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北海道上ノ国町「上ノ国勝山舘」は栄華を誇った中世都市跡!

2017-09-03 | アイヌ民族関連
ORICON NEWS2017-09-02 11:30
2017年4月6日に日本続百名城が発表され、北海道からは2城選ばれました。そのうちの一つが、この北の大地で繁栄し、なおかつ和人とアイヌの人達が混住していた「上ノ国勝山館」です。
北海道には様々な形態の城(稜堡式・和式・チャシ・道南十二館)がありましたが、上ノ国勝山館は道南十二館の一つです。館跡の出土品からは繁栄の証として、瀬戸焼・美濃焼・中国の青磁など5万点を超える陶磁器が発掘されました。
上ノ国勝山館には、歴史解説ビデオとコンピュータグラフィックによる館の復元が分かり易い!
写真の碑にある通り、上ノ国には3つ(勝山館は花沢館を廃館して建てられたため、表記上は2つ)の道南十二館がありました。その中でもこの勝山館は最大の規模を誇り、館主の武田氏子孫が蠣崎(かきざき)氏となり、6代慶広の時に徳川幕府から大名と認められました(お米が栽培収穫出来ないので、石高の表記は取り敢えず1万石)。
館内には歴史ビデオやコンピューターグラフィクによる館跡の復元・ジオラマ模型などがあり、歴史に興味が薄い方にも十分に楽しんで頂けます。建物自体も当時の墓所の上に掛かっており、そのまま和人とアイヌの人が混葬されている様子を見る事が出来ます。
北の大地でアイヌと共に栄えた上ノ国勝山館跡から望む日本海!
搦め手にある勝山館ガイダンス施設から、道を下って行くと館群跡を見下ろす場所に出ます。その景観は圧巻です!また館群には発掘作業で判明した施設の名称が付けられているので、とても分かり易くなっています。
海岸べりには祭祀を司った宗教施設があり、館が使われなくなってからはニシン漁で栄えたため、網元の家や番小屋、また祭祀の施設も現存しています。
二重の空堀と木橋に守られた本丸、その建物群跡からは都に負けず劣らずの出土品が数多く発見!
写真の柵より上には、客殿他に数多くの建物群がありました。そこからの出土品は、中国製の青磁や国内の瀬戸焼・美濃焼など、5万点を超える陶磁器や、金属で出来た様々な製品が発掘されました。また、木製品やその他通貨などの品々を併せると、10万点余りの出土品が発見されています。
また2重の空堀(水が入っていない壕)に守られており、実際に攻め込んできた敵(アイヌ)も、ここを突破できなかったと伝わっています。
下剋上の場所、伝説荒神堂跡には基平の亡霊が!
この荒神堂跡は、上ノ国の守護蠣崎(かきざき)基広が謀反を企て、武田信広の子孫である、4代目季広に討ち捕られた場所です。その後、基広は、夜毎に亡霊となって付近を荒らしまわったため、その例を鎮めるためにお堂を築いたと云われます。
戦国時代下剋上は当たり前の話で、皆己の繁栄と栄華を求めて、隙あれば領主に取って代わろうとしていました。
上ノ国町では鯉のぼりより、ニシンのぼりがポピュラー!
追分ソーランライン沿いには「道の駅上ノ国もんじゅ」があります。この辺りが館の大手口と云われており、たくさんの観光処も有ります。北海道で最古の歴史を持つと云われている上国寺、すぐ近くには上ノ国八幡宮、国の重要文化財指定の旧笹浪家住宅などがあります。
またパッと見ると違和感がありませんが、よく見てみると勇ましさより躍動感ある魚が描かれたのぼりが。そうここ上ノ国町はニシン漁が盛んだった地域です。従って鯉のぼりよりニシンのぼりの方がしっくりくる土地柄なのでしょう。
北海道の西には栄華を誇った道南十二館が、ひっそりと残っていた!
本州以南の人は余程の歴史好きでない限り、この道南十二館のことは知らないと思います。でもだからこそロマンを感じませんか?日本続百名城を決める際に、日本城郭協会(ここが決定機関)も北海道にある4種類のお城の中で、唯一百名城に選ばれなかった道南十二館を、今度は2館選んだのも、その価値を認めたからです。
北海道には札幌や函館だけでなく、発展の礎を築いたちょっと田舎の上ノ国にある、蛎崎氏の館跡が残っています。今度の連休にでも、訪ねてみませんか!
■関連MEMO
上ノ国町ホームページ
http://www.town.kaminokuni.lg.jp/hotnews/detail/00000391.html
上ノ国町観光協会
http://kaminokuni.jp/kankou/building_katsuyama.html
http://www.oricon.co.jp/article/293672/

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「NHKのど自慢」の審査員泣かせ…

2017-09-03 | アイヌ民族関連
福井新聞 2017年9月3日 午前7時20分
 【越山若水】「NHKのど自慢」の審査員泣かせだったという。出てくる男性のほとんどが、この曲を歌ったからだ。戦後もほどなくして世に出た「イヨマンテの夜」である▼イヨマンテとは、歌詞にもある「熊祭り」のこと。捕らえた子熊を村で大事に育てた後に全員で食べる。そして魂を神の国へと送り返す。そういう儀式である▼受け継いできたのはアイヌの人々だ。北海道などに先住していた彼らの存在や文化は、先の歌が人気になって広く注目されたはずだった。けれど時の流れは無情だ▼日本でアイヌ語をきちんと話せる人はもう、北海道に3〜5人しかいない(「なくなりそうな世界のことば」吉岡乾著、創元社)。その言葉と切り離せない文化の伝承も危うい▼いま、世界には約7千の言語があるそうだ。話者が約9億人もいる中国語や、約3億7千万人の英語など「大きなことば」もあれば、アイヌ語のような「小さなことば」もある▼文化に優劣はないので、価値は等しいはず。ところが、大勢の話す「大」の方が便利だからと「小」が急速に失われているという。その背景にネットなどの発展がある▼話者90万人なら、まだ大丈夫だろうか。ペルーに残る言葉に可憐(かれん)な響きの一語があった。「豊作」を意味する「ルルン」。世界的な野菜のふるさと中南米の人々の弾む声が聞こえそうだ。あやかろう。「ルルン」。
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/233972

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組合加盟店、営業継続を断念 アイヌ民博前の民芸品店

2017-09-03 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2017/9/2配信

営業を終了した民芸品店
 白老町のアイヌ民族博物館入り口前で営業を続けてきた民芸品7店が8月31日で営業を終了した。来年2月まで隣接地での営業を継続させる予定だった白老観光商業協同組合の5店舗は、仮設店舗用のプレハブが調達できなかったため営業継続を断念。組合未加入の1店舗は予定通り、仮設店舗での営業を再開させる予定だ。
 民族共生象徴空間の整備が進む中、民芸品店の立地場所が国立アイヌ民族博物館建設地となることから、8月末で現店舗での営業を終了し、隣接地で来年2月まで営業を継続させる方向で準備を進めていた。しかし、同組合加盟店では、予定していたプレハブの調達が困難になったため、8月30日の会合で急きょ、営業継続を断念することを決断。翌31日で加盟店は営業を終了した。
 組合関係者は「残念ではあるがポロトでの店舗展開を断念せざるを得なくなった。今後については未定だが、組合は解散せずいずれどこかで営業を再開できるよう準備を進め、2020年の象徴空間開設につなげていきたい」と話す。長く民芸品店に勤めてきた女性は「残念だけど仕方がないのかな」と話し、親の代から店を続けてきた女性は「せめて観光シーズンが終わるまでは店を続けたかった。いずれどこかで店を再開できたらいいけど」と肩を落とした。
 組合未加入で7人が共同経営する1店舗については、今月上旬をめどに隣接地での営業を再開させ、来年2月中旬まで民芸品店を継続させる予定だ。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/12085/

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よみがえれアイヌ海洋船 札幌・昨夏の台風で破損

2017-09-03 | アイヌ民族関連
北海道新聞 9/2(土) 10:31配信
 札幌市アイヌ文化交流センター(札幌市南区)の主要展示品で、昨夏の台風によって壊れたアイヌ民族伝統の海洋船「イタオマチプ(板つづり船)」の補修作業が近く始まる。
 17年前に復元した船で、当時復元事業に取り組んだ札幌の芸術家集団「アイヌアートプロジェクト(AAP)」の4人が作業に当たる。9月下旬にも完了する予定。4人は「原点を思い出しながら、船を再びよみがえらせたい」と張り切っている。
 17年前に復元した船で、当時復元事業に取り組んだ札幌の芸術家集団「アイヌアートプロジェクト(AAP)」の4人が作業に当たる。9月下旬にも完了する予定。4人は「原点を思い出しながら、船を再びよみがえらせたい」と張り切っている。
本格補修は9月5日から
 本格的な補修作業は9月5日からの予定。福本さんは「イタオマチプを作ってAAPが始まったので、すごく特別な思い」、新谷さんは「補修を通じていろいろなことを学べる。興味のある人たちは見に来てほしい」と意気込んでいる。
※イタオマチプのプは小さいプ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170902-00010001-doshin-hok

