台湾トゥディ2024/12/11
財団法人台湾民主基金会は「世界人権デー」の10日、台北賓館(迎賓館)で第19回「アジア民主人権奨(=賞)」の授賞式を主催し、頼清徳総統がバングラデシュの人権団体オディカル(Odhikar)の代表者らに同賞と賞金10万米ドルを授与した。(総統府)
財団法人台湾民主基金会(董事長:韓国瑜立法院長)が「世界人権デー」の10日、台北賓館(迎賓館)で第19回「アジア民主人権奨(=賞)」の授賞式を主催し、頼清徳総統がバングラデシュの人権団体オディカル(Odhikar)の代表者らに同賞と賞金10万米ドルを授与した。式典には台湾民主基金会の董事長を兼務する韓国瑜立法院長(国会議長)、外交部の呉志中政務次長(=副大臣)、複数の駐台外交使節の代表などが出席した。また、アミ族出身のシンガーソングライター、舒米恩(スミン)さんによる歌のパフォーマンスも披露された。
頼総統は、創設から30年間、バングラデシュの人々の人権や政治的権利を勝ち取るために取り組んできた人権団体オディカルの受賞を、台湾の住民全員を代表して心から祝福すると述べた。
オディカルは人権に対する監督とアカウンタビリティの機能を発揮し、毎年人権報告書を発表して、さまざまな人権迫害事件を明るみにしている。頼総統はこれを「暗黒に隠された悪行を、陽光の下で明るみにする」ものだと表現。同団体が長期間、いやがらせや監禁・監視を受けたりしながらも不屈の精神を持ち続け、民主主義と人権を追求する道を、勇敢に前進してきたことを称えた。
頼総統はまた、「台湾とバングラデシュはいずれも、権威主義による圧制や脅威を経験してきた。民主主義や人権のために戦う人々の努力によって、台湾は民主主義と自由を享受できる生活様式を手に入れた。また、民主的な選挙を行うことによって、自分たちの国の未来を選択することができるようになった」、「現在の台湾は、活発な民主社会となり、同時に民主主義を守るための最前線に立っている。近年偽情報や認知戦など、どの民主国家も同じような問題に直面している。台湾はグローバル協力訓練枠組み(GCTF)を通して各国とのパートナー協力を拡大し、偽情報対策の経験や戦略に関する交流を進めている。9月には初めてリトアニアでもこのテーマでGCTFワークショップを開催した」などと紹介。政府は引き続き台湾の民主主義の防衛能力を強化し、各国とのパートナー関係を深化させ、世界規模で民主主義の強靭性を盤石なものにしていく考えを示した。また、オディカルのように世界のより多くの民間団体が、自由と人権の要塞より強固なものにして欲しいと期待を寄せた。
台湾民主基金会は2006年に「アジア民主人権奨」を設置した。
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