先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

自殺率が4年で12%上昇 1年間に約1万1000人

2017-09-27 | 先住民族関連
サンパウロ新聞 2017年9月25日
 保健省が12日に公表した自殺に関する最初の報告書によると、2015年のブラジル国内における自殺の報告件数が、11年に比べて12%増加した。11年が1万490件だったのに対して、15年は1万1736件となっている。国内メディアが伝えた。
 今回の報告書は、10日の世界自殺予防デーにあわせた自殺予防のための啓発月間の活動の一部として発表されたもの。
 11年から16年の間に記録された自殺による死亡件数は6万2804件で、性別では男性が79%を占め、女性(21%)の約4倍となっている。人口10万人あたりの割合では、男性が8.7人、女性が2.4人となっている。
 保健省非伝染病部門のファチマ・マリーニョ部長は、この増加の背景には、自殺に関する記録の改善と人口の増加も関係しているとの見方を示す。一方で同氏は、国内での自殺問題が進行していることも、取り組むべき事実であることを認めている。同氏は、2020年までに自殺者数を10%減らすという世界保健機関(WHO)の目標に触れ、「この目標に達するためには、特により危険性の高い地域で迅速に対応する必要がある」と述べている。
 実行に移される措置の中には、自殺率がより高いと考えられる地域に社会心理ケアセンター(CAP)を増設し、この問題を防ぐため保健サービスをさらに向上させる事などが含まれている。
 さらに、自殺による死亡の割合が高い南部など、国内の特定の地域で自殺が増加している原因を探るため、新たな調査が行われる見通しだという。また、やはり自殺が多い先住民族のための具体的な活動も検討しているという。
 南部の人口は全体の14%だが、10年から15年の全国の自殺件数全体の23%を占める。人口の42%が集中する南東部では、自殺者の全体に占める割合は38%となっている。
 11年~15年の自殺による死亡を年齢層で見ると、70歳以上では10万人あたり8.9人の割合となっている。マリーニョ氏はこれに関して、高齢者人口が絶対数で増加していることや、世界的にこの指数は高いことなどを付け加えている。
 また、若い世代の自殺が増えている状況も懸念されている。10~19歳の年齢層の自殺による死亡件数は、11年の782件に対し15年は893件に増加した。15~29歳の年齢層では、自殺が死亡原因の4番目となっているという。
 人種別では、先住民族の自殺による死亡率は10万人あたり15.2人となっており、白色系の5.9人、黒色系の4.7人、黄色系の2.4人より高くなっている。先住民族の場合、自殺による死亡の44.8%が10~19歳の年齢層でおきているという。
http://saopauloshimbun.com/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E7%8E%87%E3%81%8C%EF%BC%94%E5%B9%B4%E3%81%A712%EF%BC%85%E4%B8%8A%E6%98%87%E3%80%80%EF%BC%91%E5%B9%B4%E9%96%93%E3%81%AB%E7%B4%84%EF%BC%91%E4%B8%87%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%EF%BC%90/

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英雄シャクシャインしのび法要祭 新ひだか(動画)

2017-09-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞 2017/09/24
https://news.google.com/news/video/Wzy45FMG2ac/djmlQ8v4ilHO0yM?hl=ja&ned=jp

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生誕200年を記念し武四郎の劇PR 松阪で番外公演

2017-09-26 | アイヌ民族関連
中日新聞2017年9月25日

武四郎の物語を演じる役者たち=松阪市花岡公民館で
 松阪市出身の探検家松浦武四郎の生誕二百年を記念した劇を来年二月に上演するのをPRするため、市内のアマチュア劇団「松阪ドラマシティ」は二十四日、練習場所の市花岡公民館で、番外公演「郷土の偉人 松浦武四郎」を催した。
 今年二月に武四郎まつりで披露した十五分の寸劇を、子ども時代も含めて三十分に膨らませた。団員ら十二人が出演し、武四郎が蝦夷地(北海道)で松前藩の役人に虐げられていたアイヌ民族の女性を助ける場面などを演じた。
 語りを担当した奥村茂代表(66)=同市曲町=は「来年二月には武四郎の蝦夷地での活躍を披露するので見に来てほしい」と強調した。
 鑑賞した伊勢市小俣町湯田、会社員山崎順司さん(45)は「武四郎の名前は知っていたが、劇を見て立派な人だと分かった。来年も見たい」と期待した。
 (松村裕子)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20170925/CK2017092502000014.html


