恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

8/17(土)連雀亭ワンコイン寄席

2019年08月17日 | 噺とか
この夏、2度目の連雀亭になります。
11:30開演のワンコイン寄席はこれが初めて。
前回参加した昼席ではこじんまりとした贅沢な空間ですが、
今日は8割ほどの入りという盛況ぶり。
顔付けがいいからなのか、それともワンコインで昼席の半額だからなのか、
全員が落語協会所属だからなのか、それはちょっとわかりませんが。

吉 緑「筍」
美るく「真田小僧」
ふう丈「青菜」

前回の昼席に引き続き、吉緑さん。
毎日暑い日が続くと熱中症にもなる、
なんて話から自身が熱中症になったエピソードをあれこれと。
32℃の気温の中で1時間半ほど落語をやったというのは少々オーバーかもしれませんが、
夜寝ていたら体温が40度近くまで上がって救急搬送されたそうな。
とはいえ、搬送されたのがあいにく対応の悪い病院だったそうで、
あれこれとハプニングにっまわれてもう大変、とのことで。
ここから何の話にハリうのかなと思いきや「筍」へ。
わかっていて季節の噺をあえて外してきたのかもしれませんがね。
武家を演じる吉緑さん、とてもいい感じだったのですが、
途中でわずかながら話が飛んでしまって、それが爆笑を誘う。
そんな自分を冷静に登場人物が突っ込むのもなかなか。
ハプニングにも負けない強さが大切なようで。

美るくさんは久しぶりでしょうか。
こんな暑い日はついつい用もないのにクーラーのきいたコンビニに足を運んでしまう、
というエピソードから、そこで出会ったベタベタするカップルの話へ。
そんなところから子供にまつわるエピソードから「真田小僧」へ。
時間があれば「下」まで聞きたいところでしたが、そこまでは行かず。
スタンダードな形で安心して聞けました。

トリに番頭もやっていたふう丈さん。
新作かな、と思いましたが、ここは季節の噺を、と暗に吉緑さんをいじりつつ、「青菜」へ。
考えてみるとふう丈さんの古典を聞くのは前座の時以来じゃないかと。
この時期いろんな噺家さんがこの噺をかけますが、
ふう丈さんの演じる植木屋さんも旦那さんも、タケさんも奥さんもみんな描写が素敵。
それぞれの人物が生き生きと描かれていて、つい引き込まれます。

3人で1時間というコンパクト会ながら満足度は高いですね。
時間があれば、このワンコイン寄席にもまた足を運びたいもので。

恐懼謹言。

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