先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ政策で新会議 前政権の有識者懇廃止 政府

2009-11-18 | 日記
(北海道新聞11/17 15:31)
 平野博文官房長官は17日午前の記者会見で、自公政権が設置した「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」を廃止し、近く新たな有識者会議を設置する方針を明らかにした。鳩山由紀夫首相は、所信表明演説でアイヌ民族を「先住民族」と明言しており、権利確立に向けた検討などを進める考えだ。
 新会議は、同懇談会が7月に提出した報告書に盛り込まれており、平野氏が16日に設置を事務方に指示した。
 アイヌ民族や有識者で構成される見通しで、民族共生に向けた研究・展示施設整備などを審議する。初会合の時期は未定。
 アイヌ民族政策に関する懇談会の衣替えは、政府内の会議見直しの一環。17日の閣議では同懇談会のほか、教育再生懇談会や道路特定財源に関する関係閣僚会議など、18会議の廃止を決めた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/200495.html

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アイヌ民族博物館 入場者数 最低に 本年度見通し 白老町、追加支援も

2009-11-18 | 日記
(北海道新聞11/17 14:50)
 【白老】アイヌ民族博物館の本年度の入場者数が過去最低となることが確実となった。観光繁忙期を終えた10月末で入場者数は過去最低だった昨年度の16%減となる14万4千人。年間では初の20万人台割れとなる約17万人となる見通し。前年比で4万人減、ピーク時から70万人もの減少となり、抜本的な対策が求められる。
 同博物館は1976年の設立。入場者は89年度から3カ年は80万人を超えたが、その後は下降線に。昨年度は急激な円高で外国人客が減少。今年も外国人客を取り戻せず、さらに新型インフルエンザの流行で修学旅行のキャンセルも相次いだ。2005年度以来、採算ラインの25万人を割り込んでいる。
 運営する財団法人アイヌ民族博物館では今年6月、町議会に公共性の高い民族の研究や文化普及にかかわる学芸部門への支援を陳情し、将来的な博物館運営の公立化も求めた。16日に開かれた総務文教常任委では「経費削減など自助努力を」「先住民として認めた国や道が責任を果たすべきだ」などの付帯意見を加えて採択した。
 町は昨年12月に運営費として500万円を助成しているが、この日の常任委で高畠章町企画振興部長は「アイヌ施策を進める国が最終的に博物館を支えるべきだが、態勢が整うまで町の支援も必要」と述べ、さらなる支援の方針を示した。
 昨年には政府が、アイヌ民族を「先住民族」と正式に認め、今年はアイヌ古式舞踊がユネスコの世界無形文化遺産に登録されるなど、民族への関心は高まっている。その追い風をどう生かすか。同博物館の野村茂樹専務理事は「アイヌ文化の普及を集客増につなげ、社会教育施設としての役割も果たしたい」と話し、年度内に札幌や函館で古式舞踊の出張公演を行うなどPR活動を強める方針だ。(門馬羊次)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/200476.html

