先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ協会がイナウ作り

2010-01-17 | 日記
(苫小牧民報 2010年 1/16)
 北海道アイヌ協会苫小牧支部(沢田一憲支部長)は、伝統祭具イナウの製作に取り組んでいる。17日の新年の儀式カムイノミ(苫小牧市生活館)で使うことにしている。
 ヤナギやミズキの枝を削って作る。アイヌ民族の精神文化を象徴するものだ。マキリ(小刀)で枝を何度も薄く削り、枝に付けたままの削りかけをねじり曲げて仕上げる。神々と人の間を取り持つとされ、儀式の祭壇に飾る。
 苫小牧支部は新年カムイノミに合わせ、毎年この時期にイナウを作っている。15日夜も市生活館にメンバーが集まり、マキリを手に、乾いた削り音を立てた。
 新年カムイノミでは伝統料理を用意し、踊りも披露する。沢田支部長は「アイヌ文化を結集させる大切な行事。伝承に力を入れたい」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2010t/t10011602.html

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食関連振興室を新設 道機構改革素案 アイヌ政策推進室も

2010-01-17 | 日記
(北海道新聞 01/16 09:07)
 道は15日、新年度に実施する機構改革の素案を固めた。道経連が提唱する「食クラスター」構想を推進する「食関連産業振興室」、アイヌ政策強化に向けた「アイヌ政策推進室」などを新設するほか、新千歳空港の機能拡充などを担当する総合政策部の空港活性化推進室を建設部に移し、空港と港湾行政を一元化する。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/210450.html

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ハイチ地震

2010-01-17 | 日記
(愛媛新聞 2010年01月16日(土)付 )
 犠牲者や被害規模は依然不明という。カリブ海のハイチを襲ったM7・0大地震。がれきと巻き起こる粉じん。首都は壊滅状態だ。30度を超す暑さで衛生状況も悪化。救助や医療の手が追いつかない▲
 スラム街の人々は土壁の家に住む。コンクリートの建物も耐震性は期待できない。威容を誇った大統領府はあっけなく崩れた。「西半球最貧国」という国の実情が被害をさらに増幅する▲
 栄養失調の子80%、15歳以上の非識字率55%、安全な飲料水を得られる人37%。「ハイチの栄光と苦難」(浜忠雄、刀水書房)が示す貧困の実態だ。表題の栄光とは、史上初の黒人独立国を誕生させた歴史をさす▲
 コロンブスの発見後、島の先住民は絶滅。アフリカから強制連行された人々が蜂起、奴隷制廃止と独立を勝ち取った。それから2世紀。栄光の国は政情不安やハリケーン被害など、苦難にさらされ続けている▲
 革命波及を恐れた周辺世界からの排除、独立承認の見返りにフランスから求められた多額の賠償金などが、国を疲弊させたと前著は説く。ハイチの現状に国際社会は目をそらしてはいられまい▲
 自然災害による世界の死者は所得の低い国が9割を占めるという(2009年防災白書)。備える余裕を持たず、いざという時の対応力もない国々。救助や復興支援はもちろん、「減災」に向けた先手先手の国際協力が必要だ。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/chijiku/ren018201001164222.html

