺繍体験、2.アイヌ文様をかいてみよう)」

12月14日(土)14:30~16:00

問い合わせ先:059-382-9031(鈴鹿市文化財課)

※「1.刺繍体験」は先着15名、「2.アイヌ文様をかいてみう」は、人数制限はありません。

講演会

「大黒屋光太夫がロシアに残した日本書籍」

12月21日(土)10:30~12:00

鈴木建治(国立アイヌ民族博物館室長補佐)

※ 事前予約なし

当日先着順

※ ワークショップと講演会の問い合わせ先:059-382-9031(鈴鹿市文化財課)

2.展示基本構成と主な展示資料

<松浦武四郎記念館>

- アイヌの歴史と文化

- 伊勢国から蝦夷地への眼差し

村上島之允、大黒屋光太夫、松浦武四郎、川喜田石水などゆかりの人物をパネルで紹介

- 武四郎の歩いた道

松浦武四郎が探査した地名や民具などそれぞれの地域のアイヌ文化について紹介する。さらに、現在の伝承活動や工芸品のほか、各地域のプンカ会員機関や観光情報についても紹介

(1) いまにつながるアイヌ文化

- いまにつながるアイヌ文化

各地の技術伝承者制作の現代の作品を展示

主な展示資料:『石狩日誌』、『新板蝦夷土産道中寿五六』、『蝦夷島奇観』、アイヌ民具資料、現代作品ほか

<大黒屋光太夫記念館>

- アイヌの歴史と文化

パネルや民具から概要を紹介

- 光太夫とラクスマンと根室場所

- アイヌの装い

- プンカ事業・会員機関紹介

主な展示資料:光太夫及びラクスマン関連史料、アイヌ民具資料

<石水博物館>

- アイヌの歴史と文化およびプンカ事業・会員機関紹介

パネルにて紹介

- 伊勢国から蝦夷地への眼差し

- 企画展「藩校有造館と齋藤拙堂」で松浦武四郎関連資料の出品

- 川喜田半泥子のマキリの紹介

主な展示資料:『東西蝦夷山川地理取調図』、『近世蝦夷人物誌』

. チラシ

本展チラシは「プレスリリース添付資料」よりダウンロードしていただけます。

https://www.oricon.co.jp/pressrelease/2132114/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【自治体向け事業承継支援サービス】事業承継マッチングプラットフォーム「relay」、釧路市に特化した後継者募集の特設ページ「relay the local 釧路市」を開設

2024-12-05 | アイヌ民族関連

株式会社ライトライト2024年12月4日 12時00分

事業承継マッチングプラットフォーム「relay」(リレイ)を運営する株式会社ライトライト(宮崎県宮崎市 / 代表取締役:齋藤 隆太)は、このたび北海道釧路市(北海道釧路市 / 釧路市長:鶴間 秀典)に特化した後継者を募集する特設ページを開設したことをお知らせいたします。

提携の概要と背景

釧路市は、北海道の東部、太平洋岸に位置し、「釧路湿原」「阿寒摩周」の2つの国立公園を有する雄大な自然に恵まれた街です。広大な釧路湿原や、アイヌ文化を間近で感じ、国の天然記念物マリモを観察することもできる阿寒湖など、大自然とアイヌ文化が融合する日本でも貴重なエリアでありながら、羽田空港からたんちょう釧路空港まで1時間半というアクセスの良さも好評です。

また、釧路市では避暑等を目的とした方々に一定期間過ごしていただく「長期滞在事業」を推進しており、北海道が取りまとめる『北海道体験移住「ちょっと暮らし」』において、平成23年度から13年連続全道第1位となるなど、移住・定住に向けた施策にも積極的に取り組んでいます。

このたび釧路市とrelayは、移住・定住を伴う第三者事業承継の推進に向けて、共に取り組んでまいります。提携の第一弾として、釧路市に特化した後継者募集案件を掲載した「relay the local 釧路市」を開設いたしました。今後、釧路市に相談が寄せられる後継者不在事業者の情報をrelayに提供いただき、「relay the local 釧路市」への掲載を行います。

「relay the local 釧路市」について

このたび開設した特設ページでは、スピーディーなマッチングと高い成約率を目指し、従来社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネームで行います。また、経営者が事業に込めてきた想いをストーリー化し、これに応じる熱意ある後継ぎ候補を広く公募します。この取り組みにより、釧路市の第三者事業承継による基幹産業を中心とした事業の存続を目指し、持続可能な地域社会の構築に貢献してまいります。

relayが実現したいこと

relayでは、地域の小規模事業者の事業承継を「事業のリノベーション」の機会と捉えています。経営資源をいかした事業承継(第二創業)が加速していくことで、チャレンジが生まれ、地域経済が循環し、地域の持続可能性・魅力が向上する未来を無限大記号になぞらえ、「relay インフィニティモデル」としてイラストで可視化しています。