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「北海道」名付け親の偉大な冒険家 高橋源一郎のコメント光る 〈英雄たちの選択 松浦武四郎〉(NHK BSプレミアム)

2017-09-26 | アイヌ民族関連
J-CASTニュース 2017/09/22
  明治2年に蝦夷地と呼ばれていた今の北海道に、「北海道」という呼び名を命名した探検家・松浦武四郎のドキュメントである。<北の大地と民を守れ!>がサブタイトルだ。松浦武四郎は何度も何度も北海道を走破して、アイヌ語で一万か所もの地名を書いた北海道全域の地図を出版した。幕末の偉大な探検家だが筆者は知らなかった。ちょっと発声が仰々しいが、ナレーションは俳優の松重豊、スタジオで語り合うのは作家の高橋源一郎や大学の先生や歴史家など。
   北海道にも異国船がやってくる。幕府は列強に支配されるようになってはいけないと、頭を悩ます。先住民族のアイヌに対して、髪の毛の月代を剃れと命じたりして和との同化政策をとるが、松浦は政府の役人として渡っていたのに、無理矢理の同化政策に疑問を持つ。文化の多様性を認めないのは一流国家とは言えないからである。
   武四郎のイラストを見ると、面長でなかなかの一徹者という風貌である。あの寒い北海道を自動車もない時代に隅から隅まで地図を調べて歩いたというのだから、相当な肝っ玉の頑固親父だろう。一行のメンバーがどんな編成だったのか、お付きにはどんな人たちがいたのか、説明がなかったのは物足りないが、ロマンも感じる。
   スタジオで語り合うスタイルは局のお得意であるが、時として識者に丸投げ感も湧く。中の1人、高橋は毎日新聞の人生相談の優れた回答者として筆者は愛読している。今回のコメントもよかった。 (放送2017年9月14日20時~)
(黄蘭)
https://www.j-cast.com/tv/2017/09/22309051.html


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UAさんら岡山の野外フェス出演 30日、障害者でつくるバンドも

2017-09-26 | アイヌ民族関連
山陽新聞(2017年09月25日 15時31分 更新)

 自然豊かな空間で音楽を楽しむイベント「ウッドランド フェスティバル」が30日、瀬戸町総合運動公園(岡山市東区瀬戸町南方)の野外ステージで初めて開かれる。人気歌手・UA(ウーア)さんや、知的障害者支援施設の利用者らで構成するバンドなど9組が歌声や演奏を響かす。午前9時半開演、午後9時終演予定。
 福祉を通じたまちづくりを考える一般社団法人「ひばりエンタテインメント」(同市)やボランティア団体の関係者らによる実行委が企画。「ボーダーレス」をキーワードに、国境や障害の有無といった“壁”を取り払おうとの思いで、多種多様なアーティストを集めた。
 9組は「情熱」「悲しみジョニー」といったヒット曲があるUAさんをはじめ、アイヌの伝統弦楽器トンコリ奏者のOKIさん率いるバンド「OKI DUB AINU BAND」、知的障害者支援施設しょうぶ学園(鹿児島県)のパーカッションとコーラスのグループ「otto&orabu」ら。
 「ひがみソングの女王」と言われ、女性の共感を呼ぶ人気シンガー・ソングライター関取花さん、台湾出身のアーティスト・曾健裕さん、地元ミュージシャンもステージを盛り上げる。
 岡山、倉敷市などの飲食店によるカレー、コーヒー、パンの屋台ブース、竹筒を使った照明「竹あかり」を作るワークショップもある。
 一般前売り4千円(当日5千円)で、コンビニエンスストアなどで購入できる。中学生以下無料、障害者手帳持参者は受け付け時に半額返金する。出演時間などはイベントのホームページで確認できる。問い合わせは実行委のメール(info@woodlandfes.com)へ。
http://www.sanyonews.jp/article/602336/1/