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先住民は非先住民より20年寿命が短い、国連報告書

2010-01-16 | 日記
(AFP BBNews 2010年01月15日 11:26 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル)
先住民は、同じ国の非先住民よりも最大で20年ほど寿命が短いとする国連(UN)の報告書が14日発表された。
 オーストラリア、ブラジル、コロンビア、メキシコ、南アフリカ、米国など、先住民人口が多い国々において同時に発表された報告書は、貧困と栄養不良とさまざまな感染症が相まって、先住民の寿命を縮めていると指摘している。
 非先住民との寿命の開きが最も大きいのはオーストラリアのアボリジニとネパールのキラトで、自国の豊かな非先住民よりも平均で20年も寿命が短くなっている。
 また、カナダのファーストネーションズ、イヌイット、メティスは17年、グアテマラのアメリカインディアンは13年、ニュージーランドのマオリは11年、それぞれ非先住民よりも短命となっている。
 報告書は、経済・社会・文化における先住民の権利がいまだに限定されていることを強調している。また、先住民にたびたび行われている暴力、同化政策、先住民の土地の搾取や立ち退きの強制、先住民が劣悪な衛生状況に置かれていることなどを非難している。
 報告書によると、世界90か国に存在する先住民の人口は、世界人口の約5%にあたる約3億7000万人。社会の周縁に暮らす最貧人口9億人のうち、先住民は3分の1以上を構成していることになる。
 ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で行われた報告書の発表会見で、ブラジルインディアン系の先住民テレナの活動家は、「インディアンたちは貧困生活を送り、字が読めず、政治経済の中心からは疎外されている。一部の国では、政府に認知さえされていない」と窮状を訴えた。また、「ブラジルの先住民はポルトガル人が(1500年に)入ってきたときには貧しくなかったが、植民地化を通じて貧しくなった」と説明した。(c)AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2682854/5168430

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【白老】美しいアイヌ文様刺しゅう フッチコラチ作品展

2010-01-16 | 日記
(苫小牧民報 2010年 1/15)
 白老町のアイヌ刺しゅうグループ「フッチコラチ」の作品展が、白老コミュニティーセンター1階ロビーで開かれている。
 年1回の会員の発表の場。フッチコラチが発足した14年前から続いている。会員13人が手掛けた約70点が並んでいる。アイヌ民族の衣装「ルウンペ」をはじめ、バッグやタペストリー、エプロンなど実用品も多くそろう。アイヌ刺しゅう独特の色彩の豊かさや曲線が、作品の魅力を引き立たせている。
 代表の岡田育子さんは「アイヌ刺しゅうをデザインした作品は最近、道外でも人気を集めている。今後も会員1人ひとりが文化を広めていける存在になっていけたら」と話している。
 作品展は17日まで。入場無料。午前9時~午後5時の展示だけど、17日は午後3時まで。フッチコラチへの問い合わせは岡田さん 携帯電話090(1302)2573。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10011503.html

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アイヌ模様伝統の美 白老の手芸サークル 作品展始まる

2010-01-16 | 日記
(北海道新聞 01/15 13:41)
 【白老】アイヌ民族の伝統的な模様をあしらった手芸に取り組むサークル「フッチコラチ」(岡田育子代表)の作品展が14日、白老コミュニティーセンター(本町1)で始まった。
 フッチコラチはアイヌ語で「おばあさんのように」の意味。刺しゅうの技術向上を目指して毎週、例会を開き、成果を年1回の作品展で披露している。
 14回目の作品展には会員13人が約80点を出品した。ルウンペ(衣服)など伝統技術を駆使した作品だけではなく、バッグやブックカバーなどの実用品も並び、アイヌ模様独特の曲線美が表現された力作がそろう。
 岡田代表は「伝統的な模様を発展させた現代的な生活雑貨もあり、さまざまな刺しゅうを楽しんでほしい」と話している。17日まで。無料。(門馬羊次)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/210349.html

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古書フェア 藤丸で開催

2010-01-16 | 日記
(北海道新聞01/15 14:08)
 【帯広】道内最大規模の古書フェア「古書の街」(実行委など主催)が14日、帯広の百貨店藤丸7階催事場で始まった。郷土文献、専門書、純文学、漫画などやCD、レコードが数万点並び、初日から大勢の人でにぎわった。
 「古書の街」は2008年11月から09年9月まで札幌ロフトの紀伊国屋書店内で開かれた。道内の古書店9店が出店、新刊本と古書が並ぶ形態が話題になった。今回は藤丸の呼び掛けで、道内外の15店が参加し、初の帯広開催となった。
 会場には、アイヌ民族の儀式を描いた江戸時代の絵画資料「アイヌ熊送り図」(価格55万円)や絶版となった「悪魔全書」の初版本(2万6250円)、アイヌ民族の彫刻家、砂澤ビッキさんの詩集「青い砂丘にて」の署名入り本(2万8千円)など希少価値の高い商品も並ぶ。非売品で、手塚治虫さんのサイン入り「鉄腕アトム」の漫画色紙なども展示しているほか、15、17日の午後1時から、十勝のアイヌ民族や鉄道をテーマにした講演会が開かれる。
 入場無料。19日まで(午前10時~午後7時、最終日は午後4時)。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/210326.html