地域の事業承継は、譲り手継ぎ手への直接効果だけではなく、原材料の仕入れのための生産活動などへの一次波及効果、雇用が発生することでの雇用者所得や企業の利益に基づいた消費からの二次波及効果、新たな層の集客やメディアリレーションを含めた経済成長など、広い範囲での地域社会へのインパクトを創出していくことが期待できます。

relayはこれまで社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネーム(実名開示)で行い、「オープンな事業承継」という新しい視点での事業承継支援を提案し、これまで取り残されていた地域の小規模事業者の廃業問題に真正面から向き合います。

relay インフィニティモデルについて

事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」について

事業承継マッチングプラットフォーム「relay(リレイ)」は、従来社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネームで行い、経営者が事業に込めてきた想いをストーリー化し掲載。これに応じる熱意ある後継ぎ候補を広く公募することで、共感をベースにした新しい事業承継の形を打ち出しています。2020年のサービス開始以降、これまでに約500件の後継者募集案件を公開、約90件のマッチングを生み出し、国内の事業承継マッチングプラットフォームにおいて商談率・成約率3年連続No.1(2020~2022年度)※を獲得しています。

※デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「国内ビジネスマッチングプラットフォーム市場の現状と展望【2022年・2023年版】」(mic-r.co.jp)

詳細を見る

また、relayは全国の自治体・商工団体と連携し事業承継マッチングサイトを共同運営するプログラム「relay the local」の運営を通し、地域の事業者が安心できる自治体・商工団体のサポート体制と、relayがこれまで培ってきたマッチングのノウハウを活かしスピード感を持って、地域事業の望まない廃業をひとつでも減らすための取り組みを行なっています。連携は日本各地に広がっており、10月現在、約90の自治体・商工団体と連携しています。

relay the local 詳細

出演・掲載

・内閣官房デジタル田園都市国家構想公式ホームページ「地方に仕事をつくる」

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digitaldenen/index.html

・NHK「1ミリ革命 みんなでローカルグッド」

https://www.nhk.or.jp/minplus/0027/topic044.html

・ABEMA TV 「ABEMA Prime 」

https://youtu.be/BAl14TQbrt4?feature=shared

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000415.000053134.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーストラリア ケアンズ観光局 『ケアンズ 100のヒーロー体験』 公式WEBサイトにて公開開始

2024-12-05 | 先住民族関連

~日本人観光客向け限定ページを制作しました~

ケアンズ観光局 2024年12月4日 11時00分

ケアンズ観光局(オーストラリア クイーンズランド州ケアンズ、CEO:マーク オルセン)は、ケアンズならではの体験の中から日本の皆さまにおすすめの体験をご紹介する「ケアンズ 100のヒーロー体験」を、2024年12月4日から公式WEBサイトにて公開を開始いたします。

(URL:https://tropicalnorthqueensland.org/jp/articles/100-hero-experiences/

ヒーロー体験とは、その地におけるアイコンとなるべきユニークな体験で、記憶に残るもの、魅力的なものとして、訪れた方のニーズを満たすワールドクラスの体験のこと。ケアンズには2,500の体験がありますが、その中でも日本の皆さまにおすすめの100選をご紹介します。

おすすめの「100のヒーロー体験」では6つのカテゴリに分け、世界で唯一2つの世界遺産が出会う場所であるケアンズならではの体験から、グレートバリアリーフや世界最古の熱帯雨林などの世界遺産をはじめ、オーストラリア固有の動物や文化、常夏リゾートでの非日常の世界など人に伝えたくなるような物語、一生心に残るような思い出になる体験をご紹介します。

グレートバリアリーフで遊ぶ 19のヒーロー体験

複数の会社がクルーズを運行していて気軽に行けるグリーン島やフィツロイ島など「島に行く」体験や、1日にたったの100人しか上陸できないフランクランド島など「無人島に行く」、360度サンゴ礁と熱帯魚に囲まれた「アウターリーフに行く」、空から息を呑むほど美しいグレートバリアリーフの景色を眺める「ヘリコプター遊覧飛行」など、グレートバリアリーフを満喫できるアクティビティを数多くご紹介。