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日本はフィリピンの先住民族に能力開発訓練施設の整備支援

2017-09-26 | 先住民族関連
アセアンポータル2017年9月25日
日本政府は、フィリピンの先住民族であるマンヤン族等を支援するために能力開発訓練施設の整備を実施していたが、この整備が完了した事に伴い引き渡し式典が開催された。
フィリピンのミンドロ島東部のオリエンタル・ミンドロ州内にあるナウハン町では、約5000人のうち約98%は先住民族のマンヤン族であった。このマンヤン族は、山岳部に居住しているために、地理的要因のため適正な教育を受けることが出来ない状況であった。また、ビジネスの機会に乏しいことから、平均月収は低く住民の多くが貧困状態にあった。そのため日本政府は、マンヤン族の能力開発訓練を支援するために、能力開発訓練施設を建設する支援を実施する事を決定していた。
この支援は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「ミンドロ島における先住民族のための能力開発訓練施設整備計画」として、被供与団体であるNGOイラワンに約8.7万米ドル(約850万円)の資金を拠出する形で実施された。この施設では、約3,800名のマンヤン族に対してリーダーシップ育成・農業生産性向上・文化教育等の研修が実施される予定である。これらの研修を通じて、マンヤン族の知識と技術の向上が図られ、生計向上が見込まれる事となった。
https://portal-worlds.com/news/philippines/11663


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初の国立「原住民族博物館」、高雄に建設へ

2017-09-26 | 先住民族関連
NNA.ASIA2017/09/26(火)
行政院原住民族委員会(原民会)はこのほど、高雄市の澄清湖畔に「原住民族博物館」を建設すると発表した。先住民族をテーマにした博物館は既に台北市や新北市などに存在するが、中央政府レベルで建設される先住民…
この記事は該当の有料サービスにご契約の方がご覧になれます。
https://www.nna.jp/news/show/1665961

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輪踊り、会場一体 旭川・こたんまつり60回

2017-09-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞 2017/9/24 05:00

観客も参加し歌と手拍子で会場が一体となった「ポロリムセ」
今年で60回目を迎えた「こたんまつり」が23日、アイヌ民族の聖地として知られる神居古潭(旭川市神居町)で開かれた。親子連れや観光客など約7千人が訪れ、古式舞踊などを楽しんだ。(吉川幹弘)
 まつりの節目に合わせ、帯広でアイヌ古式舞踊や歌、儀式などの保存に取り組む「帯広カムイトウウポポ保存会」の11人が出演。「クリムセ(弓の舞)」などの演目を披露した。歌に合わせて輪になって踊る「ポロリムセ(輪踊り)」では観客も参加して盛り上がりを見せた。 ※「クリムセ」と「ポロリムセ」のムは小さいム
https://this.kiji.is/284417406741726305?c=110564226228225532