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伊達で来月7日雪祭り JC中心に実行委組織 ゲームなども考案

2010-01-16 | 日記
(北海道新聞 01/14 14:06)
 【伊達】冬季にイベントの少ない市内を盛り上げようと、伊達青年会議所(JC、平田賢弘(まさひろ)理事長)などが2月7日、だて歴史の杜総合公園で「第1戦 伊達雪まつり 冬の陣」を開く。オリジナルのみこしやユニークなスポーツ大会などを開いて市民に楽しんでもらおうとの狙いだ。(五十嵐俊介)
 当日は雪合戦のほか、実行委が独自で考案した「スッカー」という1チーム5人で三つのボールを同時にけり合い、得点を争うゲームも行う。総合公園内カルチャーセンターでは、アイヌ古式舞踊や地元よさこいチームによる演舞を披露する。
 市内を中心に飲食店7店舗が出店の予定。実行委が考案したとんこつ風の「伊達ラーメン」600食を振る舞うことにしている。実行委が作成したみこしも登場するなど、市民が楽しめるイベントが盛りだくさんだ。
 開催は、伊達青年会議所や自営業者などが実行委を組織。開催費は道の地域政策補助金20万円を含め、計51万7000円に抑える。
 12日夜、伊達経済センターで開かれた実行委全体会議では、伊達青年会議所理事長の平田委員長が「市民の力で楽しいお祭りを目指す。伊達の歴史に新たに1ページを刻みたい」と意欲を語った。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/210125.html

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消えゆく秘境:パプア高地先住民/下 くすぶる分離独立運動

2010-01-14 | 日記
毎日新聞 2010年1月14日 東京朝刊
 「私が発展させてみせる。国内の他の地域と同じように」。インドネシア最東部パプア州。中央高地、ジャヤウィジャヤ県のウェティポ知事は観光による経済発展の夢を描く。草ぶきの伝統住宅が残る県都ワメナでは、4階建てのショッピングモール建設が進み、50室規模のホテルも近く開業予定という。8月には、コテカ(ペニスケース)姿の男たちが伝統儀式を披露するイベントも開かれる。狙いは「秘境」を求める外国人観光客だ。
 ただ、知事の考えには先住民から批判的な声も聞かれる。「本来は部族ごとに違う慣習をごちゃまぜにして、神聖な伝統儀礼を観光客用の見せ物にしている」。先住民文化に詳しいヨラン・ヨゴビ氏(39)は顔をしかめる。ワメナ近郊で生まれ、中部ジャワの大学で学んだ。04年にワメナに戻ると、社会はすっかり変わっていたと嘆く。「昔は皆が自然に感謝し、年長者を敬って暮らしていた。今は食料はじめ何でも金で買えるようになったことで、畑は荒れ、拝金主義が横行している」
 観光振興の障害となるのは、こうした反発だけではない。パプアは国内で唯一、分離独立運動が残り、武装組織・自由パプア運動(OPM)が活動する地域でもある。先月も、州西部でOPM指導者のクワリク司令官が警官隊に射殺される事件があり、葬儀に集まった先住民と治安部隊との間で一時緊張が高まった。ワメナでも00年10月、独立旗掲揚をめぐり、先住民グループに警官隊が発砲、逆に先住民が入植者を襲う事態に発展し、数十人の死者が出ている。
 海外からの独立運動支援を警戒する政府は、パプアに入る外国人に入域許可取得を義務付けている。ワメナを訪れる外国人が年間千人規模にとどまっているのはこうした事情も背景にある。
 潜伏活動を続けるOPMのファキキル司令官は「インドネシア政府は軍や警察を使ってわれわれパプア人を殺し、迫害し、差別してきた。パプア人が自らの文化と尊厳を守るには、独立以外の道はない」と大義を強調した。
 ジャワ人の妻を持つヨゴビ氏さえこう言う。「先住民は、ジャワ、スマトラなどからの入植者に対する劣等感と怒りを心の中でくすぶらせている」【ワメナで井田純】
http://mainichi.jp/select/world/news/20100114ddm007030102000c.html

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【登別】修学旅行生にアイヌ料理 クマ牧場

2010-01-14 | 日記
(苫小牧民報 2010年 1/13)
 登別市登別温泉町の「のぼりべつクマ牧場」(尾崎武志園長)が、修学旅行生向けのアイヌ料理を創作した。クマ見学とともに、アイヌ文化も体験してもらう試み。5月からの修学旅行シーズンに、牧場内の食堂で提供する。
 メニューは、サケと季節の野菜のみそ汁「チェプのオハウ」、コンブ風味たれの団子「コンプシト」、イナキビ入りのご飯「イナキビアマム」。これにアイヌ風ハーブティーが付く。調理担当の加藤彰子さん(42)が札幌に出掛けたりしてアイヌ料理勉強会に参加し、創作した。化学調味料は使っていない。自然食の素朴な味が魅力という。ビタミンなどの栄養価も高い、とも。
 昼食に訪れた修学旅行団体客に、試食用として無料で提供する。クマ牧場は「旅の思い出に、記憶に残る体験をしていただきたい」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2010t/t10011304.html

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旭川冬まつりに演歌歌手ジェロさん登場 イベント内容決定

2010-01-14 | 日記
(北海道新聞 01/13 14:40)
 【旭川】第51回旭川冬まつり(2月6日~11日)のプログラムが12日、決まった。演歌歌手ジェロさんのステージなど盛りだくさんで、市民参加の体験コーナーも例年以上に充実する。
 メーンの旭橋河畔会場で6日午前10時開幕。午後7時から大雪像周辺で、花火や照明を使ったオープニングショーを行う。
 7日正午からのステージでは、ジェロさんらが熱唱。午後1時50分から爆笑ライブにトリオ「東京03」、芸人「ゆってぃ」ら人気者が登場。
 道内の実力派中高年バンドやダンスグループなども出演。11日午後2時半から「アイヌ古式舞踊」など伝統芸能のステージがある。
 常磐公園会場では連日夜8時前後に、レーザー光線で夜空を彩る。旭橋河畔では、高さ2メートルの雪のブロックを指導を受けながら削る雪像製作体験も。
 ほかに指導者付の歩くスキー体験、馬そりや雪合戦などのコーナーがある。
 旭川駅と会場、旭山動物園を結ぶ無料シャトルバスは市中心部の「1の7」と「4の7」に停留所を増設。実行委は「マイカーを避け公共交通の利用を」と呼びかけている。
 まつりのパンフレットは13日から市役所など市内公共機関で配布が始まる。問い合わせは市観光課(電)0166・25・7168へ。(太田一郎)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki4/209946.html

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消えゆく秘境:パプア高地先住民/中 入植者増加で生活急変