その他、病気や怪我をしたウミガメを保護し、世話をして回復したウミガメを元の自然界に戻す活動をしている「ウミガメのリハビリセンター訪問」や、さまざまな方法で参加できる「サンゴ礁の保全活動」など、グレートバリアリーフを守るための体験も紹介しています。

https://tropicalnorthqueensland.org/jp/articles/100-hero-experiences-gbr/

熱帯雨林を散策 17のヒーロー体験

まるで鳥のように飛んでいる感覚で世界遺産の森を見下ろす「スカイレール」、大自然の中をゆっくり走り抜けていくレトロ情緒あふれる「キュランダ鉄道」のほか、世界遺産になっている世界最古の熱帯雨林が広がるデインツリーで「清流をSUPで水上散歩」したり、モスマン渓谷地域の先住民族のガイドと一緒に貴重な先住民族文化を知ることができる「先住民族と森を歩く」体験、広大な牧場で乗馬、4輪バギー、サンセットディナーなどを楽しめる「ファーム体験」、壮大な熱帯雨林を見下ろしながら太古の森を空中散歩できる「ジップライン」など、ケアンズだからこそ楽しめる雄大な自然の中での体験も盛りだくさんです。

https://tropicalnorthqueensland.org/jp/articles/100-hero-experiences-rainforest/

オージーアニマルと触れ合う 15のヒーロー体験

間近でコアラを見ながらオージーブレックファーストを楽しめる「コアラと朝食」、3回見ると幸せになれると言われている目を引く綺麗な青色の「ユリシス・バタフライを見る」、エサをあげながら間近でゆっくり観察できる「カンガルーをナデナデ」、大迫力で見た目も音にも驚きの連続な「ジャンピングクロコダイルを見る」、穴掘りとお昼寝が得意でノコノコ歩く姿が可愛いらしい「ウォンバットに会う」など、オーストラリアならではの動物も驚くほどの至近距離で見たり触れたりすることができます。

https://tropicalnorthqueensland.org/jp/articles/100-hero-experiences-wildlife/

非日常の景色に出逢う 17のヒーロー体験

雄大なオーストラリアの大地を空から見下ろし、朝日に照らされながら地上を跳ねるカンガルーも見られる「熱気球で空中散歩」、山と海とケアンズの街並みが見える上空から時速200キロで豪快にスカイダイビングで「大空から舞い降りる」、大迫力な125mの高さを誇る「バロンの滝を眺める」など、大迫力のアクティビティのほか、キュランダ村から階段を降りていくと個性的な小さなお店が集まる不思議な空間「キュランダ・オリジナル・レインフォレスト・マーケット」、広大な土地に牛や馬が放牧され、様々なトロピカルフルーツのファームが広がる「アサートン高原」で過ごすなど、非日常の景色や体験も、年中常夏のケアンズだからこそ思い切り楽しめる体験です。

https://tropicalnorthqueensland.org/jp/articles/100-hero-experiences-extraordinary/

オープンエアで食事を楽しむ 18のヒーロー体験

早朝からオープンしているため到着日に行くことも可能な「海を見ながらカフェでのんびり」したり、オージービーフ、シーフード、イタリアンなど、ケアンズの3大料理を楽しめる「ウォーターフロントで食事」したりと、ケアンズは心地よい風に吹かれながら食事をすることも一般的です。一杯のコーヒーでも豆から挽いてくれたり日本に持ち帰り用の豆が買えたりするカフェも多い「ケアンズっ子にも人気のコーヒー」を楽しみ、イタリア人の移民が多いケアンズならではの「本場のイタリアンを堪能」し、食の品質と安全に厳しいオーストラリアで育った「オージービーフ」だけでなく、食べると証明書をくれるレストランもある「クロコダイルやエミューに挑戦」するなど、地産地消を心がけ新鮮な食材を提供するお店が多いケアンズの食の魅力も存分にご紹介します。

https://tropicalnorthqueensland.org/jp/articles/100-hero-experiences-openair/

ケアンズっ子と笑顔になる 14のヒーロー体験

無料で使え、みんなの憩いの場として人気の「ラグーンプールでのんびり」し、約200店舗が入るケアンズ最大の「ショッピングセンター(ケアンズ・セントラル)」でオーストラリア・ブランドやオーガニックコスメ探しを満喫。ディナーの前に「ハッピー・アワーで乾杯」し、金・土・日曜日の早朝から昼過ぎまでオープンしているケアンズっ子御用達の「ラスティーズ・マーケット」に繰り出し、ピラティスにヨガ、ビーチバレー、ボルダリング、アクアズンバなど誰でも「無料のエクササイズに参加」すれば、ケアンズっ子の仲間入り。

https://tropicalnorthqueensland.org/jp/articles/100-hero-experiences-local/

<ケアンズ観光局 公式情報>

■ケアンズ観光局 公式 日本語ウェブサイト:https://www.tropicalnorthqueensland.org/jp/

■YouTube:https://www.youtube.com/user/CairnsGBR

■Instagram:https://www.instagram.com/cairnsjp/

■Facebook:https://www.facebook.com/CairnsJP/

■X(旧Twitter):https://twitter.com/Cairns_JP

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000104755.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホッキョクグマの襲撃から妻を守って重傷を負った男性