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古谷経衡が最果ての抵抗、榎本武揚と蝦夷共和国を歩く

2017-09-25 | アイヌ民族関連
NEW ポストセブン 9/24(日) 7:00配信

【開陽丸館内にて榎本武揚(レプリカ)と作戦会議する筆者。榎本の後ろに控えるのは土方歳三】
 幕府の海軍の指揮官となり、戊辰戦争では「開陽丸」を率いて「蝦夷共和国」樹立を宣言した榎本武揚。箱館戦争で敗北後は、助命され、明治政府で逓信大臣や外務大臣などを務めた。西郷隆盛と真逆の評価がされることが多い榎本の「舞台」となった北海道・函館と江差の街を、評論家・古谷経衡氏が歩いた。
 * * *
 幕末の動乱期、江戸幕府軍艦頭であった榎本武揚が、旗艦・開陽丸以下7隻に約2000名の幕兵らを乗せた艦隊を率いて、北海道南部・渡島半島にある現森町鷲ノ木に上陸したのは、1868年(慶応4・明治元年)10月20日のことであった。所謂「箱館戦争」の勃発である。
 一時期疑似民主制を導入して「蝦夷共和国」の建国を宣言した榎本であったが、新政府軍の攻勢に敗れ、箱館五稜郭が落城。その新国家樹立の夢は半年で潰えた。
 日本の最南端、鹿児島を中心とした西南の役での西郷南洲に比するなら、北方での新政府軍への抵抗の首魁は榎本武揚であることはいうまでもない。しかしこの榎本、どうも南洲に比して日本人には受けが良くない。
 榎本の艦隊に同乗して箱館で散った新選組副長の土方歳三は、近年英雄視を通り越して「歴女」の垂涎の的となっている。例えば新選組を題材にした腐女子向け逆ハーレム・アニメ作品『薄桜鬼』では、土方歳三は長髪のヴィジュアル系超絶イケメンとして描かれ、腐女子の電脳を焦がす役回りだ。
 一方榎本はと言えば、好意的に描かれてはいるものの「単なる髭のおじさん」扱い。実際、北海道・函館を歩くと、圧倒的に新選組の聖地としての扱いが高く、その主役は当然土方で榎本の出る幕は少ないように思える。
 榎本は優れた海軍軍人であった。オランダ留学経験を持つ数少ない知欧派の合理主義者であり、その才覚を黒田清隆に買われ、新政府軍に弓を引いた逆賊であるにもかかわらず、明治国家の中枢を占める(逓信大臣、外務大臣、農商務大臣など)重責を担うに至った。
 歴史作家童門冬二は、この榎本の数奇な生涯を『人生を二度生きる』(祥伝社)という歴史小説にまとめた。二度生きる、とは、いわずもがな「幕府側」と「新政府側」という立場である。
 しかし、古くは楠木正成公然り、織田信長然り、山本五十六然り、或いは忠臣蔵四十七士に然り、「稀有の構想途上で義や忠に殉じた漢」をこの国の大衆文芸はもてはやす一方、しぶとく生き残って国に貢献した榎本への賞賛の声は土方に霞んで見える。この国にある、ある種の再チャレンジを許容せず、潔よい死を美化する窮屈な封建的空気の残滓が、偉人たちの評価にも影響しているとみるは邪推か。
 明治国家への貢献は函館で戦死した土方よりも榎本の方が上であろうが、美化されるのは土方だけで、榎本はこの街では脇役扱いだ。
◆「新幹線開通」の悲願
 近世から近代にかけて、大坂が大阪と改名したように、北海道南部の港町・函館も、箱館から函館へと字が変わった。冷夏の夏、さびれた内浦湾(噴火湾)に空路到達した私は、余りにも寂しい寒村の波音を聞きながら、レンタカーで渡島半島を横断する。
 榎本が乗ったオランダ製の江戸幕府最強の軍艦・開陽丸(排水量2590トン)は、現在、渡島半島西部の漁町・北海道江差町に実物大で復元され、引き揚げられた実際の遺物とともに展示されている。
 蝦夷共和国建国という一見すると頓狂な榎本の建国計画を支えた力の源泉こそこの開陽丸である。新政府軍は戊辰の役にて、佐幕派の奥羽越列藩同盟を陸戦で制していたが、海上兵力では依然、幕府側が薩長を圧倒していた。
 榎本の蝦夷共和国構想は、伊達や酔狂の世迷言ではなく、開陽丸という海軍力を担保としたものだったが、渡島半島江差沖に廻航された開陽丸は1868年11月15日、暴風雨により浅瀬に乗り上げて座礁、沈没する。開陽丸の損失は榎本軍の敗北とイコールであり、蝦夷共和国構想は幻と消えたわけである。これにより土方も死に、辺境の騒乱は一掃された。明治国家が徳川幕藩体制というアンシャンレジューム(旧体制)を最終的に打ち破った最果ての地こそが、この箱館であった。
 函館は、なにも幕末の動乱のみで注目される地方都市ではない。2016年、全道民540万人の悲願でもあった「北海道新幹線」が青森から延伸されると、函館の北にある北斗市に「新函館北斗駅」が開設され、東京駅まで最短4時間2分という時間で結んだ。
 かくいう私は、生まれも育ちも北海道であり、この「新幹線開通」は幼少の時分から札幌市役所に掲げられた「北海道新幹線実現熱望!」の横断幕とともに、DNAのレベルまで染みついたスローガンだったのだから、たとえそれが北海道南端に一寸手をかけるレベルであろうとも、何か万感の思いを感じざるを得ない。
 しかしながら、東京から4時間超掛かる新幹線よりも、空路1時間20分を選ぶ旅行者の方が多いことは疑いようもない。北海道新幹線の最終目的地は札幌だが、実現が何時になるかもわからない現在、その経済効果は疑問符が付く。
◆「内国植民地」と呼ばれて
 1980年代にその人口約32万人を迎えた函館市は、現在26万人まで減少している。往時から6万人余も減少した人口のおかげで、2014年に函館は国から過疎自治体の指定を受けた。
 幕末における開港の歴史を持つ函館は、歴史的建造物が並ぶ小樽と共に中国・韓国人観光客の北海道ツアーの聖地である。が、観光客は来れど、住民は次々と札幌にその栄を求めて移住している。
 ここ20年間で北海道の人口は実に40万人も減ったが、逆に札幌の人口は20万人近く増えている。北海道の辺境から、華の都・札幌へ、人々が移動し、函館の中心市街地は空洞化しつつある。
 前述のように、土方sage、榎本ageを展開してきた私だが、しかし榎本武揚を評価できるか、といえば、必ずしもそうではない。榎本はつかの間の蝦夷共和国統治に当たって、箱館市民から重税を徴収し、その政権基盤とした。
 榎本は所詮、北海道側に立てば「たまたま箱館に付け込む余地があったので占領した」侵略者に過ぎないのである。その榎本に、その歴史的評価としての功績は大と認めど、心情的に拒否感が働いてしまうのは、私の故郷がこの北の大地にあるためだろうか。
 北海道はアイヌ民族(蝦夷)が先住民として定住し、近世から和人(日本人)との交流が絶えなかった。その和人側の前衛こそが渡島半島を含む箱館である。明治国家は蝦夷を北海道と改名し、没落士族層の積極的な入植計画を実施した。私の父方も母方も、この明治国家の国策に従って、東北から同地に移民した先祖の末裔である。
 先住民を駆逐し、明治国家に都合の良い防衛と開拓を兼ね備えた「屯田兵」を配した近代北海道のあり様を「内国植民地」と呼ぶ歴史学者も多い。私は中央に搾取された、という被害者感情はない。
 だが、時局の動乱、政局に常に弄ばれてきた北の大地に立つ度、私には得も言えぬ中央への抵抗が芽生えるのである。
 疲弊しつつある夜の函館を視野の一端に入れつつ、既に郷里を捨てた覚悟の私には、いやいや北海道に拘泥する必要などない、との内心の声が響く。しかし人は土から離れては生きられないとは良く言ったものだ。この朽ち行く道南の辺境が、誰の搾取によるでなく再生する姿を夢想して、榎本の蝦夷共和国を唾棄するように、私は急ピッチで羽田行きの飛行機の搭乗口へ急ぐのである。
◆ふるや・つねひら 1982年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。主な著書に『左翼も右翼もウソばかり』『草食系のための対米自立論』。最新刊は『「意識高い系」の研究』。
※SAPIO2017年10月号
http://www.news-postseven.com/archives/20170924_610670.html

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最高の旅を約束! 死ぬまでに乗っておきたい世界の鉄道12選

2017-09-25 | 先住民族関連
BUSINESS INSIDER JAPAN Sep. 18, 2017, 01:00 PM Melia Robinson
素晴らしい眺めを楽しめる鉄道に乗って、最高の旅に出よう!
米旅行誌『ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー』の8月/9月号は、世界各地の素晴らしい鉄道旅行を写真付きで紹介している。この記事を書いたのは、大の鉄道ファンだ。
その中から、Business Insiderのお気に入りをいくつか紹介しよう。
ベオグラード=バール鉄道:セルビアの首都とアドリア海に面したモンテネグロの港町を、約10時間でつなぐ。435の橋を渡り、254のトンネルをくぐり抜ける。
カリフォルニア・ゼファー号:ロッキー山脈とシエラネバダ山脈を越え、太平洋沿岸に出るアムトラックの大陸横断鉄道。アメリカ中部地域の風景を味わうのに絶好だ。
カナディアン号:カナダのトロントとバンクーバーを3日で結ぶ大陸横断鉄道。ドーム型の展望車からは、金色に輝く大草原や起伏の多い湖沼地帯、絵画のように美しい街の眺めが楽しめる。
ロイヤル・ラジャスタン・オン・ウィールズ(RROW):スパを完備した豪華観光列車。7泊8日で、インドの寺院や要塞、世界遺産のタージマハルなどを巡る。
グレッシャー・エクスプレス(氷河特急):アルプスの2大山岳リゾート、ツェルマットとサン・モリッツを約8時間でつなぐスイス横断鉄道。雪に覆われた山頂や山間の牧草地、おとぎ話に出てきそうな村が次々と車窓に現れる。
雲の列車:アルゼンチン北西部の街サルタからチリ国境まで、起伏の激しいアンデス山脈を縫うように走る。世界で最も標高の高い場所を走る鉄道の1つ。
ションゴロロ・エクスプレス:アフリカで最も手頃な料金で利用できる豪華列車。途中、野生動物の保護区や手工芸品マーケットに立ち寄りながら、ナミビア、南アフリカ、ジンバブエを走り抜ける。
シベリア横断鉄道:ウラジオストクからモスクワまで、14日間をかけてロシアを横断。車窓からは、果てしなく続く草原や、世界一深いバイカル湖が見える。
ザ・ガン号:オーストラリア中心部の赤い大地を走り抜ける大陸縦断列車。ドラマチックな風景や先住民族の土地など、他の交通手段では立ち入れない場所に行くことができる。

The Ghan  出典:Great Southern Rail
オリエント・エクスプレス:100年超の歴史を誇る、言わずと知れた豪華列車。フルコースのディナーとフォーマルな雰囲気に彩られた、黄金時代の鉄道旅行に乗客を誘う。ロンドンとベネチアを2日でつなぐ。
トランツアルパイン:ニュージーランドの壮大な景色が楽しめる観光列車。東海岸のクライストチャーチと西海岸のグレイマウス間の139マイル(約220キロメートル)を、5時間弱で走る。
ベルモンド グランド・ハイバーニアン:首都ダブリンからアイルランドの田園地方へ向かう豪華列車。南部のコークもしくは北アイルランドのベルファストまでの、のどかな景色が楽しめる。
sources: Nick Cottman/Alamy Stock Photo、Marc Glucksman/Amtrak、Via Rail Canada、Marco Guoli、Rovos Rail、Golden Eagle Trans-Siberian、Age Fotostock/Alamy Stock Photo、Belmond Grand Hibernian
[原文:12 stunning train rides you should take before you die](翻訳:仲田文子)
https://www.businessinsider.jp/post-104316

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「週刊金曜日」ニュース:アイヌがみつめる「植民地主義国」ニッポン

2017-09-24 | アイヌ民族関連
レイバーネット日本 2017/09/22
【1】注目の記事
■アイヌがみつめる「植民地主義国」ニッポン
植民地支配による「歴史的な不正義」に苦しむ人たち、それが先住民族だ。不正義を解消すべく起草された「先住民族の権利に関する国際連合宣言(UNDRIP)」採択から10年が経過してなお、日本の先住民族アイヌの復権は遅々として進まない。ブレーキをかけているのはだれだ?
●先住権奪回の瞬間 文・平田剛士 写真・木村聡
◆日本政府にはアイヌ先住権を認める気がまったくない 丸山博
◆「憲法のせいでアイヌ政策をとれない」は政府の言い訳 清末愛砂
●紋別アイヌ畠山敏エカシの訴え オホーツクのクジラはだれのもの? 平田剛士
UNDRIPが列挙する先住権のうち、核心とも言えるのが自己決定権(3条)と自治権(4条)、そして「土地や領域、資源に対する権利」(26 条)だ。長く奪われたままのそれらを返せと訴え続けるアイヌエカシがいる。
●権力者たちよ!
パートナーシップ(対等な立場に基づく協働関係)と相互尊重──UNDRIPが多数派に課すのは民主主義の基本ルールだ。2人のアイヌに思いをつづってもらった。
・ごく少数者の私が声を上げ続ける理由 川村久恵
・なぜアイヌばかりが考え答えを出さなくてはならないのか 原田公久枝
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 【2】 編集長後記
 アイヌ民族の遺骨問題は度々本誌で取り上げてきたが、今回大きな返還の動きがあったので特集を組んだ。実は沖縄でも研究目的のために琉球民族の遺骨が墓から持ち去られる事態が起きていたことを、平野次郎さんが6月23日号で報じていた。今週号の特集作成が佳境に入った頃、沖縄戦で集団自決の場となったチビチリガマが荒らされたというニュースが入ってきた。
 大田昌秀元沖縄県知事の遺稿『沖縄鉄血勤皇隊』(高文研)を思い起こした。戦場に散った鉄血勤皇隊の遺骨を、戦後学校に戻った大田らが収集しようとしたところ、「不必要に米軍を刺激する」として学校が拒否したのだ。当時、住民の自由な移動を米軍が禁じていたこともあるが、食糧の提供を米軍に止められることを学校側は恐れたのだという。だが、生徒は、そこで諦めたら、自分たちは「人間として腐ってい」るとして折れなかったという。
 今回の事態、歴史の風化として片づけていいのだろうか。チビチリガマは渡瀬夏彦さんが今週号で記事にしてくれた。(小林和子)
(過去の編集長後記はホームページでどうぞ)
[編集長後記]はこちら http://www.kinyobi.co.jp/henshucho/
http://www.labornetjp.org/news/2017/1506042622695staff01

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ルーツ探しに一役 屏東県、日本時代の先住民の戸籍を検索しやすく/台湾

2017-09-24 | 先住民族関連
フォーカス台湾 2017年9月23日 12時10分 (2017年9月24日 05時37分 更新)

データベースの公開を喜ぶルカイ族の男性
(屏東 23日 中央社)南部・屏東県政府は22日、先住民の先祖の中国語名から日本統治時代の戸籍資料を検索できるデータベースを公開したと発表した。先住民の中国語名と日本名を対照可能なデータベースの設置は台湾全土の自治体で初めて。先住民のルーツ探しを後押しする。
県政府の鄭文華民政処長によれば、台湾の先住民は時代の変遷と政権交代によって、2度にわたり改名を強いられてきた。日本統治時代に戸籍調査が始まった当初、先住民の名前は民族語の発音にならいカタカナ表記で記載されたが、昭和に入ってから皇民化政策が推進されると、カタカナ表記の名前は日本名に変更された。台湾光復(日本統治時代の終結)後の1946年には日本名が再び中国語名に変わり、戸籍上に3種類の名前が存在することになった。だが、それぞれの名前を一人の人物として連結させることはできず、長年の経過によって家譜が失われ、先祖が見つからないケースが発生していた。
データベースの構築は、日本語能力を持つ先住民の学生の協力を得て、昨年と今年の夏休みを利用して行われた。
2万人余りの戸籍資料が連結され、成功率は95.5%に上る。鄭処長は、日本語を読めないために先祖の戸籍謄本の申請ができないという問題を解決できたと語った。
ルカイ族の男性は、このデータベースによって、やっと自分の家譜が見つけられると喜んだ。
(郭シセン/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201709230001.aspx

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差別乗り越え、近代社会で暮らした果てに...... 〈サーミの血〉

2017-09-24 | 先住民族関連
J-CASTニュース 2017/9/23 10:00

(c) 2016 NORDISK FILM PRODUCTION
   1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族のサーミ人は差別的な扱いを受けていた。
   少女エレ・マリャ(レーネ=セシリア・スパルロク)は、学校でサーミ語を禁じられ、成績も良く進学を希望していたが、「サーミ族の脳は文明に適応できない」と教師からは推薦状を書くことを断られる。差別に苦しむエレは、夏祭りで少年ニクラスと出会い、恋に落ちる。
   その時エレは自らをクリスティーナと名乗る。エレはクリスティーナとして彼を頼り、都会の学校へ入学しようとするのだったが...。
   自身もサーミ族の血を引くアマンダ・シェーネル監督が、アイデンティティの境界線に立つ少女の成長を描き、自らのルーツを問う。主演のスパルロクも役者をしていない時はトナカイの飼育をしているサーミ人である。
   生まれながらの境遇を受け入れ、生まれた土地で生きるべきなのか。知識と教養を身につけ、人生の選択肢を広げるべきなのか。エレは故郷を捨て、都会へ旅立つことを決断する。
   親からもらった名前を捨て、過去を忘れようとするエレは、アイデンティティを捨て、新たなアイデンティティを手に入れようとする。
   しかし自身がサーミ人であるという事実は呪縛のようにエレにまとわりついてくる。時折見せるエレの表情が、サーミ人として生まれた自分が許せないのか、伝統や文化に盲目的に従うことが許せないのか、差別をする側ではなく、差別を受ける側が自身に流れる血流を恥じる不条理を感じさせる。
   いつの時代にも差別は存在する。エレは、たとえ家族に反対されても、ルーツを偽装しても、近代社会の生活――「自由」を手に入れようとする。
   そのためには強い意志と行動力で運命を切り開かなければならない。エレが手に入れたものは何だったのか、また犠牲にしたものは何だったのか、アイデンティティを消し去ることや伝統を否定することはどういうことなのか。礼儀やルールやしきたりを無視して、自己実現を求める「革命」の先に何が待っているのか......。
   やがて月日が経ち、年老いた彼女は、エレだったのかクリスティーナだったのか、自ら人生を切り開いてきた彼女の表情は北欧の大地と共振していた。
おススめ度☆☆☆☆丸輪太郎
https://www.j-cast.com/tv/2017/09/23309148.html

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心を整え、手を動かす。先住民族の道具作り [The New York Times]

2017-09-24 | 先住民族関連
cafeglobe2017.9.23

カリフォルニア州北部にあるユロック族の居留地。毎年4月から10月までの間、若者や子どもたちが人里離れた川沿いに集まり、儀礼に用いる道具や装身具を作っている。材料はシカの腱、クジラのヒゲ、植物からとった繊維など、すべて自然のものだ。
この制作活動は、歌や踊りをともなう伝統儀礼を復興しようという運動の一部で、20年以上前にデビッド・セバーンス(54)というユロック族の男性が立ちあげた。
神聖な力を宿す道具や装身具の作り手の家系に生まれた彼は、儀礼には人びとを癒す力があると語っている。また、道具には作り手の性格が反映されるため、心を清らかに保つことが大切だと言う。
先住民のくぐり抜けてきた歴史は過酷だ。子を親から引きはなし寄宿学校で白人の生活様式を教えこむ同化政策によって、独自の文化と言語は失われていった。さらに法律や環境の変化のため漁場も減り、生活の手段も奪われた。先住民の中にはいまでもアルコールや薬物に溺れる者が多く、自殺率も高い。
伝統文化の復興運動は、若者たちにとって共同体のなかにみずからを位置づけるきっかけにもなっている。
時間をかけて丁寧に作られた美しい衣装や道具は、神々や精霊の世界とつながる用途を担っているため、実際に着用されたり儀礼で使われたりしてこそ生きてくる。
2010年にはスミソニアン協会から頭飾りなどの217点がユロック族に返却された。
© 2017 The New York Times News Service
[原文:Traditions Revived at a Tribal Culture Camp/執筆:Patricia Leigh Brown]
(抄訳:Tom N.)
https://www.cafeglobe.com/2017/09/064677nyt_tribal.html

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神居大橋、幻想的に浮かぶ 30年ぶり夜間照明 24日まで

2017-09-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 2017/09/23

 アイヌ民族の文化に触れる「第60回こたんまつり」(実行委主催)が23日に開かれる。前日の22日夜には、会場の神居古潭(旭川市神居町)にある神居大橋のライトアップが約30年ぶりに行われ、あたりは幻想的な雰囲気に包まれた。
 60回の節目を記念し、22~24日の午後5時半から同8時まで、緑と白の発光ダイオード(LED)ライト約20個を川辺の木や岩に設置し、橋を照らす。友人と訪れた市内の大学生木村佳代さん(23)は「初めて来たけれど、空気もきれいで雰囲気もいい」と話し、橋の写真を撮っていた。
 こたんまつりは23日午前10時半から午後3時半まで。アイヌ民族の古式舞踊が披露されるほか、地元産のスイーツや鉄道グッズの販売なども行われる。同日午後5時半~8時には、神居古潭産のリンゴで作ったアップルパイなどを楽しめる「こたんカフェ」が、旧神居古潭駅舎で開かれる。(川上舞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/133997

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