2010-01-13 | 日記
(毎日新聞 2010年1月13日 東京朝刊)
 インドネシア東部パプア州で高地先住民の起業支援に携わる国際労働機関(ILO)の担当者が言う。「商品を売ったら料金を取り、店と家庭の会計は分けるという商売の基本が身に着かず、最初の段階でつまずいてしまう」。外との交易も乏しく、貨幣経済に組み込まれて日も浅い。高地の中心ワメナの街では、路上で農作物を売る女性か、ベチャと呼ばれる自転車タクシーを走らせる男性以外、先住民の働く姿を見るのはまれだ。
 店を構えるのは、ジャワ、スマトラなどからの入植者ばかり。北スマトラの商都メダン近郊出身のマヌルンさん(38)は90年代に移住、10年で自分の食料品店を持った。「故郷は競争が激しいが、ここは商売しやすい」と言う。陸の孤島ワメナの物資は空路頼り。「油も米も大量に注文し、小分けして利を乗せて売るだけ。簡単さ」。入植者は増え続け、県によると、ワメナの人口約6万人の7割近くを占める。
 中央政府にも先住民の就業援助制度がある。だが、実態は定期的に補助金がばらまかれるだけ。その金が結局、入植者の店で消費される。
 ワメナには周辺地域の若者もやってくる。父の死で学校に行けなくなったマス君(16)は2年前、徒歩3日のマキから来た。職を得て、学業を続けるつもりだったが、住む場所もなく、路上生活となった。こうした若者は数百人にも及ぶ。
 今、マス君は仲間と路上で自動車を洗い、1台あたり1万5000ルピア(約150円)を手にする。稼ぎは日に500円以下。楽しみは接着剤(シンナー)吸引と、ヤシの一種ビンロウの実をかむことぐらいだ。シンナーの害はもちろんだが、ビンロウも口腔(こうくう)がんの原因になるとされる。「体に悪いのは知ってます。でも、接着剤は空腹しのぎになるし、ビンロウは体が温まるので」。ワメナは標高1500メートルで、朝晩は息が白くなるほど冷え込むことが珍しくない。
 ゴミ処分場には、ビニールやプラスチックがあふれかえる。かつて野菜くずなどをあさっていたブタは今、ペットボトルの容器をいつまでもかみ続けている。急激な変化が、高地にさまざまなひずみをもたらしている。【ワメナで井田純】
http://mainichi.jp/select/world/news/20100113ddm007030066000c.html

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13世紀の書簡も バチカン秘密文書の一部を複製出版

2010-01-13 | 日記
(クリスチャン・トゥディ 2010年01月12日)
 【CJC=東京】13世紀にチンギス・カンの孫が敬意を払うよう当時の教皇に要求した文書など、これまでバチカン(ローマ教皇庁)の『秘密文書館』が所蔵していたものの中から105点を高精度に複製し「バチカン秘密文書」として刊行された。その中の19点は初公開という。
『秘密文書館』とはいうものの、1881年以来、研究者には公開されているが、一般には門を閉ざしたままだった。
 「バチカン秘密文書」は、ベルギーの出版社VdHが2009年10月1日刊行したもので240ページ(ISBN9789088810077)。米ボーダーズ書店は167・95ドル(約1万5000円)、米アマゾンでは99・50ドル(約9200円)で販売している。
 今回収録されたものの中で、注目されるのは1246年11月11日と記されているチンギス・カンの孫モンゴル帝国第3代皇帝グユクからインノケンティウス4世に宛てた書簡。日付が確定出来る同帝国の公文書として現存するものの中では最古。書簡は教皇に、その“諸王”と共に「礼を尽くし、敬意をはらうため」に「服従」の行為として中央アジアを訪問するよう要求したもの。そうしなければ「敵と見なす」と脅迫している。
 教皇の政治的役割を浮き彫りにしたものもある。1863年、米国南部11州が結成したアメリカ連合国(南部連合)のジェファーソン・デービス大統領は、教皇ピオ9世に、米国に荒れ狂ってりう内戦は全て「北側の侵略」のためだ、と書き送っている。ナチの指導者ヒトラーにピオ11世が1934年に書いた書簡、昭和天皇からピオ12世に宛てた書簡もある。
 サンピエトロ大聖堂を手がけたミケランジェロが資金難を訴えた手紙、北米先住民の部族が樺の樹皮に書き付けたローマに宛てた請願、スコットランドのメアリー女王からの訴えも見られる。
 「謎のオーラがいつも聖座のこの重要な文化施設を取り巻いていた。それは名称自体によって立ち入ることの出来ない秘密だとほのめかされていたためだ。文学作品やメディアの報道のおかげで有名にもなったためでもある」と、バチカンの文書管理責任者ラファエレ・ファリーナ枢機卿が同書の序文に記している。
http://www.christiantoday.co.jp/main/international-news-2682.html

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消えゆく秘境:パプア高地先住民/上 進むインドネシア化

2010-01-13 | 日記
(毎日新聞 2010年1月12日 東京朝刊)
 ◇伝統装束、観光の見せ物に
リヒャロさん(左)の村では、子や孫の世代は初めから洋服で育てられ、コテカや腰みのを身に着けた経験もないという
 「ほら、これで作るんだよ」。細長いひょうたんがぶら下がった畑にデミ君(9)が案内してくれた。この実を加工したものが、地域の伝統装束、コテカと呼ばれるペニスケースとなる。デミ君自身もかわいらしいコテカを着けている。
 インドネシア最東部、パプア州。中央高地に位置するワメナ郊外の集落は、4000メートル級の山々が外の世界からの接触を阻み、服装、食など他の地域とはまったく異なる文化を生んだ。姉のユリタさん(12)も、伝統の腰みのだけで上半身は裸だ。しかし実は2人とも、欧州の団体観光客のために着替えたのだという。「小さいころはずっと腰みのだったけど、学校に行ったらみんな洋服だったから」とユリタさん。
 観光客が来ると、男たちはコテカ姿で「戦いの踊り」を披露、女たちは先祖のミイラまで取り出して見せ、装飾品など土産物を売る。“ショー”が終われば、大人たちは洋服姿に戻るが、ユリタさんは腰みのも気に入っている。「こっちの方が楽。それに、他の子の服をうらやましがらないですむもの」
 パプア州のあるニューギニア島西部がインドネシア施政下に移ったのは1963年。スハルト政権は70年代以降、高地先住民の「インドネシア化」を目的に、洋服の着用を強いた。銃で脅された経験を持つ住民も多い。今は何の強制もないが、ワメナと州都ジャヤプラが空の便で結ばれ、ジャワなどからの移住者が増大。先住民の世代も移り、社会全体が「平均的インドネシア」に向かっている。
 そんな中でも伝統を守っている数少ない一人を訪ねた。ワメナの中心から約1時間の村。立派なコテカを着けたリヒャロさんが迎えてくれた。酋長(しゅうちょう)の地位を示す髪飾りの下には白髪が目立つが、正確な年は自分でも分からない。「ホナイ」という草ぶきの家に暮らし、主食は今もイモ。だが、妻も子も弟も、家族はみな、Tシャツやズボンなどの服を着るようになった。
 「息子たちが何を着るかは本人の自由だ。車も走るようになり、若い連中にとって暮らしが便利になったのはいいことだ。ただ、美しかったこの世界が壊れてきているような気はするな」。部族語が静かに続いた。
 もうあまり体の自由がきかないリヒャロさんは、畑に出ることもなく、「マロ」という名のブタの世話が一番の楽しみだという。先住民社会では今もブタは大事な財産だが、中でもマロは特別の存在だ。「こいつは私の葬式でつぶすブタだから」とリヒャロさんは言う。薄暗いホナイの奥の壁には先祖の数だけブタのあごの骨が飾られている。マロの骨がそこに並ぶ時、伝統装束もこの村から消える。
   ◆   ◆
 欧米の探検家が「発見」した1930年代、「現代に残る石器時代」とさえ言われたパプア高地。さまざまな変化が進む先住民社会を訪ねた。【ワメナで井田純】
http://mainichi.jp/select/world/news/20100112ddm007030004000c.html

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上西晴治さん死去 84歳、アイヌ民族主題「十勝平野」

2010-01-13 | 日記
(北海道新聞01/12 14:11)
 長編小説「十勝平野」などアイヌ民族をテーマにした作品で知られる作家、上西晴治(うえにし・はるじ)さんが昨年11月10日、腎(じん)不全で死去していたことがわかった。84歳。自宅は江別市。葬儀・告別式は近親者で済ませた。
 十勝管内浦幌町出身。大東文化大卒。高校教員を務めながら小説を手がけ、室蘭出身の作家、故・八木義徳氏に師事。77年「オコシップの遺品」で芥川賞候補、「ニシパの歌」で直木賞候補。80年「コシャマインの末裔」で北海道新聞文学賞。93年にアイヌ民族の親子3代にわたる差別と抵抗の歴史を描いた「十勝平野」で第4回伊藤整文学賞を受賞した。
 体調を壊し、3年前から札幌市内の病院に入院していた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/209745.html

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