2024-12-05 | 先住民族関連

Njpw Fun 12月 4, 2024から 翼大代 - 

警察によると、カナダで火曜日早朝、男性がシロクマに襲われ重傷を負った。

「妻をひっかき傷から守るためにシロクマに飛び乗った男性は、腕と足に重傷を負ったが回復する見込みだ」と関係者は語った。 ソーシャルメディアに投稿された声明 ニシュナベ・アスキー警察署による。

事件はフォートセヴァーン先住民族で発生した。オンタリオ州の極北にある小さなコミュニティは、ハドソン湾の近くにあります。

夫婦は午前5時に犬を探しに出ていたところ、私道でクマに遭遇した。発表によると、クマはその後女性に向かって突進したという。

警察は「夫が動物の攻撃を防ごうと動物に飛び乗ると、女性は地面に滑り落ちた。その後、クマが男性を襲い、腕と足に命に別状はないが重傷を負った」と発表した。

襲撃中、銃を持った隣人が夫婦を救出するために現場に到着し、クマを複数回撃った。

クマは傷を負いよろめきながら、近くの森林地帯へ向かいました。警察は後にクマが負傷したことが原因で死亡したことを確認した。

警察によると、警察官らは近隣にこれ以上クマが出ないよう、地域内でパトロールを続けているという。

ポーラーベア・インターナショナルの保護活動ディレクター兼スタッフ科学者のアリサ・マッコール氏は、次のように述べています。 CBSニュースパートナーCBCに語った。 ホッキョクグマが人間を襲うことはめったにありません。攻撃が起こるとき、クマはお腹が空いていて、若くて体調が悪いことがよくあります。

「海氷上にいる健康なホッキョクグマには、人間を攻撃する動機はあまりないでしょう」とマッコール氏はCBCニュースに語った。

マッコールはCBCに次のように語った。 気候変動 これは海の温度変動につながり、クマが年間を通して内陸にどこまで冒険できるかに影響を与えます。

「シロクマに襲われたら、絶対に死んだふりをしないでください。それは迷信です」と彼女はCBCに語った。 「できる限り戦ってください。」

https://www.njpwfun.com/ニュース/29073/ホッキョクグマの襲撃から妻を守って重傷を負っ/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Vol.43 ゴールドラッシュと先住民の軌跡  ロンデック=クロンダイク − カナダ ユーコン準州 −

2024-12-05 | 先住民族関連

U.SFront Line 2024年12月4日

齋藤春菜 (Haruna Saito)

世界遺産とは●
地球の生成と人類の歴史によって生み出され、未来へと受け継がれるべき人類共通の宝物としてユネスコの世界遺産条約に基づき登録された遺産。1972年のユネスコ総会で条約が採択され、1978年に第1号が選出された。2024年1月現在、168カ国で1199件(文化遺産933件、自然遺産227件、複合遺産39件)が登録されている。

「石炭紀のガラパゴス」として知られ、石炭紀後期のペンシルバニア紀の地層が世界でもっとも広範囲に広がるジョギンズの化石崖群 ©︎ flickr/geoff dude

カナダの北西、アラスカ州との国境付近に位置するユーコン準州にある「トロンデック=クロンダイク」は、先住民トロンデック·フウェチンの故郷にあたる。ここでは19世紀後半から20世紀初頭にかけてクロンダイク·ゴールドラッシュが起こり、3万人もの入植者が押し寄せてそれまでの平穏な環境が一変した歴史を持つ。そんななかトロンデック·フウェチンは未曾有の変化に適応し、入植者と共存する道を切り開いた。この地には、そんな金鉱採掘によって栄えた歴史と先住民の歴史文化が色濃く残っている。

トロンデックとは先住民の言葉で「叩き石の水」を意味し、発音が難しかったため訛って伝わったのが「クロンダイク」だ。トロンデック·フウェチンはこの地で何千年もの間、生活を営んできた。しかし、ここで金が発見されて以降、多くの人が金と鉱物を求めてこの地に押し寄せ一気に植民地と化した。その結果、先住民はかつての土地を奪われて疎外され、居住エリアや環境が劇的に変化した。この環境の変化に適応すべく、先住民は入植者との交流の場を作りつつ伝統的な暮らしと文化を維持するための努力を重ね、自身の生活を守り抜いたのだ。

