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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

【白老】函館に出掛けてアイヌ文化をアピール

2010-01-13 | 日記
(苫小牧民報2010年 1/12)
 白老町のアイヌ民族博物館などが11日函館市に出掛けて、移動博物館事業「アイヌみんぱくフェアinはこだて」(函館市総合福祉センター)を開いた。子供向けの体験企画を提案し、アイヌ文化教育の拠点である博物館をPRする初の試み。函館市民がアイヌの遊びや踊りを通じ、異文化を学ぶ楽しさを体感した。
 経済産業省の2010年度地方の元気再生事業の委託を受け、博物館、町、町観光協会の3者が主催。一般市民も含め約80人が来場した。
 博物館で修学旅行生向けに行っているムックリの製作、アイヌ文様刺しゅう体験のほか、回しこまなどアイヌの子供たちの遊び道具や、口承文芸「ユーカラ」を題材にした絵本、民族の歴史をまとめた副読本も展示した。
 メーンとなる世界無形文化遺産・アイヌ古式舞踊の公演では、子供たちがムックリの不思議な音色に目を丸くし、「オロロロロ…」という独特の掛け声をまねたりして、すっかり踊りに魅了されたよう。最後は踊り手と来場者たちが輪となって「イヨマンテリムセ」(熊の霊送りの踊り)を舞い、一番の盛り上がりを見せた。
 函館市内の中学3年の岸春夏さん(15)は「学校の授業でもっとアイヌについて教えてほしい。アイヌ語も習ってみたい」と満足そうに話していた。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10011201.html

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観光業者をエコ認定 阿寒湖温泉街

2010-01-13 | 日記
(朝日新聞 2010年01月12日)
■ブランド化狙い試行
■環境に優しい阿寒湖温泉街へ
■ホテル・店、燃料消費量など基準
 環境への配慮を点数化し、一定の基準に達したホテルなどの観光事業者を認定して、ブランド化しようという試みが、道東の阿寒湖温泉街で進められている。エコカーがヒットするいまの時代に、環境に優しい観光業者を打ち出し、ビジネスチャンスにつなげようという狙いがある。
(戸谷明裕)
 事業は今年度から国土交通省が進める実証調査で、宿泊施設や土産物屋などの事業者が対象。電力やガスのエネルギー消費量や水道使用量、ゴミの排出量など環境に負荷をかける行為に一定の基準を設け、基準以下だった事業者に、第三者機関が認定マークを発行する。
 阿寒国立公園内にある釧路市の阿寒湖温泉街では実証実験に合わせ、同様の試験事業が進行している。ホテルのほか阿寒湖畔の自然を伝えるエコミュージアムセンター、観光船を運営する阿寒観光汽船など14事業者が参加。NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構が中心となり、2008年1月~12月の間、石油、ガス、電力、水道の年間総使用量や宿泊客1人当たりの数字をとりまとめた。
 同温泉街では今後、数字を集計・分析するほか、数字とは別に、「環境担当者を設けている」「取り組み結果をフィードバックし、改善策を検討している」などのチェック項目の結果を3月初旬ごろまでにまとめる。評価や格付け体系を具体的に検討する。
 NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構の蔵根(くらね)敏文専務理事は「環境負荷低減が、現在進めているアイヌ民族との共生化とともにブランド化され、国立公園内での新しいモデルになれれば」と話している。
 国交省の実証実験をめぐっては、阿寒湖畔で昨年12月上旬、北海道大学観光学高等研究センターの敷田麻美教授を委員長とする調査検討会が開かれ、環境負荷の低減を図る観光地を評価するシステムや指標が議論されたほか、海外事例の報告もあった。
 オーストラリア南東部のタスマニア州ヒューオンバレー・キングバロウ地域では、観光協会が主体となり、08年春から環境負荷の低減を促進させる事業が行われている。約70の協会加盟事業者のうち、40事業社が研修に参加。認証レベルに達するともらえる認証ロゴは25事業者(宿泊施設、レストラン、旅行会社など)が受けているという。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001001120016

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【ぷちジブリ特集】「もののけ姫」に隠されたテーマ ~タタラ場の意味するところは?~

2010-01-13 | 日記
(日刊テラフォー 2010年1月12日 06:00)
 スタジオジブリは今年で発足25周年。子どものころに宮崎アニメを見て育った世代が、子どもを持つ年齢となり、いまや親子そろって鑑賞するケースも少なくないだろう。
 第1弾「2月5日放送『崖の上のポニョ』の行方」でも述べたとおり、宮崎アニメの人気はいまだ衰えを知らない。では、その人気の理由は何だろうか。なぜこうも多くの人を魅了するのか。その理由のひとつは、さりげない描写に込められた深いメッセージ性だろう。「風の谷のナウシカ」には、環境破壊や戦争批判などのメッセージがこめられていると言われる。また、「天空の城ラピュタ」の破壊の呪文「バルス」と、バルスがもたらす破壊は、核爆弾のスイッチと「押した結果」を暗示しているのではないか、との見方もある。その他の作品に関しても、多くの好事家が考察を行っている。それだけ宮崎アニメから何らかのメッセージを読み解こうとする人は多い。
 では、その考察の内容とはどういうものか。ここでは「もののけ姫」を例にとり、「もののけ姫」という物語を史実に基づいて読み解いていく。
 