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【政権交代@北海道】 鳩山内閣 2カ月 

2009-11-17 | 日記
(朝日新聞 2009年11月17日)
■民主何目指す
■自民再建策は
 鳩山政権が発足してから、ちょうど2カ月たった。念願の政権交代を果たした民主党が目指すものは何か。有権者から下野を迫られた自民党の再建策は――。いずれも8月の総選挙後に道連のトップとなった民主・三井辨雄氏と自民・伊東良孝氏に話を聞いた。
(天野みすず、平間真太郎)
   ◇
■三井辨雄・民主党北海道代表
 みつい・わきお 医療法人理事長を経て、00年の衆院選で初当選。民主党の国会対策副委員長などを歴任した。現在4期目(道2区)で、党国対委員長代理も務める。
■参院選は独自に2人擁立
 ――来年の参院選道選挙区では、現在3期目の峰崎直樹氏(65)を公認するのでしょうか。
 「参院選の候補者については、まだ協議していない。民主党北海道(道連)と連合北海道、北海道農民政治力会議の3者で決めることになるだろう」
 ――新党大地との協力は。
 「鈴木宗男代表からは、大地は選挙区では候補者を出さず、民主党を支援すると聞いている。党として2人擁立するが、具体的には決まっていない。大地とはしっかり相談して選挙協力する」
 ――北海道戦略会議の準備会が発足しましたが、何をやるのでしょうか。
 「道や地方自治体、各種団体の陳情をまず戦略会議で受けることと、北海道の将来像をまとめるという機能がある。戦略会議は47都道府県でつくり、陳情や請願を党幹事長室に伝える」
 ――自民党の支持団体とも10月に懇談会を開きました。意義や成果はありましたか。
 「政策が一致する団体とはしっかり組んでいく。個人的には初めて会った団体がほとんど。これまで接触がなかった分、勉強になったし、抱える問題が多いとも感じた」
 ――道議会では野党ですが、道政運営への対応は。
 「再来年は統一地方選、知事選がある。知事選では独自候補を立てる。中央では政権与党になった。道議会でも第一党にならないといけない」
 ――自公両党が推薦する高橋はるみ知事との関係は。
 「知事から申し出があり、9月末に会った。新幹線延伸、道路、丘珠空港、北方領土、アイヌの問題をぜひ陳情したいということだった。いずれの政策も我々の考えとはそんなに違いがないが、知事には『知事選とは別の話だ』とはっきり伝えた」
   ◇
■伊東良孝・自民党道連会長
 いとう・よしたか 釧路市議や道議を経て、02年から08年まで同市長。今年8月、衆院選の道7区で初当選した。道内12選挙区のうち、自民党では唯一の議席となった。
■政治主導の大きさ気づく
 ――来年の参院選では現在2期目の現職・中川義雄氏(71)の去就を含め、どう対応しますか。
 「現職だからということではなく、党員や地域の声を幅広く聴いて年内には候補者を決めたい。今までのような密室型の選考ではなく、みんなが関与し、一緒になって戦う体制を築きたい」
 ――新鮮な候補者を望む意見も多いようですが。
 「これまでの実績や経験を重視する声もある。ただ、これまでと違って、野党として戦わねばならない。候補者には、地域で後援会を組織したり支持団体を固めたりするなど、資金や組織を構築する力がないといけない。政治活動の経験や、一定の知名度も必要だ」
 ――中川氏の意向はどうなんでしょうか。
 「意欲は持っているだろう。しかし、別の候補者が選ばれれば、その人とけんかしてでも出るということは難しいのではないか」
 ――公明党との関係はどう考えていますか。
 「関係が壊れたわけではない。これまでのいい関係を維持し、頼りにするところはしていきたい」
 ――衆院選惨敗の痛手から、党をどう立て直しますか。
 「国民目線を忘れていた部分や、長年の惰性、硬直化したものがあったと受け止めている。民主党政権の誕生で、これだけ政治が本気を出せば変えられるという政治主導の大きさに自民党も気づいた。ただ、鳩山政権の政策については、将来的な危うさがある」
 ――次の衆院選への対応は。
 「参院選が終わってからだが、候補者を決められる地域では早めに決めたい」
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000760911170001

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【あの日あの時−十勝ひと物語−】 郷土史研究家 井上壽さん(5)

2009-11-17 | 日記
(十勝毎日新聞 2009年11月16日 15時18分)
地方史の研究スタート
正確な歴史へ「挑戦」
 1983年(昭和58年)に58歳で道立農業試験場を退職してから3年間、非常勤の嘱託職員として試験場の古い公文書や古書籍の整理を任されました。その傍ら、待ってましたとばかりに本格的に郷土史研究に取り組み始めました。帯広農業専門学校(現帯広畜産大学)の学生時代に、いずれ郷土史をやろうと計画してから35年。この時までに集めた文献を並べると、厚さ90〜100メートルくらいに達したので、自宅に「十勝地方史研究所」の看板を掲げて文献の公開を始めました。
 最初に取り組んだテーマは依田勉三について。家のすぐ近くに建つ「帯広発祥之地」の碑を毎日のように見ていたので、この先覚者について調べたいと思ったのです。調べてみると、どうも依田勉三に対する評価に疑問を持ちました。それまでは精神面の開拓者魂が強調され、実際の農業面での実績について正しい評価がなされていないのではないかと。
 依田勉三は農業の面では失敗の連続で、失敗の検証が何もなされていなかったのです。依田は入植者を1人として地主にできませんでした。それに対し、二宮尊親は連れてきた農民すべてを自作農にしました。研究の成果は85年(昭和60年)、月刊誌「北方農業」で「栄光と悲劇の開拓者 依田勉三」と題して16回にわたって連載。続けて同誌に「報徳仕法の実践者 二宮尊親」と題して12回連載し、依田と二宮の大きな違いを浮き彫りにすることができました。
 84年(昭和59年)からは帯広市教委の依頼で「吉田巌日記」の編集に10年間携わりました。同時に、学生時代から計画していた「コタン昆虫記」を5冊自費出版しました。このころは各町村から毎月のように郷土史に関する講演依頼があり、陸別町史の編さんも引き受けました。ほかにも町内会史編さんの手伝いなどもあり、多忙を極めた時期です。
 当時はまだ昆虫にも興味があり、文献も買い集めていたのですが、経済的に郷土史研究と両立できなくなりました。そこで96年に昆虫の研究はあきらめ、昆虫に関する書籍40メートルをひがし大雪博物館(上士幌町)に、昆虫標本8万点を帯広畜産大に寄贈しました。75歳を過ぎると、今まで通り研究を続けるには体力面での不安が高まってきました。そこで2003年、町史の編さんを依頼されていた足寄町に郷土史関連の資料180メートル分を寄付しました。
 これまでに寄贈した書籍を合わせると245メートルほどに上るでしょうか。現在も約80メートルの文献を所蔵しているので、合わせると優に300メートルを超えます。「本は300メートル持っていないと持っているうちに入らない」と言われるので、それなりの研究はできたかと思っています。
 郷土史研究の醍醐味(だいごみ)は「定説への挑戦」です。膨大な資料の中から事実を探し出し、正確な歴史に書き換えていく。その事実を見つけた時の喜びは何ものにも代え難いものです。考えてみると、文献を読み込んで新たな事実を発見するというのは、農業試験場での研究態度にも通じるものがありますね。
 06年に釧路アイヌ文化懇話会から「アイヌと虫の生活誌」を出版してもらい、大きな研究には一区切り付けました。現在は毎月7〜8冊の古書目録を通じ、年間約25万冊の書籍に目を通し、その中から気に入った本を買って読んでいます。まだまだ十勝管内の歴史にも事実と異なる定説がたくさんありますよ−。
(聞き手・丹羽恭太)
________________________________________
 −二宮尊親−
 豊頃町開拓の祖。1855年現在の栃木県今市市に生まれる。本名は「たかちか」だが、尊敬と親しみの念を込め一般に「そんしん」と呼ばれている。祖父は二宮尊徳。96年興復社再建のため渡道し、同町二宮地区に入植。尊徳の思想「報徳精神」に基づき、小作制ではなく移住者に農地を譲渡。1903年までに160戸の移住を導き、574町歩を開墾した。22年死去。
http://www.tokachi.co.jp/feature/200911/20091116-0003342.php

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@報道部:アイヌ版「グラミン銀行」に期待 /北海道

2009-11-15 | 日記
(毎日新聞 2009年11月15日 地方版)
 生活困窮がアイヌ民族への差別を助長している問題に関連し、先日、北海道アイヌ協会千歳支部支部長の中村吉雄さん(60)から興味深い話を聞いた。
 それは無担保で小口貸し付けをするマイクロクレジット構想だ。働く意欲や技術を持つ人々の貧困救済に努め、06年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのグラミン銀行のような制度をアイヌ民族間で作りたいという。もちろん、資金調達の方法など課題はあるが、実現の可能性について、長年同国でフィールドワークを続けてきた坪井ひろみ秋田大准教授は、制度が成り立つ条件である共通文化や共感の土壌、自立への意欲がアイヌ民族社会にあることを踏まえ、「グラミン銀行の哲学を忠実に反映する日本初の素晴らしいものになると思う」と太鼓判を押す。
 中村さんは「アイヌ民族で良かったと思える状況にしたい。生活に満足していないと、そうは思えないですから」と話す。アイヌ民族に限らず、貧困は次世代へと再生産されていくことは各種調査で明らかだ。この構想は決して思い付きではなく、中村さんが長年温めてきた夢。貧困の連鎖を食い止める方法の一つとして、ぜひ、応援したいと思う。【中川紗矢子】
 記者ブログはhttps://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/hokkaido43/

http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20091115ddlk01070028000c.html

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民族音楽にのせ幸恵の手紙朗読

2009-11-15 | 日記
(釧路新聞2009年11月15日)
 アイヌ民族の文学者知里幸恵の生涯と業績を振り返り、伝統楽器演奏を堪能しようと「マイェピリカ―その美しい響き」(釧路アイヌ文化懇話会、同実行委主催)が14日、釧路市阿寒町阿寒湖温泉のオンネチセで開かれ、市内外から約150人がアイヌ文化に触れた。今回は幸恵と弟のアイヌ語学者知里真志保のめいで、NPO法人知里森舎代表を務める横山むつみさんが、ムックリの音に合わせて神謡集の序と手紙を朗読した。手紙は幸恵がアイヌ神謡集完成直後、心臓病でわずか19歳で生涯を閉じる4日前に両親にあてたもの。闘病生活を送るための援助に感謝しながら、近況に触れる一方「同族が残した文芸を書き残すことが神から与えられた使命」と力強く記している。
http://www.news-kushiro.jp/news/20091115/200911152.html

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■ アイヌ文様刺しゅう、木版画…白老でまなびフェス

2009-11-15 | 日記
【2009年11月15日(日)朝刊】
白老町まなびあいバンク登録者の会(塙知津子会長)主催「まなびフェスティバル」が13日、しらおい創造空間・蔵で始まり、アイヌ文様刺しゅうや木版画など約560点が並ぶ。
 展示はこのほか、トールペイント、押し花、菊、木工芸、着付け、編み物。アイヌ文様刺しゅうは着物やバッグ、タペストリーなど。「文様を見ればどこの集落なのか分かる」という白老の文様「ルゥンペ」、男性の着物でよく見られる「チカルカルペ」など多彩な文様が施されている。「編み物サークル糸&糸」はマフラー、眼鏡ふき作りの体験コーナーを用意している。
 きょう15日まで。14日は展示ほか午後1時からステージ発表が行われ、詩吟、吟詠剣詩舞、フォークダンス、フラメンコ、日本舞踊、着物の着方と帯結び、カラオケ、民謡が繰り広げられた。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/11/15/20091115m_08.html

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アイヌ協会理事長「少数者への理解感じた」 米大統領演説会に出席

2009-11-15 | 日記
(北海道新聞 11/14 15:47)
 オバマ米大統領の演説会には、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長(70)も招待された。加藤理事長は「世界中の人たちの人権尊重に貢献していく方だとあらためて思った」と演説を評価、先住民族政策の進展などに期待を込めた。
 演説では、先住民族について直接言及はなかったが、すべての人々の権利と尊厳を守る姿勢を強調。インドネシアで暮らした生い立ちも語り、会場の2階席でメモを取りながら聞いていた加藤理事長は「言葉の節々にマイノリティーへの理解を感じた」という。
 加藤理事長は大統領来日に合わせて、大統領との面談を鳩山由紀夫首相や外務省などに要請していた。面談はかなわなかったが、講演会出席の機会を得て、「とても光栄な思い。日本でも先住民族などの人権が尊重される社会の実現を願っている」と話していた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/199993.html

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オバマ演説に横田さん「北朝鮮へのメッセージ」

2009-11-15 | 日記
(読売新聞2009年11月14日14時53分 )
 「(北朝鮮と)近隣諸国との国交正常化は、日本の拉致被害者の家族が全面的な説明を受けて、初めて可能になる」――。
 オバマ大統領が14日午前に行ったアジア外交政策に関する演説。核軍縮への取り組みの必要性のほか、北朝鮮による拉致問題についても直接触れられ、会場で演説を聞いた横田滋さん(77)、早紀江さん(73)夫妻ら拉致被害者家族は「北朝鮮への明確なメッセージになったのでは」と、大きな期待を寄せた。
 オバマ大統領は午前10時過ぎ、予定より数分遅れて会場の東京・赤坂のサントリーホールに到着。「ありがとう」と日本語を交え、笑顔で登壇すると、大ホールの約1800席を埋めた招待客らは総立ちになって拍手で迎え、カメラで撮影したり、メモを取ったりして熱心に聞き入った。
 演説には、主催した米国側から、日本の政財界の著名人らが多数招かれた。
 このうち、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(71)と横田さん夫妻の3人は10日、在日米国大使館から連絡を受けた。3人は会場の最前列近くに座り、大統領が被害者家族について言及すると、早紀江さんは目をうるませて、何度も深くうなずいた。
 約30分の演説終了後、早紀江さんは、「心強いメッセージだった」と穏やかな表情で語った。期待された面会は実現しなかったが、拉致問題に触れた大統領の演説に好印象を持った様子で、「拉致問題だけでなく、人権や人間愛への思いがとても深い人だと感じた。日本政府はオバマさんと一緒の立場に立って、解決を進めてほしい」と期待を述べた。滋さんは「北への明確なメッセージになったのでは」と話した。
 飯塚さんは今年4月の訪米でも面会の機会を待ったが、かなわなかった。間近で見た大統領について「直接、はっきりと聴衆に向かって話をする姿は自信に満ちていた」と評価。「もっと拉致問題について語ってほしかった思いもあるが、強い態度で北と接するとの言葉もあり、ほっとした」と喜んだ。
 一方、オバマ大統領は日米でともに、核兵器のない将来を模索する重要性も強く訴えた。被爆地・長崎市の田上富久市長は、「被爆地の代表という思いで聞かせていただき、非常に感銘を受けた。近い将来、被爆地への訪問も必ず実現すると思っている。ぜひ被爆者のみなさんに会っていただきたい」と話した。
 オバマ大統領は演説の中で、昨年の大統領選挙中から熱烈なラブコールを送り続けてきた福井県小浜市について、「小浜市民に感謝しないわけにはいかない」と持ち上げた。松崎晃治市長は、「(大統領の言葉に)びっくりして思わず手を挙げてしまった」と興奮気味に語り、「いつか来ていただきたい。市民の願いです」と期待を寄せた。
 北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は、会場を出た後、「演説を聞いて、世界の人権のために貢献していく方だと思った。自らの出自についても語り、マイノリティー(少数派)の気持ちが分かるリーダーだと身近に感じた」と感激した様子だった。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091114-OYT1T00667.htm

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唐人揃い:あす川越で 津から初参加、20団体350人パレード /埼玉

2009-11-15 | 日記
(毎日新聞 2009年11月14日 地方版)
江戸時代に友好親善で幕府に派遣された「朝鮮通信使」を模した仮装行列「第5回 復活!唐人揃(ぞろ)い」が15日、蔵造りの街並みで知られる川越市の一番街(県道)で行われる。今回は津市から、通信使など外国の風俗を取り入れた「分部(わけべ)町唐人踊り」が初参加。多文化共生や国際交流をテーマに、約20団体350人が華やかにパレードする。
 唐人揃いは、江戸で使節団の華やかな行列を見た川越の有力商人が地元に伝え、幕末まで行われた。市民団体などで作る「川越唐人揃いパレード実行委員会」(江藤善章代表)が05年に復活させた。
 初参加する分部町唐人踊り(三重県無形民俗文化財)は江戸時代に始まり、使節団とそっくりの帽子に喜怒哀楽を表現したお面をかぶり、「ロッペ」と呼ばれる南蛮風の上着に虎模様のパンツを着用。軽妙な踊りを披露しながら、ラッパや笛、太鼓を奏でる。保存会の林俊一代表(61)ら20人が参加する。
 パレードは午後0時半、仲町交差点を出発し、札の辻交差点までの約400メートルを練り歩く。官衣を着た正、副使ら使節団と唐人踊り、アイヌ民族や琉球の文化を伝承する団体やフィリピンの人たちなどが参加する。その後、各団体が踊りや音楽を披露する。
 雨天は正午~午後2時半、川越小体育館(同市郭町1)で行う。問い合わせは実行委員会の小川満さん(電話090・7422・2002)。【鈴木賢司】
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20091114ddlk11040215000c.html

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■ 白老からアイヌ文化を世界に発信、70カ国でTV放送 

2009-11-15 | 日記
【2009年11月14日(土)朝刊】
「アイヌの智慧(ちえ)でシラオイ再生プロジェクト」(会長・飴谷長蔵白老町長)は、45分のデジタル番組「アイヌの智慧とともに」を制作した。15日に日本国際放送の英語国際チャンネルを通じ、世界約70カ国でテレビ放送される。
 国の「元気再生事業」の採択を受けた町が、アイヌ民族博物館や北海道アイヌ協会白老支部、商工会、観光協会などで構成する同プロジェクトを立ち上げ、アイヌの伝統文化を生かした商品開発、アイヌ語地名マップ作製などに取り組んでいる。デジタル番組制作はアイヌ民族、アイヌ文化を世界発信するのが目的。
 委託を受けた道内のテレビ会社などが、デジタル番組を今年8月から2カ月かけて制作した。制作費は1千万円。番組は白老町の紹介から始まり、ユネスコ無形文化遺産登録のアイヌ古式舞踊、カジキマグロの送り儀礼「シリカップ」、アイヌ民族博物館、カナダ・ケネル市訪問団の同博物館見学の様子、イオル体験学習、同博物館職員のインタビュー・日常の暮らしなどが収録されている。ナレーション、字幕は英語。
 世界の約1億1千万世帯が視聴可能。日本では見ることができない。役場内の同プロジェクト事務局は「番組を通じ世界中の人にアイヌ文化を知ってほしい」と話し、波及効果として外国人観光客増加に期待している。町民にも何らかの形で見る機会をつくりたいとしている。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/11/14/20091114m_08.html

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北と南の伝統文化を紹介 アイヌ協会と交流、ワークショップも

2009-11-15 | 日記
(八重山毎日新聞2009年11月14日)
 【西表】大富公民館(西表貫之館長)で7、8の2日間、アイヌ文化体験交流会(西表文化交流推進会主催)が開かれ、北海道のアイヌ民族12人を招き踊りやワークショップで伝統文化を紹介、島の人々と親交を深めた。
 北と南の先住民族としての歴史や先人の自然との共生の知恵、容姿も似ているアイヌと八重山の人々。「初めて会った気がしない」と語り合う姿が見られた。
 両日とも文化紹介のDVD、衣装体験、図書、工芸品などのコーナーが設けられ、7日は北と南の鍋交流と題し互いの食文化を味わう料理教室が開かれた。
 踊り交流では大富青年会(嘉本祥司会長)「しまじょ~りエイサー隊」(金城清代表)が歓迎の演舞。160人余の住民が公民館庭に集った。
 アイヌ舞踊はトンコリ、ムックリの音や歌にのり、勇壮な剣舞、種まき踊り、鶴の舞などが演じられ、色の取り合いでは飛び入りもあり会場を沸かせた。
 竹富町の亀井総務課長は「3000キロを超えた出会いを大切にしよう」とあいさつ。2日目はアイヌ刺しゅう、ムックリ作り、歌踊りなどのワークショップも大盛況、踊りを習った住民も参加しアンコール公演も催された。
 加藤忠アイヌ協会理事長の話を聞き、アイヌの苦渋の道のりを始めて知ったと波照間寛大富老人会長がお礼と激励の言葉を述べた。(山城まゆみ通信員)

http://www.y-mainichi.co.jp/news/14829/

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罠で捕らえて「養鹿」 シカ肉利用の拡大に取り組む日高の加工組合

2009-11-14 | 日記
(BNN+北海道365 09年11月13日(金) 15時39分)
生息数は増加の一途だが、ハンターの激減で捕獲数は頭打ち。
 道内ではエゾシカが牧草、水稲、樹皮などを食い荒らす農林業被害が年間40億円規模に及んでいる。
 増える一方のエゾシカとは裏腹に、狩猟を担うハンターは激減、食材利用も広がっておらず、生息数と被害額を減少させるための解決策を見出すには至っていない。
 エゾシカは明治初期の乱獲と豪雪で、一時期は絶滅の危機に瀕した。1888年に全道一円での捕獲が禁止され、天敵だったニホノオオカミが絶滅、温暖化などの環境変化から生息数を増やしていった。
 道は1998年度に「エゾシカ保護管理計画」を策定、メスの狩猟解禁や捕獲による個体調整を行ってきたが、繁殖力が強いため、すでに道内全域には52万頭以上が生息していると見られている。道では「1年間に少なくとも7万6000頭のメスを捕獲しないと、全体の個体数は減らない」としているが、メスの捕獲数は4万頭前後で推移している。
 捕獲数が延びない理由は、ハンターの減少。ピークの78年に2万人だったハンターは、現在5700人まで激減している。さらに高齢化も進んでおり、運搬や解体にも大きな負担を強いられている。
 ヨーロッパでは、シカや野ウサギ、マガモなど野生鳥獣の肉は「ジビエ」と呼ばれ、重宝される食材。一方、日本では狩猟後の解体や運搬、流通販路などに課題を残し、エゾシカ肉はごく一部のレストランなどで提供されているに過ぎない。
 日高管内の新ひだか町で農林業被害の軽減とエゾシカ肉の安定供給に取り組む「ウタリ共同養鹿加工組合」は、生け捕りにしたエゾシカを肥育後、処理施設で解体、加工した肉を出荷している。
 処理施設の建設費のうち3分の2は、アイヌ農林漁家の所得と生活水準の向上を図る目的で施設整備を支援する国の「アイヌ農林漁業対策事業」、20分の1は道のウタリ対策事業の補助を受け、残りを自己資金で賄った。
 日高管内の農林業被害は年間約5億円。大川勝組合長(64)は「エゾシカの増加によって拡大する農林業被害を減らすと同時に、肉を加工して販売することで組合員の所得向上につながれば」との思いで、07年、町内の農家10戸で組合を設立した。
 組合では囲い罠を用いてエゾシカを捕獲、麦などを食べさせて一定期間肥育し、解体した肉をステーキやジンギスカン、もみじ丼などに加工して販売している。現在の養鹿は約60頭。エゾシカは古来からアイヌ民族の貴重な食材。「シカ肉は脂身が少なくヘルシー、金属探知機にも反応するほど多くの鉄分を含んでいる。中でも日高のエゾシカは牧草の芽を食べることができるため、3月でも脂が乗っている。だが、北海道にはシカ肉を食べる文化がないことが課題」(大川組合長)。
 狩猟で捕獲されて流通するエゾシカ肉は、一般にロースとモモ肉以外は捨てられてるケースが多い。加工する部位を増やし、消費を拡大させない限り、「エゾシカ問題」解決の糸口は見出せない。
 組合は12月に新たな加工施設を建設し、ハムやソーセージ、ジャーキーなどを新たな商品に加え、エゾシカ肉の利用促進を図る計画だ。(文・東)
http://www.hokkaido-365.com/feature/2009/11/post-483.html

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チセ研究や太鼓披露 旭川で高校発表大会

2009-11-14 | 日記
(北海道新聞11/13 14:02)
 第44回全道高校郷土研究発表大会(道高文連など主催)が12日、旭川市民文化会館で開かれ、郷土研究と芸能の2部門に旭川や札幌などから計9校が出場し、日ごろの研究や練習の成果を披露した。
 旭川龍谷高郷土部は「上川アイヌの研究」として、チセ(伝統家屋)の建て替え作業を発表。老朽化したチセから魂を抜く儀式「魂送り」を実演した。プロジェクターの写真に合わせて原稿を読んだ大迫佑佳さん(3年)は「緊張したが、なんとか頑張りました」。
 旭川実業高和太鼓部は伝統の「三愛太鼓」を熱演。部員10人が息を合わせ、勇壮なバチさばきを見せた。部長の河合拓也さん(3年)は「部員の心が通じて一つになった。練習以上の出来で、今までで一番良かった」と笑顔を見せた。
 大会は13日に郷土研究と郷土芸能の2部門で、最優秀校などを発表する。(大川諭)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/199785.html

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過大請求:アイヌ団体、旅費160万円 道補助の財団に /北海道

2009-11-14 | 日記
(毎日新聞 2009年11月13日 地方版)
 釧路市の文化団体「春採アイヌ古式舞踊リムセ保存会」が03年、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市中央区)の助成を受けてタイを訪問した際、旅費を約160万円分を過大に請求、機構から返還を求められていたことが12日分かった。保存会は昨年10月までに過大請求分を返還したが、機構の事業に補助金を出している道は先月まで事実を確認していなかった。
 12日の道議会決算特別委員会で、自民党・道民会議の小野寺秀氏(帯広市)の質問に高橋はるみ知事が答弁した。道などによると、保存会は機構が助成する国際文化交流事業の一環として、03年4月、タイ北部の先住民族との交流のため12人が7日間の日程でタイを訪問。機構は325万2000円を助成した。
 機構によると、渡航前に旅費請求の見積書を提出した旅行会社と、帰国後に提出された実績報告書に添付された領収書の旅行会社が異なっており、保存会が助成金請求のときは正規の航空料金で見積もり、実際には格安航空券で渡航したことが発覚。実際に払ったよりも過大請求していた162万9000円を分割で返還させた。
 道は機構の運営に不備があったとして事情聴取する方針で、高橋知事は道議会決算特別委で「極めて不適切な事案」と答弁。機構は「道の指導に従い、運営を見直して適正に改善したい」とコメントした。【鈴木勝一】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20091113ddlk01040230000c.html

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