構成資産には、植民地化が進む以前の先住民による暮らしぶりを示す遺跡から、侵入者による植民地化以降の文化的背景を示す遺跡までが含まれている。彼らの生活の中心地であったことを示す集落や建造物、収穫場、野営地といった考古学的な遺産は一帯に広がっており、土地開発や放置による影響を受けることなく良好な状態で残っている。これらは先住民の定住パターンや文化的伝統、資源の利用など、当時の環境や生活の様子を示す重要な資産として評価され、2023年に世界文化遺産に登録された。

ゴールドラッシュで生まれた町へ

ドーソン·シティはゴールドラッシュによって作られた町。ここには木造のホテルや劇場、スイングドアのあるサルーンなどカラフルな建物が建ち並び、まるで西部劇の世界に入り込んだかのような光景が広がっている。

ドーソン·シティ博物館では、この地で採れる金や鉱物に関する展示が見られる。先住民の歴史や文化をより深く学ぶなら、ダノジャ·ゾ·文化センターへ。ゴールドラッシュが始まるずっと前から自然と共存してきた先住民の歴史と知恵に触れることができる。そのほか、カナダ最古のカジノとクラシックショーを楽しめるギャンブリング·ホールや、ゴールドラッシュのきっかけとなった最初の金の発見地など、当時の繁栄を物語るさまざまな施設がある。周辺では今も金の採掘が行われており、観光客もゴールドパニング(砂金すくい)を体験することができるので、ぜひ参加してみよう。

遺産プロフィール

トロンデック=クロンダイク
tr’ondëk-klondike
登録年 2023年
遺産種別 世界文化遺産
https://parks.canada.ca/culture/spm-whs/sites-canada/trondek-klondike

https://usfl.com/2024/12/post/137035


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

縫製の起源かも?どうぶつの骨で「針」を作って、毛皮を縫っていた可能性

2024-12-05 | 先住民族関連

GIZODO 2024.12.04 21:30

 Margherita Bassi - Gizmodo US [原文] ( Kenji P. Miyajima )

Image: Todd Surovell / University of Wyoming

狩った動物の骨を針にしてその毛皮を縫製。糸は動物の腱?

私たちは普段、服の縫い目をあんまり気にしませんよね。新しい研究によると、縫製は旧石器時代に北米大陸で暮らしていた先住民たちが寒冷な北方地域へ広がるのを可能にした技術革新のひとつかもしれないそうですよ。

動物の骨で作った針で皮を縫う

ワイオミング大学の考古学者を中心とする研究チームは、約1万3千年前に北アメリカの先住民が毛皮のある動物の骨で作った針で暖かい服を縫っていた可能性を明らかにしました。

野ウサギのような小動物だけでなく、ボブキャットやマウンテン・ライオンのような大型のネコ科動物の骨も針として使用していたといいます。

PLOS ONEに発表された研究結果によると、この技術の発展は、旧石器時代の人々が寒冷な地域に移り住み、最終的にアメリカ大陸全体に広がるための重要な役割を果たした可能性があります。

また、旧石器時代の先住民(パレオインディアン)が穴付きの針として使用していた骨の動物種と素材を特定した研究は初めてといい、要約で次のように述べています。

骨製の針が人類の世界的な広がりを説明する上で重要であるにもかかわらず、考古学者たちは針に使用された素材を特定したことがなかったため、この重要な文化的革新に関する理解は限定的でした。

骨製の針は、ワイオミング州にあるLa Prele Mammoth(ラ・プレール・マンモス)遺跡から出土しました。この遺跡には、1万3000年前にパレオインディアンがコロンビアマンモスを解体した痕跡が残っているそう。また、研究チームは同じ遺跡でアメリカ大陸最古のビーズを発見しています。

骨製の針は居住地拡大のカギ

研究チームは、質量分析法(原子や分子を測定する方法)、マイクロCTスキャン(3Dイメージング)、化学組成分析を用いて骨片32個を調査しました。

簡単に言うと、チームは骨に含まれるアミノ酸鎖を、1万3500年~1万2000年前に北米に存在した動物のものと比較したということらしいです。

その結果、パレオインディアンは、キツネや野ウサギに加え、ボブキャット、マウンテンライオン、オオヤマネコ、絶滅してしまったアメリカチーターなどの大型のネコ科動物の骨から針を作っていたことがわかったといいます。すごいの狩ってる。むり。

この新しい研究によると、北アメリカの初期の住民たちは、捕えた動物の骨から作った針で毛皮を丁寧に縫い合わせて衣服にしていた可能性があるそうです。

この発見について、研究チームは論文で

このような衣服を手に入れたことで、低体温症や凍死の危険性があるためにそれまで立ち入ることができなかった場所まで行動範囲を広げることができたのです。

と説明しています。

これらの針は、衣服縫製技術の進歩を間接的に示すものでしかありませんが、考古学者らはそれでも今回の結果について「これまで発見されたなかで、パレオインディアンの衣服に関する最も詳細な証拠のひとつ」と述べています。

この技術はシベリアから北米へ?