日本における歴史的な被差別者の表象
「もののけ姫」には、日本における歴史的な被差別者を想起させる描写が多い。まずはアシタカだが、彼のモデルは日本神話に登場する人物、長髄彦(ながすねのみこ)だとされる。しかし、これは大元のモデルで、実際に描かれているアシタカは、物語中でも言及されているようにエミシ(蝦夷)だ。平安時代初期に活躍した蝦夷の軍事指導者、アルテイの末裔で、エミシの隠れ里に住むという設定になっている。
 蝦夷とは古来、大和民族から蔑視されていた日本の先住民族で、彼らに関する記述は日本書紀にもみられる。もともと日本列島の北方や東方を居住地域としていたが、次第に勢力を拡大させていく朝廷の侵略により、居住地域は徐々に北上し、やがて現在の北東北が南限になったとされる。また、侵略を受けた蝦夷のうち、一部は大和民族に吸収および同化されたが、もう一部は蝦夷(えぞ)、すなわち後世でアイヌと呼ばれる人々の祖先になった。
 山の中で山犬のモロに育てられたサンは、それこそ山犬のように軽い足取りで山中を駆けまわる。こうした優れた運動神経や、特定の住居を持たないという点などから、サンはかつて日本各地に見られたとされる漂流民、サンカの人々だと考えられる。業病に侵されて包帯を巻いた人々は、症状が悪化すると容貌が崩れていく点からもハンセン病患者とみられる。タタラ場のリーダーであるエボシは服装等から高位の遊女とみるのが妥当だろう。タタラ場の女性たちも「売られた女たち」とされ、これは遊女になる運命にあった、あるいはかつて遊女だった女性と解釈できる。
 
タタラ場は宗教的マイノリティの集落?
「もののけ姫」で物語の中心となるのはエボシ率いるタタラ場だ。このタタラ場のモデルは、現在の島根県の踏鞴(たたら)製鉄の関連施設だとされる。だが、これはあくまでもモデルで、今回の趣旨は「物語を史実に基づいて考える」である。試みに、タタラ場から推察される「もののけ姫に隠されたテーマ」をみていこう。
 タタラ場は、「たたり神」に呪いをかけられたアシタカが、西方の地を目指す旅の道中に登場するが、物語では所在地に関する具体的な言及はない。また、移動手段がヤックルであることを考えると、アシタカは、蝦夷の居住地域の南限である北東北からは出ていない可能性が高い。その東北地方で踏鞴製鉄が盛んだったのは、岩手県の大籠地区である。実はこの大籠地区は、キリシタンの集落でもあった。
 大籠にキリスト教が広がったのは、備中国から製鉄の指導にきた千松大八郎・小八郎兄弟がキリシタンだったためだ。彼らが製鉄指導のかたわら布教を行ったことで、同地にはキリスト教が広まった。しかし、江戸時代に入ると、キリシタン弾圧が強化された。「禁教令」の影響は大籠にも及び、江戸時代初期の数年間には、大籠地区のキリシタン300人以上が処刑されたという。
 「もののけ姫」に登場するのは、蝦夷、サンカ、遊女、ハンセン病患者、そして一般的に身分が低いとされていた製鉄を生業とする人々は、すなわち「日本における歴史的な被差別者」だ。また、前述のように、アシタカが蝦夷の居住地域の南限である北東北からは出ていないと推定すると、物語に登場するタタラ場は踏鞴製鉄で栄えていたキリシタンの集落、岩手県の大籠と考えるのが妥当だ。
 キリスト教の建前は「神の前における平等」である。世間から抑圧されていた被差別者が、「神の前における平等」を唱えるキリスト教に惹かれても不思議ではない。事実、ザビエルは布教の過程で常に被差別者との接点があったと言われる。加えて、一部の地域では、キリシタンや被差別、および潜伏司祭の共生の事実が確認されている。さらに、日本伝来当初のキリスト教は布教の足がかりとして、「コンフラリア」と呼ばれる組織を形成し、病人や貧民、ハンセン病患者、棄児などを救済する慈善事業を行っていた。このコンフラリアの事業内容は、製鉄という産業活動以外でタタラ場が行っていた慈善活動と酷似する。
 こうして、キリスト教と被差別者の親和性は高く、被差別者がキリスト教に取り込まれていく要素は多分に存在した。
 もう1点、「タタラ場=キリシタン集落説」の根拠となりうるのは、タタラ場には製鉄の現場にはつきものの製鉄神が祀られていない点だ。一神教のキリスト教を信仰していれば、多神教の日本の神々を祀ることはできない。加えて、鍛冶を含む製鉄関係の現場は元来、女人禁制だったが、タタラ場は女性が主要労働者となっている。この女人禁制というのも、製鉄神が女神で嫉妬深いためとされる。タタラ場が非神道的な場所、すなわちキリシタンの集落であれば、タタラ場の主要労働者が女性であっても、製鉄神の怒りを恐れる必要はないということになるだろう。
 
