恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

10/7(土)黒門亭 第3012回

2017年10月07日 | 噺とか
日比谷公園での鉄道フェスティバルを冷やかした後で黒門亭へ。
目当てはネタ出しされている圓太郎師匠の「大工調べ」です。
威勢のいい言い立てを聞きたい、というわけで。

緑 助「たらちめ」
扇兵衛「つる」
白 馬「替り目」
小 歌「浮世床」
圓太郎「大工調べ」

・巨漢・扇兵衛さんの「つる」は、マクラをたっぷりと。
 入門3か月で20kgも体重が増えたエピソードから、80歳を迎えた師匠の話へ。
 木久扇師匠の悪口をいう弟子は多々いるが、褒める弟子は私だけ、
 と、電車の中で師匠の肩にもたれかかって居眠りしてしまったことを紹介。
 それでも怒られることなく、あとで苦言を呈しただけの師匠は懐が深い、と。
 本題では、まさかの大失策を犯してしまうハプニング。
 「つる」という比較的軽い噺なのですが、このミスはなんともはや。
 会場も笑っていましたが、本人は冷や汗が止まらないという・・・。
 しばらくこのネタを封印するそうです。

・白馬師匠、おそらく所見です。
 無難に酔っぱらいの小噺から「替り目」です。
 あとでエピソードを見たら、東南アジアの鉄道めぐりが趣味とか!

・小歌師匠は御年76歳。圓歌師匠の亡くなった後、しばらく痴呆のような症状になるも、
 謎の放射線治療により今は治ったという、なんとも不可思議なマクラ。
 若いころは散々遊びまくり、寄席にも決して出なかったとか。
 今は自分のリハビリもかねて3か月に一度、黒門亭に出ているのだとか。
 やはり破天荒な人だったんでしょうねぇ。そんな風には見えないけど。

・圓太郎師匠の「大工調べ」、やはり威勢のよさが何とも言えませんね。
 絶妙なくすぐりを入れつつ、素晴らしい出来に仕上がっておりました。
 寄席などではなかなか最後の場面までいかず、序の部分で切られてしまいがちですが、
 最後のお裁きの場面まで聞けたのも大満足です。

個性的な面々が多く、会場の入りもそこまで満員でない黒門亭ですが、
これぐらいのゆとりの中でのんびり聞けるのもいいものです。

恐懼謹言。 
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