ここで注目すべき点として、2016年にシベリアで5万年前の針が発見されたことが挙げられます。これは、考古学者が知りうる限り最も古い針なんだとか。1万3000年前のパレオインディアンは、最終氷期にシベリアから北アメリカに移住した人々の子孫にあたります。

つまり、パレオインディアンはワイオミングで見つかった骨片が示す時代よりもずっと前から暖かい衣服を作るために針を使っていた可能性があります。もしかすると、一度失われた技術が再び発見されたのかもしれませんね。

それはさておき、今回の研究で詳しく説明されているように、発見された骨製の針は、狩猟採集民が動物を食料以上のものとして利用していた事実を思い起こさせてくれます。

1万3000年間にワイオミング州で暮らしていた先住民たちは、冬用のコートを縫製しながら、おいしいシチューを食べていたのでしょうか。

https://www.gizmodo.jp/2024/12/how-ice-age-humans-stitched-winter-clothing.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

COP16に日本の経営層が大挙、自然の指標や生物多様性クレジットに熱視線

2024-12-05 | 先住民族関連

日経ESG 2024.12.05

藤田 香(日経ESG シニアエディター)

2024年10~11月にコロンビアで開催された生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)には、日本から経営層が大挙して参加した。合意が持ち越しになった議題もあるが、企業や金融機関に影響を与える決定や提案が目立った。先住民や地域住民の重要性を打ち出す一方、生物多様性クレジットや自然の状態を表す新指標も発表された。COP16の現地リポートを2回にわたって届ける。第1回は、企業に影響を与える自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)や新指標について紹介する。

 国際交渉を横目に見ながら、企業の経営層や国際機関の幹部が自然の状態を測る指標や生物多様性クレジットなどのルールづくりで熱い議論を繰り広げる─。生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)はこうした場外風景を印象づけた会議だった。

 コロンビアで2024年10~11月に開催されたCOP16には生物多様性COPとしては過去最大の1万3000人が参加し、企業や金融機関からの参加が目立った。日本からも王子ホールディングスの磯野裕之社長や大成建設の谷山二朗副社長、MS&ADインシュアランスグループホールディングスの本島なおみ常務執行役員グループCSuOなど経営層が大勢参加した。経団連は24社から46人を派遣した。

 コロンビアは日本から遠い上に、前評判ではCOP16には大きな議題は少なかった。なぜ大勢の経営層が駆け付けたのか。自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)の開示に加え、欧州の企業サステナビリティ報告指令(CSRD)や森林破壊防止規則(EUDR)などが企業に自然に関する情報開示を求めていることが彼らを突き動かしたのは間違いない。そして今、自然をどう測り、どう開示するかというルールづくりが現在進行形で進んでいる。「デジタル化や気候変動に関するルールづくりで後れを取った」(経団連自然保護協議会の西澤敬二会長)反省から、標準化に絡み、日本の立場を世界に打ち出し、現場で起きていることを理解したいという思いが日本企業にはある。

■ COP16で決定・発表された主な内容

DSI:遺伝資源のデジタル配列情報、TNFD:自然関連財務情報開示タスクフォース、NPI:ネイチャーポジティブ・イニシアティブ、WBCSD:持続可能な開発のための経済人会議、IAPB:生物多様性クレジットに関する国際諮問委員会、BCA:生物多様性クレジットアライアンス、NA100:ネイチャーアクション100、IUCN:国際自然保護連合

(表=日経ESG作成)

TNFD開示は日本が最多

 COP16では企業に関係する大きな動きがいくつかあった。1つは、TNFDだ。TNFDの開示宣言をした企業は世界で502社に上り、うち日本企業は133社と世界で最も多い。24年1月時点から1.5倍になり、数では存在感を示した。

 TNFDは今回新たに「自然の移行計画」を作るガイダンス案を発表した。自然の移行計画とは、自然の損失を止めてプラスに転じる「ネイチャーポジティブ」経済に企業が移行する道筋を示した計画のことだ。温室効果ガス排出実質ゼロを目指す金融機関の団体「GFANZ」もネットゼロ移行計画に自然の情報を組み込む提案をしており、TNFDの「自然の移行計画」ガイダンス案はその枠組みに倣う構成になっている。