深読みのススメ
 その他にも、もののけ姫からはさまざまなメッセージを読み解くことができる。タタラ場の主要労働者が女性であることに関しても、女人禁制という宗教的価値観より、生産性を優先した産業社会の象徴と読み解くこともできるだろう。また、エボシは森林開発という環境破壊もためらわない開発業者、ひいては経済的権力の象徴で、たたり神はそうした環境破壊がもたらす公害病とも考えられる。物語終盤では、近代文明と自然との融和・共生を希求している様子が垣間見られるが、これは経済発展の負の側面である行き過ぎた開発への警鐘と、自然をも操作しようとする人間のおごりを戒める警句だろう。
 さて、筆者、綾路がお送りしてきた「史実に基づきつつも、どことなく独断と偏見の感が否めない『もののけ姫』の読み解き方」。お楽しみいただけただろうか。
 宮崎アニメはただ鑑賞するだけでなく、鑑賞後も断続的に襲ってくる余韻で楽しませてくれる。余韻に身をゆだねていると、これまで聞こえていなかった残響に気づくこともある。残響のあとには、見晴らしのよい丘に導かれ、またたく間に広がりゆく草花に目を見張ることになるだろう。
http://www.terrafor.net/news_xniyYjn7V.html

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雑記帳:修学旅行生向けアイヌ創作料理 のぼりべつクマ牧場

2010-01-13 | 日記
毎日新聞 2010年1月12日 1時43分
 ◇登別温泉(登別市)の観光施設「のぼりべつクマ牧場」が、修学旅行生向けにアイヌ料理を創作、今春のシーズンから施設内の食堂利用限定で提供を始める。
 ◇メニューは、イナキビ入り炊き込みご飯(イナキビアマム)、サケと野菜のみそ仕立て汁物(チェプのオハウ)、コンブのタレをかけた団子(コンプシト)など。調理担当者がアイヌ料理講習会のレシピなどを参考にアレンジした。
 ◇施設には、本州の高校生を中心に年間約2500人が修学旅行で訪れる。体験型志向が強まる中、「モノを大切にした自然観などアイヌの人たちの知恵をここで体感して」と呼び掛けている。【新庄順一】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100112hog00m040004000c.html

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平和な暮らしを願い、アイヌ協会が新年の祈り

2010-01-13 | 日記
(苫小牧民報 2010年 1/11)
 北海道アイヌ協会千歳支部(中村吉雄支部長)は10日、千歳市新星の蘭越生活館で新年の祈り「アシリパノミ」と新年交礼会を開いた。
 来賓を含め約100人が出席。民族衣装に身を包んだ参加者はいろりを囲み、エカシ(祭司)を、千歳アイヌ文化伝承保存会副会長の野本久栄さんが務めた。火や大地、水、村の神々の守りに感謝し、今年一年の平和な暮らしを願って祈りをささげた。
 この後、交礼会。中村支部長のほか、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長、山口幸太郎市長、石川一郎市議会議長があいさつし、千歳アイヌ文化伝承保存会の中本ムツ子会長の発声で乾杯した。
 中村支部長は、アイヌ民族政策に関する有識者懇談会「アイヌ政策推進会議」を鳩山政権が新設することについて期待感を示し、「新たな政策を打ち出してほしい」と話した。
http://www.tomamin.co.jp/2010c/c10011102.html

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平和な年 神に祈り 道アイヌ協会千歳支部が儀式

2010-01-13 | 日記
(北海道新聞01/11 10:20)
 【千歳】北海道アイヌ協会千歳支部(中村吉雄支部長)など主催のアシリパノミ(新年の祈りの儀式)が10日、市内新星の蘭越生活館で行われた。
 千歳のほか恵庭、苫小牧の支部会員ら約50人が民族衣装を着けて参列した。
 ヌササン(祭壇)とアペオ(いろり)の前で、野本久栄・千歳アイヌ文化伝承保存会副会長が祭司を務めて、シロマトロト(白酒)や食べ物を供え、火の神や大地の神に平和な一年となるよう祈った。
 続く交流会で、同協会の加藤忠理事長がアイヌ民族の権利回復へ向けた鳩山政権の動きなどを報告。「先人から受け継いだ命のバトンをつないでいく」と今年の活動への決意を述べた。(中島光信)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/209540.html

