火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

腕が鳴る~

2012-08-21 22:04:17 | MSL

いよいよロボットアームが始動しました。
長さ2.1メーターのロボットアームが腕を伸ばし、これからの準備を開始しました。
当面は、腕慣らしですね。

ロボットアームは、多機能なTurretを先端にもっています。
Turretには、下記の機能があります。

APXS (Alpha Particle X-ray Spectrometer):
     目標物の表面に接触させて岩や土中のNaから重元素まで分析します。
MAHLI (Mars Hand Lens Imager) :
     岩石等の近接写真を撮ることが出来ます。Drill
Brush:目標物の表面を磨いて地肌を露出させます。
Drill  :目標物を削り取ります。
Scoop、Sieves、Portioners:
     サンプルを掬い取り、ふるいにかけ、目的の分析装置に届けます。


  

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射撃訓練!抜く手も見せず30連射

2012-08-21 15:27:47 | MSL

ChemCamのターゲットとして選ばれたN-165は、「Coronation(戴冠式)」という名前を付けてもらいました。
そして、いよいよ19日(Sol13 ?)、ChemCamから10秒間で30連射のレーザーパルスが発射されました。
その結果は、下記の通りです。
各レーザーパルスは、10億分の5秒間に100万ワット以上のエネルギーを石に与えました。
それによって石の表面の成分がイオン化して激しいプラズマ状態となり、それをChemCamの望遠鏡が捉え分光計にて測定しました。
レーザーパルスは、当たり前かもしれませんが、全部同じ場所に当たっています。
レーザーパルスを発射した順番に元素組成が変化したとしたら、石の表面から内部への組成変化を見ることが出来るわけです。



今回は、射撃訓練が主目的ですので分析結果などの情報は、今のところ上がってきていませんね。
とにかく順調に動き出しているという印象です。

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宝探しの計画

2012-08-21 09:25:44 | MSL

3日ほどお休みしてましたので、更新が遅れていますが追いかけたいと思います。

Curiosityの最初の目的地と探査ルートの概略が発表されました。

下図は、CuriosityからのSharp山の風景です。

まずは、Glenelgと名付けられた場所を目指しその後、「Base of Mt. Sharp」を目指します。
「Base of Mt. Sharp」は、Shrap山の裾が砂丘によって自然に区切られている地域で、Curiosityはここから地層の測定を開始する予定です。
そして、青い線で囲まれた「Lower Reaches of Mount Sharp」地帯に、科学者がその地史を明らかにしたいと望んでいるbutteや mesaが多く見られます。
もちろん途中で興味深い場所など見つけた場合は、寄り道しながら行くようです。

Glenelgは、palindrome(回文:前後どちらから読んでも同じ)でNASAの科学者たちは、気に入っているとのことです。
その理由は、Curiosityは行きと帰りに同じ場所を通る為とのことです。
Glenelgは、3種類の地形の交差点で、Curiosityの探査の手始めとして相応しい場所のようです。
時計回りに見ていくと、まず12時の方向にはCuriosityがドリルの性能を試すのに最適な岩盤があります。(画像で白く見える地帯)
次は、多くの小さなクレーターがあり、それがより古いかより硬い表面をしている可能性があるので、科学者の好奇心をそそります。
更に時計回りに廻ると、そこはCuriosityの着陸地点と同じような地形であり、着陸時に生じた4つのロケットによる噴射痕の1つGoulburnと同じ状態が再現できるか?確認するようです。

因みに、着陸時の4つのロケットによる噴射痕は、下記のとおり命名されています。

ChemCamの最初の調査目標が決まりました。
Curiosityの傍らのN165と名付けられた石です。



N165でChemCamは、レーザーの試し打ちを行います。(19日に既に実施済みです。)

下図は、ChemCamの校正ターゲットです。
上段の左から4つは、火成岩組成を表すガラスサンプルで、右端は黒鉛です。
下段の左から4つは、堆積岩組成を表すセラミックサンプルで、右端は波長校正とレーザー診断テストのためのチタンプレートです。
Curiosityが火星で見つけるだろうと地球にいる科学者が想定した物質を中心としています。

下図の通り、校正ターゲットは、Curiosityの後部に設置されています。

 

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