 これまで企業はTNFDのガイダンス「LEAPアプローチ」の手順に従って自然への依存や影響、リスクや機会を分析してきた。LEAPは「Locate」(発見)、「Evaluate」(診断)、「Assess」(評価)、「Prepare」(準備)の手順を指す。L(発見)とE(診断)で自然への依存や影響を把握した企業はこれまで多かったが、A(評価)やP(準備)まで進めた企業は少ない。企業は今後、ビジネスモデルの転換や、移行計画の策定、そしてその開示にも取り組む必要がある。

 移行計画とはどのようなものか。「例えば不動産会社なら伐採後の更地を購入して開発するのではなく、緑が豊かな場所を購入して生態系をより向上させて不動産を販売するなどの戦略の転換が考えられる。設計、資材調達、維持管理の方法も変わる。自然の保全を企業価値向上につなげるには、こうしたビジネスモデルの転換を含む移行計画が必要になるだろう」と、TNFDのタスクフォースメンバーでMS&ADインシュアランスグループホールディングスTNFD専任SVPの原口真氏は説明する。TNFDは25年中に自然の移行計画の最終ガイダンスを発表する予定だ。

「自然の状態を表す指標」の発表に人だかり

 今回のCOPで最も人が詰めかけたのは、「ネイチャーポジティブ・イニシアティブ(NPI)」による「自然の状態を表す指標」(以下、「自然の状態指標」)の発表だ。NPIにはTNFDや、SBTN(科学に基づく目標設定手法を開発するネットワーク組織)、GRI(グローバル・リポーティング・イニシアチブ)などが加盟し、この指標がTNFD開示に採用されることがほぼ確実だからだ。

(1)金融デーには企業や金融機関が詰めかけ満席となった (2)ポール・ポルマン氏は気候変動と生物多様性、人権は同時解決が重要と主張 (3)WBCSDのピーター・バッカ―CEOは自然を基盤にした解決策の重要性を指摘 (4)経団連からは24社から46人が参加 (5)イオンの岡田元也会長は「生物多様性みどり賞」の授賞式に登場

(写真=日経ESG)

[クリックすると拡大した画像が開きます]

 これまでTNFDが企業に開示を求めてきた指標は、水使用量など企業活動が自然に与える影響を測る指標だった。しかし、COP15で採択された世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」の達成のためには、企業活動の結果として自然の状態がどう変わり、世界目標にどう貢献したかを知る必要がある。これが自然の状態指標だ。

 TNFDは23年9月に最終提言を発表した際、全企業が開示すべき「グローバル中核指標」を示したが、自然の状態指標を「検討中」としてきた。今回NPIが提案したのはこの指標の案であり、今後TNFDが採用する可能性が高い。

■ TNFDのグローバル中核指標

TNFDが示した「全企業が開示すべきグローバル中核指標」には、「自然の状態指標」が検討中となっていた(赤丸)。NPIが今回提案した「自然の状態指標」はここに入ることが見込まれる

(出所:TNFD、2023を基に日経ESG作成)

[クリックすると拡大した画像が開きます]

 今回NPIが提案した自然の状態指標は、陸上の指標だ。「生態系の範囲」「生態系の状態」「景観の保全」「絶滅リスク」の4 つの指標とそれを測るための条件や、基準年を20年にすることも示した。

 例えば「生態系の範囲」では、「異なる生態系タイプごとに1年間の損失、増加、純変化の面積(絶対値haおよび比率%)を表し、30m以下の解像度で示す」と細かく規定している。25年に企業にこの指標を試験的に使ってもらった上で決定する。陸上に次いで、淡水と海の指標も作る予定だ。

 指標に加えて、企業の関心が高いのは「自然のデータ」の取得だ。世の中には自然のデータがあふれているが、どれをどう使って開示すればよいかは整備されていない。そこでTNFDは、自然関連データを集めたプラットフォーム「NDPF」構築の作業計画案を発表した。NDPFでは様々な自然のデータを地図情報システム上に重ね合わせて使えるようにすることで、企業は自然の依存と影響、リスクや機会をより詳細に分析できる。日本政府はNDPFの構築に50万ドル(約7700万円)を拠出し、国を挙げてTNFD開示を支援する。

 急速に進んでいるのが、衛星やスマートフォン、ドローンなどのIoTやAI(人工知能)を活用して生物多様性や自然の観測・評価を行う「ネイチャーテック」だ。COP会場にはネイチャーテックの企業や研究者が集結し、盛り上がりを見せた。「いずれの企業も自分たちの技術が世界で戦えるのかを見極め、その観測・評価手法を世界標準にすることを狙っている。アカデミア発のネイチャーテックに経営のプロが入り