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手作り民族衣装展示 関東ウタリ会が東京で

2010-01-13 | 日記
(北海道新聞01/11 09:00)
 首都圏のアイヌ民族らでつくる「関東ウタリ会」(丸子美記子会長)は9、10の両日、東京都北区の文化施設でアイヌ文様作品展を開いた。伝統的なアイヌ文様をあしらった民族衣装や壁掛けなど約30点を展示した。
 関東ウタリ会のメンバーや、同会が首都圏の和人を対象に開くアイヌ文様教室の生徒らがこの1年間に制作したものが中心。糸の刺しゅうだけで模様をつくる衣服「チヂリ」など伝統的手法を駆使した作品が並んだ。
 2008年のアイヌ民族に関する国会決議以降、首都圏でもアイヌ文化への関心が高まっている。同会はほぼ毎年、作品展を開いているが、丸子会長は「例年以上に多くの人が会場を訪れてくれた」と喜んでいた。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/209530.html

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健康や平安祈ってアシリパノミ、アイヌ協会登別支部

2010-01-10 | 日記
【室蘭民報 2010年1月10日(日)朝刊】
 アイヌ協会登別支部(合田克己支部長)主催の新年を迎える会「アシリパノミ」が9日、登別市幌別町の鉄南ふれあいセンターで開かれ、新たな年の活動開始に当たり、健康や平安などを祈念した。
 アシリパノミはアイヌ民族の新年を祝う儀式。昨一年間の無事に感謝しながら、今年も健康で安心して暮らせるように―といった思いも込めている。
 この日は朝から会員が集まり、ヤナギの木を削ってイナウ(木幣)を作るなど準備。午後3時からの式には関係者、来賓約30人が参加した。
 同支部では伝統ある儀式を実りあるものに、と秋のペッカムイノミ、アシリパノミとも地元に根差した地元中心の儀式として祭司も含め自分たちで執り行っており、今回もエカシ(長老)は合田支部長が務めた。
 式では火の神(アペフチカムイ)に祈り、感謝の意を込めた後、先祖に供物をささげ供養した。
 この後、イナキビご飯、コンプシトといったアイヌ料理を囲み懇談。昨年の知里真志保生誕100年という大きな節目から新たなステップを迎える、今年一年の活動に思いを新たにした。
(野崎己代治)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2010/01/10/20100110m_05.html

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台湾:国民党完敗、馬総統窮地に 立法委員補欠選挙

2010-01-10 | 日記
(毎日新聞 2010年1月9日 20時47分(最終更新 1月9日 23時27分))
 【台北・大谷麻由美】台湾の立法委員(国会議員)の補欠選挙が9日、3選挙区で行われ、与党・国民党は3議席すべてを失った。昨年12月の統一地方選で野党・民進党に得票率で肉薄され、事実上の「敗北」を喫したのに続く全敗で、党主席を兼務する馬英九総統は窮地に立たされた。2012年の総統選に大きな影響を与える今年末の台北など5大都市首長選までの立て直しが急務となった。
 国民党の金溥聡秘書長(幹事長)は同日、目標の2議席確保どころか全敗の結果を受けて会見し「候補者も全力を尽くした。敗因は教訓とする」と述べたが、敗戦の責任について明言を避けた。
 補選は国民党議員が買収で当選無効となったことなどに伴うもの。北部・桃園県、中部・台中県、東部・台東県で行われた。立法院(国会)で約7割の議席を占める国民党の優位は変わらないが、馬総統の人気低迷ぶりを改めて見せつけた。
 今回の国民党の敗北には、米台間で昨年10月に米国産牛肉の輸入を解禁する合意議定書を締結したことへの反発もある。BSE(牛海綿状脳症)の病原体が蓄積しやすい脊柱(せきちゅう)など危険部位を含むほぼすべての部位の輸入が解禁されたことに、民衆からは健康面で不安の声が上がった。
 今月5日には、立法院で米国産牛肉の輸入に関して、政府方針に反して輸入規制を再強化する食品衛生管理法の修正案が可決された。国民党の立法委員が造反したのは、議定書締結に至る過程で、馬政権から事前説明がなかったことに不信感を募らせたからだ。
 馬総統は昨年10月に国民党の主席を兼務し党内基盤を固める方針だったが、党内の求心力は低下する一方だ。
 馬総統は人気低迷に危機感を抱き、金氏を先月16日に秘書長に抜てきした。金氏は馬総統の側近中の側近で、08年3月の総統選で選挙参謀を務め、馬総統の当選の立役者となった。懐刀の金秘書長の力を借り補選に臨んだが、結果は全敗となり、馬総統は打つ手を失いつつある。
 敵失が続く中で、民進党は国民党の固い地盤の台東県で初の議席を獲得。立法院の議席を27から30と、全体の4分の1超に伸ばし、総統・副総統の罷免、憲法修正などの提案が可能となる。民進党は「立法院で大きな力を手にした」と勢いづいている。今年は2月にも立法委員4議席の補選がある。
 ◇台湾の議会勢力図
 08年1月の立法委員選挙では、民進党が陳水扁総統(当時)の汚職事件の影響で大きく議席を減らし、国民党81、民進党27、無所属5となった。同年3月に馬英九氏が総統選に勝利し、国民党が巨大与党となった。今回の補選前は国民党74、民進党27、無所属5だった。立法院の定数は113議席で、小選挙区選出の73、先住民族枠6、比例代表選出の34の議席で構成される。任期は4年。
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100110k0000m030053000c.html

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豪エアーズロックへの入山、当面継続 観光への配慮優先

2010-01-09 | 日記
(朝日新聞 2010年1月8日23時23分 エアーズロック=ロイター )
 【シンガポール=塚本和人】入山禁止の是非をめぐって論争が起きていたオーストラリア中部にある世界最大規模の一枚岩エアーズロック(先住民名ウルル、高さ348メートル)について、ギャレット環境相は8日、観光客の入山を当面継続させる方針を明らかにした。
 先住民アボリジニーの聖地であることや、安全面の観点から、国立公園当局が入山禁止を検討していた。年間約10万人が入山する豪州有数の観光スポットになっているため、観光業界に配慮したとみられる。環境相は記者団に対し「少なくとも数年は入山できるだろう」と語った。
 ラッド首相は観光客離れを恐れて入山禁止に反対する一方、ロック歌手出身の環境相は賛成の意向を示すなど議論が続いていた。
http://www.asahi.com/international/update/0108/TKY201001080431.html

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エアーズロックの登山継続 豪環境相、観光業界に配慮

2010-01-09 | 日記
 (47news 2010/01/08 19:32)
【シドニー共同】オーストラリア中心部の巨大な岩山ウルル(英語名エアーズロック)への観光登山について、同国のギャレット環境相は8日、当面認める決定を下したことを明らかにした。観光業界に配慮した措置。
 ただ今後は、訪れる観光客のうち登る人の割合が大きく減り登山への関心が薄れた場合などに、最終的に禁止措置を取るという。環境相によると、現在の状態が続けば、少なくとも数年間は登山が認められる見通し。
 禁止する場合は、観光業界が対応できるよう18カ月以上前に通知する。
 ウルルをめぐっては、先住民アボリジニの聖地であることや環境への影響を理由に、国立公園局が昨年7月、登山禁止を検討する方針を示し、観光客の減少を懸念する観光業界が反発、同業界などから広く意見を聞いていた。
 ウルルは国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に指定され、年間35万人が訪れる。
 20年前は観光客の4分の3が登っていたが、聖地への理解が進んだためか現在では38%に減っている。
【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010801000817.html

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三井物産、社有林(「三井物産の森」)でFSC森林認証を取得

2010-01-09 | 日記
(朝日新聞 2010年1月8日16時31分)
Tokyo, Jan 8, 2010 - (JCN Newswire) - 三井物産株式会社(TSE:8031、以下:三井物産)は、全国73か所に合計約44,000ヘクタールにおよぶ社有林(三井物産の森)を保有していますが、このたび、全社有林を対象としたFSC(Forest Stewardship Council)森林認証を取得(昨年12月18日付)しました。同森林認証取得にあたり、当社は、世界有数の認証審査機関であるSGS社に審査を依頼し、FSCの定める「森林管理の原則と基準」(以下:FSC基準)に従い、書類審査と山林実地審査等を経て認定されました。国内における1万ヘクタール以上の森林を保有する民間企業としてFSC森林認証を取得した初の事例となります。
今回取得したFSC森林認証は、FM認証(Forest Management:森林管理の認証)とCoC認証(Chain of Custody:加工・流通の認証)の二つで、後者は、社有林の維持・管理および社有林から生産された木材販売を行っている当社の100%子会社、三井物産フォレスト(株)が取得しました。これにより、当社社有林で生産された木材はすべてFSC認証材として販売可能となり、同社は国産材のFSC認証材取扱数量で国内有数の規模となります(社有林材の2008年度取扱高実績、年間48,861m3をベースにすると、FSC認証材取扱高は国内トップ)。
今回のFSC森林認証取得にあたり、当社は、FSC基準に基づき、社有林における森林管理区分を見直し、6つに再区分の上、(「循環林」「天然生誘導林」「生物多様性保護林」「有用天然生林」「一般天然生林」「その他天然生林」)、区分ごとの管理方針を設定しました。さらに、「生物多様性保護林」を以下4つに区分し、明確化することで、生物多様性の保全により踏み込んだ森林管理を実現していきます。
(1)「特別保護林」: 生物多様性の価値が地域レベル、国レベルにおいてかけがえのないものと評価され、厳重に保護するべき森林
(2)「環境的保護林」: 希少な生物が数多く生息しているため、その生息環境を保護するべき森林
(3)「水土保護林」: 森林の公益的機能が高く、水土の保護と生態系の保全を図る区域
(4)「文化的保護林」: 生物多様性によってもたらされる「生態系サービス」のうち、特に生物多様性と重要な結び付きを持つ、伝統や文化を育む「文化的サービス」の面で価値が高く、保護するべき森林
「生物多様性保護林」に指定した山林のうち、「特別保護林」には、尾瀬国立公園に山林の一部が指定され、高層湿原を有する福島県・田代山林、「環境的保護林」には、クロエゾマツの森が広がり、日本最大の淡水魚イトウも生息する北海道・宗谷山林があります。また、「水土保護林」には、ブナの森が広がる新潟県の南葉山林があり、さらに、「文化的保護林」には、アイヌ民族の聖地・二風谷に近く、現在も多くのアイヌの人々が居住する北海道平取町にある沙流山林や、京都の伝統行事「大文字五山送り火」「鞍馬の火祭」に必要な材を提供している京都府・清滝山林などが含まれており、「生物多様性保護林」に該当する山林は社有林全体の10%以上を占めています。
全国各地で開発などにより生物の生息環境が急速に失われつつある現在、私たちの生存の基盤である生物多様性の保全に向けた迅速かつ大規模な取り組みが企業にも求められており、本年10月には、名古屋市にて生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されます。三井物産は、これからも社有林の公益的機能を十分に発揮できるよう、FSC基準を遵守した森林管理を通じて、生物多様性の保全にも配慮した森林保全を行っていきます。また、当社および三井物産フォレスト(株)による、環境に配慮した木材であるFSC認証材の供給は、日本の林業活性化にも繋がると考えます。これらの社有林における取り組みを通じて、当社は、企業使命である、「大切な地球と、そこに住む人々の夢溢れる未来作りへの貢献」を進めていきます。
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)について
1993年、環境団体や木材を扱う企業などが共同で発足させた、国際的な統一的森林認証制度を運営する非営利国際会員制組織。FSCは、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的にも継続可能な森林管理を推進することを目的とした森林認証制度を設置し、森林の管理や伐採が、環境や地域社会に配慮して行われているかどうかを信頼できるシステムに照らし合わせて、独立した第三者機関が評価し、認証している。このような森林から生産された木材や木材製品に、FSCのロゴマークをつけて市場に幅広く流通させ、消費者がこの環境配慮型の商品を購入することで、消費者も森林保全に間接的に関与するといった、森林管理者から、木材・木材製品の消費者に至るさまざまな関係者を一体化する仕組みを通じて、世界的・持続的な森林の保全と利用を推進している。(FSCジャパンホームページより一部抜粋)
ご注意:
本発表資料には、将来に関する記述が含まれています。こうした記述はリスクや不確実性を内包するものであり、経営環境の変化などにより実際とは異なる可能性があることにご留意ください。また、本発表資料は、日本国内外を問わず一切の投資勧誘またはそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。
参考サイト
三井物産フォレスト(株)
http://www.mitsui-forest.co.jp/
詳細は下記URLよりご参照ください。
http://www.mitsui.co.jp/release/2010/1190095_3893.html
三井物産株式会社
詳細は www.mitsui.co.jp をご覧ください。
Contact:
メディアからのお問い合わせ先
三井物産 広報部 大木貴嗣
TEL:03-3285-7562
FAX:03-3285-9819

一般からのお問い合わせ先
三井物産 CSR推進部社有林・環境基金室
TEL:03-3285-6150
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冬の北海道を楽しめ! 道内10温泉でキャンペーン

2010-01-09 | 日記
【searchina 経済ニュース2010/01/08(金) 13:58】
  北海道観光振興機構は1月8日から、洞爺湖温泉や定山渓温泉、川湯温泉など道内10温泉で「ほっかほかほっかいどう冬の温泉めぐりキャンペーン」をスタートした。雪遊びなど冬の北海道を楽しむ観光体験プログラムを地元の若手観光事業者などと協働で提供し、温泉街での滞在を促す。3月23日まで展開する。
  洞爺湖町の洞爺湖温泉では「洞爺湖温泉誕生100年記念SPAポイ~ントキャンペーン」と銘打って、温泉街での宿泊・買い物でポイントをためると、抽選で1万円の商品券が当たる。
  札幌市の定山渓温泉は「冬の定山渓・楽しみ~な」とし、日帰り温泉プランやほかほかスイーツ、雪遊びなど滞在観光メニューを揃えた。
  鹿追町の然別湖温泉は1月23日-3月20日の毎週土曜日に「プレミアム冬の森コンサート」を開催。会場は、氷を積み上げて作ったアイスホールというユニークなものだ。
  上川町の層雲峡温泉は1月23日、3月1-5日、13日、20日に氷瀑まつり会場での結婚式に参列できる。特製花火の打ち上げなども行う。
  音更町の十勝川温泉は1月26日から期間中の毎週火曜日に札幌発で無料送迎バスを運行する。
  登別市の登別温泉では2月3-11日、登別原始林を歩く冬のウォーキングと厳冬湯かけ合戦体験プログラムを実施する。
  弟子屈町の川湯温泉は2月13-21日、アイヌ文化の語り部体験とスノーシューでアカエゾ松の森を歩く体験プログラムを行う。
  網走市の網走湖畔温泉は2月13-19日に「あばしりまるごと体験」と題し、引き網によるわかさぎ氷下漁の見学やイグルー制作など体験型メニューを設定した。
  斜里町の知床ウトロ温泉は2月19-21、26-28日にプロの写真家の撮影指導つきモニターツアーを実施する。知床の大自然を撮影する。
  千歳市の支笏湖・丸駒温泉は冬の自然体験に加えて、栄養管理士の指導で健康ダイエットや美容プログラムを3日間に渡って体験するプログラムを3月2日、5日、8日に実施する。
  詳細はHPへ。(情報提供:トラベルニュース)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0108&f=business_0108_074.shtml

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新春インタビュー:/3 政府のアイヌ政策推進会議メンバー、能登千織さん /北海道

2010-01-09 | 日記
(毎日新聞 2010年1月8日 地方版)
 ■アイヌ民族の未来
 アイヌ民族を取り巻く環境が激変している。07年に国連総会で「先住民族の権利宣言」が採択。08年は先住民族と認めるよう政府に求める国会決議がなされ、09年には有識者懇談会が政府に政策の転換を求めた。政府の「アイヌ政策推進会議」メンバーに最年少で選ばれた能登千織さん(26)は「やっと誇りを取り戻し始めたところ。今もアイヌはこうして生きているんだと知ってほしい」と話す。【聞き手・中川紗矢子、写真・小出洋平】
 ◇将来へ文化継承を 現代を一生懸命に--能登千織さん(26)
 --アイヌ民族としての自分に目覚めたきっかけは
 ◆大学2年の夏休みに、アイヌ協会の国際交流事業に参加してハワイの先住民と交流しました。そこで若者が胸を張って自分たちの文化の継承に携わっているのを見ました。自分のあるべき姿、自分とは何なのか--を考えさせられました。
 「アイヌ民族って何だろう?」ということを、今まで誰も教えてくれなかった。歴史も全く知らず、帰国後、いろんな本を読みあさって勉強し、「こういう歴史があったから、今の私がいるんだ」と分かりました。これまで何で教えてくれなかったんだろうと、悔しかった。ハワイでの経験から4~5カ月後には、若者がアイヌについて自由に語り合える場「アイヌ文化学生フォーラム」を設立して、以来、アイヌ民族として活動しています。
 --ハワイに行く前は、アイヌ民族として生きることを避けがちだった
 ◆母親がアイヌの歌や踊りを伝承するグループに入っていたので、2~3歳のころからその活動を一緒にやっていました。当時から、「この人たちと同じグループに属する私もアイヌなんだ」というアイデンティティーはあったと思います。でも、小学校に入ってから学校で教えられるアイヌは、時が止まっているような白黒のイメージ。自分のとらえているイメージとは矛盾がありました。学校内でもアイヌのことをよく言わないので、段々、アイヌであることを隠してシサム(和人)の中で生きるようになっていました。
 今でもはっきり覚えているのは、中学生時代に男の子と言い争いになった時のこと。「アイヌ!」と言い捨てられ、そういう言葉として使われる存在なんだと、胸にグサッと刺さった。その後ははっきりと、「自分はアイヌということを封印して生きていかないといけないのかな」という思いを持ちました。でも、アイヌを否定されることは、母親や祖母、親せきも私も否定されること。思春期に、自分のアイデンティティーを否定されるというのは本当に苦しいです。「アイヌは劣ったもの」という印象すら持つようになり、どこか避けたかったという気持ちがありました。
 --でもアイヌ民族であることを受け入れられるようになり、生き方が変わっていった
 ◆アイヌの誇りを取り戻してからは、本当の自分で生きているという感覚があります。自分のアイデンティティーを隠して生きるのは苦しい。現代のアイヌの生き方というものがあると思うので、今はそれを見つめながら一生懸命生きたいです。
 --能登さんと同じように、アイヌであることを誇りとするには、何が必要なのでしょう
 ◆やはり、教育。アイヌの歴史や文化が分かるような取り組みが必要だと思います。そうでなければ、アイヌの子どもたちは、いつ、どこでアイヌのことを学ぶのでしょうか。私の場合、中学校では学ぶ機会はほとんどなかった。学校でも教えられないものは、それだけ劣ったもの、学ぶに値しないものなのかな、と思っていました。しかし、私がハワイで経験したようなチャンスを得られれば、自然に意欲がわき、自ら学びたいと感じるようになれるはず。そういうチャンスを得て、生かしてもらいたいです。
 --アイヌ以外の人たちに、知ってほしいことがたくさんある
 ◆普通に、一人の人間として、アイヌがここに存在しているということ--それを伝えたい。違うものがあって初めて、シサムも「自分たちはこういう文化、精神文化を持っているんだ」ということを再認識できると思うのです。今までは、アイヌとシサムの関係は非常に厳しい状況にあった。でも、これからは互いに手を取りながら、互いのことを考えて生きていける社会になってほしい。そのためにもアイヌの歴史を学んでもらいたいと思っています。
 --アイヌ民族を取り巻く環境が大きく変化しています
 ◆思い浮かべるのは、知里幸恵さんが「アイヌ神謡集」の序文の中で表された言葉です。そこで知里さんは「いつかは、2~3人でも強い者が出てきたら、進み行く世と歩を並べる日も、やがて来ましょう」というメッセージを残してくれた。アイヌの苦悩の歴史を乗り越え、新たな時代へアイヌ文化を継承・発展して行くための強い意思が必要とされているのだと、受け止めています。今は、それらを尊重する社会の必要性を理解してもらうための環境を整えている段階。現状について両手を挙げて喜ぶというよりも、グッとかみしめて譲れない私たちの未来を考えていかなければならないと考えています。=つづく
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 ◇インタビュー後記
 会うたびに、心がすがすがしくなる。率直に語る誠実な姿と、仲間を思う温かい気持ち。いまだ無理解と苦難のある現状を淡々と受け止め、それでも前に進もうとする聡明(そうめい)さと潔さ。心から、拍手を送りたい。そんな能登さんが言う。「今すぐは結果は出ないと思う。地道にやっていくしかない。私がおばあちゃんになったころに、社会が変わっているのかな」。もっと早い時期に、社会が変わるかどうかは、私たち一人一人にかかっている。「互いに尊重できる輪を広げていきたい」という、能登さんの言葉をかみしめたい。
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 ■人物略歴
 ◇のと・ちおり
 胆振管内白老町生まれ。母はアイヌ民族、父は和人。アイヌの伝統的生活空間「イオル」再生事業に大学在学中からかかわり、若者の立場からアイヌ復権に尽力。アイヌ文化振興・研究推進機構の施設である、しらおいイオル事務所「チキサニ」に学芸員として勤める。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100108ddlk01040081000c.html

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アイヌの子供らの私塾 「エテケカンパの会」台湾へ

2010-01-09 | 日記
(十勝毎日新聞社2010年01月07日 13時52分)
交流通じ 民族の誇り感じて
元スタッフ・安本さんの遺志で実現
 アイヌの子供らを対象とした私塾「とかちエテケカンパの会」(木村マサヱ会長)の台湾交流事業が6日から13日まで行われている。会員の小中学生10人が台湾を訪れ、台湾先住民族の子供らと交流する。同会の元スタッフで2003年に急逝した安本幸恵さん(享年24)の遺志を受けて実現した事業で、木村会長は「子供たちが楽しんで、子供なりに何かを感じてくれれば、安本さんも喜んでくれるのでは」と話している。
 同会は1990年に創立。大学生や社会人が有償ボランティアで、子供たちに学習と遊びの場を提供している。民族性やアイヌとしてのアイデンティティーなどについて考えるきっかけづくりにしようと、諸外国の先住民族との交流事業も実施。過去には3回にわたり、会員の高校生らがカナダを訪れて先住民らと交流を図っている。
 安本さんは帯広畜産大学在学中にスタッフとして同会の活動に携わり、01年にはカナダ交流事業にも参加するなど活躍していた。03年に不慮の事故で亡くなった後、安本さんの遺志をくんだ両親が同会に100万円を寄付。これを原資に、今回の台湾交流事業が実現した。
 参加するのは10歳から15歳の子供10人と引率のスタッフ4人。台湾のキリスト教団体の協力で、先住民の子供たちとの交流会などが予定されている。スタッフの芦澤満さん(43)=白樺学園高校教諭=は「台湾には14の民族がいるとされ、それぞれに文化も言語も異なる。いろいろな民族が居て、それぞれ違うことが素晴らしいということを知れば、子供たちもアイデンティティーに誇りを持ち、生き生きと自分を表現できるようになるのでは」と期待する。
 5日午後1時から帯広市内の市生活館で壮行会・結団式が開かれ、保護者らが子供たちを激励した。木村会長は「感謝の気持ちを忘れずに楽しんできて」とあいさつ。来賓の笹村二朗道アイヌ協会帯広支部長が「良い勉強をしてきて、今後の人生に生かして」と述べた。子供たちは「台湾の子供たちと友達になりたい」「日本と違うところを見付けてくる」などと決意表明し、貴重な体験に心を躍らせていた。(丹羽恭太)

http://www.tokachi.co.jp/news/201001/20100107-0003915.php

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