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屏東県で新鋭デザイナー企画の展覧会 先住民の服飾文化を紹介/台湾

2017-09-03 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾2017/09/02 10:54

(屏東 2日 中央社)南部・屏東県の屏東美術館(屏東市)で、地元パイワン族出身の新鋭デザイナー、阮志軍氏の企画による先住民の衣服と装飾品の展覧会「Samiyang,譲針線慢慢説」が開催されている。同じ県内でも地域によって盛装スタイルが分かれるという服飾文化への理解を深めることができる。
阮氏はフィールドワークで、屏東県最多の先住民、ルカイ族とパイワン族の衣装を細かく調査した初めてのデザイナー。9年前に郷里の獅子郷に戻りワークショップを立ち上げ、先住民の要素を取り入れたファッションデザインを手掛けている。
阮氏によると、屏東の先住民は、北部(霧台郷のルカイ族、三地門郷と瑪家郷の北パイワン族)、中部(泰武郷、来義郷、北春日郷の中パイワン族)、南部(獅子郷、南春日郷の南パイワン族)に大別され、冠婚葬祭の服装に違いがある。女性を例に挙げると、服の丈は北に行くほど長くなるという。装飾品に施す工芸などにも手法の差が見られる。展覧会ではこれらの違いを、解説を交えながら詳しく紹介する。
展覧会の開催は10月29日まで。
(郭シセン/編集:塚越西穂)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201709020001.aspx


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「サーミの血」監督が語る、タイトルに込めたのは「思春期の少女の持つ暴力性」

2017-09-03 | 先住民族関連
映画ナタリー2017年9月2日 9:01
「サーミの血」より、監督アマンダ・ケンネルのコメントが到着した。

「サーミの血」ポスタービジュアル
第29回東京国際映画祭コンペティション部門で審査員特別賞と最優秀主演女優賞のダブル受賞を果たした本作。1930年代のスウェーデン北部を舞台に、差別的な扱いを受ける先住民族・サーミ人の少女エレ・マリャの姿が描かれる。
サーミ人の父とスウェーデン人の母を持ち、数年前に祖父母やその兄弟姉妹にインタビューを行ったケンネル。この映画について「私の一族の年長者たちから発想を得た部分が大きいです。存命している老齢の親類の中には、自分もサーミ人なのにサーミを嫌う者がいます。つまり、アイデンティティを変えた者と、とどまった者の対立が、私の一族の中にまだあるのです。両者は互いに話をしません」と語る。
タイトルを「サーミの血」とした理由に関しては、「“血”という言葉を入れたかったのは、確かに少女の成長物語ではあるけれど、かわいらしさより思春期の少女の持つ暴力性と過酷な人生の側面を伝えたかったからです。エレ・マリャだけでなく、思春期の少女は誰でも自分の体を嫌うときがあると思うのですが、その身体的な面も描きたかったのです」と話した。
「サーミの血」
東京国際映画祭で受賞を果たした主演のレーネ=セシリア・スパルロクと、エレ・マリャの妹役のミーア=エリーカ・スパルロクは実の姉妹で、ノルウェーでトナカイ飼育に従事している。ケンネルは「南部サーミ人で、できれば姉妹で、トナカイ放牧のこともわかっていて、演技ができて、という子を見つけるのは、絶対無理だろうなと思っていました。見つからなければ、北部サーミの子に南部サーミ語を覚えてもらうしかないだろうと。でも幸運にも、サーミ人の共同プロデューサーが『ノルウェーにぴったりの姉妹がいるよ』と教えてくれたんです」とキャスティングを振り返る。そして「『羞恥心』『人種差別の抑圧』といった知的で繊細なこの映画のテーマをどのように演じてもらうかが課題でした。脚本はレーネとミーアに出会ってから付け足した部分も多いです」と述べた。
「サーミの血」は9月16日より東京・新宿武蔵野館、UPLINKほか全国で順次公開。
予告編https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=9R5AasNNRUs
http://natalie.mu/eiga/news/247123

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