賛否分かれるクレジット

 この他に、大きな話題を集めたのが「生物多様性クレジット」だ。「生物多様性クレジットに関する国際諮問委員会(IAPB)」がクレジットの枠組みを発表した。資金の流れをネイチャーポジティブの実現に向ける方法として英仏政府主導で立ち上げたのがIAPBだ。25カ国を超える120人以上で構成され、金融、先住民族、地域コミュニティー、企業、学界、NGOなどが参加して1年以上の議論を経て今回の発表に至った。

 発表した枠組みでは、科学的根拠に基づくクレジットであること、遠隔地ではなく生物多様性の影響が及ぶ地域内で補償(オフセット)すること、クレジット購入者はサプライチェーンの関係者で、将来を見越して投資に利用できること、などを定めた。国境を越えたオフセットには利用しないことも明確化した。生物多様性は場所で異なるため、標準化した測定の単位を定めないとした。

 クレジットについては、企業の間でも賛否が分かれ、TNFDも静観している。だが、英仏政府の本気度やイニシアチブの広がりを見るといずれ市場に登場すると予想される。

(6)TNFDは自然の移行計画ガイダンス案を発表 (7)NPIは「自然の状態指標」を発表、いずれTNFDに組み込まれる (8)英仏政府が主導する生物多様性クレジットに関する国際諮問委員会(IAPB)がクレジットの枠組みを発表、元年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の水野弘道氏もメンバー (9)自然は脆いことを表す塔 (10)生態系を描いたトイレ

(写真=日経ESG)

[クリックすると拡大した画像が開きます]

TNFDに抗議した先住民

 技術的な議論が続く中、COP全体を通じて打ち出されたメッセージは、地域や先住民の重要性である。地域の企業や住民、先住民を巻き込んで自然を守る「ランドスケープ・アプローチ」の大切さが語られた。

 自然は地域ごとに異なる上、1社で自然を保全しても別の企業が自然を破壊すれば地域でネイチャーポジティブを達成できない。そこで、地域や流域で企業や自治体、住民を巻き込んで最適な目標を定め、協働で課題を解決するのがランドスケープ・アプローチである。

 分かりやすい例が、半導体工場が進出する熊本県だ。ここでは地域の工業用水や生活用水を豊かな地下水に頼ってきた。だが昨今、半導体生産大手TSMC(台湾積体電路製造)の工場進出で水不足が懸念されている。県は新規工場に取水量と同等の水の涵養を義務付ける条例を策定。近隣の水田への湛水や森林整備による水源涵養も進んでいるが、宅地や舗装道が増えたことで土地全体の水の涵養力が落ちている。そこで一帯では、企業や大学、県や市が協議して地域で自然を守り、その資金を大量に水を使用する企業が負担する仕組み作りが提案されている。

 企業はサプライチェーンを通じてネイチャーポジティブ経営を進め、企業価値を高めるだけではなく、その企業が依存する自然を育んでいる地域の地域価値向上も共に進めるべきだろう。

 その重要性を象徴する出来事がCOP会場であった。TNFDの会議に先住民が押し掛け、「企業は我々の土地を収奪している。TNFDはグリーンウオッシュだ」と抗議したのだ。TNFDの開示枠組みには「先住民や地域コミュニティーとの対話」が入っており、これが気候変動の開示枠組みとの大きな違いである。TNFDのトニー・ゴールドナー事務局長は「この問題は非常に重要なので一緒に考えよう」と彼らを急きょ会議に招き入れ、演説する機会を提供した。

 「COP16で最も心に残ったのは先住民の発言や登壇だった。彼らの土地から自然資源を調達し、事業活動をしていることを肌で感じた」。参加した日本の経営層の数人はそう話した。日本企業にとってCOP16での収穫は、一定の存在感を示したことだけでなく、地球の裏側で起きている自然の損失と事業活動の関係を経営層が身をもって実感したことだろう。

https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00005/120300484/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

作家で狩猟家の 黒田さんの講演会 7日、シマフクロウの家  白老

2024-12-05 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024/12/4配信

 アイヌ民族の生活文化継承に取り組む一般社団法人アイヌ力(ぢから)は7日午後1時から、白老町東町のシマフクロウの家で、作家で狩猟家の黒田未来雄さんの講演会「北の民の英知に学ぶ」を開く。狩猟家として動物たちの生を見詰めてきた黒田さんが、カナダ…

この続き:139文字

ここから先の閲覧は有料です。

https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/156517/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする